ロジクラとは?
株式会社ロジクラが提供する「ロジクラ」は、手持ちのスマートフォンを活用して倉庫内のバーコード検品や在庫一元管理を実現する、スモール倉庫およびEC・卸売事業者向けのクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。紙のピッキングリストやExcelでの手動管理による誤出荷・在庫ギャップに悩む中小企業の物流現場において、入出荷作業の標準化とリアルタイムな在庫可視化を支援します。累積36,000社以上の事業者から登録・利用されている実績があり、自社倉庫での出荷作業はもちろん、拠点間の在庫移動や複数ECモールの在庫連動までを柔軟にカバーします。
主な機能
スマート端末による現場作業・検品機能
- スマートフォンを活用したバーコード検品
iPhoneやAndroidなどのスマートフォン端末のカメラ、または専用スキャナを用いて商品バーコードを読み取り、入庫・ピッキング・出荷検品を行います。ハンディターミナルなどの高額な専用機器を購入することなく現場のデジタル検品を導入でき、誤出荷の防止と検品作業の大幅なスピードアップを実現します。 - モバイル対応のリアルタイム棚卸し機能
スマートフォンで商品のバーコードをスキャンするだけで、棚卸し数量をリアルタイムにシステムへ登録できます。紙の集計用紙を使った手入力や転記ミスが不要になり、棚卸しにかかる作業時間や人員コストを飛躍的に削減します。
在庫・ロケーション管理機能
- フリーロケーション・固定ロケーション管理
倉庫内の棚番号や保管ロケーションと商品を紐付けて管理します。保管スペースの有効活用を可能にするフリーロケーション管理にも対応しており、スマートフォンから棚番を更新・参照することで、現場作業者が迷わずに目的のアイテムへアクセスできるようになります。 - ロット管理・有効期限管理
食品や化粧品、医薬品などで求められる製造ロット番号や賞味期限・有効期限の記録・追跡を行えます。先入れ先出し(FIFO)の徹底や、トラブル発生時のトレーサビリティ担保が容易になります。 - セット品・構成品管理
複数の単品商品を組み合わせた「セット商品」の在庫を構成品レベルで自動引き当て・管理できます。出荷時にはセット構成品を個別にスキャン検品することができ、納品書やピッキングリストにも適正に反映されます。 - バーコードラベル発行・在庫ログ追跡
バーコードが付与されていない商品に対してシステム上で独自バーコードを発行し、ラベル印刷を行えます。また、誰がいつ何の在庫を何個操作したかという「在庫変動ログ」がSKU単位で自動保存されるため、不整合が起きた際の原因究明がスムーズに行えます。
EC・外部システムデータ連携機能
- カート・OMS・POSシステムとの自動API連携
ShopifyやSTORESといったECカート、ネクストエンジンやCROSS MALLなどの受注管理システム(OMS)、スマレジなどの店舗POSとAPI連携が可能です。ECでの注文受注と同時にロジクラ上で自動的に在庫引き当てが行われ、在庫数の同期や出荷データの連携がシームレスに完了します。 - 送り状・納品書・ピッキングリスト出力
ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便といった主要配送会社の送り状発行ソフトに対応したデータ出力機能や、ピッキングリスト・納品書の自動作成機能を備えています。注文情報の取り込みから出荷書類の印刷、追跡番号の更新までの一連の流れを効率化します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
実店舗・EC・卸売など多チャネルを展開し、手動の在庫更新や欠品に悩む事業者
- 実店舗やECモールごとに在庫が分断され手動調整が限界に達している
Shopify、ネクストエンジン、スマレジなど主要ツールとAPI連携することで、自社倉庫・店舗・ECの在庫を一元化し、受注時の自動引き当てと在庫数の即時同期を可能にします。これによりデータ更新のタイムラグや手作業による転記ミスを解消し、欠品や販売機会損失を防ぎます。 - 複数拠点間での在庫のやり取りや拠点ごとの実在庫把握に手間がかかっている
拠点を跨ぐ入出荷処理や移動登録に対応しており、どの拠点にどの商品が何個保管されているかをリアルタイムに可視化できます。倉庫移転や外部3PL委託時にも同じシステムを継続利用でき、円滑な連携体制を維持できます。
紙リスト頼みのピッキングで誤出荷が多く、作業が属人化している現場
