べんりねっととは?コクヨの間接材購買管理ツールの特徴・料金・導入メリットを解説

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コクヨグループが提供する大手企業向けの間接材購買一元管理システムです。複数の指定サプライヤーやECサイトと連携し、カタログ検索から見積、発注、承認までのプロセスを統合することで、購買業務の効率化とコスト削減を支援します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
大企業向け
対象業界
製造業 物流・倉庫業 医薬品・医療 建設・資材

べんりねっととは?

株式会社カウネットが提供する「べんりねっと」は、全国に拠点や工場を展開する大企業・グループ企業が抱える、間接材購買の分散や煩雑な経理処理といった課題を解決するクラウド型間接材購買一元管理システム(SaaS)です。1997年のサービス提供開始以来、5,700社以上の導入実績を持ち、コクヨグループのオフィス用品カタログだけでなく、2,500社以上の多様なサプライヤーや外部ECサイトと接続できます。カタログ横断検索、見積商談、承認ワークフロー、受取検収までを単一のプラットフォーム上で統合し、全社的なガバナンス強化と調達コストの適正化を支援します。

主な機能

購買・調達プロセスの統合・統制機能

  • 柔軟な承認ワークフロー
    金額や購入品目、発注拠点などの条件に応じて、多段階の承認ルートをきめ細かく設定できる機能です。現場の裁量による勝手な購買(ブラック購買)を未然に防止し、社内規程に沿ったガバナンス体制を自動的に定着させられます。
  • オンライン見積商談・相見積もり
    カタログに掲載されていない特注品や専門機材の見積依頼から回答取得、発注までのプロセスをシステム上で完結させる機能です。従来FAXやメールで行われていた価格交渉履歴が可視化され、相見積もりの徹底によって調達コストの適正化が図れます。
  • 受取検収・納品管理
    商品が届いた際に現場担当者がシステム上で検収入力を行える機能です。発注データと納品情報がデジタル上で紐づくため、経理部門における納品書の突合作業や検収漏れの確認工数が削減されます。

サプライヤー連携・カタログ検索機能

  • サイト間一括検索
    自社登録カタログと外部連携先のカタログを横断して一括検索し、価格や納期を同一画面上で比較できる機能です。現場作業者が複数のECサイトを行き来して探す手間を省き、より安価で納期の早い商品をスムーズに選定できます。
  • パンチアウト連携(外部EC連携)
    Amazonビジネスや事業者向け通販サイト「トラノテ」などの外部ECサイトへシステムから遷移し、商品を「べんりねっと」のカートへ取り込める機能です。現場が必要とする専門工具や消耗品を豊富な品揃えから選びつつ、発注処理と請求は自社の統制ルートに集約できます。
  • 地場サプライヤー・既存取引先接続
    大企業が各地域で長年取引している地元のサプライヤーや専門商社を、個別にシステムへ接続できる機能です。使い慣れた指定業者を排除することなく購買プラットフォームへ統合し、購買データの一元化を進められます。

管理・システム連携機能

  • ERP・基幹システム連携
    SAPやOracleなどの主要ERPをはじめ、企業独自の基幹システムやワークフローシステムと購買・実績データを自動連携させる機能です。発注情報や請求データを手作業で再入力する手間をなくし、月次の締め処理や会計処理を迅速化します。
  • 購買明細・グリーン購入データ出力
    全拠点の購買履歴データを部門別・費目別・品目別に抽出し、CSV形式などでダウンロードできる機能です。環境配慮商品の購入比率(グリーン調達実績)も可視化できるため、企業の環境方針に沿った購買活動のモニタリングに活用できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

全国に多数の工場・営業所を展開し、拠点ごとの個別調達による経理負荷や価格差に悩む企業

  • 各拠点が個別に資材や事務用品を発注しており、全社の購入単価や取引先が把握できていない
    「べんりねっと」を全社の購買共通基盤として導入することで、分散していた発注先を一元化し、ボリュームディスカウントの交渉や推奨品の標準化が容易になります。
  • 月末になると各現場から大量の請求書や領収書が本部に送られ、経理の突合作業が圧迫されている
    システム経由で受取検収から請求データの一元化までを行うことで、請求書払いの集約とデータ自動連携が実現し、支払処理にかかる工数を大幅に短縮できます。
  • 製造現場や物流倉庫ごとに専門的な資材や消耗品の調達先が異なり、統一カタログだけでは対応できない
    外部ECとのパンチアウト連携に加え、既存の地場サプライヤーをシステムに組み込めるため、現場の調達利便性を落とさずにガバナンスとデータ統合を両立できます。

