ソロエルアリーナとは?間接材購買の一括管理とコスト削減・内部統制を両立する電子購買サービス

企業の各部署で個別に発注されている間接材の購買プロセスを「見える化」する中堅・大企業向けの一括電子購買サービスです。アスクル商品と自社指定サプライヤーからの購入をワンストップで管理し、ボリュームディスカウントと内部統制強化を両立します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
製造業 物流・倉庫業 小売・卸売業 医薬品・医療

ソロエルアリーナとは?

ソロエルアリーナは、アスクル株式会社が提供する、中堅・大企業向けのクラウド型間接材一括電子購買サービスです。全国に拠点や物流センター、店舗を持つ企業において、各部署・現場で個別に行われがちな文具、事務用品、現場作業用品、医療・理化学用品などの購買プロセスをひとつのWebプラットフォームに集約し、購買の「見える化」と内部統制の強化を実現します。全社の発注実績を取りまとめることで半年ごとの購入実績に応じたボリュームディスカウントが適用されるほか、企業指定の独自サプライヤーからの購入品も同一画面上で統合管理できる仕組みを備えています。

主な機能

ソロエルアリーナには、分散する現場の発注業務を効率化しつつ、管理部門がガバナンスを効かせるための多彩な機能が実装されています。大きく4つの機能群に分類して解説します。

購買制御・承認ワークフロー機能

  • 最大5段階の承認ルート設定
    発注者の役職や所属部署、注文金額などに応じた承認ルートを最大5段階まで柔軟に構築できます。現場担当者がカートに入れた商品を上長が確認・承認した段階で正式発注となるため、不要な物品の購入や私的利用、重複発注を未然に防止します。
  • 予算管理・超過アラート
    部署や拠点ごとに月別・四半期別の購買予算上限を設定できます。予算の上限に近づいた際や超過した際の発注に対して警告を表示したり、承認を必須にしたりすることで、現場での予算オーバーをリアルタイムに抑制します。
  • 発注条件制御(配送料・購入制限)
    配送料が発生する少額注文に対してアラートを出してまとめ買いを促す制御や、特定部署における一部カテゴリ・商品の発注制限を設定できます。これにより、無駄な配送コストの発生や不要不急の物品調達をシステム側でコントロールできます。

カタログ管理・推奨品コントロール機能

  • 企業推奨品(カタログ標準化)登録
    全社で統一して使用したいオフィス用品や物流梱包資材などを「企業推奨品」として登録し、検索画面の上位に優先表示させることができます。現場ごとにメーカーや仕様が異なっていた資材を統一でき、仕様統一による購買コストの引き下げが図れます。
  • 購入禁止・制限品設定
    業務上不要な嗜好品や高額品、会社規定外の型番などを購入制限品・禁止品として指定できます。現場の検索結果に非表示としたり、カート投入時に警告を出したりすることで、内部統制ルールに反する購入をシステム上で遮断します。
  • 企業セット品登録
    新入社員用セットや拠点開設セット、定期イベント用備品など、決まった複数商品を1つのセットとして事前登録できます。現場担当者が1点ずつ商品を選定・検索する手間を省き、必要備品の一括発注をスムーズに行えます。

サプライヤー統合・自社品発注機能

  • サプライヤ接続機能
    アスクルの取扱商品だけでなく、企業が従来から取引している指定サプライヤー(名入れ印刷物、作業着・ユニフォーム、特注包装資材など)をシステム内に接続できます。現場は同一のWeb画面から自社指定品を発注でき、購買窓口の分散を防ぎます。
  • サービス材・クラウドサービス連携
    物品の調達にとどまらず、電報手配や各種クラウドサービスなどのサービス材の発注・手配もプラットフォーム内で連携して取り扱うことが可能です。間接業務に付随する手配窓口をひとつに統合できます。

