Skip to content

LogiShift(ロジシフト)

  • 物流DX・トレンド
  • 倉庫管理・WMS
  • 輸配送・TMS
  • 政策動向
  • ツール紹介
  • 統計分析
  • 用語辞典
Home > 物流用語辞典 > 環境・サステナビリティ> サステナブルサプライチェーン

サステナブルサプライチェーンとは?

この記事の要点
  • キーワードの概要:原材料の調達から製品の製造、配送、廃棄に至る全体のプロセスで、環境保護や労働者の人権擁護に配慮して長期的な事業継続を図る仕組みです。
  • 実務への関わり:調達先や物流委託先を含めた全サプライチェーンでのCO2排出量の削減や過酷な労働環境の排除を進めることで、取引停止やブランド毀損といった経営リスクを防止できます。
  • トレンド/将来予測:Scope 3の排出量算定義務化や国際法規制の強化により、デジタルプラットフォームを活用してサプライヤーのデータを自動収集・可視化する取り組みが急速に広がっています。

サステナブルサプライチェーン(持続可能なサプライチェーン)とは、原材料の調達から製造、物流、販売、廃棄に至るプロセス全体において、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の課題に配慮した管理体制を構築し、長期的な事業継続性を確保する経営・運用モデルである。従来の「品質(Q)・コスト(C)・納期(D)」の最適化を目的としたサプライチェーンマネジメント(SCM)から、温室効果ガス(GHG)排出削減や、供給網全体での人権擁護・労働環境改善を標準要件とする管理モデルへの転換が進む。

目次
  • サステナブルサプライチェーンとは?脱炭素(Scope 3)と人権配慮が急務となる3つのビジネスインパクト
  • 従来のSCMとサステナブルSCMの根本的な違い
  • 企業対応を後押しする3大外部圧力(ESG投資・国際法規制・Scope 3算定の義務化)
  • サプライチェーンの可視化を阻む3つの実務課題とボトルネック
  • 1次〜多層(N次)サプライヤーデータの収集・可視化(トレーサビリティ)の壁
  • サプライヤー側の負担感とグリーン物流推進におけるコスト分担の溝
  • 一次データ取得を阻むフォーマット非互換と算定精度の限界
  • 持続可能なサプライチェーンを構築する5つの実務ステップ
  • サプライヤー行動規範(CoC)の策定とエンゲージメント手順
  • プラットフォーム・DXを活用したデータ収集とリスクの自動可視化
  • 物流・調達部門が明日から実践できるグリーン物流と環境・人権配慮の具体策
  • CO2排出量を削減するグリーン物流の推進(モーダルシフト・共同配送・積載率最適化)
  • 環境配慮型資材の採用と循環型調達(サーキュラーエコノミー)の現場導入
  • 自社のサステナビリティ対応度を測定する実行ロードマップとチェックリスト
  • サステナブルサプライチェーン構築の5項目セルフチェックリスト
  • フェーズ別(短期・中期・長期)の推進ロードマップと主要KPIの設定方法

サステナブルサプライチェーンとは?脱炭素(Scope 3)と人権配慮が急務となる3つのビジネスインパクト

調達コストの抑制や配送スピードのみを優先してサプライヤーや物流委託先を選定する手法は、大きな事業リスクを伴う構造へ変化している。調達先や委託先における環境破壊や不当な労働環境が発覚した場合、発注企業自身のブランド価値棄損や株価下落、機関投資家からの投資引き上げ、さらには主要顧客からの取引停止に直結するためである。サプライチェーン全体に潜むリスクをあらかじめ特定し管理する体制の構築は、企業の危機管理および事業継続における必須要件となっている。

従来のSCMとサステナブルSCMの根本的な違い

従来のSCMとサステナブルSCMの最大の違いは、評価軸が「経済的効率性」単体か、「環境・社会的責任を含めた長期的な事業継続性」かという点にある。

比較項目 従来のSCM サステナブルSCM
基本目的 コスト最小化、リードタイム短縮、在庫最適化による利益率の向上 環境負荷低減・人権配慮と経済合理性の両立による事業継続性の確保
管理・評価範囲 自社および直接取引を行う1次サプライヤー中心 2次以降のN次サプライヤー、委託先物流業者を含むバリューチェーン全体
取引先の選定・管理基準 価格、品質(Q)、納期(D)、供給安定性 サプライヤー行動規範の遵守、人権デューデリジェンスの実施、脱炭素への取り組み
情報管理・開示 財務データや納期情報など社内および取引先間に限定 Scope 3等の温室効果ガス排出量、労働環境の透明性、トレーサビリティの外部開示

