MOVO Berthとは?トラックの荷待ち削減とバース予約を効率化する機能や料金、導入時の注意点を解説

MOVO Berthとは?トラックの荷待ち削減とバース予約を効率化する機能や料金、導入時の注意点を解説 ロゴ・サービス画像

荷待ち時間の削減・バース予約の効率化に特化したクラウドSaaS。荷主・運送会社・倉庫が連携してバース枠を可視化・予約管理できる。国内シェアNo.1のバース予約システム。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
製造業 物流・倉庫業 小売・卸売業

ロジシフト編集部による最新動向サマリ

  • 川崎重工業が坂出工場での導入により、従来最大40分を要したトラック受付手続きを2分未満へ短縮し、業務のほぼ無人化を実現しました。
  • ホクシン株式会社が受付業務のデジタル化により、トラック待機時間を60分未満に抑制し、月間50時間の連絡業務削減を達成しました。
  • 2026年6月に、改正物流効率化法で特定荷主に義務付けられた「中長期計画」の構成案や目標数値をAIが実データから自動生成する機能をリリースしました。
  • AIによる「自動割り当て」や「自動呼び出し」機能が活用されており、現場担当者の手動操作を介さない自律的なバース運用が進行しています。

(ロジシフト掲載10記事をもとに自動生成・2026年8月17日更新)

MOVO Berthとは?

MOVO Berth(ムーボ・バース)は、株式会社Hacobuが提供するトラック予約受付・バース管理のクラウドSaaSです。物流センターや工場におけるトラックの荷待ち時間・荷役時間の削減と、バース作業の効率化を目的に開発されました。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によると国内シェアNo.1を獲得しており、利用事業所数4万5,000カ所以上、累計登録ドライバーID数80万件を超える実績を持ちます。荷主・倉庫事業者・運送会社がリアルタイムに情報を共有できる仕組みを構築し、2024年問題や改正物流効率化法で求められる荷待ち時間の把握・削減や作業平準化を実現します。

主な機能

予約・受付管理機能

  • 事前予約・受託確定枠の可視化
    運送会社の配車担当者やドライバーがWebブラウザやスマートフォンから入場希望日時・車両情報・荷物情報を事前登録できます。拠点側はバースの空き枠を確認した上で予約を確定するため、車両到着時間の平準化を図れます。
  • 多彩なチェックイン(受付)方式
    現地に設置されたタブレット端末での受付をはじめ、待機場やトラックの車内からスマートフォンで受付できる遠隔受付、現地に提示したQRコードを読み取る受付など複数方式に対応しています。離れた待機場からの移動負担や受付窓口での混雑を防ぎます。
  • 自動通知・SMS呼び出し
    バースの準備が整い次第、システム上からボタン操作一つでドライバーのスマートフォンにSMSなどで呼び出し通知を送付できます。呼び出しまでの待機時間を可視化し、安全な場所で待機できる環境を作ります。

現場誘導・省人化機能

  • AI・車番認識カメラ連携ソリューション
    車両通過ポイントやバース接車位置に車番認識カメラを設置することで、車両の通過・着車状況を検知しMOVO Berthのステータスに自動反映できます。自動ゲート開閉や屋外サイネージ誘導と連動させることで、人の手を介さない完全無人・省人化運用を実現します。
  • マスター連動によるバース自動割り当て
    車体サイズ・荷姿・作業内容などの条件を事前にマスター設定することで、到着車両に適したバース枠をシステムが自動判断して割り当てます。属人的な運用判断を省き、誤誘導リスクを軽減します。

データ集計・全社管理機能

  • 荷待ち・荷役時間の自動データ集計
    受付・接車・作業完了・退場などの各ステータス変更時刻がデジタル記録され、自動集計されます。従来手作業で行っていた紙の管理簿からの転記工数を削減します。
  • 全社一元可視化ダッシュボード
    複数拠点の荷待ち時間、荷役時間、滞留状況などを同一基準のKPIでダッシュボード上に比較表示できます。本社や物流管理統括者(CLO)が全社の課題拠点を迅速に特定し、定期報告書や中長期計画作成に活用できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

複数拠点を運営し、全社の荷待ち管理と法令対応データを一元化したい経営層・本社部門

  • 全拠点の荷待ち・荷役時間が把握できておらず、定期報告や中長期計画のデータ集計に手間がかかっている
    全拠点の作業データを標準基準でデジタル自動取得・集計するダッシュボード機能により、手作業の転記・集計工数を削減し、客観的データに基づいた報告書作成や全社改善サイクルを確立できます。
  • 拠点ごとで作業処理能力や滞留状況にバラつきがあり、有責な荷待ちの切り分けができていない
    予約有車と無予約車の作業データ、早着や遅延のデータを判別して取得できるため、拠点の真の有責待機を可視化し、待機料発生リスクの防止や業務プロセスの見直しに繋げられます。