請求集約・購買実績データ分析機能

  • 柔軟な請求書取りまとめ(3形態)
    請求書の送付形態を「全社一括請求」「一括個別請求(明細は各拠点、合算請求書は本社)」「個別請求」の3種類から企業の経理フローに合わせて選択できます。各拠点に散らばっていた請求処理を本社経理に一本化し、支払処理工数を削減します。
  • 100項目以上の購入実績CSVダウンロード
    発注日時、発注者、納品先、商品名、数量、金額、勘定科目コード、グリーン購入該当有無など、100を超える項目を含む詳細な購入実績データをCSV形式で出力できます。基幹系・会計システムへの仕訳データ取り込みや月次決算の早期化に寄与します。
  • グリーン購入分析・利用動向レポート
    環境配慮型商品の購入比率を可視化するグリーン購入分析レポートや、部署別の支出実績レポートを管理画面上で集計できます。企業のサステナビリティ調達指針の遵守状況や、支出トレンドの把握に役立ちます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

全国に多拠点を展開し、現場ごとの個別発注や請求処理が煩雑化している企業

  • 拠点ごとに異なる業者へ発注しており全社の間接材支出が把握できない
    ソロエルアリーナを導入することで、各物流センターや支店・店舗で行われていた発注が1つのWebサイトに集約されます。本部管理者は全拠点の購入履歴や発注ステータスをリアルタイムに閲覧でき、全社的な間接材コストの可視化が完了します。
  • 毎月数十〜数百枚届く請求書の照合・支払処理に経理部門が追われている
    拠点ごとの発注内容を全社またはグループ単位で「一括請求」にまとめることが可能です。請求書の到着待ちによる支払遅延を防ぎ、伝票処理にかかる経理工数を大幅に削減できます。
  • 拠点ごとに同じような備品をバラバラな価格・小ロットで購入している
    全社の発注ボリュームを集約することで半年間の利用実績に応じたボリュームディスカウントが自動適用されます。さらに企業推奨品機能により仕様を統一することで、スケールメリットを活かした調達コスト低減が期待できます。

内部統制を強化したいが、現場の調達スピードや業務負荷を損ないたくない企業

  • 現場の独断発注や私的利用のリスクを抑制したいが、紙の稟議書では納期が間に合わない
    Web上で最大5段階の承認ワークフローを組むことができ、承認完了と同時に自動で出荷手配が進みます。紙の回覧によるタイムラグをなくし、翌日配送などのスピード感を維持しながら適切な統制を確立できます。
  • 既存の特注品や名入れ作業着・伝票類もアスクル品と一緒に発注させたい
    サプライヤ接続機能を利用すれば、既存の取引先サプライヤーの特注資材やユニフォーム等も同じ発注画面に組み込めます。現場に複数の発注システムを使い分ける負担を強いることなく、一元的な調達統制を実現できます。

向いていない企業・現場

製造原価に直結する直接材調達や、複雑な相見積・入札購買が中心の企業

  • 原材料・部品などの直接材や、仕様が都度変わる特注品の調達が主目的である
    ソロエルアリーナはカタログ型の間接材(消耗品・MRO・事務用品等)の購買管理に特化しています。サプライヤーへの複雑な仕様書提示、相見積・電子入札、長期供給契約管理などを伴う直接材調達を行う場合は、SAP Ariba楽々ProcurementIIなど、直接材・製造業向け調達機能を備えたシステムの検討が適しています。

