Li-SOとは?現場に合わせた予約方式と柔軟なマスタ設定で待機時間を削減するバース予約・ヤード管理システム

物流専門コンサルタントが開発した入荷予約システムで、予約型と予約なし型から現場に合わせた運用方法を選択可能です。多彩なマスタ設定により、各物流センター固有のルールに柔軟に対応して待機時間を削減します。

公式サイト
https://li-so.jp/
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
業種問わず

Li-SOとは?

「Li-SO(リソ)」は、独立系の物流専門コンサルティング会社である株式会社ロジクリエイトが開発・提供する、クラウド型のバース予約・ヤード管理システムです。物流現場に深く精通したコンサルタントが「物流センター」と「運送会社・ドライバー」双方の使いやすさを追求して設計しており、深刻な社会問題であるトラックの納品待機時間の削減や、荷受作業の効率化という課題を解決します。多種多様な物流センターが持つ固有の入荷ルールや制限事項をシステム上に柔軟に落とし込める高い再現性を備えており、現場に大きな負荷をかけることなくスムーズな運用移行を実現するSaaSツールです。

主な機能・特徴

Li-SOは、単に予約枠をカレンダー上で管理するだけのシステムではなく、物流現場の実態に即した多彩な機能が実装されています。主な機能と、それによって現場のオペレーションがどのように変化するかは以下の通りです。

予約型と予約なし(当日受付)型の選択と組み合わせ

現場の入荷スタイルに合わせて、事前に運送会社や荷主が時間枠を押さえる「予約型」と、予約をせずに当日到着した順番で受付を行う「予約なし型」を選択・併用できます。すべての車両に事前予約を義務付けるのが難しい現場であっても、当日受付管理と併用することで、入荷車両全体の動線を一元的に把握し、ヤード内の大混乱を防ぐことが可能です。

「いつもの予約」と「ワンクリック予約」機能

運送会社の配車担当者やドライバー向けに、予約の操作負担を最小限に抑える工夫が施されています。あらかじめ「いつもの予約パターン」や「いつも使う車両情報」をマスタ登録しておくことで、毎回の予約時に入力する手間を省き、ワンクリックでスピーディに枠を確保できるようになります。ITツールの操作に慣れていないドライバーでも定着しやすいシンプルなユーザーインターフェース(UI)を実現しています。

緻密なマスタ設定による「センター固有ルール」の反映

物流センターごとに異なる「午前中は大型車を優先し、午後は小型車を中心にする」「〇〇便は3番から5番バースのみで荷受けする」「車両の全長や荷姿(パレット/バラ)によって接車バースを制限する」といった、複雑な現場のルールをマスタ上で細かく条件設定できます。システムを導入するために現場の運用ルールを無理に変更する必要がなく、既存の最適化された運用のままシステム化を推し進められます。

自動バース配置(自動割り当て)機能

予約された入荷情報や車両の属性マスタをもとに、システムが自動的に最適なトラックバースへ車両を割り当てます。これにより、センターの管理者が都度頭を悩ませて手動でバースを差配する手間がなくなり、配車効率の最大化と管理工数の削減を両立します。

不正な予約(空予約・長時間占有)の防止機能

一部の運送会社が枠を確保するためだけに「とりあえず予約」を入れてそのままにしたり、必要以上に長い作業時間枠を占有したりする不正予約を抑止・制限する仕組みを搭載しています。限られたバース資源を取引先間で公平かつ効率的に分配し、予約システムの信頼性を担保します。

進捗ステータスによる画面の色変化

車両の到着、受付、接車、荷下ろし中、作業完了といった一連のプロセスに合わせて、管理画面上のステータスカラーがリアルタイムに変化します。事務所のPCや現場のタブレットから一目でヤードの全容と進捗状況を視覚的に把握できるため、遅延の早期検知や迅速な差配をサポートします。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

