Skip to content

LogiShift(ロジシフト)

  • 物流DX・トレンド
  • 倉庫管理・WMS
  • 輸配送・TMS
  • 政策動向
  • ツール紹介
  • 統計分析
  • 用語辞典
Home > 倉庫管理・WMS> 日本郵便が江東区新砂に15万㎡施設取得|新東京局直結で集約とBtoB強化
倉庫管理・WMS 2026年10月13日

日本郵便が江東区新砂に15万㎡施設取得|新東京局直結で集約とBtoB強化

日本郵便が江東区新砂に15万㎡施設取得|新東京局直結で集約とBtoB強化

日本郵政と日本郵便は2026年10月2日、東京都江東区新砂にある延床面積約15万平方メートルの大型物流施設を取得したと発表した。取得物件は隣接する地域区分局「新東京郵便局」と一体的に運用し、2028年度までに銀座郵便局などの都心部集配機能を順次移転・集約する計画だ。

新砂拠点取得と「新東京郵便局」一体運用の詳細

日本郵便が2026年9月末に取得を完了した物件は、東京都江東区新砂2丁目に位置する地上5階建ての物流施設(旧Tokyo C-NX)である。同施設は2017年1月に竣工し、直近では外資系投資ファンドが保有していた。隣接する地域区分局「新東京郵便局」および幹線輸送を担う日本郵便輸送東京支社と物理的に隣接しており、敷地を連結した総合物流ハブとして運用される。

項目 物件および運用計画の概要
所在地 東京都江東区新砂2-4-17
敷地面積 約59,000㎡
延床面積 約150,000㎡
構造・規模 鉄筋コンクリート造、地上5階建て
主な移転対象 銀座郵便局(2028年度までに完了予定)、京橋郵便局など
連携拠点 新東京郵便局、日本郵便輸送東京支社

施設取得に至る経緯と今後のスケジュール

本物件の取得から集配機能移転に至るタイムラインは以下の通りである。

年月 主な出来事・計画内容
2017年1月 物流施設「Tokyo C-NX」竣工
2025年12月 外資系投資ファンドが同施設を取得
2026年5月 日本郵政グループが中期経営計画「JPプラン2028」を発表
2026年9月末 日本郵便が同施設を取得完了
2026年10月2日 日本郵政・日本郵便が施設取得を公式発表
2028年度末まで 銀座局・京橋局の集配機能を移転、跡地開発を推進

都心集配機能の移転と跡地開発

本施策の中心は、東京都心部の銀座郵便局や京橋郵便局が担ってきた郵便・荷物の集配機能の移転である。2028年度までに銀座郵便局の集配機能を新砂の新拠点へ完全移管する。

銀座郵便局が所在する中央区銀座8丁目は、銀座・汐留・新橋に近接する高資産価値エリアである。集配車両の発着や仕分け作業スペースとして使われていた敷地から物流実務を新砂へ移管し、跡地をオフィス・商業施設・ホテルなどの複合不動産として再開発する方針が採られている。

中期経営計画「JPプラン2028」に基づくネットワーク再編

今回の施設取得は、日本郵政グループの中期経営計画「JPプラン2028」に位置づけられた「集配拠点再編と連動した不動産開発」の一環である。

国内の郵便物数はデジタル化に伴い、2001年度の約263億通から2025年度には118億通へと約55.1%減少した。都心一等地に大規模な自前集配拠点を維持することは、固定費および土地利用効率の両面で採算性が低下していた。

同グループは「JPプラン2028」の3年間で、郵便・物流事業に3,900億円、国際物流事業に1,000億円の計4,900億円を成長投資枠として配分している。全国約3,200カ所にある集配拠点を2028年度末までに2,700拠点へと約500拠点集約し、約50億円のコスト削減を図ると同時に、企業間物流(BtoB)の拡大を目指している。