- 商品知識を持つ熟練スタッフしかピッキング作業を行えない
ロケーション管理機能とスマートフォン検品を組み合わせることで、棚番の指示に従って正確な保管場所にアクセスし、バーコードスキャンで一致確認を行う運用へ移行できます。新入スタッフやパート作業員であっても即日でミスなく出荷業務を担当できるようになります。 - 棚卸し作業やピッキング探索に過大な人件費と時間が費やされている
スマートフォンを用いたバーコード検品により商品探しの無駄を無くし、作業時間を大幅に縮小します。導入企業の事例では、棚卸し工数を約75%削減した実績や、1商品あたりの探索時間を最大30分から約5分へと大幅に縮小した事例が報告されています。
向いていない企業・現場
独自の業務ルールに基づき、大規模な個別追加開発やオンプレミス構築を希望する企業
- 標準機能や外部連携APIの範囲外で特殊なカスタム画面・ロジックを組み込みたい
ロジクラはSaaS型の標準パッケージとして提供されるサービスのため、個別企業ごとの特殊な機能追加や独自プログラムの大規模アドオン開発には制限があります。現場独自の複雑な運用手順にシステム側を完全に合わせる必要がある場合は、柔軟な個別カスタマイズ開発に対応したパッケージ型WMS(COOOLa等)やオンプレミス型システムの検討が推奨されます。 - インターネット回線を使用せず自社ローカルサーバー内のみでシステムを構築したい
完全なクラウド型サービスであるため、安定したインターネット通信環境が必須となります。セキュリティ要件等により自社管理のクローズドネットワーク環境でWMSを稼働させたい現場には適していません。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| ロジクラ | スマートフォンを検品端末として利用可能。ECカートやPOSとの強力なAPI連携機能を持ち、スモール倉庫や小規模〜中堅ECの在庫一元化・バーコード検品に最適。 | 月額:12,800円〜(Liteプラン・年契約)/ 保守費用・出荷数従量あり | スマホで手軽にバーコード検品を始めたい中小EC・卸売事業者、店舗とECの在庫を一元管理したい企業 |
| ロジザードZERO | クラウドWMSの導入拠点数トップシェアを誇る。BtoB・BtoCを問わず幅広い現場に対応し、柔軟なアドオン開発や365日体制の手厚いサポート体制が強み。 | 要問い合わせ(初期費用+月額固定+従量課金) | 標準機能に加えて独自の機能追加を行いたい企業、アパレルや多拠点を抱えサポートの安心感を重視する企業 |
| LOGILESS | OMS(受注管理システム)とWMSが完全一体化したクラウドサービス。ECモールの受注取り込みから倉庫出荷指示までを自動化し手作業を排除。 | 初期費用:0円 / 月額:20,000円〜(月間300件含む)+従量料金 | 複数ECモールに出店し、注文データの取り込みから出荷指示までのバックオフィス業務を自動化したいEC事業者 |
| SLIMS | セイノーグループの物流ノウハウを結集したWMS。メーカー・卸・3PLなどの大規模・多拠点の現場に強みがあり、ロボットやマテハン機器との高度な連携に対応。 | 要問い合わせ(プロフェッショナルプラン:月額150,000円〜、オンプレミス:6,000,000円〜) | 製造業・卸売・大規模物流拠点、自動搬送ロボット(AMR)やマテハンと連携した高度な物流DXを目指す企業 |
自社に最適なツールを選定する際は、現場のオペレーション規模と自動化・カスタマイズの要求レベルを明確にすることが重要です。「スマートフォンで初期費用や専用端末コストを抑えて手軽に検品を始めたい」「Shopifyやスマレジの在庫をリアルタイムに連動させたい」という中小規模の荷主・EC事業者には、ロジクラが非常にスムーズに適合します。
一方で、受注から出荷までのデータ連携手順そのものを全自動化し事務コストを最小化したい場合はOMS・WMS一体型の「LOGILESS」、アパレル独自の管理要件や自社専用のアドオン開発・365日の電話・メールサポート体制を求める場合は「ロジザードZERO」、大型マテハン機器や自動搬送ロボットとの連携を伴う大規模な物流拠点の構築を目指す場合は「SLIMS」が比較候補となります。
料金・プラン・導入方法
公式Webサイトで公開されているロジクラの料金プランは以下の通りです。基本機能の構成や利用可能拠点数、無料出荷件数に応じて複数のプランが用意されています(※表示価格はすべて税抜き)。
