eeeCLOUDとは?
eeeCLOUD(イークラウド)は、Excelや紙による手作業での在庫管理・棚卸業務に限界を感じ、リアルタイムな在庫状況の可視化や脱・属人化を目指す中小企業の課題を解決するクラウド型在庫管理システムです。テービーテック株式会社(現在のテックポート株式会社。2023年7月に社名変更)が開発・提供しています。インターネット環境があれば専用サーバーなどを新たに設置することなく、ブラウザからアクセスするだけで手軽に導入できるのが強みです。「簡単(easy)」「効果的(effective)」「経済的(economy)」の「3つのe」をコンセプトに掲げており、直感的な画面設計で入出庫管理、棚卸、ロット・賞味期限管理が標準で行えます。企業の業務フローに応じた個別カスタマイズにも対応しており、現場の運用にフィットした仕組みを安価に構築可能です。
主な機能・特徴
eeeCLOUDには、全業種を対象に在庫管理業務をシンプルにし、適正在庫の維持とキャッシュフローの改善をサポートする様々な機能が標準装備されています。検索により確認できた主な機能と特徴は以下の通りです。
- 入出庫カレンダー・予定在庫機能:
将来的な入出庫予定をカレンダー形式でビジュアル化し、1つの画面で在庫の変動や安全在庫、将来の予定在庫を自動的に計算・把握できる機能です。内示や見込みから自動で過不足の予測計算が行われるため、属人化しやすい発注点の設定や必要数の算出が容易になり、在庫切れによる納期遅延や過剰在庫の発生を未然に防ぐことができます。
- ロット番号・賞味期限管理:
品目ごとだけでなく、製造ロット番号や賞味期限に応じた個別の在庫管理が可能です。賞味期限を設定しておくことで、廃棄リスクのある古い在庫を把握するための期限管理や自動的な廃棄予定作成が機能し、先入先出(FIFO)の厳格な運用体制の確立や、トレーサビリティの確保を確実に支援します。
- 複数倉庫・複数拠点の一元管理:
クラウド上でデータを処理するため、複数の店舗や分散した倉庫、遠隔地の工場の在庫情報を同じデータベースで一元的に把握可能です。拠点間でExcelファイルのやり取りや書類の手渡しを行う必要がなく、ブラウザを通じて最新の状況を常に全社共通の情報としてリアルタイムに同期・共有できます。
- マスタ設定とユーザー権限・ログ管理:
従業員、取引仕入先、品番、倉庫などの各種基本マスタの登録・編集が管理画面から簡単に行えます。また、作業担当者ごとに「参照のみ」「入出庫登録のみ」といった細かな表示・操作権限を付与でき、セキュアな運用が可能です。いつ、誰が、どのデータを更新したのかを追跡する操作ログ機能も搭載しており、万が一のデータ書き換えトラブル等にも対応できます。
- ハンディターミナル・スマートデバイス連携(オプション):
JANコードやQRコードの読み取りによる、その場での入出荷・検品実績の登録に対応しています。専用のハンディターミナル端末のほか、iOSおよびAndroidに対応した専用のスマートフォンアプリを連携させてバーコードスキャンを行うことができます。これにより、事務所への帰還を待たず即時に入力できるため、入力忘れ(登録の後回し)や手入力による誤入力を劇的に低減します。
- 柔軟なカスタマイズ対応(Standard版のみ):
一般的なSaaSは仕様変更ができないケースが多いのに対し、eeeCLOUDのStandard版では、軽微な項目名の変更から、自社の特殊な業務フローに応じた製造管理・作業指示システムとの連携といった独自カスタマイズを個別に実装可能です。導入企業の8割以上が自社に合わせた何らかのカスタマイズ(有償)を実施しており、既存のパッケージ機能に現場のやり方を合わせられない企業であっても理想に近い在庫管理が実現します。
- データ登録数無制限:
システム内に登録する品番数(アイテム数)、マスタ登録数、入出庫取引などの蓄積データ数に上限の制限が設けられていません。アイテム数が急増したり、取扱量が増加したりしても、システム側の容量上限に伴う追加料金などを心配せず、中長期にわたって安心して運用できます。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
