サイファーラボ モバイルコンピュータとは?OCR機能や堅牢性を備えた端末の特徴・価格・他社比較を解説

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大画面フルタッチ型から物理キーパッド付き堅牢モデルまで、優れたコストパフォーマンスで世界に展開する業務用端末。独自のPic'n Fill OCR機能を備え、賞味期限やロット番号などの印字文字を現場で高速に読み取り可能。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
規模問わず
対象業界
小売・卸売業 物流・倉庫業 製造業

サイファーラボ モバイルコンピュータとは?

サイファーラボ モバイルコンピュータは、物流倉庫や製造工場、小売・卸売業において、バーコードスキャンだけでなく賞味期限やロット番号などの印字文字(OCR)やRFIDタグの読み取りまで現場作業を一台で完結させたい事業者のための業務用端末です。台湾に本社を置くCipherLab社が展開し、大画面フルタッチ型からテンキー搭載の堅牢モデルまで幅広いラインナップを揃えています。現場での文字情報を瞬時にデータ化する独自技術「Pic'n Fill™ OCR」やデバイス一括管理ツールを備え、優れたコストパフォーマンスで業務のペーパーレス化と入力ミスの削減を支援します。

主な機能

データ収集・スキャン機能

  • 1D/2Dコード・ロングレンジ読み取り
    一般的なJANコードやQRコードをはじめとする多様な1次元・2次元バーコードに対応しています。汚れや擦れがあるラベルでも素早く認識する高性能スキャンエンジンを搭載し、高所や奥行きのある棚に配置されたバーコードの遠距離読み取りに対応するモデルも選択可能です。
  • Pic'n Fill™ OCR(文字認識)
    製品パッケージや配送伝票、帳票などに印字された賞味期限、ロット番号、シリアルナンバー、製造番号などの文字情報をカメラで瞬時にデータ化します。これまで作業員が目視で確認し手入力していた転記作業を自動化し、作業時間の短縮と入力ミスの防止を実現します。
  • RFID/NFC対応(HF帯・UHF帯)
    モデルやオプション(外付けピストルグリップなど)の追加により、非接触NFCやHF帯RFID、UHF帯RFIDタグの読み取りに対応します。至近距離のタグのみを狙い撃ちして周辺タグの誤読を防ぐ近接型UHFモデルもあり、棚卸や一括検品、入出荷管理の処理スピードを向上させます。

端末管理・キッティング支援機能

  • ReMoCloud / デバイス一括管理
    クラウド経由で現場に配備された大量の端末を一元的に監視・管理できるソリューションを提供しています。端末の稼働状況やバッテリー状態の可視化、ファームウェアのリモート更新が可能となり、多拠点展開時における情報システム部門の管理負担を軽減します。
  • ADC / EZConfig / BarcodeToSetting
    設定用のバーコードをスキャンするだけで、端末のネットワーク設定や業務アプリの構成を一括適用できるキッティングツール群を備えています。新規導入時や端末の追加配備時において、1台ずつ手動設定する手間を省き、即座に現場へ投入できる体制を整えられます。
  • AppLock(業務専用化・アクセス制限)
    作業員が利用できるアプリケーションやシステム設定へのアクセス権限を制限するセキュリティツールです。不要なWebサイトの閲覧や設定変更をロックし、業務専用端末として安全かつ集中して利用できる環境を構築します。

ハードウェア・現場運用機能

  • IP65/IP68準拠の防塵・防水・耐落下性能
    粉塵が舞う倉庫や雨天時の屋外荷役、水濡れのリスクがある現場でも安定して動作する堅牢設計を採用しています。コンクリート面への複数回落下衝撃試験やタンブル試験をクリアしており、過酷な使用環境下での故障による業務停止リスクを抑えます。
  • ホットスワップ対応バッテリー
    端末の電源を切ったり作業中の業務アプリケーションを終了させたりすることなくバッテリー交換が可能なホットスワップ機能を備えています。シフト交代時や長時間の連続稼働でも端末を再起動する必要がなく、現場の作業効率を維持します。
  • 用途に合わせた多彩なフォームファクタ
    視認性に優れた大画面フルタッチパネルモデル(RSシリーズ)や、手袋を装着したままでも確実に入力できるテンキー・物理キー付きモデル(RKシリーズ)を展開しています。さらに作業者の疲労を軽減するピストルグリップや充電クレードルなど、現場の用途に応じたアクセサリーが充実しています。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

賞味期限やロット番号の目視確認・手入力作業が多く、ミスや時間ロスに悩む現場

  • 帳票やラベルの文字情報転記に多くの工数がかかっている
    サイファーラボの独自技術「Pic'n Fill™ OCR」を活用することで、バーコード化されていない賞味期限や製造番号、ロット番号をカメラで直接読み取ってデータ化できます。手動でのキー入力が不要になるため、作業時間を短縮し転記ミスを防止できます。
  • 食品や医薬品など厳格な日付・トレーサビリティ管理が求められる
    文字認識によって取得した日付情報やロット情報を倉庫管理システム(WMS)と即座に突き合わせる運用が可能です。目視チェックによる出荷期限切れの見落としや誤出荷のリスクを低減し、品質管理基準の強化につながります。

