オープンロジとは?
株式会社オープンロジが提供する「オープンロジ」は、EC事業者の受注処理から倉庫保管、梱包、国内外への発送作業までを一元化・自動化するECフルフィルメントプラットフォームです。自社で大型倉庫を抱えるのではなく、全国70拠点以上の提携倉庫を独自ソフトウェアでネットワーク化し、同一基準のオペレーションを提供している点が特徴です。初期費用や固定費が発生しない完全従量課金制を採用しており、Shopifyや主要ECモールとのAPI連携により、事業規模の大小を問わず手軽に物流業務を外部委託できる環境を実現します。
主な機能
ECカート・モール連携と受注自動化機能
- 主要ECプラットフォーム・モールとのAPI自動連携
Shopify、makeshop、ecforce、STORES、BASEといった各種ECカートや、TikTok Shop、ネクストエンジンなどの受注管理システム(OMS)とAPIで連携できます。モールやカートで発生した注文データがリアルタイムに取り込まれ、自動で出庫指示へと変換されるため、受注ごとの手作業によるデータ抽出やCSV加工の手間を省けます。 - CSV取込および手動登録による受注一元管理
API未連携の独自システムや実店舗での注文データも、CSVファイルのアップロードや画面上での手動登録により取り込めます。API連携チャネルと未連携チャネルの注文を一元管理システム(OMS・WMS一体型)に集約し、同一画面から一括で出荷指示をかけることが可能です。 - 柔軟な出庫ルール設定と同梱物制御
購入金額、購入回数、購入商品などの条件に応じた「出庫ルール」を設定できます。ノベルティグッズやチラシ、お礼状などの同梱指示を自動で振り分けることができ、販促施策に合わせた細やかな出荷オペレーションを現場の人的負担なく自動化できます。 - 注文分割アプリ連携(Shopify)
予約商品や入荷待ち商品が含まれる複数商品の注文に対し、Shopifyアプリ「注文分割」と連携することで、在庫が揃っている商品から順次自動で分割出荷する処理が可能です。顧客を待たせることなく一部配送を先行させることができ、配送オペレーションの滞留を防ぎます。
倉庫ネットワークと在庫管理機能(WMS)
- リアルタイム在庫管理と予備在庫設定
複数倉庫に分散した在庫状況を一元管理画面でリアルタイムに確認できます。販売チャネルごとの在庫割り当てや、急な欠品を防ぐための予備在庫設定を一括(CSV)で登録・変更でき、売り越しや在庫の滞留を防止します。 - 商材に応じた温度帯・個別管理対応
常温保管だけでなく、冷凍・冷蔵倉庫ネットワークやアパレル向け流通加工、エンタメグッズ向けの慎重な検品・梱包など、商材特性に合わせた倉庫管理に対応しています。サイズや保管要件に応じた最適な倉庫拠点へ商品を預け入れられます。 - 入出庫・返品処理のステータス可視化
商品の入庫予定登録から受領検品、出荷完了、さらには購入者からの返品・交換対応まで、すべての進捗状況が管理画面上でリアルタイムに更新されます。配送追跡番号も各ECカートやモールへ自動で反映されます。
越境ECおよび付帯サービス連携機能
- 越境EC向け自動配送・書類生成(Global-e連携等)
海外配送に必要な送り状やインボイス(税関告知書)をシステムが自動生成し、EMSやDHLなどの国際配送キャリアと連携して出荷します。Global-eとのシステム連携により、各国の関税計算や現地通貨決済にも連動した越境フルフィルメント体制を構築できます。 - 従量課金型カスタマーサポート(CS)代行連携
配送状況の確認や住所変更、返品受付といった物流に付随する顧客問い合わせ対応を、従量課金型のBPOサービスとして委託できます。日本語のほか、英語・中国語・韓国語での多言語対応も提供されており、越境展開時のCS負荷を抑えられます。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
季節波動やセール時の出荷急増で自社・既存倉庫のキャパシティが逼迫している企業
- 出荷数の急激な増減に固定費リスクなく対応したい
オープンロジは全国70拠点以上の提携倉庫を同一プラットフォームで連携させており、荷量の増減に応じて保管スペースや作業人員を柔軟に拡張・縮小できます。固定の坪契約ではなく「日割り保管料+出荷実績課金」の完全従量課金モデルであるため、セール期の一時的な出荷集中にも余計な年間固定費を抱えずに対応可能です。 - 日々の手動データ処理による出荷遅延やミスを解消したい
ShopifyやネクストエンジンなどとのAPI自動連携により、受注情報の取り込みから出荷指示、配送追跡番号の戻しまでが完全自動化されます。MAMORIO株式会社の事例では、毎朝行っていたCSVデータ抽出と変換による2時間以上の手作業が出荷自動化により実質ゼロとなり、出荷キャパシティの制約を取り払うことに成功しています。
立ち上げ初期〜成長期で物流専任者を置けず、最小工数で販路を拡大したいEC事業者
- 商品1点からでも手軽に外部委託を開始したい