eeeCLOUDが適している企業・現場と、逆に導入時にミスマッチが起きやすい現場は以下の通りです。
【向いている企業・現場】
- Excelや紙を用いた手作業の在庫管理が限界に達している現場:
「現在の実在庫が正しく見えない」「拠点間で在庫データの受け渡しが遅れ、情報のズレがある」「データの二重入力による単純ミスが発生している」といった、アナログ運用の限界に伴う業務のブラックボックス化・属人化に悩んでいる中小規模の製造業、物流・倉庫業、小売・卸売業に向いています。
- 基本的なパッケージを使用しつつ、自社に合わせたカスタマイズも検討したい企業:
安価なクラウド製品を検討しているものの、自社独自の帳票形式を適用したかったり、製造工程の進捗と在庫データを一部紐付けたかったりするなど、現場の重要なワークフローに一部システムを合わせる必要がある場合に、Standard版によるカスタマイズ対応は大きな助けとなります。
【向いていない企業・現場】
- 作業員の入力・スキャン作業自体を完全に自動化したい現場:
eeeCLOUDはあくまでブラウザへの手動入力や、ハンディターミナル等の読み取り端末を使ったバーコードスキャンによって在庫状況を更新していくシステムです。IoT重量計の上に物品を載せるだけで、重さの変化を検知して全自動で員数をカウント・自動発注する仕組み(スマートマットクラウドなど)のような、人間のデータ更新作業自体を完全に不要とする仕組みを求める現場には向いていません。
- 地下倉庫や山間部など、インターネットの接続環境が不安定な現場:
システム全体がブラウザからアクセスするクラウドサービス(SaaS)としてのみ提供されており、オフライン環境では利用できません。電波が全く届かないような地下スペースや山間部の野外資材置き場などで頻繁に在庫入出庫を登録する必要がある場合は、オフライン起動が可能なオンプレミス版システムや他ツールの検討が望まれます。
- 複数メンバーでCSVファイルの一括取り込みやユーザー権限分けを「超安価」に行いたい現場:
eeeCLOUDの最安プランである「Quick版(月額980円)」は1ユーザーのみに限定されており、CSVファイルでの一括インポート機能やユーザー権限設定機能が備わっていません。これらの機能を使用するには月額20,000円からの「Lite版」以上を契約する必要があるため、複数メンバーで使用しかつ月額数千円程度の予算に制限されているような極めて少規模なチームでは、他のスマートフォンアプリ特化型ツールの方がコストバランスが合う可能性があります。
料金・プラン・導入方法
eeeCLOUDのプランごとの料金体系や構成は以下の通りです。基本プランには2週間の無料お試し版が用意されています。
| プラン名 | 初期導入費用 | 月額利用料金(税抜) | 備考・主な機能差分 |
|---|---|---|---|
| 無料お試し版 | 0円 | 0円(2週間のみ) | アカウント数無制限、データ容量30GB上限。評価期間中も電話・メール等のサポート対象。 |
| Quick版 | 0円 | 980円 / 1ユーザー | 最安プラン。各種マスタ・データ登録数無制限、カスタマイズ不可。インポート、権限管理等は非対応。 |
| Lite版 | 100,000円(※) | 20,000円 | 入出庫管理用のシンプルプラン。各種マスタ・データ登録数およびユーザー登録数が無制限。CSV/Excelファイル取込、ユーザー権限管理に対応。カスタマイズ不可。 |
| Standard版 | 100,000円(※) | 35,000円 | 一番人気の受発注連携付きプラン。3ユーザーまで標準対応(以降、追加1ユーザーにつき+3,000円。お得なパック料金あり)。唯一、要件に合わせた個別システムカスタマイズが可能。 |