向いていない企業・現場

単一拠点で完結しており、購買品目や取引サプライヤー数が極めて少ない企業

  • 拠点数が少なく、従業員も少人数で複雑な承認フローや複数サプライヤーの集約ニーズがない
    「べんりねっと」は多数の拠点展開や複雑な組織階層を持つ大企業向けの設計となっているため、設定や運用管理の機能が過剰になる可能性があります。調達先が数社に限られる場合は、小規模事業者向けのシンプルな購買管理ツールや標準的な法人向けECの利用を検討した方が適しています。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
べんりねっと 2,500社以上のサプライヤー接続実績と手厚い人的導入支援。既存の地場取引先も含めた国内企業向け間接材一元管理に強み。 要問い合わせ(簡易版「べんりねっとL」は初期・月額0円) 国内に工場や多数の支店を持ち、既存の専門取引先を活かしながら購買統制と経理効率化を進めたい大企業・中堅企業。
ソロエルアリーナ アスクルが提供する一括電子購買サービス。導入費用・月額利用料が無料で手軽にスタートでき、ボリュームディスカウントが強み。 初期費用:0円
月額利用料:0円
システム初期投資を抑え、アスクルの品揃えを中心にオフィス用品や生活用品の調達を素早く一本化したい企業。
Leaner購買 直感的なUIとクラウドネイティブな構成。Amazonやモノタロウなど主要ECの横断検索と自社カタログ構築に特化。 要問い合わせ 従業員のITリテラシーを問わず使いやすいUIを重視し、Webカタログ購買の標準化と統制をスピーディーに行いたい企業。
Coupa AIを活用した支出分析とグローバル対応力。間接材だけでなく直接材を含むBSM(ビジネス支出管理)全体を統合管理。 要問い合わせ 海外拠点を含めたグローバル規模での支出管理や、AIを用いた支出最適化を網羅的に推進したいグローバル大企業。

自社が抱える調達課題や組織体制によって選択すべきツールは分かれます。国内に多くの製造現場・物流拠点・営業所を抱え、長年取引のある地域サプライヤーや専門工具商社をそのままシステムに取り込みたい場合は、地場業者との接続実績と個別導入支援が充実している「べんりねっと」が適した選択肢となります。

一方で、システム導入にかかる固定費を抑えて手軽に全国拠点の事務用品購買を集約したい場合は、初期・月額費用が無料の「ソロエルアリーナ」が有力です。また、海外拠点を含むグループ全体の直接材・間接材支出をグローバル基準で統合管理したい場合は、「Coupa」や「SAP Ariba」のようなグローバルBSMプラットフォームが検討対象になります。

料金・プラン・導入方法

「べんりねっと」の本格導入(フル機能版)に関する初期費用・月額利用料は公式には非公開となっており、個別見積もり(要問い合わせ)となります。企業の利用拠点数、ユーザーID数、連携するサプライヤー数、ERPや基幹システムとの連携要件などに応じて個別設計されます。

なお、オフィス用品カタログ「ウィズカウネット」を中心としたパッケージ型簡易サービスである「べんりねっとL(ライト)」については、初期費用0円・月額利用料0円で提供されています。

フル機能版の見積もりを依頼する際は、以下のポイントを事前に整理して確認することを推奨します。

  • 課金体系の確認
    月額費用が利用ユーザー数に応じたID課金型か、拠点数ベースか、あるいはグループ全体の固定ライセンス型かを確認します。
  • サプライヤー接続費用の有無
    既存の取引先企業や地場業者をシステムへ追加・接続するにあたり、接続初期設定費用やサプライヤー側の利用料が発生するかどうかを確認します。
  • 外部システム連携の開発工数
    社内のERP(SAP等)や既存ワークフローシステムとAPI/CSV連携を行う場合の初期構築費用および保守範囲を確認します。

導入の流れ・期間

「べんりねっと」の導入は、概ね以下のステップで進行します。フル機能版の場合の導入期間は要問い合わせですが、パッケージ型の「べんりねっとL(ライト)」では最短2週間から約1ヶ月での稼働実績が示されています。