| プラン名 | 初期費用 | 月額費用(年契約 / 月契約) | 主な仕様・備考 |
|---|---|---|---|
| Lite | 要問い合わせ(導入サポート全3回) | 12,800円/月(年契約) 14,800円/月(月契約) |
1拠点利用可能。300件/月まで出荷無料(301件目以降は25円/件)。基本的な在庫・入出荷管理・バーコード印刷・ピッキングリスト作成に対応。 |
| Premium | 要問い合わせ(導入サポート全3回) | 40,000円/月(年契約) 49,000円/月(月契約) |
2拠点利用可能。2,000件/月まで出荷無料(2,001件〜10円/件、5,001件〜5円/件、50,001件〜2円/件)。Lite機能に加え、ロケーション管理・ロット管理・拠点間移動・オンライン面談サポートが利用可能。 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ(個別見積もり) | Premiumのすべての機能に加え、要望や運用の規模に応じた個別カスタマイズに対応。多拠点利用時の追加拠点費などは別途見積もり。 |
なお、導入時には以下の追加費用や注意事項を確認しておく必要があります。
- 外部システム連携オプション
Shopify、STORES、ネクストエンジン、CROSS MALL、スマレジ等とのOMS/POS自動連携機能を利用する場合は、基本月額費用に加えて「連携機能オプション料金(+10,000円/月)」が発生します。 - 年間保守費用
本契約から1年経過時より、毎年ご契約月に前年分の年間保守費用として30,000円(税抜)が請求されます。 - 無料プラン(Free)の終了
かつて提供されていた基本機能永久無料の「Freeプラン」は、2023年6月8日をもって終了しています。現在は14日間の無料トライアル期間を利用して機能の検証を行えます。
導入の流れ・期間
ロジクラの標準的な導入フローは以下のステップで進められます。初期費用に含まれるオンラインミーティングなどを活用し、短期間で稼働を開始できる設計になっています。
1. お問い合わせ・資料ダウンロード
公式サイトのフォームから概要資料の受領や問い合わせを行います。
2. 14日間無料トライアル・デモ体験
最上位プランと同等の機能を14日間無料でお試し可能です。実際に自社商品データ(CSV)やスマートフォンアプリを用いて、操作感やスキャン精度を確認します。
3. 要件ヒアリング・プラン見積もり
月間出荷件数、利用拠点数、外部連携システム(Shopify、ネクストエンジン等)の有無に応じて、適したプランと見積もり内容の提示を受けます。
4. 正式ご契約
契約形態(年契約または月契約)を選択して申し込みを行います。
5. 初期設定・レクチャー(導入サポート)
専門スタッフによるオンラインミーティング(全3回)を通して、マスタデータの登録、ロケーション設定、外部システムとのAPI連携設定、現場スタッフ向けの操作トレーニングを実施します。
6. 本番稼働
テスト出荷を経て本番運用を開始します。公式サイトに「最短即日〜」でアカウント作成・お試しが可能な旨が明記されており、設定手順の少なさからクラウドWMSの中でも短期間で運用立ち上げが可能です(詳細なスケジュールは拠点規模やデータ連携範囲によるため要問い合わせ)。
導入事例・実績
公式サイトおよび関連プレスリリース等で公表されている、ロジクラの主な導入事例をご紹介します。
- 有限会社アキヤマ(小売・EC)
ロケーション管理が未整備で商品探索に最大30分を要し、欠品や作業の属人化が課題でした。ロジクラを導入してネクストエンジンおよびスマレジと連携させた結果、ロケーション管理と複数チャネルの在庫一元化を達成。商品探しの時間が30分から約5分へと大幅短縮され、新入スタッフでも即座に対応できる現場環境を構築しました。 - 株式会社FABRIC TOKYO(アパレル・オーダースーツ)
スプレッドシートを用いた手動の出荷作業を行っていたため、出荷エラーや作業工数の増大が課題となっていました。ロジクラを導入してバーコード検品とデジタル出荷フローへ刷新したことで、出荷にかかる作業時間を半減(約50%削減)させることに成功し、1日700点以上の商品をミスなく出荷できる体制を確立しました。 - 阿部幸製菓株式会社(食品製造・EC)
SNSで話題となった人気商品などを自社ECや楽天市場で販売する中、出荷工数の増大と食品特有の賞味期限管理が課題でした。ネクストエンジンとロジクラを連携させてバーコード検品を導入した結果、出荷工数を50%削減。あわせて有効期限管理機能を活用することで、高度なトレーサビリティを確保しました。 - 株式会社暁の星工芸(EC・卸売)
