ci.Himalayas/WMSとは?
ci.Himalayas/WMSは、株式会社シーネットが提供するクラウド型の倉庫管理システム(WMS)です。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査においてクラウド型WMS売上シェア14年連続No.1を獲得しており、複数拠点の在庫データ統合や現場作業の標準化に課題を抱える企業の現場改革を支援しています。入出庫、在庫管理、棚卸、請求処理など210以上の標準機能を備え、BtoB・BtoCの両出荷形態や食品・飲料、日用品、アパレル、自動車部品など多様な業界・規模の倉庫運用に対応可能です。
主な機能
入出庫・現場作業支援機能
- マルチ作業パターン対応のピッキング・仕分け
シングルピッキングをはじめ、トータルピッキング後の摘み取り・種まき作業、セット品仕分けなど、現場の運用フローに応じた作業パターンを選択できます。作業手順の標準化により、作業員のスキルに依存しないオペレーションを構築可能です。 - ハンディターミナルによるリアルタイム検品
無線ハンディターミナルを活用した入荷検品、出荷検品、棚卸機能により、バーコードスキャンによる即時照合を行えます。検品データはリアルタイムでシステムへ反映されるため、入力漏れや確認ミスを削減します。 - 個口登録・個口表自動発行機能
配送先や内容物を紐づけた個口単位での詳細管理が可能です。登録データをもとにWMSから「個口表」を直接出力でき、出荷検品・積込・配送時の確認作業の効率化と誤配送の防止を実現します。
品質・鮮度・ロケーション管理機能
- 賞味期限・ロット・出庫期限の一元管理
商品ごとの賞味期限や製造ロットを正確に保持し、指定した期限に基づく引き当てや出庫管理を行えます。賞味期限切れの警告リスト出力など、品質保持が不可欠な製品の管理水準を高めます。 - 出荷先ごとの逆転出荷防止機能
出荷先ごとに設定された納品期限ルールに基づき、古い賞味期限の製品より新しいものが先に出荷される「逆転出荷」を自動でブロックします。現場での目視確認の手間を減らし、取引先との品質トラブルを未然に防ぎます。 - フリー・固定ロケーションによる在庫配置最適化
固定ロケーション管理とフリーロケーション管理の双方に対応しています。保管スペースの稼働状況や商品の出荷頻度(ABC分析等)に合わせた柔軟な棚割り・配置変更が可能です。
多拠点統括・営業倉庫向け機能
- 複数倉庫のリアルタイム在庫一元管理
単一拠点から数十拠点におよぶ複数倉庫の在庫データをクラウド上で統合管理できます。本部にいながら各現場の受払状況や作業進捗をリアルタイムに把握し、迅速な在庫調整や指示出しを行えます。 - 請求諸掛・保管料の自動計算機能
営業倉庫や3PL事業者向けに、荷役保管料明細の発行、請求諸掛の入力、請求締め条件の設定などの請求管理機能を標準搭載しています。手動での計算手間や請求漏れを防ぎ、バックオフィス業務を効率化します。
システム・マテハン連携および分析機能
- DAS/GAS等のマテハン機器・音声システム連携
種まき仕分け(GAS/DAS/DPS)などの各種マテハン機器や、音声認識仕分けシステム(ci.Superior/LISSORT)とのデータ連携実績を有しています。自動化・省人化設備とシステムを組み合わせた高度な現場構築に対応可能です。 - 物流KPI分析・ビジュアライズ機能(ci.Himalayas/Compass等)
WMS内に蓄積された受払実績や作業時間データを集約し、グラフや表形式で視覚化できます。過去対比や拠点ごとの生産性比較が容易になり、数値根拠に基づいた現場改善の意思決定をサポートします。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
全国に複数拠点を展開し、食品・飲料や日用品などの厳格な品質・鮮度管理が求められる事業者
- 拠点ごとのデータ分散により賞味期限や在庫の精度にバラつきがある
複数拠点の在庫データをクラウド上でリアルタイムに集約し、本部から一括で受払・鮮度状況を監視できます。全社的な在庫精度の均一化と管理レベルの向上につながります。 - 出荷先ごとの賞味期限ルール遵守や逆転出荷防止の目視確認に限界を感じている
標準搭載されている「逆転出荷防止機能」や「賞味期限切れアラート機能」を活用することで、出庫引当時に自動でチェックがかかり、誤出荷による回収リスクや信用失墜を防ぐことができます。
今後の事業拡大やマテハン導入による省人化・自動化を想定している成長企業・3PL事業者
- 将来的な出荷量の増加やマテハン設備(GAS/DAS等)の追加導入に対応できる拡張性がほしい