参考記事: 日本郵便、江東区新砂に15万㎡拠点取得|都心集配集約とBtoB強化へ

業界各セクターへの具体的な影響

新東京郵便局に隣接する15万平方メートルの物流拠点の確保と都心集配網の再編は、各物流プレイヤーの実務環境に直接波及する。

倉庫事業者・3PLへの影響

新砂拠点の稼働は、都心近接エリアで事業を展開する倉庫事業者や3PL企業に対して、荷主獲得競争の激化をもたらす。日本郵便は従来、ラストワンマイルの宅配便(ゆうパック)や郵便を主軸としてきたが、新拠点では企業間物流(BtoB物流)の受託拡大を明確に掲げている。

新東京郵便局に隣接する15万平方メートルのスペースを活用し、保管・流通加工から幹線輸送、ラストワンマイル配送までを一括処理する体制が整う。保管拠点と地域区分局が直結することにより、集荷締め切り時間の延長やリードタイム短縮が可能となる。保管機能のみを提供する周辺倉庫にとっては、競合優位性の再構築が求められる局面となる。

参考記事: 日本郵便がトナミホールディングス子会社化や9千億円投資でB2Bシフトが加速

運送事業者への影響

都心集配機能の新砂への集約は、下請け運送会社やグループの幹線輸送を担う日本郵便輸送東京支社の運行管理体制に直接の影響を与える。

これまで銀座局や京橋局を基点として発着していた集配車両は、新砂拠点から都心部へピストン輸送する運行ダイヤへと再編される。晴海通りや永代通りなど、湾岸部と都心部を結ぶ幹線道路の混雑時間帯を織り込んだ配車スケジュールの設定が必須となる。

大型トレーラーによる幹線輸送便から集配用中小型トラックへの積替工程が集約されるため、積載効率は高まる一方、朝夕の入出庫ピーク時におけるバース接車管理と車両待機の抑制が現場運用の課題となる。

参考記事: 幹線輸送とは?地場配送との違いや導入メリット、課題解決の最新動向を解説

EC事業者への影響

都心隣接エリアに大規模な仕分け・集配能力が拡充されることは、都内向けEC荷物を扱う事業者にとって配送リードタイムの安定につながる。

新砂拠点に在庫を配置すれば、新東京郵便局の仕分けラインへの直接投入が可能となり、出荷締め切り時間を従来より遅く設定できる。都内および関東近郊向けの当日配送や翌日午前着指定の配送枠を安定的に確保しやすくなるため、配送キャリア選定の選択肢が広がる。

参考記事: 日本郵便がB2B覇権を狙う!2026年度事業計画から読み解く5つの物流激変シナリオ

LogiShiftの視点:アセット組み換えによる物流原価構造の刷新

日本郵便による新砂施設の取得と銀座局機能の移転は、保有不動産の資産価値と物流オペレーションの原価構造を同時に組み替える施策である。

従来の集配局モデルは、中央区銀座8丁目のような極めて地価の高い都心一等地に低層の仕分けスペースと車両駐車場を抱え込む構造であった。年間郵便物数が118億通まで落ち込んだ環境下において、都心一等地の敷地を集配拠点として維持することは、容積率および地価に対する物流採算の悪化を招いていた。

銀座局の物流機能を延床面積約15万平方メートルの新砂拠点へ移管し、跡地を複合不動産へ転換することは、賃料収入による安定的なキャッシュフローの創出を意味する。

物流実務の面では、隣接する新東京郵便局および日本郵便輸送東京支社の幹線ネットワークと同一敷地内で直結する点に優位性がある。新東京郵便局・日本郵便輸送東京支社・新取得施設の3拠点を合わせた敷地面積は約17万平方メートル(約5.1万坪)に達する。

荷主企業が新砂拠点内に在庫を預託した場合、保管倉庫から中継ハブ局への「横持ち輸送運賃」が完全に発生しない。この輸送工程の省略は、トラックドライバーの拘束時間削減と横持ち運賃コストの完全排除に直結する。

