mcframeとは?多様な生産形態に対応し需要・在庫・原価を統合管理する国産SCMパッケージの価値を解説

日本の製造業のノウハウが凝縮された国産トップクラスのSCM・生産管理パッケージです。組立加工からプロセス製造まで多様な生産形態に対応し、需要・在庫・原価を統合管理します。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
製造業 食品・飲料 医薬品・医療 自動車・部品

mcframeとは?

mcframeは、組立加工からプロセス製造まで、日本国内外の製造業が直面する生産・販売・原価管理のサイロ化(データ分断)や業務の属人化といった課題を、日本のものづくりノウハウを結集した豊富な機能群で解決する国産ERP・SCMパッケージです。ビジネスエンジニアリング株式会社が開発・提供し、製造業の「SCM最適化・需給予測・リスク管理」を強力に支援します。多種多様な生産形態に対応する高い機能適合度と、各企業の競争優位性をそのままシステム化できる「フレームワーク設計」を両立しているのが大きな強みです。多言語・多通貨・複数拠点(マルチサイト)管理に標準対応しており、グローバル展開する日本の製造業における迅速な意思決定と生産性向上を支援するプラットフォームとして、1,000社以上の豊富な導入実績を誇ります。

主な機能・特徴

mcframeは、製造現場の実態に即したデータを統合的に管理し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための多彩な機能を備えています。以下に主要な機能と特徴を具体的に列挙します。

  • 生産管理(mcframe SCM)
    製造現場における生産計画、製造指示、進捗管理、実績収集を一括で管理する機能です。見込生産、受注生産、個別受注生産、繰り返し生産など、複数の生産形態が混在するハイブリッドな環境であっても柔軟に対応できます。これにより、従来部門ごとに分断されていた計画と現場実績データがリアルタイムに統合され、急な設計変更や納期調整にも現場が迷わず稼働を制御できるようになります。
  • 原価管理(mcframe PCM)
    標準原価の計算のみならず、実際に発生したコストをきめ細かく集計する「実際原価」の算出および多角的な差異分析を支援する機能です。製造工程や製品・部品ごとの正確な原価を瞬時に可視化し、「原価を経営や改善活動のモノサシ」として活用できます。これにより、原材料費の変動がどの製品の採算にどれほど影響しているかを正確に把握し、迅速な価格改定やコスト削減の意思決定につなげることが可能になります。
  • 販売管理・購買管理
    受注から出荷、請求・回収、さらには購買から仕入・支払までのプロセスをトータルでカバーします。在庫販売や仕入直送、輸出取引、貸出・預り管理など、多様な取引形態に対応する引当制御(即時・バッチ・マニュアル引当)が可能です。生産および在庫のデータとシームレスに紐づくことで、人為的な引き当てミスを防止し、顧客に対する納期回答の精度とスピードを向上させます。
  • 柔軟なカスタマイズを支える「フレームワーク設計」
    「mcframe 7 FrameManager」と呼ばれる開発ツールを用いて、データベースやソースコードを公開し、顧客固有の要件を部品化してシステムに組み込むことができます。これにより、企業の強みである独自の業務プロセスをパッケージ側の標準機能に合わせて無理に妥協する必要がありません。追加したカスタマイズ機能と標準機能が明確に分離される構造のため、将来的なシステム刷新やバージョンアップ時の影響を最小限に抑えることができます。
  • クラウドネイティブに対応した「mcframe X」
    オンプレミス版である「mcframe 7」が持つ豊富な業務ロジックや柔軟なカスタマイズ性をそのまま継承しつつ、クラウド環境に最適化した次世代SaaSモデルです。6カ月ごとの改善・リリースサイクルを採用しており、法改正や最新技術への迅速なキャッチアップを実現します。サーバーの調達や自社でのインフラ運用保守が不要となり、初期導入コストの削減と、複数拠点への迅速なシステム展開を容易にします。
  • グローバル・マルチサイト対応
    多言語、多通貨、複数会社管理に標準対応し、単一のシステムインスタンスで国内外の複数拠点を一元管理できます。各国の税制や商習慣に合わせたローカライズ設定を行いながらも、グループ共通のERP基盤として機能します。これにより、海外現地工場の進捗や在庫、現地通貨ベースでの厳密な原価データを日本本社からリアルタイムにモニタリング可能となります。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

