zaicoとは?
zaicoとは、スマートフォンやPCを用いて手軽に在庫管理・棚卸作業をデジタル化し、現場の属人化や記入ミス、棚卸工数の肥大化といった課題を解決するクラウド型在庫管理システムです。株式会社ZAICOが提供しており、製造業、小売・卸売業、建設業、医療機関、自治体など多様な現場で活用されています。手持ちのスマートフォン端末のカメラを用いたバーコード・QRコードスキャンや、AI(有料オプション)による写真・紙台帳の画像認識機能を活用できるため、高額な専用ハードウェアの導入コストを抑えてリアルタイムな在庫情報の可視化を実現します。さらに、IoT重量計やRFIDとの連携による棚卸作業の自動化・省力化や、freee会計・kintoneをはじめとする外部システム連携にも対応し、中小企業の在庫管理業務全般のDXを強力に推進します。
主な機能
データ登録・スキャン機能
- おまかせAI登録・かざしてzaico
紙の在庫表や手書き台帳をスマホカメラで撮影するだけでAIが記述内容を解析し、自動で在庫データとして新規登録します。また、物品のQRコードやバーコードにスマホをかざすだけで写真画像を含めた在庫登録が完了するため、手入力によるミスや手間を大幅に削減できます。 - エクセル取り込みくん
現在運用しているExcelの在庫データを直接zaicoに取り込むことができます。CSVファイルに書き出して変換する複雑な手間が不要なため、紙やExcel管理からクラウド型システムへ移行する際もスムーズにデータ統合が可能です。
棚卸・受発注の効率化機能
- 棚卸ワークスペース・棚卸スキャン
棚卸のたびに専用の「棚卸ワークスペース」を作成でき、スマートフォンでコードをスキャンするだけで該当データを照合・数量更新できます。棚卸ごとの差異や在庫金額を即時に可視化し、作業結果をCSVファイルで外部出力できるため、月末の締め作業時間を大幅に短縮できます。 - 発注点アラート・発注書自動作成
あらかじめ設定した発注点以下になると在庫一覧画面で赤色アラート表示やメール通知が行われます。さらに、入庫データをもとにワンタップで発注書を作成し、システム上から直接メールやFAXで送付できるため、欠品リスクの防止と発注業務の省人化を両立できます。
自動化・高度な在庫管理機能
- IoT重量計「ZAICON」・RFID「R-ZAICO」連携
独自開発のIoT重量計の上に物品を「置く」「取る」だけで自動的に数量がシステムへ反映される「数えない在庫管理」や、RFIDリーダーをかざすだけで複数在庫を一括登録できる自動化ソリューションに対応しています。人の手によるカウント作業を物理的にゼロへ近づけられます。 - バリエーション管理・予定フリー在庫の自動算出
ロット番号や消費期限ごとの個別バリエーション管理に対応するとともに、「実数+入庫予定−出庫予定」から算出した未来日の予定フリー在庫数を自動で提示できます。さらにfreee会計、kintone、Salesforce、ネクストエンジンなど多数の外部クラウドサービスとのデータ連携にも対応しています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
複数拠点や現場間で在庫の最新状況が把握できず、棚卸・確認作業に追われている中小企業
- 紙やExcelでの手入力による記入ミスや確認の手間が生じている
スマートフォンのカメラを用いたバーコード・QRスキャンやAI画像認識機能を活用することで、現場の担当者が直感的に正しく入出庫や棚卸しを記録できます。実際に導入した小売事業者では、手作業で行っていた入出庫処理時間を1時間から30分へ半減させた実績があります。 - 拠点間での在庫共有ができず欠品や不要な発注が発生している
PCやスマホからいつでもどこでもクラウド上の最新在庫データへアクセスでき、ユーザーごとの権限設定やグループ管理も可能です。製造業の現場では部品の探す時間を30分から5分へ短縮し、年間で数千万円規模の機会損失防止につなげています。
棚卸作業に膨大な時間と人件費がかかり、本来の業務を圧迫している現場
- 毎月の棚卸し作業で残業や休日出勤が発生している
スマホ端末でのバーコードスキャンや専用の「棚卸ワークスペース」機能を活用することで、差異確認や在庫金額の集計が即時に完了します。建設業の現場では棚卸時間を3日から4時間に短縮、自治体の消防本部では棚卸時間を3分の1に短縮した導入実績があります。 - 細かい副資材や備品のカウント漏れ・発注遅れが常態化している
IoT重量計「ZAICON」による重さ検知や発注点アラート機能を導入することで、数え間違いや発注忘れのミスを物理的に防ぎ、発注フローを大幅に短縮できます。医療現場では棚卸時間を10分の1に削減しペーパーレス化を達成しています。