特定の時間帯にトラックが集中し、現場の荷待ちや受付混雑に悩む物流倉庫・製造工場

  • 朝一番などの特定時間帯に車両が集中し、長時間待機や近隣への路上駐車が発生している
    事前予約制を導入して到着枠を時間帯ごとに平準化することで、待機時間を大幅に短縮し、周辺道路への路上駐車クレームを防止できます。事例では導入後に2時間以上の車両待機がほぼゼロになった実績も確認されています。
  • 受加入力や電話応対、待機場への呼び出しに現場スタッフの工数が取られている
    スマートフォンからの遠隔受付やSMSでの呼び出し、さらにカメラ連携による自動誘導を活用することで、受付や呼出業務を無人化・省人化し、現場人員を本業の庫内荷役作業へ集中させることができます。

向いていない企業・現場

単一の小規模拠点のみを運営し、初期設定やシステム運用の固定コストを掛けたくない企業

  • 取扱車両数が少なく、紙や電話の既存管理でも混雑や荷待ちが発生していない場合
    拠点ごとの固定月額費用が発生するクラウドSaaSであるため、そもそも車両の滞留が発生しておらず、データ集計のニーズもない小規模拠点では投資対効果が感じられにくい場合があります。

外部の運送業者を利用せず、自社専用車両のみで発着スケジュールが完全に固定されている現場

  • 自社便のみで事前のタイムスケジュール管理が完全に完結している場合
    MOVO Berthは不特定多数の運送会社やドライバーとの予約・状況共有に強みを持ちます。外部との事前調整や受付のデジタル化を必要としない固定運用では、システム導入の恩恵が限定的になる可能性があります。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
MOVO Berth 国内シェアNo.1。累計登録ドライバー80万件の認知度を誇り、全社横断ダッシュボードやカメラ連携など拡張性が高い。 月額30,000円〜/拠点(初期費用0円キャンペーン有・要問合せ) 複数拠点を一元管理したい中堅〜大手企業、法令対応と全社DXを進めたい荷主・3PL
トラック簿 倉庫指定・配車マン・ドライバーそれぞれの予約方式に対応。ハコベルの配車基盤等との連携に強い。 月額30,000円〜(初期費用:1拠点目0円、2拠点目以降50,000円/拠点) 段階的な予約導入を試したい現場、配車業務と予約管理を一体化したい企業
KG TruckCALL LINEアプリを活用しアプリ追加不要。最短翌日から利用開始可能な低コスト設計。 月額25,000円〜(初期費用要問い合わせ) 初期費用や準備期間を抑え、まずは1拠点から手軽にトラック呼び出しを始めたい現場
ヤード管理システム 日立ソリューションズ・クリエイト提供。ヤード内の人員・車両動線と作業状況を密に連携管理。 サーバライセンス5,000,000円〜、端末300,000円〜(税別) ヤード内の複雑な車両・人員動線の最適化や、拠点固有の特有課題を解決したい企業

ツール選定の判断基準として、全国の複数拠点や多種多様な委託運送業者を巻き込んで全社的な物流効率化を進めたい場合は、業界内での認知度が高くドライバーの教育コストが低いMOVO Berthが強力な選択肢となります。事前登録ドライバー数が多いため現場定着がスムーズに行える点が最大の強みです。

一方で、特定のLINEアカウントのみを利用してコストを極力抑えた呼び出し運用から始めたい場合は「KG TruckCALL」、配車システムとの連携や月単位でのスモールスタートを重視する場合は「トラック簿」など、自社の導入目的・運用フェーズに合わせた検討を行うのが適切です。

料金・プラン・導入方法

MOVO Berthは拠点ごとの月額サブスクリプションモデルを採用しています。

項目 内容 備考
月額費用 30,000円〜 / 拠点(税抜) 拠点の規模・利用機能により変動
初期費用 要問い合わせ 初回導入企業かつ初回拠点に限り「初期費用0円」適用
割引体系 ボリュームディスカウントあり 複数拠点への一括導入時に適用

具体的な見積もりを作成する際には、以下のポイントを事前に確認・整理しておくことが推奨されます。

  • 対象となる物流拠点数および設置するバース数・受付タブレットの必要台数
  • 予約管理機能のみを利用するか、AI・カメラ連携やゲート連動ソリューションまで構築するか
  • 社内外(運送会社・ドライバー)への導入支援プログラムや説明会開催サポートの要否

導入の流れ・期間

契約からシステムの本稼働までは、通常2週間〜1カ月程度の期間でスムーズに開始できます。導入期間中の具体的なステップは以下の通りです。

  1. 問い合わせ・打ち合わせ(2〜3回程度)
    現状の荷待ち課題や入退場フローのヒアリングを行い、最適な利用機能や稼働対象拠点を決定します。
  2. 契約締結・導入準備
    予約者用IDの発行、マスタの初期設定、現場での受付端末(タブレット)やネットワーク機器の用意を行います。必要に応じて業務フローの再設計を実施します。
  3. 関係者向け説明・周知
    社内オペレーターへの操作レクチャーに加え、協力運送会社やドライバー向けのマニュアル展開・案内を実施します。専用のドライバー向け案内フォーマットが提供されます。
  4. 本番運用開始・集中支援(2か月間)
    運用開始後、約2か月間の集中支援期間として専任チームが運用データの分析や初期の課題抽出・振り返りサポートを行い、現場定着を支援します。