単一拠点で利用人数が少なく、高度な承認・管理機能を必要としない小規模事業者

  • 管理機能や請求集約の必要がなく、数名で必要な事務用品をその都度手軽に買いたい
    利用者が少数で拠点が分かれていない場合、ソロエルアリーナの承認ルート設定や部署権限管理は運用設計の手間になる可能性があります。このような場合は、特別な管理設定が不要な通常版のアスクルサービスを利用する方がスムーズです。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
ソロエルアリーナ アスクルの豊富な間接材カタログを基盤に、承認ワークフロー・請求集約・自社サプライヤー接続を提供する購買管理サービス 初期費用:0円
月額費用:0円
(商品購入代金のみ)
オフィス用品・物流MRO・消耗品の購買集約と内部統制を初期・月額コストをかけずに実現したい多拠点企業
Leaner購買 Amazonビジネスやモノタロウなど複数ECカタログの横断比較や自社カタログ構築に対応したクラウド購買プラットフォーム 要問い合わせ 複数の外部ECモールや既存取引先サプライヤーを一括統合し、見積依頼から発注までをクラウドで標準化したい中堅〜大手企業
Coupa AIを活用したビジネス支出管理(BSM)プラットフォーム。直接材・間接材の調達から請求・支払い(P2P)まで全社支出を高度に最適化 要問い合わせ グローバル拠点を含めた全社支出の一元管理、調達先選定の最適化、支払管理まで高度な支出統制を行いたい大企業
楽々ProcurementII 購入依頼・見積・発注・受入検収・Web-EDIまでを網羅する購買管理システム。直接材・間接材問わず多様な発注形態に柔軟対応 要問い合わせ 製造業を中心に、自社独自の複雑な購買規程やERP連携、取引先とのWeb-EDI接続を重視する中堅・大企業

ツール選定においては、「対象とする品目(間接材中心か直接材を含むか)」と「システム導入コスト・運用体制」が主な判断基準となります。

アスクルの豊富な品揃え(事務用品、作業資材、理化学用品、日用品等)をメインに活用し、多拠点の購買統制や請求書一本化を初期投資・月額固定費なしで素早く立ち上げたい場合は、ソロエルアリーナが有力な選択肢となります。一方で、Amazonビジネスやモノタロウなど複数の外部ECサイトを横断して価格比較・相見積を行いたい場合はLeaner購買、製造業の直接材を含む原材料調達やWeb-EDI連携、グローバルレベルの支出管理プラットフォームを構築したい場合は楽々ProcurementIICoupaが適しています。

料金・プラン・導入方法

ソロエルアリーナは、一般的なSaaS製品と異なり、システム利用料・ライセンス料が発生しない料金体系となっています。

項目 費用 備考
初期費用 0円 アカウント発行・初期設定費用なし
月額利用料 0円 ユーザー数や拠点数に応じた月額固定費なし
配送料 1回あたり税込2,000円以上で無料 基準金額未満の場合は所定の配送料が発生
ボリュームディスカウント 最大10%割引 半年間の利用金額が50万円(税込)以上の場合に自動適用

導入にかかる費用は実際に購入した商品の代金(および基準未満時の配送料)のみです。利用実績に応じて半年ごとに割引率が変動するボリュームディスカウントが組み込まれており、全社で購入額をまとめるほどコスト削減効果が高まります。

導入の流れ・期間

ソロエルアリーナの導入は、公式サイトまたはアスクル正規取扱販売店を通じて進められます。一般的な導入手順は以下の通りです。

  1. 問い合わせ・現状ヒアリング
    Webフォーム等から申し込みを行い、現在の拠点数、購買状況、既存のアスクル利用有無、解決したい課題を相談します。
  2. 運用ルール・承認フローの設計
    担当販売店や専属サポートと相談しながら、拠点ごとのID構成、最大5段階の承認ルート、予算上限、企業推奨品・制限品の選定などを決定します。
  3. アカウント開設・初期データ登録
    本部管理者IDおよび各拠点・部署・承認者のユーザーIDを発行し、権限設定や配送先住所の登録を行います。サプライヤ接続を行う場合は対象サプライヤー情報の登録も実施します。
  4. 社内展開・利用開始
    各現場の利用者にマニュアルや利用ルールを周知し、Webブラウザからの発注を開始します。

※申し込みから利用開始までの具体的な所要期間は、拠点数やサプライヤ接続の有無、設定規模によって異なるため、担当販売店または公式サイトへの問い合わせが必要です。

導入事例・実績

株式会社THINKフィットネス

「ゴールドジム」の運営などを手掛ける株式会社THINKフィットネスでは、社内方針として備品の購買方法をWeb経由に統一することを決定した際にソロエルアリーナを導入しました。導入コストが無料である点に加え、既存取引先の商品も発注できるサプライヤ機能を明確にイメージできたことが選定の決め手となりました。導入により、備品購買ルートのWeb一元化を実現しています。