※Lite版およびStandard版に適用される基本初期費用100,000円は、Web会議によるオンライン商談や特定のキャンペーン対象期間に参加などの適用条件を満たした場合、0円(無料)になるキャンペーンが実施されている場合があります。
【各種有償オプション(税抜)】
- ハンディターミナル連携(Lite/Standard対応):初期設定費用 20,000円、月額利用料 5,000円(※本体ハードウェア費用は別途見積もり)
- スマートデバイスアプリ(スマートフォン等連携):月額利用料 3,000円(Lite版)、5,000円(Standard版)
- ラベルプリンター連携(Lite/Standard対応):初期設定費用 20,000円、月額利用料 5,000円(※本体ハードウェア費用は別途見積もり)
- データ移行サービス:無料お試し版からの移行は0円。他社既存システム等からのデータ抽出・移行代行を依頼する場合は100,000円〜
- 個別システムカスタマイズ(Standard版のみ対応):要件ヒアリング完了後、別途個別見積もり
導入の流れ・期間
eeeCLOUDの導入プロセスは、一般的に以下のようなステップで進められます。
- 1. 問い合わせ・ヒアリング:
公式サイトのお問い合わせフォームからシステム選定の相談や資料請求を行います。現状の在庫管理における課題(Excelからの移行、誤出荷防止など)をメーカーが把握します。
- 2. オンラインデモ:
ビデオ会議ツール等を利用し、約1時間ほどのオンライン画面デモを受けます。実際のインターフェイスや入出庫カレンダーの動きを目で見て確認できるほか、希望する場合はハンディターミナルやスマートデバイスといったオプションの動作についても実機で説明を受けることができます。
- 3. 2週間の無料お試し(トライアル):
申し込み手続き完了後、約3営業日以内にお試し用のアカウントが発行されます。アカウント数やデータ登録数の上限なく(データ容量30GB)、2週間実際の自社商品や保管拠点の状況を入力して、使い勝手や画面の操作性、入出荷フローの適正をじっくりとテスト可能です。お試し期間中も電話・メール等でのカスタマーサポートを受けることができます。
- 4. 最終プラン決定・契約・見積もり:
評価期間中の検証内容をもとに、プランの選定を行います。Standard版を選択しカスタマイズが必要な場合は、要件に合わせた個別開発の見積もりをこの段階で行います。
- 5. 初期設定・マスタ移行:
商品品番、倉庫、仕入先、従業員などの各種基本マスタを設定します。無料お試し期間で登録したデータは、本番環境へそのまま無償で引き継ぐことができます。他社システムからの複雑なデータ移行作業については、有償の移行サポートを利用することも可能です。
- 6. 本格稼働・運用スタート:
マスタの準備および初期動作環境が整った段階で、実務での運用を稼働させます。
【導入期間に関して】
あらかじめ商品や取引先などの基本情報(マスタデータ)が十分に揃っており、追加カスタマイズを行わない「ノンカスタマイズ」のLite版やQuick版、あるいは標準マスタ設定のみで運用をスタートできる場合は、アカウント発行直後からすぐに使い始めることが可能です。一方、現場に合わせた有償カスタマイズ要件(Standard版のみ対応)や他システムからのデータ移行を代行する場合、またハンディターミナルの機器セッティング等が含まれる場合の具体的な導入期間については、個別ヒアリングにより変動するため、見積もり時にシステム会社への事前相談(要問い合わせ)が必要です。
連携できるシステム・機器
eeeCLOUDにおける、周辺機器や外部システムとのデータ連携状況は以下の通りです。
- CSVおよびExcelファイルによるデータ連携:
Lite版およびStandard版では、入出庫実績や棚卸実績などの各種在庫データを、CSVやExcel形式のファイル取込(インポート)およびダウンロード(エクスポート)によって登録・抽出できます。これにより、既存の販売管理や会計システムから出力された注文・受発注データの一括取り込みが可能です。