運用項目 従来の都心個別分散型モデル 新砂拠点統合型モデル
拠点配置 銀座局・京橋局など都心部に個別分散 新砂15万㎡施設+新東京郵便局に集約
横持ち輸送 外部倉庫から各集配局へ個別にトラック輸送 同一敷地内のため横持ちトラック輸送が不要
幹線接続 各集配局から地域区分局へ中継輸送 日本郵便輸送東京支社の幹線網に直接接続
跡地活用 物流専用施設として低層利用を継続 オフィス・商業・ホテル等の複合開発へ転換

まとめ:物流関係者が明日から意識すべき実務ポイント

新東京郵便局と新砂拠点が一体化した大規模ハブの整備は、都心物流の商流と荷物の流れを変える起点となる。物流管理部門や輸送現場が考慮すべき具体的なポイントは以下の通りである。

  1. 都心向け在庫の配置見直し

新砂拠点と新東京郵便局の直結により、保管と仕分けがシームレスに処理される体制が整う。都心向け配送のリードタイム短縮や締め切り時間の延長を狙う荷主企業は、江東区・江戸川区などの城東ベイエリアへの在庫集約を比較検討する価値がある。

  1. 湾岸・都心間ピストン輸送のルート選定

集配機能が新砂へ集約される2028年度に向けて、新砂から中央区・千代田区方面へアクセスする道路網のボトルネック分析を進める必要がある。永代通りや晴海通り等の混雑ピークを避けた配送スケジュールや、中型車・小型EVを活用したピストン輸送網の設計が求められる。

  1. 3PL契約における横持ちコストの検証

外注先の保管拠点から日本郵便や他社メガハブへの持ち込みにかかっている横持ち運賃の内訳を精査し、区分局直結型拠点を利用した場合のコスト差分を試算しておくことが推奨される。

出典: 週刊不動産経営
出典: 日刊建設工業新聞
出典: LOGI-BIZ online
出典: LNEWS
出典: estie不動産情報ポータル

Share this article:

監修者プロフィール
松本 章

松本 章

大手コンサルティングファームにてSCM(サプライチェーン・マネジメント)改善に従事。 その後、物流系スタートアップの経営メンバーとして事業運営に携わり、業界の課題解決を目指してLogiShiftを立ち上げ。 現在は物流DXメディア「LogiShift」を運営し、現場のリアルとテクノロジーを融合させた視点から情報発信を行っている。

関連記事

神奈川・綾瀬で1.5万㎡の物流施設竣工!中央日土地が実装した3つの自動化設計
2026年4月4日

神奈川・綾瀬で1.5万㎡の物流施設竣工!中央日土地が実装した3つの自動化設計

日本GLP、川崎に3000億円超の低温拠点|55万t保管で2030年問題打破
2026年8月25日

日本GLP、川崎に3000億円超の低温拠点|55万t保管で2030年問題打破

主要倉庫8社の2026年4-6月期、6社増収の背景と価格転嫁動向
2026年8月16日

主要倉庫8社の2026年4-6月期、6社増収の背景と価格転嫁動向

広告枠募集 物流専門メディアLogiShift月2万円〜 媒体資料を無料ダウンロード »
表示できるコメントはありません。

LogiShift

物流担当者と経営層のための課題解決メディア。現場のノウハウから最新のDX事例まで、ビジネスを加速させる情報をお届けします。

カテゴリー

  • 物流DX・トレンド
  • 倉庫管理・WMS
  • 輸配送・TMS
  • マテハン・ロボット
  • サプライチェーン

もっと探す

  • 政策動向
  • ツール紹介
  • 海外トレンド
  • 事例
  • 統計分析
  • 物流用語辞典

サイト情報

  • 運営者情報
  • お問い合わせ
  • 媒体資料
  • プライバシーポリシー
  • TechShift
  • ConShift

© 2026 LogiShift. All rights reserved.