mcframeは極めて柔軟で多機能な基幹システムですが、その特性上、向き不向きがはっきりと分かれるツールです。

【向いている企業・現場】

  • 自社独自の強み(ものづくり手法や管理ノウハウ)を重視したい中堅〜大手製造企業
    パッケージの標準機能に業務を無理やり合わせる(Fit to Standard)ことが困難な、独自の生産プロセスや現場のこだわり、複雑な外注・加工管理ルールを有する現場に適しています。
  • 部門や工場間でデータが分断され、情報の一元化が進まない企業
    生産管理と販売管理、あるいは実際原価の算出システムが各工場やセグメントごとに個別導入され、手作業での二重入力やExcelでのデータ集計・加工に膨大な間接工数がかかっている現場に最適です。
  • 海外拠点を有し、グローバルで統一した生産・販売・原価管理を行いたい企業
    世界中に生産工場や販売拠点があり、海外拠点でも使い慣れたシステムを導入しつつ、本国から一元的に在庫や実際原価、財務の把握をしたいと考える企業に向いています。
  • 法規制や厳格なトレーサビリティが求められる業界
    医薬品(GMP準拠)、医療機器、化粧品、食品・飲料、自動車部品など、製造工程や原材料ロットの厳密な管理が不可欠な業界に向いています。

【向いていない企業・現場】

  • 独自の業務要件が極めて少なく、安価に短期間でシステムを導入したい小規模企業
    中堅〜大企業の複雑な業務モデルを対象としているため、業務フローがシンプルでアドオンの必要性がない場合、システム構成や機能が過剰(オーバースペック)となり、費用対効果が得られにくくなります。
  • IT推進の専任リソースや、業務整理を行える主体的なプロジェクト体制が不足している企業
    mcframeは自由度の高いフレームワーク設計が特徴であるため、自社で「どの業務を標準に寄せ、どこをカスタマイズするか」を判断できる主導的な役割が欠かせません。これらを丸投げしてしまうと、要件定義が発散し、プロジェクトが長期化・肥大化するリスクが高まります。
  • カスタマイズを一切行わず、完全に初期構築不要なマルチテナントSaaSのみでの運用を望む場合
    純粋なマルチテナントSaaS(個別のカスタマイズが完全に制限される代わりに安価に導入できる仕組み)とは異なり、mcframeは高い個別適合性を備えています。一切のカスタマイズを行わない運用を重視する場合は、よりライトな他社製クラウドシステムを検討した方が、初期費用や管理工数を削減できる可能性があります。

料金・プラン・導入方法

mcframeの具体的な導入費用および月額料金は「要問い合わせ」となっており、公式サイトなどでは公開されていません。

オンプレミス型または自社保有のIaaS環境に構築する「mcframe 7」シリーズと、クラウド型SaaSの「mcframe X」が提供されており、それぞれで費用構造が大きく異なります。導入企業の規模、選択する機能モジュール(生産管理、原価管理、販売管理など)、ライセンス数(ユーザー数や拠点数)、および追加開発(カスタマイズ)の規模に応じて見積もりが個別に算出されます。

