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物流DX・トレンド 2026年4月21日

複数運送会社の一括追跡「trackerr」提供開始|問い合わせを削減する3つの効果

複数運送会社の一括追跡「trackerr」提供開始|問い合わせを削減する3つの効果

物流業界において「2024年問題」が現実のものとなり、トラックドライバーの労働時間規制による配送遅延が顕在化しています。それに伴い、荷主企業やEC事業者の現場では、エンドユーザーからの「荷物は今どこにあるのか?」という問い合わせ対応が急増し、本来の業務を圧迫する深刻な事態に陥っています。

こうした課題を解決するため、3PL事業やSaaS事業を展開するエスワイ・リンク株式会社(千葉県柏市)は、複数の運送会社の配送状況を一括で確認・管理できる追跡ツール「trackerr(トラッカー)」の提供を開始しました。本記事では、この最新ツールの機能詳細から、多重下請けや複数キャリア併用が常態化する現代のサプライチェーンに与える具体的な影響、そして今後の物流DXの在り方について、専門的な視点から徹底解説します。

エスワイ・リンク「trackerr(トラッカー)」提供開始の背景と詳細

現代の物流において、EC事業者や荷主企業が一つの運送会社だけに配送を依存することは大きなリスクとなっています。しかし、複数の運送会社(マルチキャリア)を利用すると、各社で異なる追跡システムに個別にアクセスし、伝票番号を打ち込んで状況を確認しなければなりません。この作業は膨大な工数を要し、企業の利益を削る「隠れたコスト」となっていました。

エスワイ・リンクが提供を開始した「trackerr」は、この情報の分断を解消し、1つの画面で全キャリアの状況を可視化する画期的なSaaSツールです。

ニュースの要点とサービス概要

今回の発表における事実関係とサービスのコアとなる機能を以下の表に整理します。

項目 詳細 現場へのメリット
サービス名 trackerr(トラッカー) 複数システムの横断的な管理
提供元 エスワイ・リンク株式会社 3PL事業の知見を活かした実務的なUI設計
対応運送会社 ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など38社以上 マイナーな路線便も含めた網羅的な追跡
料金プラン 月額4,980円から(60日間の無料体験あり) 中小企業でも導入しやすい低コストな価格設定

CSV出力とAPI連携による業務の自動化

「trackerr」の強みは、単なる画面上での可視化にとどまらないデータ連携能力にあります。

  • 追跡結果のCSV出力機能
    ステータス検索の結果をCSVデータとして出力可能です。これにより、自社の発送データとの突き合わせや、未配達リストの抽出といった事務作業が劇的に簡略化されます。
  • API連携による社内システムとの接続
    自社の基幹システム(ERP)やECカートシステム、WMS(倉庫管理システム)とAPI連携することで、荷物追跡業務そのものの完全自動化も視野に入れた設計となっています。

参考記事: 働き方改革関連法(物流)を徹底解説|2024年問題と現場の実務対応

業界への具体的な影響:各プレイヤーはどう変わるか

「trackerr」のような横断型の貨物追跡システムの登場は、物流に関わる各プレイヤーの業務プロセスを根本から変革するポテンシャルを秘めています。

荷主企業・EC事業者における問い合わせ対応の劇的削減

ECサイト運営者やメーカーのカスタマーサポート部門において、最も精神的・時間的コストを奪うのが配送状況の確認作業です。顧客からクレーム気味の電話を受け、電話を保留にしたまま各運送会社のサイトを開き、追跡番号を入力するという作業は極めて非効率です。

「trackerr」を導入することで、CS担当者は単一の画面からすべての配送ステータスを瞬時に把握できるようになります。API連携を活用してECサイトのマイページに配送状況を自動反映させれば、顧客自身の「自己解決(セルフサービス化)」を促すことができ、問い合わせ件数そのものを大幅に削減することが可能になります。

物流・倉庫現場における出荷後トラッキングの効率化

物流センターや倉庫の現場においても、影響は絶大です。従来、倉庫側の責任は「トラックに荷物を積み込むまで」とされていましたが、昨今は荷主からの要求水準が高まり、出荷後の到着確認までを物流事業者が担保するケースが増えています。

複数の路線便や宅配便を使い分ける現場では、未着や持ち戻りなどのイレギュラー対応が日常茶飯事です。一括追跡ツールを活用することで、遅延が発生している貨物を早期に検知し、荷主や納品先へ先回りして連絡を入れるプロアクティブな対応が実現します。

システム開発・情報システム部門の負担軽減

これまでは、自社システムに複数運送会社の追跡機能を組み込もうとすると、運送会社ごとに異なるAPI仕様を解析し、個別にスクラッチ開発を行う必要がありました。これには莫大な開発コストと保守運用コストがかかります。