多数の拠点や大量の端末を配備し、導入コストと運用管理負荷を抑えたい企業

  • 大手国内メーカーの専用端末では導入コストが高く予算が合わない
    サイファーラボはグローバル展開による高いコストパフォーマンスを強みとしており、高機能なAndroid業務用端末を競争力のある価格感で調達できます。拠点数が多い物流網や大規模倉庫への一括配備において、初期投資を抑制することが可能です。
  • 拠点ごとに端末のキッティングや設定変更を行うリソースが不足している
    「ADC」や「BarcodeToSetting」によるバーコード読み取りキッティングと、クラウド端末管理ツール「ReMoCloud」を利用することで、本社のIT部門から遠隔で設定・管理が完結します。現場に専任のIT担当者がいなくても、スムーズな導入とトラブルシューティングが行えます。

向いていない企業・現場

国内専任サポートによる即日オンサイト対応や、特定メーカー独自OSの完全継承を最優先する企業

  • トラブル発生時に国内メーカーによる即時オンサイト保守や手厚い常駐サポートを求める
    サイファーラボ製品は国内正規代理店を通じて販売・保守(センドバック修理や保守プラン等)が提供されていますが、国内大手ベンダーの全国直販・即日駆けつけ体制を前提とした運用基準を持つ現場では、サポートレベルの合意形成を事前に行う必要があります。
  • 国内メーカー独自のプロプライエタリな既存資産・プログラムをそのまま流用したい
    サイファーラボの主力機種は汎用的なAndroid OS(および一部独自cOS)をベースとしているため、国内独自OS専用に作り込まれたレガシーなハンディターミナル向けプログラムをそのまま移植することはできません。Android対応アプリへの改修やWebブラウザベースのシステムへの移行が前提となります。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
サイファーラボ モバイルコンピュータ 優れたコストパフォーマンスと、賞味期限やロット番号を読み取る独自OCR「Pic'n Fill™」に対応したAndroid端末。 要問い合わせ 導入コストを抑えつつOCRやRFIDを活用したい企業、大量端末を配備する物流・小売・製造業
キーエンス ハンディターミナル BT/DXシリーズ 業界トップクラスのスキャン速度とタフな堅牢性、直販体制による手厚いサポートと導入支援。 要問い合わせ スキャンスピードと読み取り精度を最重要視する現場、手厚い国内サポートを重視する企業
デンソーウェーブ BHTシリーズ QRコード開発元ならではの高精度読み取りと優れた耐落下性能、国内物流現場での豊富な導入実績。 要問い合わせ 汚れや擦れが多いQR/バーコード環境、高い堅牢性と実績のある国内ブランドを求める現場
ゼブラ・テクノロジーズ モバイルコンピュータ 世界規模で高いシェアを持つエンタープライズ向け堅牢端末。幅広いラインナップと高度な管理基盤。 要問い合わせ グローバル共通規格で端末を統一したい企業、大規模・過酷な屋外・屋内物流環境を抱える企業

端末選定にあたっては、現場で扱うデータ収集の種類とトータルコストのバランスが判断の分かれ目となります。賞味期限やロット番号の印字文字をカメラで読み取るOCR機能や、RFIDオプションをリーズナブルに導入したい場合、また多数の端末を一括導入して初期投資を抑えたい場合には、サイファーラボ モバイルコンピュータが有力な選択肢となります。

一方で、国内直販体制によるきめ細やかなサポートや極限のスキャンスピードを求める場合はキーエンス、国内の製造・流通現場での長年の実績やQRコードの高い読み取り耐性を重視する場合はデンソーウェーブが適しています。また、世界共通の大規模サプライチェーンで端末と管理ソフトウェア基盤を統一したい場合にはゼブラ・テクノロジーズが候補となります。自社の運用環境、予算規模、文字読み取りや通信要件に応じて比較検討することが推奨されます。

料金・プラン・導入方法

サイファーラボ モバイルコンピュータの本体価格およびライセンス費用は完全非公開となっており、導入構成に応じた個別見積もり(要問い合わせ)となります。機器の購入は、CipherLabの日本窓口または国内正規販売代理店・システムインテグレーター(SIer)経由で行われます。

見積もりを依頼する際は、以下のポイントを事前に整理・確認しておくとスムーズです。

  • 端末モデルとハードウェア構成
    大画面タッチ型(RSシリーズ)か物理キーボード付き堅牢型(RKシリーズ)か、通信環境(Wi-Fi専用または4G/5G LTEモデル)、バーコードリーダーの読み取り距離(標準/ロングレンジ)などの仕様選定。
  • ソフトウェアオプションの有無
    文字認識機能「Pic'n Fill™ OCR」の利用ライセンスや、クラウド端末管理システム「ReMoCloud」の契約要否。
  • アクセサリーおよび保守プランの内容
    充電クレードル、予備バッテリー、ピストルグリップ等の周辺機器の員数と、メーカー保証期間(通常1〜2年等)に加え延長保守契約やセンドバック修理対応の範囲。