月1,000件規模の中小拠点から1日100万件規模の大規模拠点まで対応可能なスケーラビリティを持ち、多様な自動化機器やERPとの連携ノウハウを活用することでシステムのリプレイスなしに段階的な自動化を推進できます。 - 荷主ごとに異なる運用フローや請求計算を効率的に処理したい
豊富に用意された210以上の標準機能やカスタマイズ枠、請求計算機能を活用することで、複数荷主の多様な受発注条件に1つのシステムで柔軟に対応可能となります。
向いていない企業・現場
単一拠点で運用する小規模EC店舗で、初期設定の手間を省き最低限の機能のみを安価に使いたい事業者
- 複雑な多拠点管理やマテハン連携は不要で、OMS(受注管理)と連動したシンプルな自動出荷のみを行いたい
ci.Himalayas/WMSは多機能かつ柔軟なカスタマイズ性を持つ反面、小規模な単一店舗にとっては機能過多となる場合があります。受発注と倉庫管理が一体化されたEC特化型システムや、初期費用を抑えたノンカスタマイズ前提のパッケージ型WMSを検討した方が費用対効果を高めやすくなります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| ci.Himalayas/WMS | 210以上の標準機能を備え、多拠点一元管理や食品・飲料等の品質管理、マテハン連携に強いクラウドWMS。 | 要問い合わせ | 複数拠点を展開する企業、食品・飲料等の鮮度管理やマテハン連携を重視する現場 |
| ロジザードZERO | 導入拠点数トップクラス。標準機能でスピーディな立ち上げが可能で、BtoB・BtoC・アパレル物流に幅広く対応。 | 要問い合わせ | 実績豊富な標準機能で迅速に導入したい企業、アパレルや店舗・ECを併有する事業者 |
| COOOLa | 直感的な操作性とシステム開発力を活かした高度なカスタマイズ性が特徴のクラウドWMS。 | 要問い合わせ | 自社独自の複雑な作業フローに合わせた柔軟なシステム構築を求める企業 |
| LOGILESS | OMSとWMS機能が一体化し、ECの受注から出荷指示・出荷完了までのデータ連携をほぼ完全自動化。 | 要問い合わせ | EC通販を中心に展開し、手作業のデータ連携をなくして自動出荷体制を作りたい事業者 |
WMS選定における判断基準として、まず自社の扱う商材の特性(賞味期限・ロット・多温度帯の有無)や拠点数、マテハン設備の連携予定を確認することが重要です。全国展開する複数拠点の在庫をまとめて集約したい場合や、食品・飲料・医薬品などの厳格な鮮度管理・逆転出荷防止が必須となる運用においては、210以上の豊富な標準機能と実績を持つci.Himalayas/WMSが第一候補になります。
一方、EC中心で受注管理から出荷までの工程を自動化したい場合はOMS一体型のLOGILESS、導入スピードや実績数を重視して標準機能ベースで稼働させたい場合はロジザードZEROなど、自社の業務体制や優先課題に応じた比較検討が推奨されます。
料金・プラン・導入方法
ci.Himalayas/WMSの料金体系(初期費用の有無、月額利用料、オプションライセンス料など)は、利用環境や対象拠点数、出荷データ件数、カスタマイズの範囲に応じて見積もられる仕組みとなっており、公式には公開されていません(要問い合わせ)。SaaS形態による月額課金モデルのほか、企業のセキュリティ要件やデータ量に応じたプライベートクラウドやオンプレミス形式での提供も選択可能です。
見積もり問い合わせ時には、以下の確認ポイントを整理しておくことで、円滑な提案を受けることができます。
- 課金単位の確認
月額費用が出荷伝票件数による従量制か、接続アカウント数や拠点数に応じた固定・段階制か。 - オプション機能・保守体制の費用
24時間365日の運用サポート体制や、マテハン機器・KPI分析ツールの追加連携に伴う初期・月額費用。 - 将来的なスケーリング時の費用条件
拠点の追加や出荷ボリューム増大時に発生するライセンス追加料金の体系。
導入の流れ・期間
導入は、標準機能を中心とした運用の場合は最短2週間程度から構築が可能です。一般的な導入手続きは以下の順序で進行します。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、自社の取扱商材、拠点規模、解決したい課題をヒアリングされます。 - システムデモ・提案・見積もり
営業担当者によるシステムデモの実施とともに、現場の要件に基づいた機能選定・カスタマイズ案・費用見積もりが提示されます。 - 契約・初期構築設定
導入契約締結後、マスターデータ(商品・荷主・ロケーション等)の準備やシステム環境のセットアップを行います。 - 外部システム・機器連携設定