初期費用や月額システム基本料が0円であり、荷物1点・入庫1個単位から契約・利用が可能です。最低出荷個数の厳しい縛りがないため、スタートアップや新規D2Cブランドでも固定費負担を負うことなく、立ち上げ初日から外部倉庫を活用できます。 - 国内複数モール展開や越境ECへの進出を少人数で進めたい
国内ECモールだけでなく、Global-e連携等を通じた海外配送まで同一管理画面から完結できます。海外寝具ブランドを展開するKoala Sleep Japan株式会社のように、日本市場参入時の小規模スタートから事業拡大に伴い複数拠点・数千坪規模へシームレスに拡張する運用が可能です。
向いていない企業・現場
自社倉庫を自社スタッフで運用しており、現場の庫内管理システム単体のみを必要とする企業
- 自社拠点・自社スタッフの作業指示に特化したWMSを探している
オープンロジは提携倉庫ネットワークを活用した「物流アウトソーシング(発送代行+ソフトウェア)」を前提としたフルフィルメントサービスです。自社所有の倉庫で自社雇用スタッフのピッキング動線や棚番管理のみを最適化したい場合、オープンロジのプラットフォーム構造とは合致しないため、オンプレミス型または自社運用特化型のスタンドアロンWMSを選定する方が適しています。
医薬品や危険物、高額貴金属など特殊な保管免許や厳格な個別設備を要する商材を扱う企業
- プラットフォーム標準外の特殊管理商材を委託したい
オープンロジでは関係法令および提携倉庫の業務環境に基づき、生鮮食品、医薬品、危険物、販売価格が30万円を超える高額商品などは取り扱い対象外となっています。温度管理が特殊なチルド・冷凍の一部専門品目や、特殊な認可が必要な危険物・医薬品を扱う場合は、当該商材に特化した専門3PL倉庫を個別に契約する必要があります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| オープンロジ | 全国の提携倉庫ネットワークと独自ソフトウェアを統合。初期・月額固定費0円の完全従量課金で1点から発送代行が可能。 | 初期費用:0円 月額固定費:0円 従量課金制(個別見積もり) |
固定費をかけずに発送代行を利用したい企業、商材・物量の急激な変動に柔軟対応したいEC事業者 |
| シッピーノ | Amazon FBAマルチチャネルサービスや提携倉庫と連携し、複数モールの受注・出荷を365日完全自動化する自動出荷SaaS。 | 月額基本料+従量課金(要問い合わせ) | FBA倉庫在庫を他モール販売でも併用・自動化したい企業、自社選定の提携倉庫とカートを直結したい事業者 |
| AnyLogi | 国内外ECカートと連携し、越境EC向けの関税計算・海外配送キャリア最適化やD2C支援に強みを持つ物流管理プラットフォーム。 | 要問い合わせ(従量課金・プラン制) | 海外向け越境EC展開を主力とする事業者、AnyMindの他マーケティング基盤と併用したい企業 |
| コマースロボ | RPAを内蔵したOMS・WMS一体型クラウドシステム。受注処理や同梱物制御、複数倉庫への出荷振り分けを高度に自動化。 | 要問い合わせ(月額課金制) | 既存の3PL倉庫や自社倉庫を活用しつつ、受注処理・出荷指示のデータフローを高度に自動化したい中堅〜大規模EC |
物流プラットフォームや自動出荷ツールを選定する際は、「倉庫実務そのものをアウトソーシングしたいのか」それとも「既存倉庫・自社倉庫とECをつなぐシステム連携のみを自動化したいのか」という役割の切り分けが最初の判断基準になります。
オープンロジは、倉庫の手配とWMS/OMSソフトウェアが一体化しているため、「自前で倉庫契約を結ばず、固定費ゼロで発送業務を丸ごとプロに委託したい」「事業規模の急拡大に合わせて倉庫スペースを自動で拡張させたい」という事業者に適しています。一方で、すでに特定の3PL倉庫と個別契約を結んでおりシステム側だけを高度化したい場合はコマースロボやlogiec、Amazon FBAの在庫を軸にマルチチャネル自動出荷を組みたい場合はシッピーノが比較対象となります。
料金・プラン・導入方法
| 項目 | 費用・料金体系 | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | アカウント開設・システム初期登録費用は発生しません。 |
| 月額固定費用 | 0円 | システム月額基本料や月額固定の倉庫維持費はかかりません。 |
| 従量課金(物流費用) | 要問い合わせ(個別見積もり) | 入庫料、保管料(日割り/サイズ別)、配送料(サイズ別)の実績に応じた請求となります。 |
| オプション費用 | 要問い合わせ | ギフトラッピング、チラシ・ノベルティ同梱、流通加工、CS代行などの利用時に発生します。 |
オープンロジは完全従量課金制を採用しており、荷物を預けて出荷した分だけ費用が発生する仕組みです。具体的な入庫・保管・配送料金単価は、商材のサイズ(3辺合計・重量)、温度帯(常温・冷蔵・冷凍)、月間想定出荷件数、流通加工の有無などの物流条件をヒアリングした上で提示されます。
見積もり取得時には、「自社商品の標準的な配送サイズ区分」「月間の荷動きと平均保管日数」「チラシ同梱や検品などのオプション作業の要否」を整理して提示することで、正確な単価算出が可能になります。