導入の流れ・期間

サイファーラボ モバイルコンピュータの一般的な導入フローは以下の通りです。なお、導入規模やシステム連携の難易度によって変動するため、サイファーラボの具体的な導入期間は要問い合わせとなります。

  1. 問い合わせ・要件ヒアリング
    公式サイトまたは国内代理店へ問い合わせを行い、現場環境、読み取り対象(バーコード・OCR・RFID)、連携予定の業務システム(WMS/ERP等)についてヒアリングを受けます。
  2. デモ機貸出・現場テスト
    検証用デモ機の貸出を受け、実際の倉庫や店舗環境で電波状況、バーコード・OCRの読み取り精度、アプリの動作確認を行います。
  3. 仕様確定・見積もり・契約
    必要台数、アクセサリー、ソフトウェアライセンス、保守プランを確定し、見積もり内容を確認のうえ発注・契約を締結します。
  4. キッティング・初期設定
    「ADC」や「BarcodeToSetting」などのツールを活用して、業務アプリのインストールやWi-Fi・セキュリティ設定の一括キッティングを実施します。
  5. 現場配備・本番稼働
    現場作業者への操作オリエンテーションを実施し、実運用を開始します。

導入事例・実績

公式サイトおよび公開資料において、以下のような導入実績が報告されています。

  • 台湾大手小売企業
    15年間使用していた旧システムをサイファーラボのタッチモバイルコンピュータ(RSシリーズ)へ刷新。「Pic'n Fill™ OCR」技術を導入したことにより、店舗における賞味期限の管理時間を70%削減することに成功し、店舗運営の効率化と食品トレーサビリティの強化を実現しました。
  • フランス大手食品製造企業
    製造工場の倉庫管理システム(Dynamics 365)への移行に伴い、旧式Windows端末からサイファーラボの「RK25」100台(ピストルグリップ・ミッドレンジ2Dイメージャ搭載)へリプレイスを実施。端末重量が約292gと軽量化されたことで作業員の負担を軽減したほか、最長4メートル以上からのバーコードスキャン性能と端末管理システム「WMDS」による導入プロセスの効率化を達成しました。

導入前に知っておきたいこと

導入を検討する際は、以下の現場運用上の注意点や課題について事前に把握しておく必要があります。

  • OCR機能(Pic'n Fill™)の事前現場検証
    文字認識技術は、対象物の印字フォント、かすれ、背景の反射素材、照明環境によって読み取り精度が左右される場合があります。導入前に必ず実際の現場照明や対象物(賞味期限印字等)を用いたデモ機での実機検証を行うことが推奨されます。
  • 国内でのサポート体制・保守ルートの確認
    CipherLabは台湾メーカーであり、日本国内では複数の正規代理店・SIerを通じて販売と保守が行われています。購入先によって提供される修理対応スピード、代替機の提供条件、サポート窓口体制が異なる場合があるため、発注前に保守契約の内容を詳細に確認しておくことが重要です。

よくある質問(FAQ)

搭載されているOSは何ですか?Googleの法人向け認証には対応していますか?
主力モデルにはAndroid OSが搭載されており、Googleが法人利用に適した端末として認定する「Android Enterprise Recommended(AER)」認証や「Google Mobile Services(GMS)」に対応した機種が多数ラインナップされています。また、一部のタスク特化型モデルでは独自のCipherLab OS(cOS)搭載機も展開されています。
導入前にデモ機やトライアル機を借りることはできますか?
公式サイトの窓口や国内の正規代理店にて、実機検証用のデモ機無料貸出サービスが提供されています。自社の現場環境やスキャン対象物を用いた動作確認が可能です。
屋外配送やトラック輸送など、Wi-Fiのない環境でも通信できますか?
Wi-Fi専用モデルに加えて、4G LTEや5G通信に対応したSIMフリーモデル(RS38、RS36等)が提供されています。配送ドライバーの運行管理や屋外ヤードでの荷役作業など、移動環境下でもリアルタイムなデータ連携が可能です。
保守サポート体制や修理窓口はどうなっていますか?
国内正規代理店を通じてメーカー保証(1年または2年等)や修理サービス、365日対応の保守契約プランなどが提供されています。詳細な保守メニューや費用については、購入代理店または公式サイト窓口への問い合わせが必要です。
契約期間や最低発注台数などの条件はありますか?
ハードウェアの購入が基本となるため一般的な月額SaaSのような最低契約期間の縛りはありませんが、クラウド端末管理ソフトウェア(ReMoCloud等)の利用条件や最低発注台数については、代理店ごとの販売条件をご確認ください。

参照・出典

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