具体的な運用面では、従来の配送業務において積載率の低さや急送便の過剰使用が許容されていた場面でも、サステナブルSCM下では環境面・社会面の負荷として評価される。例えば、月間1,000件の出荷を行うメーカーがトラック輸送の一部を鉄道輸送へ切り替えた場合、輸送単位あたりのCO2排出量を約90%削減できる。こうした環境・社会への貢献度が、現代におけるサプライチェーン管理の正当性を担保する指標となる。

企業対応を後押しする3大外部圧力(ESG投資・国際法規制・Scope 3算定の義務化)

企業がサステナブルサプライチェーンへの対応を急速に進めている背景には、経営や実務に直接影響を及ぼす3つの外部要因が存在する。

1. 機関投資家による「ESG投資」の選別強化
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)をはじめとする機関投資家は、ESG評価の低い企業から資金を引き揚げる運用方針を強化している。CDPやEcoVadisといった評価機関のスコアは自社単体ではなく供給網全体の実態で算出されるため、行動規範の運用や監査体制が不十分な企業は資金調達コストの上昇リスクに直面する。

2. 欧米を中心とした人権デューデリジェンス関連法制の強化
EUの「企業持続可能性デューデリジェンス指令(CSDDD)」など、サプライチェーン上の人権・環境リスク予防を法律で義務付ける動きが広がっている。これにより、欧州企業と取引を行う日本企業に対しても、原産地から最終配送ルートまでの追跡可能性(トレーサビリティ)の証明が取引継続の条件として求められる。

3. SSBJ基準等に基づく「Scope 3」温室効果ガス排出量算定の義務化
自社の直接排出(Scope 1)や電力使用に伴う間接排出(Scope 2)に加え、原材料採掘から製品の輸送・廃棄に至る「Scope 3」の開示要請が高まっている。国内においてもサステナビリティ基準委員会(SSBJ)の基準策定に伴い、上場企業を中心に有価証券報告書での開示義務化が進む。特に3PLや運送事業者から正確な燃料使用量・走行距離データを収集する体制の構築が必須となっている。

サプライチェーンの可視化を阻む3つの実務課題とボトルネック

方針策定段階から実際のデータ可視化フェーズへ移行する際、多くの企業が実務上の障壁に直面する。現場における主な課題は、多層構造のデータ追跡難易度、委託先・サプライヤーの業務負荷、そしてコスト負担をめぐる意見の対立である。

1次〜多層(N次)サプライヤーデータの収集・可視化(トレーサビリティ)の壁

直接の取引先であるTier 1に対してはアンケート調査や行動規範の同意取得が容易である一方、Tier 2以降の間接取引先に対するデータ追跡は困難を極める。

サプライヤー層 管理・データ収集の手法 現場で生じる可視化のボトルネック
Tier 1(直接取引先) サプライヤー行動規範の締結、個別アンケート調査 回答の回収・精査にかかる工数の肥大化、形式的な自己評価にとどまるリスク
Tier 2(二次取引先) Tier 1を経由した情報照会、主要原産地の証明書取得 Tier 1による調達先情報の非開示(営業秘密保持)、間接コミュニケーションによる遅延
Tier 3以降(原料・素材層) 業界共通プラットフォーム、第三者認証の活用 汎用品の混合・加工プロセスに伴う物理的トレーサビリティ遮断、現地監査コストの高騰

経済産業省の「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」では多層的な網羅が推奨されているが、Tier 1企業が競合上の理由からTier 2の名称や調達ルートの開示を拒む事例が多い。また、農産物や鉱物資源などの汎用品は集荷・加工段階で他社品と混合されるため、物理的な原産地特定を困難にしている。

サプライヤー側の負担感とグリーン物流推進におけるコスト分担の溝

Scope 3(カテゴリ1:購入した製品・サービス、カテゴリ4:輸送・配送)の精度を上げるため、業界平均値を用いた「二次データ」から、取引先の実測値である「一次データ」の取得へ移行する動きが進んでいる。しかし、中小規模の加工メーカーや地場運送会社にとって、製品単位・配送ルート単位でのエネルギー使用量の集計は莫大な事務負担となる。