マニュライフ生命保険株式会社

マニュライフ生命保険株式会社では、従来、職員が申請書に記載した希望備品を発注担当者が取りまとめ、カタログで品番を調べて注文していたため、商品選定に1回あたり約40分を要していました。ソロエルアリーナの導入に伴い、独自に選定した企業推奨品カタログを構築したことで、選定作業時間を約5分へと大幅に短縮。さらに頻出備品は共有保管庫にストックする運用を組み合わせることで、社内調達業務全体の効率化を達成しました。

株式会社サンリオ

直営店や販売店チェーンを全国に展開する株式会社サンリオでは、約150店舗の販売店から毎月送られてくる伝票・請求書の処理業務が本部の大きな負担となっていました。ソロエルアリーナを導入して発注と請求を一元化したことで、本部における伝票処理業務の時間と工数を大幅に軽減することに成功しています。

建設関連企業(複数現場の管理事例)

数多くの建設現場事務所を並行して運営していた建設会社では、現場ごとにバラバラに購入していたため請求書が各現場に届き、総務での支払い遅延や個人用途の私的購入といった統制上の問題が発生していました。ソロエルアリーナを導入し、現場ごとの発注IDを発行したうえで「一括個別請求形態」を採用。各現場に明細が届きつつ合算請求書が本社に届く仕組みを整えたことで、購買状況の見える化と支払い業務の簡素化、内部統制の強化を両立させました。

導入前に知っておきたいこと

ソロエルアリーナの導入を検討するにあたり、公開情報や実際のユーザーレビューから確認できる留意点・注意点は以下の通りです。

  • 初期の運用設計・権限設定に一定の工数が必要
    承認ルートや予算設定、商品制限などの管理機能が柔軟で多機能である反面、導入開始時に「誰がどの権限で発注し、誰が承認するか」のルール設計を社内でしっかり整理しておく必要があります。設計が不十分なまま運用を始めると承認作業が形骸化する恐れがあります。
  • 発注方法はインターネット(Webブラウザ)経由のみ
    通常のアスクルでは一部利用可能なFAXによる注文は、ソロエルアリーナでは利用できず、Webブラウザからの注文に限定されます。PC操作やWeb発注に不慣れな現場スタッフがいる場合は、事前に簡単な操作説明やマニュアル共有が必要です。
  • 品揃えは間接材・消耗品中心
    オフィス用品、生活用品、医療・介護、現場作業用品など約1,400万〜1,500万点以上の豊富なラインナップを有していますが、業種特有の極めて専門的な原材料や特注部材などは対象外となる場合があります。自社が必要とする資材がカタログやサプライヤ機能で網羅できるか事前の確認が推奨されます。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやタブレットからも利用できますか?
スマートフォンやタブレットの標準Webブラウザから管理画面や発注画面にアクセスして利用可能です。専用のスマートフォンアプリの提供状況については公式サイトをご確認ください。
既存の通常アスクルアカウントから移行できますか?
可能です。既に通常のアスクルを利用している場合でも、担当販売店を通じてソロエルアリーナへ切り替えることができます。過去の登録情報や拠点情報の引き継ぎ方法については担当窓口へご相談ください。
ボリュームディスカウントの適用条件はどのようになっていますか?
半年間の全社利用金額が50万円(税込)以上の場合に、利用金額の規模に応じた割引率(最大10%)が自動的に適用されます。
専任のサポート窓口やヘルプデスクはありますか?
ソロエルアリーナ専用のお問い合わせ窓口(電話・Web等)や、各企業を担当するアスクル正規取扱販売店による運用サポート体制が用意されています。
最低契約期間や解約時の違約金はありますか?
システム利用料自体が無料(0円)で提供されており、最低利用期間の制限などは設けられていません。詳細な契約条件については担当販売店へご確認ください。

参照・出典

他の購買管理・発注システムと比較する

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