既存の基幹システム(ERP)や受発注システム、ハンディターミナル、マテハン設備とのデータ連携テストを実施します。 - 現場テスト・スタッフ教育
実際の運用フローに沿った模擬テストを行い、現場の作業スタッフへハンディ操作やシステム運用の教育・講習を実施します。 - 本番稼働・運用サポート
本番稼働後はシーネットの専任スタッフが運用をフォローします。オプション契約により、24時間365日体制の緊急トラブル対応窓口を利用できます。
導入事例・実績
ci.Himalayas/WMSは、3PL事業者、メーカー、卸売・小売、飲食チェーンなど多様な業界で豊富な稼働実績を有しています。
- 株式会社ギオン(総合物流)
自動車・トラック部品を取り扱う営業所(群馬ステーション)において、アナログ(紙ベースの目視確認)管理による出荷ミスを撲滅し、顧客信頼を獲得するためにWMS『ci.Himalayas』とAI-OCRサービス『@YOMU』を同時に稼働。600〜700におよぶ品番の正確な受払と作業品質向上を実現しています。 - スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
日本全国への店舗拡大に伴い、確実な在庫管理とフレキシブルな配送対応ができるシステムとして導入。物流専門ベンダーならではのサポートのもと、社内の物流改善プロジェクトにおいて大きな成果を創出しています。 - 通販物流サービス
通販・BtoC物流の高度な作業効率化を目指して導入され、シーネットから公開されている「ci.Himalayasシリーズ導入事例集」にも具体的な取り組みが掲載されています。
導入前に知っておきたいこと
導入を検討するにあたり、事前に把握しておくべき運用上の注意点や業界調査による指摘事項があります。
- 取得データの活用体制構築の必要性
物流業界誌LOGISTICS TODAYの独自調査などにおいて、WMSを利用する企業の過半数が「WMSを通じて蓄積されたデータを現場運用や業務改善に生かし切れていない」という課題を挙げています。ci.Himalayas/WMSでもデータ蓄積は行われますが、効果的に現場改善へ繋げるには、オプションの物流KPI分析ツール(ci.Himalayas/Compass)の導入や社内での分析リソース確保を検討することが推奨されます。 - 24時間サポートはオプション契約が必要
標準の運用サポートは規定時間内の対応となっており、24時間365日のサポート体制を利用するには別途オプション契約が必要です。夜間出荷や早朝の出庫作業を行う倉庫では、保守体制の契約範囲を事前に確認しておく必要があります。 - 標準機能(210以上)の適用範囲と個別カスタマイズのコスト
標準機能が充実している反面、自社独自の特殊ルールを追加するために個別カスタマイズを行う場合、開発費用や導入期間が増大する可能性があります。要件定義段階で「どの範囲までを標準機能で運用に合わせるか」を見極めることが重要です。
よくある質問(FAQ)
- 利用にあたってどのようなパソコン環境・対応端末が必要ですか?
- クラウド型システムのため、インターネット接続環境とWebブラウザが動作するPCで利用可能です(Windows 10等の環境に対応)。また、現場での読み取り検品作業には各種メーカーの無線ハンディターミナル(HT)を使用できます。
- 導入前に無料トライアルや実機のデモ体験はできますか?
- 30日間の無料トライアルが用意されています。また、専任の営業担当者によるデモ画面のプレゼンテーションやヒアリング時の相談を通じて確認することも可能です。
- 稼働後のサポート窓口やトラブル時の対応体制はどうなっていますか?
- シーネットの専任スタッフによるサポート体制が整えられています。さらに、24時間365日止まらない物流現場向けに「24時間365日運用サポート」がオプションとして用意されています。
- 最低契約期間や解約費用などの条件はどうなっていますか?
- 契約期間や解約条件は見積もり・契約時の内容に基づきます。自社の事業計画に合わせた契約形態を確認するため、個別問い合わせでの相談が必要です。
- 賞味期限の管理や、出荷先ごとの逆転出荷防止は対応できますか?
- 対応しています。賞味期限アラート、出庫期限切れ管理、出荷先ごとの賞味期限逆転出荷防止機能などが標準機能として実装されており、食品・飲料や化粧品などの品質管理業務に活用できます。
- 既存の基幹システム(ERP)や自動化マテハン機器とのデータ連携は可能ですか?
- 可能です。自社または他社製の受発注システムやERPとのデータマッピング連携をはじめ、DAS/GAS/DPSなどの仕分け機器、音声認識システムとの豊富な連携実績を有しています。