導入を検討する際、見積もり時に確認すべき主なポイントは以下の通りです。

  • ライセンス・サブスクリプションの課金単位
    ユーザー数(同時接続または登録ユーザー数)に基づくものか、モジュール・拠点数・サーバー単位などによる固定的な費用形態であるか。
  • 初期のインテグレーション・導入支援費用
    要件定義、アドオン・カスタマイズ開発費、各種マスタ設定支援、およびデータ移行サポートにかかる初期費用(人月コスト)の見積もり内訳。
  • 運用開始後の保守・ランニングコスト
    年間の保守サポート費用や、クラウドサーバー(IaaS)などのインフラ維持費、あるいは「mcframe X」における月額利用料金の最低契約期間と解約にかかる諸条件。

導入の流れ・期間

mcframeの具体的な導入ステップは、一般的なERP・SCMシステム構築のフェーズに沿って進められます。具体的な導入ステップは以下の通りです。

  1. お問い合わせ・情報収集
    公式サイト等から問い合わせを行い、製品カタログの確認や、自社が抱える課題、現状の基幹システム状況を共有します。
  2. デモ・トライアル
    ビジネスエンジニアリング株式会社、または導入を支援する各種SIパートナー企業により、デモを用いた機能説明が行われます。
  3. 基本構想策定・見積もり
    自社の主要業務とmcframeの標準機能との適合度を検証し、カスタマイズが必要な範囲や導入対象モジュールを定義した上で、初期構築費用・ライセンス費用の見積もりが提示されます。
  4. ご契約
    費用およびスケジュールに合意した後、正式に契約を締結し、自社メンバーとパートナー企業による共同プロジェクト体制を立ち上げます。
  5. 要件定義・詳細設計
    現行業務プロセスを整理し、標準機能を適用する範囲(Fit to Standard)と、アドオン・カスタマイズで対応する部分を明確に規定します。
  6. システム構築・追加開発・マスタ整備
    「mcframe 7 FrameManager」などの開発ツールを活用し、必要に応じて独自の追加開発を行いながらシステム環境を構築します。同時に、マスタ情報の整備やデータ移行計画を作成します。
  7. テストおよびユーザートレーニング
    構築されたシステムを用いて、現場実務に即したテストと、現場担当者がスムーズに操作に慣れるための操作説明・実機トレーニングを繰り返します。
  8. 本稼働・ハイパーケア
    新システムの運用を開始します。稼働直後の混乱を防ぎ、データ整合を確実に担保するため、導入パートナーによる一定期間の集中保守支援(ハイパーケア)が提供されます。

導入期間:
導入にかかる期間は、対象となる拠点数やアドオン開発のボリュームによって大きく変動しますが、一般的には「6カ月〜2年程度」のプロジェクト期間を要します。業務範囲を絞り、標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」を徹底したケース(株式会社ファイントゥデイインダストリーズなど)では、1年での短期構築・安定稼働を完了した実績もあります。mcframeの具体的な導入期間やマイルストーンについては個別の問い合わせと事前検証が推奨されます。

連携できるシステム・機器

mcframeは他の専門システムや制御機器とのシームレスな相互通信を想定した、優れた連携インタフェースやSOA(サービス指向アーキテクチャ)基盤を標準で備えています。検索で確認されている主な連携先は以下の通りです。

  • PLM・PDM(製品設計・図面管理システム)
    「mcframe PLM」や、CADデータの統合管理ソリューション(PLMconsole xCADなど)と連携できます。設計段階の「E-BOM(設計部品表)」から、製造現場で使用する「M-BOM(製造部品表)」や「BOP(製造工程情報)」への一気通貫なデータ連携を可能にし、設計変更による原価変動の影響やリードタイムの短縮を支援します。
  • 生産計画スケジューラ
    化学や食品、精密組立現場で多く活用される生産計画スケジューラ「Asprova(アスプローバ)」等の各種外部スケジューラーと連携し、詳細な作業予定スケジュールとmcframe側の実績情報を同期させます。
  • MES(製造実行システム)および設備IoT・BIツール
    工場の機械設備や検査機器、またはタブレット端末からリアルタイムで製造実績データを収集し、mcframe側に自動で同期します。
  • 主要会計・ERPシステム
    主要な財務会計システムや外部ERP(例: SAP ERP 財務管理など)とのシームレスなデータ連携テンプレートが提供されています。自動仕訳機能や会計インターフェイスの活用により、システム間での二重入力を防ぐとともに、明細レベルでの改ざん防止機能による内部統制への対応も図られています。
  • WebEDIおよび流通BMS(企業間電子取引)
    サプライヤー(部品・原材料メーカーや外注加工先)との間における受発注、出荷指示、請求、支払などのデータを自動で処理し、データの迅速な共有とペーパーレス化を実現します。
  • APIおよび外部データ連携ツール(EAI/ETL)
    「ASTERIA Warp」などのノーコードデータ連携ツールやAPI連携機能により、既存の独自の販売管理システムやサブシステム、各種データベースとの連携が柔軟に行えます。

