Logifit TM-配車とは?
Logifit TM-配車は、富士通株式会社が提供する、配送ルートの自動最適化と運賃タリフに基づく収支算定を両立する中堅〜大手企業向けの配車支援ソリューション(TMS)です。複雑な配送条件や複数拠点の配送オーダーを自動計画エンジンで迅速に処理し、配車作業の属人化解消と大幅な時間短縮を実現します。さらに、運賃表(タリフ)と連携して配送ルートごとの概算収支をリアルタイムに視覚化するため、不採算ルートの見直しや適切な委託運送会社の選定といったコスト最適化を強力に後押しします。
主な機能
Logifit TM-配車は、日々の複雑な配車計画を効率化する機能から、収支管理、他システム連携まで、物流現場の課題に応じた多角的な機能を備えています。検索で確認された主な機能を以下の3つのカテゴリに分けて解説します。
配車計画・自動最適化機能
- 自動計画エンジンによるルート最適化
日々変動する大量の出荷オーダーや車両データに対し、適切な配送ルート、積載量、委託配送会社を自動で選定・立案します。中・長距離輸送や配送途中の積込・荷卸業務(立ち寄り配送)にも対応しており、複雑な計画作業に要する時間を大幅に短縮します。 - 視認性に優れた操作画面とドラッグ&ドロップ調整
配車時に優先確認すべき情報をチップ状に配置し、詳細情報はバルーンや配色で瞬時に把握できる画面デザインを採用しています。自動計画されたルートに対して、マウスのドラッグ&ドロップでトラックや出発時刻を手動調整でき、変更後の積載率や到着予定時刻が即座に再計算されます。 - 時間距離計算と配送条件管理
道路状況や時間制約を考慮した時間距離計算機能を備えています。納入先のセット化機能や固定ルート設定機能、仮確定・配送順確定機能などを活用することで、自社の配送ルールに合わせたフレキシブルな計画作成が可能です。
収支管理・運賃計算機能
- 運賃タリフ連携と概算収支の可視化
地域や協力会社ごとに異なる運賃タリフ(運賃表)を参照し、配車ルート作成と同時に概算収支を算出できます。車両単位や配送コース単位で採算性を可視化することにより、赤字ルートの早期発見や委託先選定の最適化を図ることができます。 - 運賃計算オプション・出荷指示入力
配送実績に基づいた正確な運賃計算オプションや、配車に必要な出荷指示データの取り込み・入力機能をサポートし、配車作業から後続の運賃管理業務へのスムーズなデータ引き継ぎを実現します。
情報共有・外部システム連携機能
- 配車結果のWeb公開機能(協力会社連携)
配車計画情報をWeb上で委託運送会社(協力会社)へ共有・公開できます。委託先は必要な車両台数や配送方面をすぐにWeb上で確認・把握でき、現場での配送指示書発行・印刷にも対応します。 - 運行管理・基幹・WMSとのシステム連携
富士通の運行管理ソリューション「Logifit TM-NexTR」と連携することで、配送の予実管理や動態把握、到着予測時刻の管理を行えます。また、倉庫管理システム「Logifit WM」や基幹業務ソリューション「Logifit TM-基幹」、GLOVIAシリーズ等の会計・人事システムとのデータ連携により、物流・経営データの統合管理が可能です。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
配車業務の属人化と配送コスト・傭車費用の増加に課題を抱える中堅〜大手企業
- 配車計画の作成が熟練担当者の経験に依存している
自動計画エンジンを活用してルートの素案を短時間で作成できるため、ベテラン配車マンの勘に頼らない配車業務の標準化が実現できます。配車計画の作成時間を大幅に短縮し、担当者の業務負担を軽減します。 - 運賃高騰のなかでルートごとの採算性が把握できていない
配車組みの段階で運賃タリフに基づいた概算収支をリアルタイムに確認できるため、不採算な配送コースの見直しや適切な委託運送会社の選定をデータに基づいて実行できます。 - 協力会社への配送依頼や指示出しの手間に追われている
Web公開機能を活用することで、電話やFAXに頼らずに委託先へ迅速かつ正確に配車情報を共有できるため、手配漏れや連絡工数の削減に繋がります。
輸配送だけでなく運行・倉庫・会計まで自社物流データの一元管理を目指す企業
- 配送計画と実際の運行状況(予実)の乖離を素早く把握したい
同シリーズの運行管理システム「Logifit TM-NexTR」と連携することで、計画データと実際の運行実績を突き合わせた予実管理が可能となり、遅延対応や問い合わせ対応の迅速化を実現します。 - 基幹システムやWMSとのデータ連携による決算早期化を推進したい