Shopifyで構築された複数のECサイトを運営する中、取扱商品約3,000SKUの管理と定期的な棚卸しに多大な人件費・工数がかかっていました。ロジクラとShopifyのリアルタイム連携を導入したことで、複数ストアの在庫一元化に成功し、棚卸し作業にかかる工数を75%削減しました。 - 株式会社ニタス(ワイン通販・EC)
スプレッドシートを使った在庫管理に多くの時間を取られていました。Shopifyとロジクラを直接連携させて自動出荷・手動管理の排除を進めた結果、人件費50%削減および在庫管理業務にかかる時間90%削減という顕著な効率化を達成しました。
導入前に知っておきたいこと
ロジクラの検討時に把握しておくべき注意点や現場からの改善要望は以下の通りです。
- 出荷件数増加に伴う従量課金のシミュレーションが必要
ロジクラの料金体系は「月額基本料+無料枠を超えた分についての従量料金」となっています。例えばLiteプラン(月額12,800円〜)の無料出荷枠は300件/月であり、301件目からは1件あたり25円の従量料金が加算されます。商戦期などで急激に出荷量が増加した場合、従量費用が膨らむ可能性があるため、自社の月間物量を把握した上で上位プラン(Premium等)への切り替えラインを定めておくことが推奨されます。 - かつて存在した無料プラン(Freeプラン)の終了
サービス初期に提供されていた「初期費用・月額0円」のFreeプランは、2023年6月8日をもって提供が完全に終了しています。Web検索等で古い情報(完全無料WMSなど)が残っている場合があるため、現在は有料プラン前提(14日間の無料トライアルあり)での検討が必要である点にご注意ください。 - モバイルアプリの端末制限と通信環境への依存
従来はiOS(iPhone/iPad)のみの対応となっていましたが、現在ではAndroid版アプリもリリースされGoogle Playストアよりダウンロード可能となっています。ただし、現場で利用するスマートフォンのカメラ性能や動作スペック、倉庫内のWi-Fi・モバイル通信環境の強さによってはスキャンレスポンスに影響を与える場合があるため、無料トライアル時に実際の倉庫現場で通信・動作確認を行うことが必須です。 - 拠点数の上限と追加費用
Liteプランは1拠点、Premiumプランは2拠点までという基本制限が設定されています。自社倉庫・店舗・外部委託倉庫など多数の拠点を跨いで管理する場合は、追加拠点費用が発生するかEnterpriseプランでの見積もりが必要となります。
よくある質問(FAQ)
- スマートフォンアプリの対応端末や動作環境(ブラウザ/OS)を教えてください。
- スマートフォンアプリはiOS(iPhone/iPad)およびAndroid端末に対応しています。Web管理画面の推奨ブラウザはGoogle Chromeとなっています。
- 無料で機能を試すことができるトライアル期間やデモ環境はありますか?
- はい。14日間の無料トライアルが提供されており、最上位プランと同等の機能を無料でお試しいただけます。公式サイトからアカウント登録を行うことで即時体験が可能です。
- 問い合わせ窓口や導入時のサポート体制はどうなっていますか?
- Web管理画面内のチャットサポート(平日対応)が用意されているほか、有料プランの初期導入時には全3回のオンラインミーティングを通じた初期設定・運用レクチャーサポートが提供されます。またPremiumプランではオンライン面談サポートも利用可能です。
- 契約期間や解約条件、保守費用について教えてください。
- 契約形態として「年契約」と「月契約」から選択可能です。解約に伴う返金には対応していません。また、本契約から1年経過後より毎年契約月に前年分の年間保守費用として30,000円(税抜)が発生します。
- 店舗(実店舗)を持たないEC事業者や卸売事業者でも利用できますか?
- はい、利用可能です。実店舗を持たないEC専業事業者、自社倉庫で発送を行う卸売事業者、物流倉庫(3PL)業者など、幅広い形態の現場で導入されています。
- バーコードが付いていない商品やセット商品の管理は可能ですか?
- 可能です。バーコードがない商品にはシステム内で独自バーコードを発行してラベル印刷が行えます。また、セット商品機能を利用することで、構成品単位での自動引き当てやピッキング検品に対応しています。