Li-SOは高い設定柔軟性を持っていますが、現場の規模や運用スタイルによっては向き不向きが生じます。ミスマッチを防ぐための判断基準は以下の通りです。

向いている企業・現場

  • 小売、スーパーマーケット、GMS、飲料・食品メーカー、大規模な製造工場などの物流センター
    多種多様な取引先や運送会社が出入りし、車種制限や荷姿制限などの複雑な入荷・納品ルールがすでに定着している現場に適しています。
  • 周辺道路への路上駐車や渋滞に悩まされているセンター
    待機車両による近隣からの苦情や渋滞を早急に解消したい、かつ取引先への説明やマスタ登録の支援を含めてトータルで解決したい現場に推奨されます。
  • 物流現場の運用改善を並行して行いたい企業
    開発元である株式会社ロジクリエイトは物流専門コンサルティング企業(船井総研ホールディングスグループ)であるため、システム導入をきっかけとした業務プロセス自体の見直しや現場改善のコンサルティングをセットで期待する企業に適しています。

向いていない企業・現場

  • 完全なオンプレミス(自社専用サーバー構築)を求める企業
    Li-SOはインターネット環境を利用して稼働するクラウドSaaSとして提供されているため、セキュリティやインフラの制約上、完全にローカルネットワーク内に閉じた専用のインフラ環境を用意しなければならない企業には不向きです。
  • 1日の入荷台数が数台程度で、待機時間がもともと発生していない現場
    入荷台数が極めて少なく、手書きのホワイトボードや既存の連絡フローで問題なく回っている小規模拠点の場合、システム導入によるコスト対効果を十分に実感できない可能性があります。
  • インターネットやデジタル端末の導入を一切拒絶する環境
    運送会社やドライバーがPC・スマートフォン・タブレットを全く操作できない、あるいは現場に端末の持ち込みが完全に禁止されている環境では、システムを通じた円滑な連携が困難になります。

料金・プラン・導入方法

Li-SOは初期費用と月額利用料から構成されるSaaSモデルを採用しています。一般社団法人日本倉庫協会に登録されたメーカー公表データ、および公式情報による基本料金体系は以下の通りです。

料金項目 金額(税込) 備考
初期費用(導入費用) 要問い合わせ(個別見積り) 導入規模、拠点数、カスタマイズ等の個別要件により異なります。
月額利用料金(最低価格) 162,000円〜 月間の予約件数(トランザクション数)によって変動します。

※過去のプレスリリースやメディア掲載情報(物流ウィークリーなど)によると、「予約件数1,500件で月額15万円(1件あたり100円相当)」といった、拠点の利用規模に配慮した料金体系の事例も報告されています。個別のカスタマイズ要望にも柔軟に対応可能なシステム設計となっており、要件に応じた最適な見積もりを確認するためには、株式会社ロジクリエイトへの直接の相談が必要です。

導入の流れ・期間

Li-SOの導入プロセスは、システムの導入設定だけでなく、現場運用への浸透までを考慮した流れになっています。具体的な期間は拠点ごとのマスタ設定の複雑さやカスタマイズの有無、取引先への周知期間によって異なるため「要問い合わせ」ですが、一般的なSaaS導入におけるステップは以下の通りです。

  1. お問い合わせ・資料請求
    公式サイトのフォームまたは電話にて相談を行います。現状の待機時間の課題や、対象となる物流拠点の概要を伝えます。
  2. ヒアリングとデモ画面の確認
    物流コンサルタントによる現状のヒアリングが行われ、Li-SOの実際の管理画面や予約画面を使用したデモが実施されます。現行の納品ルールがどのようにマスタ上で再現できるかを相談します。
  3. 要件定義・プラン提案・見積もり
    拠点数や予定される月間予約件数、個別カスタマイズの有無をもとに、初期費用および月額料金の正式な見積もりが提示されます。
  4. 契約・マスタ設定
    契約締結後、物流センターごとのバース情報、車種制限、時間帯制限、運送会社・荷主などの詳細な初期マスタ設定をシステム上に構築します。
  5. 取引先・運送会社向け説明会の実施
    予約システムの導入を成功させる上で最も重要となる、出入りする運送会社やベンダー向けの操作説明会をサポート。事前の周知を行い、初日からスムーズに予約が回る土台を作ります。
  6. テスト稼働・本番稼働
    一部の便や特定ルートでのテスト運用を経て、全体の運用(事前予約・受付)をスタートさせます。

連携できるシステム・機器

Li-SOにおけるWMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)、基幹システム等との標準API連携機能、およびその他外部ハードウェア(ハンディターミナルやセンサー機器など)との連携仕様について、公式から一般に開示されている具体的な技術情報は現時点で確認できていません。