加えて、CO2排出量削減のために長距離トラック輸送から鉄道や内航海運へ切り替える際、輸送リードタイムの長期化や専用コンテナの整備にかかる追加費用を「誰が負担するのか」という調整で難航するケースが多い。発注元である荷主企業が適切な運賃調整や協力費用を支払わずにデータ算出や低炭素化を要求した場合、現場の反発を招き、データ提供の拒否や取引離脱につながるリスクをはらんでいる。

一次データ取得を阻むフォーマット非互換と算定精度の限界

データ共有におけるシステム間の互換性不足も、可視化を妨げる大きな原因である。各企業が導入している算定ツールや基幹システムが異なるため、手作業による調整が不可欠となっている。

例えば、年間300社以上のサプライヤーと取引を行う製造業では、Excel、紙の出荷指示書、PDFの証明書など多様な形式で届くデータを担当者が手動で集計・照合する必要があり、月間数十時間の工数が費やされている。さらに、事業者ごとに算定範囲(バウンダリ)や使用する排出係数の基準が異なると、データの正確性を検証するための第三者保証取得に追加費用が発生する問題も生じている。

持続可能なサプライチェーンを構築する5つの実務ステップ

供給網全体のサステナビリティを高めるためには、明確なプロセスに沿って段階的に施策を進める必要がある。標準的な推進ステップは下表の通りである。

ステップ フェーズ 主な実施内容 成果物・アウトプット
Step 1 方針・基準の策定 サステナブル調達方針およびサプライヤー行動規範(CoC)の作成と周知 サプライヤー行動規範、同意書
Step 2 リスク評価・実態把握 SAQ(自社評価問診票)の回答回収、人権デューデリジェンスと排出量算定の実施 リスクマップ、評価スコア表
Step 3 DX基盤の構築 SaaSツールやデータ共有プラットフォームを活用したデータ連携とトレーサビリティ確保 データ可視化ダッシュボード
Step 4 改善支援・エンゲージメント 高リスク事業者へのCAP(是正措置計画)伴走、モーダルシフト等のグリーン物流推進 是正報告書、CO2削減計画書
Step 5 モニタリング・情報開示 年次評価のレビュー、統合報告書やESGインデックスへの数値開示 サステナビリティレポート、開示データ

サプライヤー行動規範(CoC)の策定とエンゲージメント手順

持続可能な調達体制を整備する第一歩は、取引先に対する評価基準の明示である。公的な指針をベースに、人権尊重・環境保全・労働安全衛生・倫理基盤を盛り込んだサプライヤー行動規範(CoC: Code of Conduct)を作成し、以下の4手順で運用を行う。

  1. 誓約と基本合意:取引契約書に行動規範の遵守条項を追加し、全取引先から合意書を取得する。
  2. リスク評価の実施:SAQ(Self-Assessment Questionnaire)を用いて労働時間、安全衛生、化学物質管理などの実態を数値化し、人権デューデリジェンスを実施する。
  3. 是正措置計画(CAP)の策定:評価スコアが基準に満たない拠点に対して直ちに取引停止を適用するのではなく、6か月程度の改善猶予と専門家による講習等の支援プログラムを提供する。
  4. 現場での共同改善:荷主と物流事業者が連携し、幹線輸送の鉄道シフトや輸配送ルート再編を実施することで、CO2排出量削減とドライバーの労働時間短縮を両立させる。

プラットフォーム・DXを活用したデータ収集とリスクの自動可視化

数百〜数千社の取引先を抱える企業において、紙や表計算ソフトによる手作業の管理は限界を迎える。データの透明性を確保するためには、SCMシステムやSaaS基盤の活用が有効である。

EcoVadisやSedexなどの国際評価プラットフォームやGHG算定SaaSを導入することで、多層的なサプライヤーのESGデータやCO2排出データを集約できる。これにより、製品の原材料調達から配送に至るScope 3の自動算定が実現する。

年間1万便以上の幹線輸送を行う企業が輸配送管理システム(TMS)と排出量算定SaaSをAPI連携させた場合、走行ルートごとの積載率や燃料消費データからCO2排出量をリアルタイムで自動算出できる。ダッシュボード上で過重労働リスクや高排出区間を自動検知する仕組みを整えることで、迅速な改善措置と根拠ある情報開示が可能となる。

物流・調達部門が明日から実践できるグリーン物流と環境・人権配慮の具体策

現場主導で供給網の持続可能性を高めるためには、環境負荷を低減する物流手法の導入と、調達工程における人権リスク排除の二軸で実務を推進する。

CO2排出量を削減するグリーン物流の推進(モーダルシフト・共同配送・積載率最適化)