Logifitシリーズや基幹システム(GLOVIA等)との標準インターフェースを活用し、輸配送から請求・支払、会計仕訳までデータをシームレスに統合し、業務プロセス全体を効率化できます。
向いていない企業・現場
保有車両数が数台程度で配送ルートが固定化されている小規模事業者
- 配車パターンがシンプルで自動計画エンジンの導入効果が出にくい
Logifit TM-配車は、複雑な配送制約や多数のオーダー・委託先管理の最適化を得意とするシステムです。車両台数が少なくルートが日々変動しない小規模な現場では、高度な自動計画機能の導入メリットを実感しにくく、システム費用に対する効果が限定的になる場合があります。 - 導入手続きや要件定義をスキップして即日・低価格で運用を開始したい
SaaS版として提供されているものの、自社の配送条件や運賃タリフの登録、関連システムとのデータ連携定義など事前の準備が必要です。契約後すぐにクレジットカード決済のみで簡易運用できる小規模ツールを求める企業には適合しない可能性があります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| Logifit TM-配車 | 自動計画エンジンと運賃タリフ連携による概算収支算出に強み。富士通ソリューションとの高い親和性 | 要問い合わせ | 中堅〜大手の製造業、物流・倉庫業、小売・卸売業 |
| ULTRAFIX | 配車・配送計画を中心に積付、輸配送進捗管理、動態管理までトータルで解決するTMS | 要問い合わせ | 労働時間管理や動態管理を合わせた統合管理を行いたい物流・製造事業者 |
| MOVO Vista | 荷主・物流企業間のサプライチェーン可視化、リアルタイム動態・到着予測の一元管理 | 要問い合わせ | 荷主と運送会社間のステータス共有や可視化を優先したい企業 |
| ロジックス | 配車から請求、労務管理まで一気通貫でデジタル化する運送業特化のクラウド型ERP | 初期30万円〜、月額10万円〜 | 運送事業全体の収支分析や経営指標の自動算出を目指す運送会社 |
Logifit TM-配車を選ぶべき最大の理由は、「自動配車機能」と「運賃タリフ連携によるリアルタイムな収支把握」が強固に統合されている点です。単に配送ルートを自動作成するだけでなく、どの委託運送会社やルートを選択すれば最も収益性が高くなるかを計画段階で判断できるため、収支改善を命題とする荷主企業や中堅〜大手の物流事業者に適しています。
一方で、荷主と運送会社間でのリアルタイムな位置情報共有や到着予測の可視化を主目的とする場合は「MOVO Vista」、運送会社として配車から請求・労務管理まで自社経営の基幹業務全般を一気通貫でデジタル化したい場合は「ロジックス」が検討候補になります。自社が求める優先課題(配車業務の最適化・収支改善・動態可視化・運送基幹業務の統合)に合わせて適したツールを選択することが推奨されます。
料金・プラン・導入方法
Logifit TM-配車の料金モデルは、初期投資を抑えてスタートできるSaaS(月額課金)方式です。具体的な金額やプラン構成は公式サイト上では公開されておらず、利用規模やシステム環境に応じた見積もりが必要です。
金額体系は「要問い合わせ」となっているため、見積もりを依頼する際は以下のポイントを事前に整理しておくことが推奨されます。
- 月額費用の課金単位
課金体系が利用ユーザー(アカウント)数に応じた形態か、管理対象となるトラック台数や配送拠点数に連動する形態かを確認する。 - 初期費用および連携構築費用
基本システムの初期設定費用の有無や、自社の基幹システム・WMS(倉庫管理システム)とのデータ連携を行うためのインターフェース構築・接続検証費用が発生するかどうか。 - オプション機能の適用範囲
「自動計画エンジン」「運賃計算オプション」「配車結果Web公開機能」などが基本サービスに含まれるのか、個別のオプションライセンス契約が必要になるか。
導入の流れ・期間
Logifit TM-配車を導入する際、自社環境への適合性確認から運用開始に至るまで、一般的に以下のプロセスで進められます。具体的な導入期間は企業の規模やデータ連携の複雑さによって変動するため、要問い合わせとなっています。
- 問い合わせ・ヒアリング
富士通の問い合わせ窓口より相談を行い、現在の配車業務の課題、拠点数、保有・傭車台数、出荷データの形式などのヒアリングを受けます。 - デモ実演・フィットギャップ分析
実際のシステム画面を用いたデモを確認し、自社特有の配送制約(車両制限、指定時間帯、進入規制など)が標準機能で運用可能か課題(ギャップ)を整理します。 - 要件定義・お見積り