他システムとの双方向データ連携や自動連携の要件、または既存の入退館用機器との連動を想定している場合は、問い合わせ時および見積もり前に個別の対応可否を必ず確認することをおすすめします。

導入事例・実績

Li-SOは、特に流通・小売大手のスーパーマーケットや流通センターをはじめ、飲料物流などの過酷な入荷現場で具体的な導入効果を出しています。以下は、公式サイトや信頼できるプレスリリース、メディア掲載によって実名が公表されている実績です。

株式会社バロー(バローホールディングス)

東海地方を中心に多くのスーパーマーケットを展開するバローでは、持続可能な物流を目指す「ホワイト物流」推進運動の一環として、一宮ドライ物流センター、豊田物流センター、そして旗艦センターである可児ドライ物流センターへLi-SOを順次導入しました。

  • 導入背景・規模: 1日に100台以上のトラックが入荷する大規模なメイン拠点(可児ドライセンターなど)を含め展開。
  • 導入効果: 導入前には平均して1時間30分発生していたトラックの車両待機時間が、導入後は「平均20分」へと劇的に短縮されました。さらに、稼働初日から事前予約率80%を達成し、その後の事前予約比率は90%以上にまで到達。バロー側では入荷作業の効率化、取引先や運送会社側では手待ち時間の削減による車両回転率向上というWin-Winの関係を構築しました。

株式会社ベイシア

関東地方を中心にショッピングセンターチェーンを展開するベイシアでは、前橋流通センターにてLi-SOを導入・稼働させました。

  • 導入背景: 待機車両の削減と、それにともなうヤード管理の適正化を目的に導入。
  • 導入効果: トラック待機時間の抑制に加え、Li-SOの機能である「受付システム」を積極的に活用。これにより、これまでドライバーが到着時に紙に記入し、事務員が転記していた受付業務の手間と負担を大幅に削減することに成功しました。稼働初日の予約率は約80%を記録し、その後のスムーズな運用定着を実現しています。

株式会社ジェネック 鳥栖ロジテックセンター

飲料の保管および入出庫業務を担う鳥栖ロジテックセンターにおいて、2024年10月よりLi-SOの運用をスタートさせました。日々大量に出入りする飲料輸送トラックの入荷調整とバース管理に活用されています。

新潟県内スーパーマーケット物流センター

新潟県内の大手スーパーマーケット物流センターにおいて、2023年11月よりLi-SOが稼働。ドライバーの労働時間規制問題(いわゆる2024年問題)への対策として導入され、稼働初日より予約率80%という高い水準での運用を開始しました。

導入前に知っておきたいこと

Li-SOに関する第三者の口コミ、SNS上での評判、不満や具体的な製品トラブルといった「デメリット・改善要望」の公表情報は、現時点ではWeb上および各種コミュニティでは確認できていません。

検討時にあらかじめ認識しておくべき点としては、以下の客観的な要素が挙げられます。

  • 最小構成時のコスト設定: 月額利用料金が162,000円〜(月間予約件数による変動)に設定されており、競合する安価な簡易受付システム(月額数万円程度)と比較すると、一定規模以上の物流拠点での導入を前提とした設計になっています。1日の入荷台数が非常に少ない拠点では、費用対効果の算出をより慎重に行う必要があります。
  • マスタの初期設定工数: 自社の特殊な納品ルールを細かく再現できるメリットの裏返しとして、導入初期段階において「ルール定義」や「マスタ情報の整理」を緻密に行う必要があります。社内の運用プロセスを整理しきれていない場合、設計フェーズで多くの打ち合わせや調整が必要となる点に留意が必要です。