  1. 問い合わせ・ヒアリング
    公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、現状の購買品目、発注フロー、拠点数、接続を希望する取引先などの要件をヒアリングされます。
  2. 課題分析・提案
    カウネットの担当者から、業務フローの標準化案やサプライヤー接続プラン、システム構成の提案および見積もりが提示されます。
  3. 要件定義・契約
    承認ルートの階層設定、部門コード・費目コードの設計、外部システム連携仕様を取り決め、契約を締結します。
  4. マスター登録・システム設定
    ユーザー情報、承認者権限、カタログマスター、接続サプライヤーの設定を実施します。
  5. テスト運用・社内周知
    一部の部署や拠点でテスト発注を実施し、運用フローを確認した上でマニュアル展開や社内説明会を行います。
  6. 本稼働・アフターフォロー
    全拠点での運用を開始します。稼働後もサプライヤーの追加や運用改善のサポートが継続して提供されます。

導入事例・実績

太陽ファルマテック株式会社(医薬品製造業)

医薬品の受託製造を手掛ける同社では、工場内での多岐にわたる間接材調達において約200社のサプライヤーと接続。発注から納品検品、会計処理に至るまでの購買プロセスを「べんりねっと」に統合した結果、従来年間約1,052時間かかっていた業務時間が約412時間へと削減され、トータル処理時間を約65%短縮することに成功しました。

カルビー株式会社(食品製造業)

全国の工場やオフィスにおける間接材調達の効率化を目的に導入。価格比較や見積依頼にかかる時間が大幅に短縮され、グループ全体で発注工数を50%削減しました。また、導入後のアンケートでは発注担当者の約6割が10%以上の調達コスト削減効果を実感したと報告されています。

ヤンマーホールディングス株式会社(機械製造業)

グループ全体のコスト構造改革プロジェクトの一環として、全国48拠点の購買共通プラットフォームとして導入。オフィス用品だけでなく工場消耗品や現場安全用品の調達を一本化し、物品コストの適正化とともに発注から支払いに至る業務工数の削減を達成しました。

タビオ株式会社(衣服卸売・小売業)

国内の直営店舗約150店舗における文具・消耗品調達フローを統一するため、パッケージ型の「べんりねっとL(ライト)」を導入。店舗ごとの個別購入や店長による立替精算を廃止して本部一括管理を実現し、店舗・本部双方の会計処理業務を大幅に削減しました。

導入前に知っておきたいこと

検討にあたって把握しておくべき留意点や運用上の課題には以下のようなものがあります。

  • 商品検索におけるキーワード入力の精度
    利用ユーザーのフィードバックによると、多様なサプライヤーの品番が網羅されている反面、型番や正式名称があいまいな場合に検索結果が絞り込みにくいという指摘があります。社内で頻繁に購入する消耗品については、あらかじめ「お気に入り登録」や「推奨品カタログ」として整理しておく運用設計が効果的です。
  • 承認ルールの複雑化によるリードタイムへの影響
    ガバナンス強化のために承認階層を増やしすぎると、現場が急ぎで必要とする消耗品の調達に時間がかかる場合があります。「少額発注は承認不要とする」「特定の消耗品は即時発注可能にする」など、利便性と統制のバランスを考慮したルール設計が求められます。
  • 地場サプライヤー側のシステム受容性
    自社の指定取引先を接続する場合、取引先側がWeb経由の受注処理に対応できるかどうかの確認や説明が必要になります。カウネット側のサプライヤー接続支援を活用しつつ、取引先の体制に応じた移行計画を立てることが重要です。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやタブレットから利用できますか?
クラウド型のWebシステムとして提供されているため、PCの主要Webブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge等)から利用できます。現場端末からの発注可否やスマートフォン専用画面の対応状況については、導入規模や設定に応じて要問い合わせとなります。
無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
システムのデモンストレーションや画面仕様の案内は営業担当者を通じて個別対応されています。問い合わせ時に自社の運用フローを伝えた上で、デモの実施を依頼することを推奨します。
既存の取引先(指定サプライヤー)をそのまま利用し続けることはできますか?
可能です。カウネットが提携しているサプライヤーだけでなく、企業が従来から取引している地場業者や専門商社を個別サプライヤーとしてシステムに接続する運用実績が豊富にあります。
導入後のサポート体制はどのようになっていますか?
システム導入時の要件定義や設定支援だけでなく、稼働後の安定運用に向けたサポートや、サプライヤーの追加接続、購買データ分析に基づく業務改善提案などの継続的な支援体制が用意されています。
契約期間や解約条件にはどのような規定がありますか?
最低契約期間や解約時の条件は、選択するプランやシステム連携のカスタマイズ範囲によって異なります。具体的な契約条項については商談・見積もり時に直接確認してください。

参照・出典

他の購買管理・発注システムと比較する

べんりねっとの特徴を含む調達・発注最適化の8製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

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