必要な機能(自動計画エンジンや各種オプション)やデータ連携範囲を特定し、SaaS月額料金および初期導入費用の見積もりを確認します。 - 契約・初期設定・マスタ登録
サービス契約締結後、配送先データ、車両情報、運賃タリフなどの各種基本マスタの登録およびインターフェース接続設定を行います。 - 運用テスト・トレーニング
実際の配車データを用いたテスト運用を実施し、配車担当者および現場スタッフへの操作トレーニングを行って運用手順を確立します。 - 本稼働・アフターサポート
本稼働開始後も、問い合わせ窓口やサポート体制を通じてシステムの定着化と円滑な運用を継続的に支援します。
導入事例・実績
検索によって確認された Logifit TM-配車 に関連する事例・検証実績は以下の通りです。
- 配車計画作成時間の短縮事例(業務効率化)
配送業務の効率化を推進していた企業において、担当者ごとの個人スキルに依存したルート組みが課題となっていたため Logifit TM-配車 を導入。自動計画エンジンの活用により、従来の立案工程に要していた時間が大幅に短縮され(ルート組み検討期間の削減)、配送コストの削減と配車作業の標準化を達成した実績が報じられています。 - 「合い積みネット」による実証・連携実績(富士通・SAPジャパン・尾張陸運)
富士通はSAPジャパンおよび尾張陸運と協力し、物流事業者の増収増益を目指す仕組み「合い積みネット」のサポートにおいてSaaS型配車支援システム「Logifit TM-配車」を活用しました。ベースカーゴの積載率を可視化し、運行の隙間や帰り便にスポット貨物を合い積みすることで、ドライバーの法的な労働時間規制に対応しながら車両積載率の向性と効率的な輸配送計画の精緻化が実現できることを確認しています。
導入前に知っておきたいこと
Logifit TM-配車 を検討・導入するにあたり、以下のポイントを事前に把握しておくことが重要です。
- 初期マスタ整備の重要性
自動計画エンジンで高精度なルート案を出力するためには、配送先の場所情報、納入時間枠、車輌サイズ制限、運賃タリフなどの正確なマスタデータ登録が不可欠です。導入初期にはデータ整備に一定のリソースが必要となります。 - 他システム接続時の個別検討
既存の自社基幹システムや他社WMSとのリアルタイムデータ連携を行う場合、標準インターフェースの適用範囲や個別カスタマイズが必要かどうかの確認が必要です。 - 利用ユーザー・導入企業からの課題報告について
現時点では、Web上で明確に公開されている一般ユーザーからの不満や詳細な課題報告の口コミは確認できていません。システム適合性の不一致を防ぐため、導入前のデモ実演やトライアル環境での自社データの検証を徹底することが推奨されます。
よくある質問(FAQ)
- パッケージ版とSaaS(クラウド)版のどちらで提供されていますか?
- Logifit TM-配車は、初期投資を抑えてスムーズに利用開始できるSaaS(月額課金)型サービスとして提供されています。自社でのサーバー構築や運用保守の手間を軽減できます。
- どのような配送形態に対応していますか?
- 一般的な拠点間配送だけでなく、中・長距離輸送や複数拠点を経由する積込・荷卸業務(立ち寄り配送)、時間指定のある配送など、多角的な配送形態に対応しています。
- 無料トライアルやデモ体験は可能ですか?
- 公式サイト上で無料トライアルの常時申し込み画面は用意されていませんが、富士通の営業担当者による製品デモの実演や個別の相談が可能です。まずは公式サイトの問い合わせ窓口にご連絡ください。
- 運賃タリフ(運賃表)の連携機能とは何ですか?
- 地域別や委託運送会社ごとに登録した運賃表を参照し、配車ルートの作成と同時に概算コスト・収支を自動計算する機能です。これにより、計画段階で赤字ルートを見直し、採算性の高い配送計画を作成できます。
- 協力会社(傭車先)にも配車情報を共有できますか?
- はい、配車結果のWeb公開機能(オプション)を利用することで、委託先運送会社にWebブラウザ上で配車計画や必要台数、配送方面を共有可能です。委託先側で配送指示書を印刷することもできます。
- スマホアプリやデジタルタコグラフとの連携は可能ですか?
- 同シリーズの運行管理ソリューション「Logifit TM-NexTR」と連携することで、スマートデバイス(スマホ・タブレット)やデジタコを活用したリアルタイムの動態管理・到着予測・予実管理を行えます。
- 最低契約期間や解約条件はどうなっていますか?
- 契約条件や最低利用期間はプランおよび個別の契約内容によって異なります。見積もり提示の際に担当者にご確認ください。