向いていない企業・現場
高度な倉庫内ロケーション管理や複雑なWMS(倉庫管理機能)を求める大規模物流センター
- ハンディターミナル専用機での複雑なマテハン機器連動や独自カスタマイズが必要な場合
zaicoはスマートフォンや標準ブラウザで直感的に使えるシンプルさを強みとしているため、大型倉庫特有の複雑なWMS機能やオンプレミス基幹システムに合わせた大規模な個別の手組み開発が必要な現場では機能が不足する可能性があります。WMS専業のパッケージシステムや柔軟なオンプレミス型ソフトを検討することが推奨されます。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| zaico | スマホで簡単にバーコードスキャンやAI画像認識が可能。IoT重量計やRFID連携、外部SaaS連携も充実 | 月額8,980円(税抜)〜 | スマホを活用して手軽に在庫管理・棚卸をデジタル化したい中小企業 |
| Tana | スマホカメラで手軽に管理できるアプリ。1名利用は無料で小規模チームに特化 | 1名無料、スタンダード月額200円/人(税抜)〜 | 小規模チームや研究室・備品管理を低コストで始めたい現場 |
| スマートマットクラウド | IoT重量計による完全自動の重量在庫管理。置くだけでリアルタイム実在庫を見える化 | 要問い合わせ(機器台数等による) | ネジ・副資材・消耗品などの手動カウント・棚卸を完全に自動化したい現場 |
| flam | 超高速レスポンスとフルキーボード操作が特徴の販売・仕入・在庫一元管理クラウド | 月額9,800円(税抜)〜(3アカウント込) | 販売管理・仕入管理から在庫までを一括管理したい卸売・小売・製造業 |
手元のスマートフォンを活用して「まずは紙やExcel台帳からの脱却を図りたい」「拠点間の在庫情報を可視化しつつ、段階的にAIやIoTによる省力化を進めたい」と考える中小企業には、機能の拡張性と現場での使いやすさを兼ね備えたzaicoが有力な選択肢となります。
一方で、管理対象が試薬や少数のオフィス備品に限られており、少人数のチームで極力コストをかけずに運用したい場合は、人名課金制で1人なら無料で利用できるTanaが候補に入ります。また、ネジやボルト、副資材のように数えるのが困難な物品を自動的に管理・自動発注したい場合は、専用の重量マットを用いるスマートマットクラウドが適しています。
さらに、単なる在庫数の追跡にとどまらず、見積・受注から売上・仕入・入出金までの商流全体を高速なクラウドシステムで一元管理したい企業には、販売・仕入管理に強みを持つflamを比較検討することをおすすめします。
料金・プラン・導入方法
zaicoの料金体系は、導入規模や求める管理レベルに応じて複数のプランが用意されています。初期費用を抑えて1か月単位から利用をスタートできます。
| プラン名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) | 備考 |
|---|---|---|---|
| スターター | 0円 | 8,980円 / 月 | 3ユーザー分の利用料を含む。在庫数の正確な把握、棚卸効率化、QR・バーコード活用に標準対応。ユーザー追加可能。 |
| ベーシック | 0円 | 49,800円 / 月 | 10ユーザー分の利用料を含む。AIを活用した在庫管理効率化、発注業務効率化、拠点管理機能に対応。初期導入サポートオプションあり。 |
| プロフェッショナル | 要問い合わせ | 150,000円(税抜)〜 / 月 | データ経営活用、高度な個別ニーズや大規模な運用体制に対応。お支払い方法は銀行振込対応。 |
※料金プランはアップデートやリニューアルが行われる場合があるため、最新の価格・オプション費用については公式サイトをご確認ください。
導入の流れ・期間
zaicoはクラウド型SaaSのため、専用サーバーの設置作業や複雑なシステム構築を必要とせず、短期間での運用開始が可能です。
- Step 1:無料アカウント作成(トライアル開始)
公式サイトまたはアプリストアから無料お試しアカウントを作成します。事前決済情報の入力は不要で、1分程度で即時に試用環境が発行されます。自動で有料課金へ移行することはありません。 - Step 2:実際の機能検証・環境テスト
手持ちのPCやスマートフォン・タブレットを使い、実際の物品データ登録、スキャン動作、棚卸操作などを現場スタッフとともに検証します。スタートガイドも用意されているためスムーズに体験可能です。 - Step 3:プラン契約・初期設定
検証完了後、自社の利用人数や必要機能に応じた有料プランを選択して本契約を行います。「エクセル取り込みくん」などを活用して既存の在庫データをzaicoへ統合し、ユーザー権限や拠点管理を設定します。 - Step 4:現場での本稼働開始