導入事例・実績

公式プレスリリースや信頼できる情報から確認できた、mcframeの実際の導入事例を具体的に紹介します。

  • 株式会社ファイントゥデイインダストリーズ(化粧品・トイレタリー製造業)
    【課題】資生堂からの独立に伴い、移行サービス契約(TSA)によるシステム稼働期限が1年以内と極めて厳しい状況にありました。既存の基幹システムでは業務の複雑化に加え、300本に及ぶSQLスクリプトが属人的に運用されており、散在するデータの一元管理が急務でした。
    【解決策】きめ細かなものづくり要件に適合する「mcframe 7」を選定し、導入パートナーのキッセイコムテックと協働。徹底した「Fit to Standard(パッケージ標準に業務を合わせる)」方針を採用しました。
    【効果】通常2年を要する大規模な刷新プロジェクトにおいて、予定通りの「1年以内」での本稼働を完遂しました。稼働後の伴走サポート(ハイパーケア)期間も半月短縮を達成したほか、散在していた生産データの一元化、データ活用環境の構築、運用コストの最適化、プロジェクトを通じた現場の組織力向上を実現しています。
  • 杏林製薬株式会社(医薬品製造業)
    【課題】キョーリン製薬グループ工場における合併などの歴史的経緯から、3つの工場でそれぞれ異なる生産管理システム(「mcframe Pharma」と他社ERP)が運用されており、データの基準単位や粒度が不揃いでした。データ活用の際には、一度中継システムを介したり、Excelを用いて手作業で集計や再計算を行う必要があり、現場に大きな負荷がかかっていました。
    【解決策】グループ統合基盤を整備すべく、3工場の基幹システムを「mcframe 7 SCM」へと集約・統合する4年間の長期プロジェクトを推進しました。
    【効果】グループ共通のシステム統合を実現したことで、工場間のデータの粒度が統一されました。これにより各工場の横断的な比較と高度なデータ活用が可能となり、グループ全体の競争力維持と経営判断における意思決定スピードの迅速化に貢献しています。
  • 創美工芸(常熟)有限公司(金型・金属プレス製造業/中国現地法人)
    【課題】2007年より現地で中国製ERPを導入していたものの、個別の業務に合わせるために10種類以上のサブシステムが乱立し、データの一元化が困難な状態でした。MRP(資材所要量計画)がうまく機能せず、週次の出荷計画策定のためだけにデータの収集・調整に毎回3〜4日を要していたほか、製品別の正確な「実際原価」を把握できないという経営上の課題を抱えていました。
    【解決策】B-EN-G現地法人による強固なサポート体制を評価し、生産・原価管理をカバーする「mcframe」と、グローバル財務会計「mcframe GA」を一括導入しました。
    【効果】散在していたシステムを1パッケージに統合したことで、生産管理から財務会計までのデータがシームレスに連携。購買・発注業務の自動化や出荷計画の効率化が促進されたほか、当初の目的であった正確な実際原価を算出する仕組みが確立され、より精度の高い製品別採算管理を実現しました。