輸送部門の脱炭素化において、トラック輸送から環境負荷の低い輸送手段へ転換するモーダルシフトは高い効果を発揮する。国土交通省のデータによると、1トンキロ(1トンの貨物を1km運ぶ)あたりのCO2排出量は、営業用トラックの195gに対し、内航船舶は41g(約80%削減)、鉄道は19g(約90%削減)である。

手法 実施のアプローチ CO2削減効果の目安 導入時の実務ポイント
モーダルシフト 長距離(500km以上)の幹線輸送を鉄道・内航海運へ代替 該当輸送区間の排出量を約80〜90%削減 リードタイムの余裕確保とコンテナ単位の発注数量調整
共同配送 納品先が重なる同業他社・近隣企業との車両・配送網共有 運行台数の集約により約20〜30%削減 納品条件・スケジュールの標準化と費用分担ルールの策定
積載率最適化 配車管理システム(TMS)による混載促進と容積率向上 空車・低積載運行の防止により約10〜15%削減 外箱(ダンボール)サイズの標準化とパレット単位の荷姿統一

例えば東京〜九州間(約1,000km)で月100便の大型トラックを運行している事業者が、主要区間を鉄道コンテナ輸送へ切り替えた場合、年間で数百トン規模のCO2削減を達成できる。

環境配慮型資材の採用と循環型調達(サーキュラーエコノミー)の現場導入

梱包資材や物流機器(パレット)の領域では、「調達・使用・廃棄」のリニア型モデルから、リユースやリサイクルを前提とした循環型モデルへの移行を進める。

ワンウェイ(使い捨て)段ボールから繰り返し利用できる折りたたみコンテナへの変更や、標準パレットの導入が具体的施策となる。標準パレット(T11型など)のレンタル・シェアリング仕組みを利用することで、自社での資産保有リスクを軽減しつつ輸送効率を高められる。また、再生プラスチックを50%以上使用したリサイクルパレットを採用した場合、バージン材使用品と比較して製造時のCO2排出量を50%以上削減できる。

調達現場における人権リスク排除に向けた具体的手順は以下の通りである。

  • 行動規範の締結: 人権遵守、労働環境保護、環境配慮を規定した規範を契約書の一部として取引先に提示・合意取得。
  • SAQ(自己診断)の実施: Web形式の診断シートを定期配布し、労働時間管理や労働安全体制を定量スコア化。
  • 現地監査の実施と是正手配: 高リスク判定の事業者に対し現地チェックを行い、不備発見時は取引停止ではなく是正計画を共同で作成・伴走。
  • トレーサビリティの確保: リスク地域由来の原材料に関し、第三者認証(FSC、RSPO等)の確認や原産地証明の追跡を実施。

自社のサステナビリティ対応度を測定する実行ロードマップとチェックリスト

自社の取り組み状況を定量評価し、施策を段階的に実行するためのセルフチェック表および中長期ロードマップを活用する。

サステナブルサプライチェーン構築の5項目セルフチェックリスト

評価項目 チェック内容・確認ポイント 評価基準(レベルの定義) 関連する実務施策
方針 サステナビリティ調達方針および行動規範を策定し、取引先に周知・合意を得ているか。 L1: 未策定
L2: 方針作成と主要取引先への周知
L3: 契約条件への組込みと全取引先同意
調達基本方針の改定、取引先契約書へのESG条項(人権・環境)追加
可視化 Scope 3排出量の算定および調達ルートにおける人権デューデリジェンスが実施されているか。 L1: 未把握
L2: 一次取引先のCO2・人権リスク把握
L3: 上流を含むトレーサビリティ確保
GHGプロトコルに基づく算定、サステナビリティ評価プラットフォームの導入
指標 モーダルシフトや共同配送などの具体策を組み込んだ温室効果ガス削減目標が設定されているか。 L1: 目標なし
L2: 定性目標のみ
L3: SBT等に基づく定量削減目標の設定
グリーン物流の推進、トラック輸送から鉄道・海運への転換率の設定
協働 サプライヤーへの教育・指導や共同での改善活動、第三者監査が機能しているか。 L1: 単発の問い合わせのみ
L2: アンケート調査の定期実施
L3: 評価に基づく現地監査と改善支援
サプライヤー説明会の開催、是正計画書(CAP)の運用、表彰制度の導入
ガバナンス 取締役会等による監督体制が整備され、外部開示とリスク管理が連動しているか。 L1: 担当部署任せ
L2: 経営陣への定期報告
L3: 役員報酬等とサステナビリティ指標の連動
TCFD/TNFDフレームワークに基づく情報開示、リスクアセスメントの定例化