- ハンディターミナルとの機器連携(オプション):
バーコード、QRコードなどの各種識別規格、ならびに一部OCR(文字読み取り)に対応した可搬型情報入出力端末(ハンディターミナル)を連携させることができます。現場の入荷検品、ピッキング、出荷作業の際に、その場で無線LANなどを経由してリアルタイムにシステムに在庫変動実績データを送信可能です。
- スマートフォンなどのモバイル端末連携(オプション):
iOSおよびAndroidに対応した専用のスマートデバイスアプリを使用することで、お持ちのスマートフォンやタブレットをスキャナとして利用し、現物のコードを直接読み取って在庫データをシステムへ自動で同期連携できます。
- ラベルプリンター連携(オプション):
商品の個品識別、あるいはロケーション管理に使用する棚番や現品票を即座に印刷発行するための、専用ラベルプリンターとの通信・印字制御が可能です。
- 基幹・周辺システムとのカスタマイズ連携(Standard版のみ):
Standard版を導入する場合に限り、自社の既存ERP(基幹システム)や製造現場の生産管理システム、特定の外部WMS(倉庫管理システム)などと直接データ連携を図るための、個別のAPI開発や追加のバッチ処理構築などを有償の受託カスタマイズとして実装可能です。
※上記以外の、汎用的に一般公開されている標準WEB APIの有無について、公開情報では明示的な確認が取れていません。システム間のシームレスなAPI自動連携を想定している場合は、問い合わせの際に対象となる外部ツールとの連携要件を必ず確認するようにしてください。
導入事例・実績
公式サイトおよび信頼できるメディアで実名公開されている、eeeCLOUDの導入事例と導入成果(実績)をご紹介します。
- 株式会社スーパーモード(美容教育機関向け備品提供・学生服ユニフォーム販売):
導入前の課題: 複数の多角化事業を展開するなかで、顧客数の拡大に伴い手作業での在庫管理やExcelによる請求書・納品書の作成業務が追いつかなくなり、人為的な入力ミス、手戻り、確認作業の手間が多く発生していました。
効果: 従来Excelで行っていた作業をeeeCLOUDに集約・一元化したことで、入力フローを簡略化。手作業の大幅な削減によって人為的ミスが劇的に減少しました。また、事務作業に追われていた時間を顧客対応や営業などのコア業務にシフトできたことが一因となり、導入後は売上が右肩上がりに伸長する効果を生み出しました。さらに、導入の初期段階で同社のサポート担当が丁寧に伴走してマスタ設定をサポートしてくれたため、システム移行に不安のある現場でもスムーズに運用を定着させることができました。 - MHIさがみ物流サービス株式会社(物流・調達管理):
導入前の課題: 海外から調達するパーツや製品について、所要量や仕入在庫、搬入予定情報をExcel上に個別に打ち込んで在庫切れが起きないよう細心の注意を払って管理していました。しかし、サプライヤー(ベンダー)ごとにファイルが分かれていたため運用が属人化し、拠点間や複数担当者の間での最新情報の共有が難しいことが課題でした。
効果: ビジュアルで分かりやすい「入出庫カレンダー」機能を活用することで、操作の違和感を覚えずにスムーズに脱・Excelを完了。すべての調達在庫の動向をクラウド上でリアルタイムに把握できるようになり、課題であった拠点間の情報共有と属人化を完璧に解消しました。事前に無料お試し版を活用し、自社の運用なら追加カスタマイズ不要の「Lite版」で対応できると判断したうえで、キャンペーンを適用して初期費用を抑えて契約したため、「支払う価格以上の極めて高い効果が得られた」とコストパフォーマンス面での高い満足が報告されています。 - 菓子製造・販売業 A社:
導入前の課題: 各拠点における商品の入出庫実績や数量確認は、紙の書類の受け渡しで行われており、それを見てから手動でExcelに入力して状況を管理していました。そのため、現物がいつ動いたかの情報がタイムリーにデータに反映されず、転記ミスや入力ラグによる差異に悩まされていました。