現場担当者のスマートフォンにアプリをセットアップし、日常の入出庫処理や棚卸業務を開始します。
アカウント作成後は即日利用を開始できますが、自社データの全件移行や運用ルールの定着を含めた全体の導入期間の目安は要問い合わせとなります。
導入事例・実績
zaicoは製造業、小売業、建設業、自治体、医療機関など、多種多様な業界で業務改善の実績を上げています。
- セキスイハイム工業株式会社 中部事業所(製造業)
広大な工場内での部品探索作業に課題を抱えていましたが、zaicoの導入により部品の探す時間が30分から5分へ大幅に短縮されました。正確な在庫可視化によって数千万円規模の機会損失防止を成功させています。 - 有限会社小木曽商店(小売業)
手作業による入出庫処理のミスや漏れを防ぐため導入した結果、毎日の入出庫処理時間が1時間から30分へ半減しました。記入ミスがなくなり棚卸の精度向上も達成しています。 - 愛知県春日井市消防本部(官公庁・自治体)
消防署内で扱う資機材や備品の在庫管理をDX化し、棚卸時間を従来の3分の1に短縮するとともに、作業効率全体で7倍の向上を実現しました。 - 株式会社日光建設(建設業)
現場で必要な部品や部材の過不足を可視化したことで、従来3日かかっていた棚卸時間が4時間にまで短縮され、在庫管理の属人化解消に成功しています。 - 九州郵船株式会社(郵便運送業)
船上と陸上拠点間における発注フローをクラウドで一元化し、これまで3日かかっていた発注依頼時間を1分へ短縮。拠点間のタイムラグを解消しました。 - 茶屋町在宅診療所(医療・福祉)
医療用医薬品や資材の管理に導入し、棚卸時間を10分の1に削減。zaico上で発注書作成まで完結させることでペーパーレス化を果たしています。
導入前に知っておきたいこと
zaicoを検討するにあたっては、以下の仕様上の特徴や運用のポイントを事前に把握しておくことが推奨されます。
- 無料プランの廃止とトライアル期間への移行
過去に提供されていた永久無料プランは廃止されており、現在は機能を確認するための無料お試し期間(自動課金なし)が提供される仕様となっています。継続して利用するには有料プランへの加入が必要になります。 - インターネット接続環境の確保が必須
リアルタイムでクラウド上の在庫データを更新・参照する仕組みのため、常時インターネット接続が前提となります。地下の備品庫や電波の届きにくい倉庫内エリアでスマホアプリを使用する場合は、通信環境(Wi-Fiやセルラー電波)の整備が必要です。 - 超大規模・高機能WMSを必要とする倉庫管理への適合度
zaicoは「誰でもカンタンに使える」直感的なUIと操作性を重視しているため、複雑なネスト階層ロケーション管理や特定マテハン機器との独自シリアル連携など、高度な物流倉庫専用WMSを求める場合には機能が合致しない可能性があります。導入前に自社の運用要件を満たせるかデモ・トライアルで十分に確認することが重要です。
よくある質問(FAQ)
- スマートフォンアプリの対応OSや利用環境を教えてください。
- iOS(iPhone / iPad)およびAndroid端末に対応した専用アプリが提供されています。また、パソコンからはGoogle Chrome、Safari、Microsoft Edgeなどの主要Webブラウザで管理画面にアクセスできます。
- 無料お試し期間中に自動で課金されるリスクはありますか?
- アカウント登録時にクレジットカード情報の事前入力は不要です。お試し期間が終了しても自動的に課金されることはないため、安心して機能を検証できます。
- オリジナルのバーコードやQRコードをzaicoで発行・印刷できますか?
- はい、在庫データを登録する際にシステム内で自動的にQRコードを生成できます。生成したQRコードやバーコードはラベル印刷機能を使ってシール出力し、物品や棚に貼り付けて運用できます。
- 外部の会計ソフトや顧客管理システムと連携することはできますか?
- freee会計をはじめ、kintone、Salesforce、ネクストエンジンなど各種クラウドツールとの外部連携機能を備えています。データの一元管理や二重入力の防止に活用できます。
- 契約期間や最低利用期間に縛りはありますか?
- 基本的に1か月単位での契約更新が可能となっています。支払い方法はクレジットカード決済および銀行振込(プランによる)に対応しており、インボイス制度に対応した請求書の発行も可能です。
- ロット番号や有効期限(賞味期限)の管理には対応していますか?
- はい、バリエーション管理機能を利用することで、同一アイテムであってもロット番号や期限ごとのデータを分けて正確に管理できます。