フェーズ別(短期・中期・長期)の推進ロードマップと主要KPIの設定方法

サプライチェーン改革を円滑に進めるため、5か年の推進計画を策定し、段階ごとの目標値を設定する。

フェーズ(期間) 主な取り組み(マイルストーン) 測定指標の例 期待される成果
短期(1年目)
現状把握・基盤構築
行動規範の策定と同意取得。排出量(Scope 3カテゴリ1・4等)の概算算定および書面調査開始。 ・行動規範同意率:80%以上
・一次サプライヤーの回答率:90%以上
・Scope 3算定の自社網羅率:100%
自社サプライチェーンのボトルネック(高排出・高リスク領域)の明確化
中期(3年目)
協働推進・構造改革
主要ルートにおけるグリーン物流の実行、一次サプライヤーの一次データ(実測値)回収。 ・幹線輸送のモーダルシフト率:30%増加
・高リスク判定サプライヤーの是正完了率:100%
・一次データ収集率:50%以上
排出量の直接的削減と供給網リスクの低減、投資家向け開示の質の向上
長期(5年目)
高度化・サプライチェーン連携
二次以降のサプライヤーを含めたトレーサビリティの確立、循環型サプライチェーンの構築。 ・Scope 3総排出量:基準年比20%削減
・Tier 2以降を含む主要原材料のトレーサビリティ到達率:80%以上
持続可能な調達・物流網の完全確立による競合優位性の獲得

計画の実行にあたっては、調達・物流・CSR部門による合同ミーティングを半期ごとに開催し、数値の追跡を行う。長距離区間でのモーダルシフトが停滞している場合は、中継拠点の確保やリードタイム設定の緩和を委託先3PLと協議するなど、運用の見直しを定例化することが目標達成につながる。

よくある質問(FAQ)

Q. サステナブルサプライチェーンとは何ですか?

A. サステナブルサプライチェーンとは、調達から製造・物流・廃棄に至る全プロセスで環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)に配慮する管理モデルです。従来の効率性追求に加え、温室効果ガス(Scope 3)削減や供給網全体での人権擁護を標準要件とします。ESG投資の獲得や国際法規制への対応、事業の持続可能性を高めるために不可欠となっています。

Q. 従来のSCMとサステナブルサプライチェーンの違いは何ですか?

A. 両者の違いは評価・管理の基準にあります。従来のSCMが品質(Q)・コスト(C)・納期(D)の最適化を目指すのに対し、サステナブルサプライチェーンはQCDに加え、脱炭素や人権配慮といったESG要素を標準要件とします。自社だけでなく、1次〜多層(N次)サプライヤーを含めたサプライチェーン全体の持続可能性を追求する点も大きな違いです。

Q. サステナブルサプライチェーンを推進する具体的な取り組みは何ですか?

A. 具体策として、物流現場での「グリーン物流」の推進が挙げられます。トラック輸送から鉄道・船舶へ換えるモーダルシフトや共同配送、積載率の最適化によりCO2排出量を削減します。さらに、循環型資材の採用や、サプライヤー行動規範(CoC)の策定、ITプラットフォームを活用したCO2排出量やリスクの自動可視化などが有効です。

関連する物流用語

  • ESG投資
  • EVトラック
  • FCVトラック
  • Scope 1, 2, 3
  • SDGs(持続可能な開発目標)
広告枠募集 物流専門メディアLogiShift月2万円〜 媒体資料を無料ダウンロード »
表示できるコメントはありません。

LogiShift

物流担当者と経営層のための課題解決メディア。現場のノウハウから最新のDX事例まで、ビジネスを加速させる情報をお届けします。

カテゴリー

  • 物流DX・トレンド
  • 倉庫管理・WMS
  • 輸配送・TMS
  • マテハン・ロボット
  • サプライチェーン

もっと探す

  • 政策動向
  • ツール紹介
  • 海外トレンド
  • 事例
  • 統計分析
  • 物流用語辞典

サイト情報

  • 運営者情報
  • お問い合わせ
  • 媒体資料
  • プライバシーポリシー
  • TechShift
  • ConShift

© 2026 LogiShift. All rights reserved.