導入の流れ・期間
オープンロジの導入は、問い合わせから運用開始までオンラインを中心に進められます。具体的な導入所要期間は商品特性や既存システムとの連携状況により異なるため要問い合わせとなりますが、一般的な導入ステップは以下の通りです。
- 問い合わせ・物流ヒアリング
公式サイトのフォームより、商材の種類・サイズ・出荷件数・利用中のECカートなどの物流状況を入力し問い合わせます。 - 料金プラン・倉庫マッチングの提案
ヒアリング内容に基づき、商材特性に最適な提携倉庫の選定と個別見積もり・料金プランが提示されます。 - アカウント開設・初期設定
管理画面のアカウントを開設し、利用中のECプラットフォーム(Shopify、BASE等)やモールとのAPI連携設定、商品マスタ情報の登録を行います。 - 商品入庫・検品
管理画面から入庫予定を作成し、指定された提携倉庫へ商品を入庫配送します。倉庫側で検品・受領処理が行われ、在庫数がシステムに反映されます。 - 自動出荷・本稼働開始
ECカートからの受注通知に応じて倉庫側へ出荷指示が自動送信され、ピッキング・梱包・配送オペレーションが開始されます。
導入事例・実績
Koala Sleep Japan 株式会社(家具・寝具製造販売)
オーストラリア発の寝具・家具メーカーである同社は、日本市場参入と同時にオープンロジを物流パートナーとして採用しました。事業開始当初の1,000坪から事業拡大に伴い2,000坪・全国3拠点体制へと倉庫スペースを拡張しています。従量課金制によるコスト効率を維持しながら、物量急増に伴う倉庫移転や拡張も同一プラットフォーム上でスムーズに実現しています。
MAMORIO株式会社(IoT紛失防止デバイス開発・販売)
複数ECモールや自社サイトの多頭展開に伴い、毎朝各モールの受注CSVを手作業で抽出・変換して出荷指示を作成する業務に毎日2時間以上を費やしていました。オープンロジとネクストエンジンのAPI連携を導入したことで、出荷にかかる実質的な手動確認作業時間をゼロに削減。箱単位での入庫管理による保管料最適化など、売上拡大に比例して人件費や管理工数が増加しない体制を構築しました。
株式会社ソラジマ(Webtoon・コンテンツ展開)
自社ECでのファン向けグッズ販売の立ち上げ時、当初は担当者1名で梱包・発送作業を行っていたため、注文殺到により即座に人的限界に直面していました。少人数体制のままEC展開を拡大できる柔軟性とシステム連携性を評価してオープンロジを導入し、物流作業に忙殺されることなくコンテンツ制作等のコア業務に注力できる体制を整備しました。
導入前に知っておきたいこと
オープンロジの導入を検討する際は、実際のユーザーや物流実務の観点から報告されている以下の仕様・運用上の注意点をあらかじめ把握しておく必要があります。
- 取扱不可商材・制限品目の事前確認
オープンロジでは、生鮮食品、中古品、危険物、販売価格30万円を超える高額商品、医薬品などは規約上取り扱いができません。自社の取扱商材がプラットフォームの受託基準に合致しているか、事前の確認が必須です。 - 極めて特殊な流通加工・梱包カスタマイズの制約
全国提携倉庫で標準化されたオペレーションとシステムを共有することで低コスト・高品質を実現しているため、極度に複雑な手作業加工や個別の特別包装などは対応倉庫が限られる、もしくは標準仕様外となる場合があります。 - 料金体系の事前シミュレーション
固定費ゼロで始められる反面、入庫・保管・配送料金は個別見積もりとなるため、出荷件数や在庫回転率が自社の収益モデルに見合っているかを事前に試算しておくことが重要です。
よくある質問(FAQ)
- 個人事業主でも利用できますか?
- 法人だけでなく個人事業主でも利用可能です。商品1点から預け入れが可能で、出荷規模の上限や下限の制限も設けられていません。
- スマートフォンからでも管理画面を利用できますか?
- PCおよびスマートフォンのWebブラウザから管理画面にアクセスし、在庫状況の確認や出荷ステータスの閲覧を行うことが可能です。
- 無料トライアルやデモはありますか?
- 固定費用・初期費用が0円のため、アカウント登録自体に費用は発生しません。管理画面の操作感や詳細なシステム連携デモについては、問い合わせ時に担当者へ確認することを推奨します。
- 海外への発送(越境EC)にも対応していますか?
- 対応しています。インボイスや送り状の自動発行機能を備えており、EMSやDHLなどの国際配送キャリアを通じて海外エンドユーザーへの出荷が可能です。
- 最低契約期間や解約時の違約金はありますか?
- オープンロジは固定費ゼロの従量課金制を採用していますが、個別契約条件や出庫・在庫引き上げに関する手続きの詳細については、利用開始前の見積もり時に確認してください。
- サポート体制や問い合わせ窓口はどうなっていますか?
- オンボーディング支援やヘルプセンター、FAQ、問い合わせフォームなどが整備されています。導入時の倉庫選定やカート連携についてもサポート担当者からのアドバイスを受けられます。