導入前に知っておきたいこと

mcframeの検討にあたり、実際に報告されているユーザー側の課題、不満、および注意点として以下の要素が挙げられます。

  • 自社側での強力な要件整理力とリソース確保が不可欠
    mcframeはフレームワークとしての自由度が非常に高く、カスタマイズがしやすい一方、自社側で「どこを標準機能で運用し、どこを自社独自の強み(アドオン開発)として残すのか」を決断する整理力が強く求められます。自社の要件整理が曖昧な状態でプロジェクトを進めると、不必要なカスタマイズが肥大化し、開発コストが大幅に高騰する、あるいは「システム自体は導入したものの、現場が使いこなせない」といった要件定義の失敗(プロジェクトの落とし穴)を招きやすくなります。
  • 導入パートナーのスキル・知見への依存
    mcframeの強みを活かしきるには、製品仕様や「mcframe 7 FrameManager」での開発技術に習熟した専門インテグレータ(システムパートナー)のスキルが欠かせません。どのような導入実績・サポートノウハウを持つベンダーを選ぶかが、プロジェクトの進捗スピードやクオリティ、開発コストの最終的な多寡に大きな影響を与えます。
  • 現場への教育と定着までの時間的負荷
    多機能であるため、システム変更に伴う現場オペレーションへのインパクトは大きくなりがちです。工場の末端オペレーターが確実に処理を行えるよう、事前のトレーニングやマニュアルの整備、および稼働後の定着に向けて、スケジュールに十分な余裕を設ける必要があります。

類似ツールとの比較

SCM、計画最適化、需要予測などの領域において、mcframeと比較検討されやすい代表的なプラットフォームを整理・比較します。

ツール名 特徴 料金 向いている企業
mcframe 日本の製造現場のノウハウに最適化した純国産ERP・生産・原価管理システム。個別要件への高い柔軟性と、導入バージョンの「永続保守」が特徴。 要問い合わせ 日本固有の現場運用の強みをシステムに合わせずに実現し、緻密な原価の把握や工程・在庫統合管理を求める中堅〜大手製造業
Kinaxis RapidResponse グローバル全体をコンカレント(同時並行)に計画・可視化。需給変動に対し瞬時に複数シナリオシミュレーションを実行可能なプラットフォーム。 要問い合わせ 急激な市場の需給バランス変化に対して、世界各地の生産・在庫情報を連動させ、超高速な計画調整を行いたいグローバル展開の大企業
o9 Digital Brain サプライチェーン全体のデジタルツインを構築。AI・機械学習を用いた精度の高い未来需要予測と、複数シナリオに基づく統合ビジネス計画(IBP)を支援。 要問い合わせ 膨大な市場データをAIで解析・予測し、製造から販売、財務計画にいたる意思決定全体の高度化を推進したい大手企業
Blue Yonder 需要予測や在庫最適化に加え、輸送管理(TMS)や倉庫管理(WMS)まで、AIを活用しエンドツーエンドで計画から実行を一気通貫でカバー。 要問い合わせ 工場の生産計画だけでなく、輸配送の物流プロセス、倉庫の在庫最適化までをひとつのプラットフォームで自動制御・最適化したい中堅〜大企業

選定の判断基準:
国内の工場における、独自の製造ルール、工程管理の柔軟性、緻密な実績収集や「実際原価」の分析・評価を起点とした現場のカイゼン活動との連動を最重視する場合は、「mcframe」を第一の候補として検討することが考えられます。日本のものづくり独自の商習慣に深く適合しているため、現場の強みをそのままシステムに移行しやすいメリットがあります。

一方、自社の課題が「一工場の生産・原価管理」の枠を超え、世界規模での急激な需要変動に応じたリアルタイムな生産・供給計画の同時更新(コンカレント計画)であれば「Kinaxis RapidResponse」、AI需要予測やデジタルツインを用いた意思決定の標準化であれば「o9 Digital Brain」、輸送や倉庫を含めたエンドツーエンドの物流実行連携であれば「Blue Yonder」のような、グローバルな計画プラットフォームとの条件比較が推奨されます。