「trackerr」が提供する統合APIを経由することで、企業は1つのインターフェースと接続するだけで38社以上のデータにアクセスできるようになります。これにより、情報システム部門は開発リソースを大幅に節約でき、本来のコア業務に集中することが可能となります。

参考記事: 物流2026年問題とは?2024年問題との違いや法改正、実務で必要な対策を徹底解説

LogiShiftの視点:マルチキャリア戦略のインフラとなる可視化技術

ここからは単なるニュースの枠を超え、物流業界のトレンドを踏まえたLogiShift独自の視点で、今回のサービスリリースが持つ本質的な意味を考察します。

「1社依存リスク」の回避とマルチキャリア戦略の必然性

現在、運送業界ではドライバー不足や燃料費の高騰により、採算の合わないルートの撤退や、最悪の場合は運送会社の倒産が相次いでいます。このような環境下において、荷主企業が特定の運送会社1社に配送を全量委託することは、BCP(事業継続計画)の観点から極めて危険です。

企業はリスクを分散させるため、地域や商材、重量に応じて複数の運送会社を使い分ける「マルチキャリア戦略」への移行を余儀なくされています。しかし、委託先を増やせば増やすほど、管理画面が乱立し情報が分断されるというジレンマが存在していました。「trackerr」のような一括追跡プラットフォームは、このジレンマを解消し、マルチキャリア戦略を強力に下支えする必須のインフラとなります。

データ蓄積がもたらす配送品質の評価と改善

一括追跡ツールの価値は、単に「現在の荷物の位置を知る」ことだけにとどまりません。API等で取得した全キャリアの配送データを自社内に蓄積し、分析することで、次のような高度な経営判断が可能になります。

  • 特定のエリアにおいて、A社とB社のどちらが遅延発生率が低いかという品質評価。
  • 出荷から納品完了までの正確なリードタイムを測定し、顧客への案内日数を適正化。
  • 返品や受け取り拒否が多い商材やルートを特定し、梱包や案内方法を改善。

つまり、情報の可視化は「守りのコスト削減」だけでなく、サプライチェーン全体の品質を向上させる「攻めのデータ活用」へと繋がるのです。

月額4,980円が意味する「物流DXの民主化」

注目すべきは、このサービスが月額4,980円からという非常に安価な価格設定で提供されている点です。これまで、高度なトレーサビリティシステムやTMS(輸配送管理システム)の導入は、数百万から数千万円の投資ができる大企業に限られていました。

しかし、SaaSモデルによる低価格化と60日間の無料体験期間の提供は、資金力に乏しい中堅・中小企業に対しても「物流DXの民主化」をもたらします。Excelや手作業でのアナログ管理に限界を感じている現場にとって、極めて低いハードルでデジタル化の第一歩を踏み出せる点は高く評価されるべきです。

まとめ:明日から意識すべきこと

エスワイ・リンクが提供を開始した「trackerr」は、2024年問題によって引き起こされた「配送遅延」とそれに伴う「問い合わせ業務の増大」という現場のリアルな痛みを解消する、非常に実務的なソリューションです。

物流・ECの現場担当者や経営層が明日から意識すべきアクションは以下の通りです。

  1. 自社の「隠れたコスト」の算出
    現在、自社のスタッフが配送状況の確認や顧客からの問い合わせ対応に、1日あたり何時間(いくらの人件費)を費やしているかを正確に算出してください。
  2. 複数キャリアのデータ統合の検討
    配送を委託している運送会社をリストアップし、それぞれのステータス情報が分断されていないかを確認します。情報がサイロ化している場合は、統合ツールの導入を検討すべきタイミングです。
  3. 無料トライアルを活用したスモールスタート
    いきなり全社的なシステム連携を行うのではなく、まずは少人数のチームで「trackerr」のようなSaaSツールの無料体験を利用し、UIの使い勝手や業務削減効果をテスト導入(PoC)することをお勧めします。

情報を制する者が、過酷な物流環境を制します。自社の配送網をガラス張りにし、顧客に対して透明性の高いサービスを提供することこそが、今後の企業競争力を決定づける最大の鍵となるでしょう。


出典: プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
出典: trackerr(トラッカー)|エスワイ・リンク株式会社

監修者プロフィール
近本 彰

近本 彰

大手コンサルティングファームにてSCM(サプライチェーン・マネジメント)改善に従事。 その後、物流系スタートアップの経営メンバーとして事業運営に携わり、業界の課題解決を目指してLogiShiftを立ち上げ。 現在は物流DXメディア「LogiShift」を運営し、現場のリアルとテクノロジーを融合させた視点から情報発信を行っている。

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