効果: 拠点間の書類やり取りや報告の手間がなくなり、すべてWebブラウザ上で最新の在庫データを共有・確認可能になりました。これに伴い、作業時間の削減や人件費などの無駄なコスト削減に直結しました。お試し環境で作成した検証用データがそのまま無償で本番稼働用へ移行できたため、移行の際の実務負荷が軽かった点も評価されています。 - 金属・鉄鋼業 B社:
導入前の課題: 各拠点に置かれている在庫を把握するため、Excelファイルをメール等でやり取りして更新を重ねていましたが、誰がいつ更新したかのズレや更新忘れにより、拠点間で実際の数量データに不整合が起きていました。
効果: ブラウザ上に一元化されたことで全員が同じリアルタイム在庫数を確認でき、認識違いや入力忘れが一掃され、管理精度が大きく向上しました。また、電話やメールでのメーカー側のサポートが迅速かつ丁寧だったため、実務メンバーへの定着も順調でした。 - アルミ加工品製造・販売業 C社:
導入前の課題: 在庫管理だけではなく、自社の生産ラインの管理や製造指示の進捗状況も同じデータベースで一本化し、管理にかける間接労力を削ぎ落としたいという強い要望がありました。
効果: 決め手であった優れたコストパフォーマンスからStandard版を導入し、自社専用の製造管理連携カスタマイズを追加で開発・実装。この個別開発により、受注から製造計画の進捗、在庫金額の連動、最終出荷指示までがeeeCLOUD一つで一本化され、管理業務に関わる工数の劇的な削減を達成しました。
導入前に知っておきたいこと
eeeCLOUDを導入・検討する前にあらかじめ理解しておくべき点や、公開されている利用環境から確認できる課題、導入の際の注意点などを中立的な視点で解説します。
- スマートフォン・タブレットの標準ブラウザでの単独利用には工夫が必要:
動作環境スペックの公式要件として、基本は「Windows OS(7以降)」上の「Google Chrome」での挙動を想定したWeb画面レイアウトになっています。PC以外のスマホ等のモバイル端末から直接通常ブラウザを開いて画面を入力・参照することも可能ですが、モバイル専用画面に最適化されていないため、文字が細かかったり、現場での片手操作が難しかったりする場合があります。現場の担当者がスマートフォン等でバーコード検品をしたい、あるいはスムーズに動かしたい場合は、有償オプションである専用の「スマートデバイスアプリ(月額3,000円〜5,000円)」をあらかじめ契約・導入することを前提にする必要があります。
- 最安価格プラン「Quick版(月額980円)」の機能差分が大きい:
1ユーザーあたり月額980円から使えるQuick版は一見非常に魅力的ですが、自社の既存Excelデータを一気にインポートするための「ファイル取込(CSV/Excel読み込み)」機能や「帳票作成出力機能」が備わっていません。また契約人数も1ユーザーのみに限定されます。複数メンバーで在庫状況をリアルタイムに共有し、CSVでのマスタ更新や一括変更などを求める場合は、1ユーザー増えるごとに費用が加算されるのではなく、一気に月額20,000円の「Lite版」以上へのプラン移行が必須となるため、あらかじめ自社の利用人数や運用方法に必要な機能がどちらに属しているかを料金表と照らし合わせて確認する必要があります。
- カスタマイズが対応できるのは「Standard版」のみ:
導入企業の8割がカスタマイズを活用して業務の改善を実現していますが、有償カスタマイズに対応できるプランは「Standard版(月額35,000円)」に限定されています。Lite版やQuick版は製品のパッケージ構成のまま導入するノンカスタマイズ専用プランとなるため、導入後の要件の追加によりシステム変更の必要性が生じても対応できません。自社に独自の特殊な帳票、商習慣、周辺アプリとの連携がある場合は、はじめからStandard版を候補に置く必要があります。
