PlanNELとは?AI需要予測から発注計画まで対応するSaaS型SCMシステム

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AIや統計手法を活用した需要予測から発注計画までをワンストップで提供するSaaS型SCMシステムです。中小・中堅企業でも短期間で導入でき、過剰在庫と欠品のリスクを抑制します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
製造業 小売・卸売業 食品・飲料 EC・通販

PlanNELとは?

PlanNELは、ザイオネックス株式会社が提供するSCM最適化・需給予測・リスク管理カテゴリのSaaS型システムです。AIや最新のデータサイエンス・統計手法を活用して、需要予測から発注・補充計画までを一気通貫でサポートします。主に中小・中堅企業向けに開発されており、属人的なExcel管理からの脱却を図り、短期間での導入を実現します。過剰在庫の削減と欠品リスクの抑制という、相反する課題を同時に解決することを目的としています。

主な機能・特徴

  • AI・統計を活用した高精度な需要予測:過去の販売実績データに加え、天候や為替などの外部要因、販促情報などの需要影響因子を複数のアルゴリズムで同時分析し、最適な予測値を提示します。
  • 在庫・補充計画の自動化:リードタイムや発注単位などの制約条件を考慮し、安全在庫、サイクル在庫、発注点、発注量を自動的に計算・シミュレーションします。
  • ダッシュボードによる可視化:各拠点の需要・供給(PSI)の状況を画面上で可視化し、供給ネットワーク全体の状況把握と迅速な意思決定を支援します。
  • モジュール単位のスモールスタート:需要予測(BF)、販売計画(DP)、在庫計画(IP)、補充計画(RP)、供給計画(MP)といった機能から必要なものだけを選択し、段階的に拡張していくことが可能です。
  • 新商品向け需要予測:販売実績のない新商品でも、類似商品のデータに担当者が重み付けを行い、その比率に応じて需要予測データを作成する機能を備えています。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

対象規模は中小・中堅企業です。業種としては製造業をはじめ、小売・卸売業、食品・飲料、EC・通販などの業界に特に適しています。これまでExcelや表計算ソフトに依存して手作業でPSI管理を行っていた現場や、担当者の経験と勘による発注で過剰在庫や欠品が発生してしまっている企業に向いています。客観的なデータ(AI予測)をベースに、営業・製造・購買部門が共通の数字を持って建設的なコミュニケーションを行いたいという課題を抱えた担当者に最適です。

【向いていない企業・現場】

SaaS型の標準機能として提供されているため、「自社の独自の業務プロセスや特殊なシステム要件に合わせて、システム側を高度にフルカスタマイズしたい」という現場には向いていません。グローバル標準のSCMプロセスを採用しているため、既存の複雑なExcelマクロのロジックや属人的なルールをシステム上でそっくりそのまま再現するような用途には不向きです。自社の業務体制を世界標準のシステムに合わせることに抵抗が強い企業の場合は、別のカスタマイズ可能なオンプレミス型ツールの検討が必要です。

料金・プラン・導入方法

PlanNELはSaaS(月額課金)モデルで提供されていますが、詳細な初期費用や月額料金は公式には非公開となっており、「要問い合わせ」となります。機能モジュールを選択できるため、スモールスタートによりコストを抑えた導入が可能です。

導入フローは、ヒアリング・ご提案から始まり、ご契約後にパラメータやマスタ設定、既存システム連携のサポートが行われ、ユーザー向け操作説明会を経て運用開始となります。導入範囲によって異なりますが、約3〜6か月が目安とされています。

導入事例・実績

  • 株式会社フィッツコーポレーション:属人的なSCM管理からの脱却を目指しPlanNELを導入。導入を機に、既存のERPで管理しきれていなかったマスターデータの整備体制を構築しました。「自社の体制にシステムを合わせるのではなく、システムに自社の体制を合わせる」という意識のもと、SaaSならではの低コストで業務標準化を実現しています。
  • 株式会社スノーピーク:手作業が中心で負荷が高く限界を迎えていたExcel管理からの脱却を図るためPlanNELを採用。需要の変動が少ない安定した商品はAIに任せ、変動の大きい商品に人の判断を集中させる運用へ切り替えたことで、計画業務の工数を半減しました。「ABC-XYZ分析」を用いた商品ごとの緻密な設定により、欠品率を低減させながら在庫高の順調な減少に成功しています。

導入前に知っておきたいこと

現時点では、公開されたユーザー評価・課題報告は確認できていません。

ただし、導入企業のインタビューや関連情報から見えてくる重要なポイントがあります。それは、「システムに自社の業務プロセスを合わせる覚悟が求められる」という点です。PlanNELは世界で採用されている標準的なSCMフレームワークに基づくSaaSシステムであるため、これまで現場で培ってきた属人的なルールや、独自のエクセル管理手法をそのままシステム上に移行することには適していません。導入にあたっては、システムが提供するプロセスに合わせて自社の業務フローを見直す(BPR)必要があり、この変革に対する社内の理解と協力が得られない場合、ミスマッチが起きる可能性があります。

類似ツールとの違い・選び方

大規模な基幹システム(ERP)やフルスクラッチ開発のオンプレミスSCMシステムは、要件定義から開発・導入までに膨大なコストと数年単位の時間がかかるのが一般的です。これに対し、PlanNELはSaaS型で提供されるため、企業におけるIT資産の保有・管理負担がなく、短期間でのスモールスタートが可能な点が大きな違いです。

また、広範な業務をカバーする総合的なシステムと比較して、PlanNELはSCMの「計画業務(需要予測・在庫計画・供給計画)」に特化している点が特徴です。既存の基幹システムを丸ごと入れ替えるのではなく、既存システムとデータを連携させ、ERPではカバーしきれなかった需要予測や在庫最適化の領域を補完する形で導入しやすい点で、他社ツールと差別化されています。

よくある質問(FAQ)

導入までの期間はどれくらいかかりますか?
導入する機能の範囲やデータ準備の状況にもよりますが、約3〜6か月が目安となります。
既存の基幹システム(ERP)と連携できますか?
可能です。CSV等での実績データ・計画データの取り込みができるほか、SFTP連携等を用いて基幹システムとの自動データ連携を行うことも可能です。
自社の業務に合わせたカスタマイズは可能ですか?
SaaSの標準機能として提供されているため、高度なプログラム開発を伴うコーディング・カスタマイズは基本的には行いません。豊富なパラメータ設定を用いて調整を行うか、PlanNELの世界標準プロセスに自社業務を合わせていく運用が推奨されます。

参照・出典