なお、これらは排他的な選択(一択)だけでなく、工場内のきめ細かな生産・実績管理を「mcframe」で、グローバル全体の需給統合計画を上位層のプラットフォームで実行し連携させるという、「併用・連携」によるサプライチェーン全体の高度化も、多くの大手製造業で標準的に採用されるアプローチです。

よくある質問(FAQ)

モバイル・スマートデバイスでの操作に対応していますか?
対応しています。mcframeでは「RAKU-PAD」などのオプション製品を組み合わせることで、現場でのiPadを用いた図面確認や着完実績登録、保全実績入力などをデジタル化できます。また、次世代クラウドモデルである「mcframe X」はWebブラウザ対応のSaaSとして提供されており、各種デバイスからアクセスしやすい環境が整備されています。
導入前に無料でトライアル利用はできますか?
公式サイト等で不特定多数向けに公開されている「一律の無償トライアル(無料お試し)」は確認できていません。ただし、導入に向けた具体的な検討段階において、自社業務とのフィットギャップ検証のためのデモや、PoC(概念実証・実証実験)としての限定的なテスト利用、検証支援が提供される場合があります。詳細やご要望については問い合わせの段階で相談してください。
導入後の保守サポート体制はどのようになっていますか?
開発元のビジネスエンジニアリング株式会社、および豊富な製品・開発知識(MCCP認定資格)を持つパートナーSI企業が、協働してシステム保守および運用サポートを提供します。また、mcframeは「導入バージョンの永続保守」を重要な方針として掲げており、ベンダー都合のサポート打ち切りや、強制的なバージョンアップによる追加コストに悩まされることなく、同一バージョンを長期間安定して使い続けられます。
契約期間や途中での解約条件(クラウド版など)は?
導入形態が「mcframe 7」などの一括ライセンス購入型であるか、あるいは「mcframe X」のような月額型のSaaS利用であるか、また導入窓口となるシステムパートナーとの契約内容によって大きく条件が異なります。解約や保守更新の手続き等の詳細については個別の契約要件となるため、見積もり・選定時に契約書の条件(最低契約期間や解約通知の期限など)を個別に十分確認してください。
ソフトウェアの費用以外に、どのような追加費用が発生しますか?
システム本体の費用(または月額料金)以外に、要件定義などのコンサルティング費用、個別のアドオン・カスタマイズ開発費、現行システムからのデータ移行支援工数、現場スタッフへの実機操作説明(トレーニング費)、サーバー・インフラ構築費、さらに稼働後の年間保守費やクラウド利用料が別途発生します。
医薬品や食品などの厳しい法的規制・ガイドラインに対応できますか?
可能です。mcframeには、医薬品GMP(適正製造規範)などの法規や、厚生労働省のコンピュータ化システムバリデーション(CSV)ガイドライン等に適合するようにあらかじめ設計された「mcframe Pharma(医薬品向けテンプレート)」などが存在します。積水メディカル株式会社や杏林製薬株式会社など、厳密な規制対応が求められる国内大手製薬・医療機器企業への導入実績が数多くあります。
海外に複数の工場があるのですが、現地のサポート体制はありますか?
充実しています。多言語・多通貨・複数会社管理機能に標準対応しているほか、世界17カ国以上で2,000サイトを超える豊富な導入実績があります。ビジネスエンジニアリング株式会社の海外現地法人(上海、タイ、シンガポール、インドネシア、アメリカ)や、グローバル展開に強みを持つ各種SIパートナーの現地ネットワークによる直接サポートを受けることができます。

参照・出典

他のSCM・需給予測システムと比較する

mcframeの特徴を含むSCM最適化・需給予測・リスク管理の12製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

SCM・需給予測システム比較12選