類似ツールとの比較
LogiShiftサイトに紹介実績がある有力な在庫管理システムと、eeeCLOUDの特徴、料金、想定される利用シーンの違いを比較・解説します。
| ツール名 | 主な特徴・独自性 | 料金・初期導入費用(税抜) | 適した現場・企業規模 |
|---|---|---|---|
| eeeCLOUD |
・1つの画面に予定・安全在庫から入出庫、帳票までをまとめて把握可能 ・3つのプラン展開、Standard版は個別仕様のカスタマイズに柔軟対応 |
初期費用:0円〜100,000円(※) 月額: ・Quick:980円 / 1ユーザー ・Lite:20,000円 ・Standard:35,000円 |
・製造業、物流業、卸売・小売業で自社特有のルールがありシステムを個別改修したい中小企業 ・データ登録数の制限なく長く使いたい企業 |
| Tana |
・スマートフォン専用のバーコードスキャン在庫管理アプリ ・スマホのカメラだけで入出庫・棚卸を完結 ・複数メンバーでの共有が極めて容易 |
初期費用:要問い合わせ 月額:1名利用は完全無料。複数名でも1人あたり数百円の低コスト |
・高額な専用ハンディターミナル機器やPCを用意せず、手軽にスマホで在庫共有を始めたい店舗・小規模チーム |
| スマートマットクラウド |
・IoT重量計を用いた実在庫自動可視化システム ・マットにモノを置くだけで残数を自動計測、スキャンも不要 ・閾値を下回ると自動発注可能 |
初期費用:要問い合わせ 月額:要問い合わせ |
・部品、資材、液体、ネジなどバーコードスキャンが現実的ではない商材を管理する現場 ・棚卸の人的工数自体を完全に自動化したい現場 |
| zaico |
・スマホアプリに強みを持つ、導入件数実績の多い在庫管理SaaS ・QRコード・バーコードのスキャンに標準対応 ・API公開が充実しており既存外部SaaSや販売管理・会計との連携が早い |
初期費用:0円 月額:ミニマム 980円〜、エントリー 3,980円〜、スタンダード 11,800円〜、各種プランあり |
・スマートフォンとPCをフルに連携させ、現場主導でスムーズにバーコード管理に移行したい店舗や中小企業 ・APIで外部ソフトと直接連動させたい現場 |
※eeeCLOUDの初期費用100,000円は、オンライン会議・キャンペーンの適用により無料(0円)となる場合があります。
【自社に合ったツールを選ぶための判断基準】
在庫管理における選択において、「自社の独自の業務要件があり、標準的なパッケージシステムに自社の作業手順を合わせることができない」という課題を持っている場合、eeeCLOUDが有力な選択肢となります。Standard版は、画面レイアウトの項目変更や帳票の発行方法、製造工程や出荷指示と連動したカスタマイズ(有償)に柔軟に応じるため、独自プロセスの多い中小の製造・加工業や特定の卸売業者において特に定着しやすい設計になっています。また、Lite版以上はデータ登録数だけでなく「ユーザー登録数」も無制限となるため、複数人で大量のデータを取り扱う現場でも固定月額料金のメリットを享受しやすいのが特徴です。
これに対し、「自社独自の特殊な業務フローはなく、一般的な入出庫と棚卸管理ができれば十分である」「スマホを使って店舗やチーム内で手軽にバーコードスキャンを行いながら在庫を共有したい」という場合は、スマートフォンでの使い勝手を第一に設計されている Tana や zaico などのクラウドアプリを比較・選定する方が、導入の初期費用や月額コスト、定着までのスピードといった観点から適している可能性があります。
さらに、「そもそも現場でバーコードをスキャンしたり、数値をキーボードで入力したりする手間そのものをゼロにしたい」「細かい副資材や消耗品の数え上げによる棚卸に時間を割きたくない」という課題解決が主眼であるならば、人手による実務を全く挟まないIoTセンサーを活用する スマートマットクラウド の導入、もしくは特定の商材に限定した部分的な併用構築を軸に検討