導入事例・実績

花王株式会社

全国17か所の配送センターへ段階的にMOVO Berthを導入。導入前は特定の時間帯に車両が集中し、全国平均を上回る待機時間が発生していました。導入後はトラックの到着時間が分散され、1台あたりの待機時間が5〜6分程度にまで激減。作業計画の可視化により作業員の定時終業が定着し、適切な人員配置による人件費削減効果も実現しています。

株式会社ナカノ商会(白井支店)

大手小売方向けの飲料デポである白井ロジスティクスセンターにて導入。従来は電話と紙による手作業で予約受付を行っていたため、問い合わせ電話が殺到して業務が逼迫していました。MOVO Berthの予約・受付機能へ移行したことで電話対応人員を削減。入荷スケジュールの可視化によって庫内作業員の意識が高まり、入荷作業の生産性が15%向上しました。

株式会社ビックカメラ(船橋センター)

大型物流拠点「MFLP船橋Ⅰ」内の入荷業務に導入。50を超えるバースが存在し、目視での稼働把握や到着予測が困難でした。事前予約による車両数の平準化と、タッチパネルによる無人受付を導入した結果、荷待ち時間はほぼゼロを達成。前日時点で作業終了予定時間が把握できるようになり、EC需要増に伴うセンター運営の最適化を実現しました。

SBS東芝ロジスティクス株式会社(大阪南デポ)

家電量販店向け物流センターの入荷業務において、ドライバーの受加入場待ち行列や現場連絡のムダを解消するために導入。オンライン受付の活用によりトラックから降りずに受付可能となり、窓口受付スタッフを2名から1名へ削減。情報連携のロスタイム解消と合わせ、月間420時間の業務時間削減を達成しました。

山藤運送株式会社(門真営業所)

製紙工場内倉庫の出荷業務で発生していた特定時間の集中と路上待機を解消するため、荷主と連携してMOVO Berthを導入。先着順から予約制へ切り替えることで、荷物の事前準備・積込シミュレーションが可能になり、庫内における保管効率が30%向上しました。

導入前に知っておきたいこと

  • 運送会社・ドライバーへの事前周知と協力要請が必要
    バース予約を機能させるには、利用する運送会社やドライバーに事前に予約システムを利用してもらう必要があります。MOVO Berthは認知度が高く登録ID数も豊富ですが、運用開始初期は非予約車両への対応ルール決定や案内チラシの配布など丁寧な連携が求められます。
  • 拠点ごとのオペレーションの標準化・ルール設計
    取扱商品や荷扱いが拠点ごとに異なる場合、マスター設定やバース割り当てルールの統一に調整時間を要することがあります。社内プロジェクトチームを立ち上げ、標準ルールを決定した上で順次展開することが成功の鍵となります。
  • 現場の端末・Wi-Fi等のインフラ環境の確認
    受付用のタブレット端末や遠隔受付用QRコードの配置、現場の通信環境(Wi-Fiやキャリア回線)の確保が必要です。事前の電波調査や機器の用意を計画的に進める必要があります。

よくある質問(FAQ)

ドライバーは専用のスマホアプリをダウンロード・インストールする必要がありますか?
いいえ、ドライバーや配車担当者は特別なアプリをインストールすることなく、一般的なWebブラウザ(Web画面)や現地QRコードの読み取りから予約・受付操作が行えます。
システムに慣れていない現場作業者やドライバーでも操作できますか?
直感的でシンプルな画面構成になっており、簡単なボタン操作で受信用・呼び出し操作が完了します。また、既に多くのドライバーが他拠点でMOVO Berthを利用した経験を持っている点も定着の利点となります。
トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
はい、個別打ち合わせの際に実際のデモ画面や操作感を確認できます。詳細やお試し運用については公式サイトより問い合わせが可能です。
カメラ連携や外部システム(WMS等)との連動は可能ですか?
可能です。車番認識カメラと連動したゲート自動開閉・サイネージ誘導や、WMS(倉庫管理システム)とのAPIデータ連携ソリューションが用意されています。
問い合わせから本番稼働までどのくらいの期間がかかりますか?
導入手続きや初期設定を含め、ご契約から約2週間〜1カ月程度で本稼働を開始できます。
導入後のカスタマーサポート体制はどうなっていますか?
システム稼働率99.99%を維持する24時間365日の安定稼働体制に加え、導入から2か月間の集中支援サポートやユーザー会などを通じた運用改善提案が提供されます。

参照・出典

他のバース予約システムと比較する

MOVO Berthの特徴を含むバース予約・ヤード管理の17製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

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