類似ツールとの比較

バース予約・ヤード管理のカテゴリにおいて、国内で導入されている主要な類似ツールとの仕様の違いや特徴の比較は以下の通りです。

ツール名 主な特徴 料金体系 向いている企業
Li-SO(ロジクリエイト) コンサル発のきめ細やかなマスタ設計。独自ルールを維持した導入が可能。「いつもの予約」でドライバー負担極小。 初期:要問合せ
月額:162,000円〜(予約件数で変動)
自社固有の複雑な入荷ルールを崩さずにシステム化したい流通・小売業。
MOVO Berth(Hacobu) 国内シェアNo.1。すでに多くの運送会社がアカウントを保有。情報共有プラットフォームとしての連携力が強み。 要問い合わせ
(プラン・拠点規模による)
他社への波及効果やシステムシェアの高さ、豊富な導入実績を最重視する企業。
トラック簿(ハコベル) 3つの予約方式に対応し、受付から実績分析までを網羅。2024年に事業継承し成長率No.1を掲げる。 要問い合わせ 実績データの可視化・分析や、受付から割当まで一気通貫で管理したい企業。
KG TruckCALL(兼松) LINEを使ったトラック呼び出し。ドライバーはアプリインストールやログイン不要。最短翌日から利用可能。 初期:100,000円〜
月額:30,000円〜
まずはスピーディに低価格でドライバーの呼び出し環境を作りたい現場。

どのような基準でツールを選ぶべきか?

自社が運営する物流センターが、すでに「非常に個性的かつ複雑な納品ルール」(例:午前と午後での進入可能車種の制限、荷主や運搬物ごとの細かいバースの紐付け、空予約の厳密な自動排除など)を持っており、既存のルールや商慣習を絶対に変えたくない場合は、カスタマイズ性が高く、物流コンサルタントのノウハウのもとで導入設計を行ってくれるLi-SOが最も適した選択肢となります。

一方で、出入りする運送会社がすでに広く利用しているプラットフォームを使いたい、あるいは最初から業界の標準的なシステムに乗せて、運送会社側のログインや登録の心理的ハードルを極限まで下げたいという場合には、圧倒的な導入シェアを持つMOVO Berthや、成長率の著しいトラック簿のようなオープンなSaaSが比較候補の筆頭になるでしょう。

さらに、「事前予約よりも、当日到着したトラックをスムーズにLINEで呼び出したい」「ドライバーに一切の専用操作やアプリ操作をさせたくない」という現場効率化・呼び出し主体の課題解決を目指す場合は、低コストかつ手軽に始められるKG TruckCALLなどを選択することで、現場のスピーディな課題解決が期待できます。

よくある質問(FAQ)

ドライバーが自分のスマートフォンに専用アプリをインストールする必要はありますか?
いいえ、専用アプリをインストールする必要はありません。インターネットに接続できる一般的なスマートフォンやタブレットのブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)から利用できます。
無料の体験デモや、システムの一部お試しトライアルはありますか?
実際の稼働画面や操作性を確かめるためのデモの実施に対応しています。ただし、無料トライアルやテスト検証の実施範囲、具体的な手続きについては、株式会社ロジクリエイトへの直接の問い合わせと個別の相談が必要となります。
運送会社や取引先のメーカーがシステムを使う際、利用料は発生しますか?
一般的なバース予約システムと同様、基本的にシステムの利用料金は導入側である物流センター(または荷主企業)が負担します。予約を行う側の運送会社や取引先メーカーのアカウント利用自体は無料となるケースが一般的ですが、詳細な運用上のアカウント設計については見積もり時に確認を推奨します。
WMS(倉庫管理システム)などの既存システムと連携させることは可能ですか?
Li-SOの標準機能としての自動API連携やシステム間インターフェースの公開情報は、公式には確認されていません。独自のシステムや既存のWMSとデータ(納品予定データなど)を自動連携させたい場合は、開発元のロジクリエイトへ個別開発(カスタマイズ)での対応が可能かを事前に相談してください。
契約期間や途中で解約する場合の解約料などの縛りはありますか?
最低契約期間や途中解約時の条件について、一般に公開されている公式情報はありません。導入拠点の要件や契約プラン、カスタマイズの有無等によって諸条件が決定されるため、問い合わせ・見積もり時に直接確認する必要があります。
1ヶ月に予約できる件数に制限はありますか?
予約件数そのものに上限はありませんが、Li-SOの月額利用料金は「月間予約件数に応じて変動する」仕組み(従量課金的な要素)を採用しています。毎月の正確な想定入荷台数・予約件数をもとに、最適なプランと変動範囲についてメーカーに見積もりを依頼することを推奨します。

参照・出典

他のバース予約・ヤード管理システムと比較する

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