EXtelligence EDIFASとは?製造業の購買・受発注業務を効率化するクラウドEDIの特徴と機能

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エクスが提供する、中小企業共通EDI標準に準拠したクラウド型EDIサービスです。製造業の購買業務を中心に、見積依頼から発注、納品、請求までを一元管理できます。低コストでスモールスタートでき、APIによる他システム連携も可能です。

公式サイト
https://edifas.com/
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
製造業 自動車・部品

EXtelligence EDIFASとは?

EXtelligence EDIFASは、FAXや電話、メールを中心とした手作業による受発注・納期管理に追われる中堅・中小製造業の購買業務を効率化するクラウド型EDIサービスです。株式会社エクスが提供しており、国が推奨する「中小企業共通EDI標準」に準拠している点が大きな特徴です。見積依頼から発注、納期回答、出荷、受領・検収、支払通知に至る一連の企業間取引をWeb上で一元管理できます。自社に基幹システムがなくてもブラウザから利用でき、1ID月額3,000円(税別)からの低コストでスモールスタートが可能です。

主な機能

購買・調達取引管理機能

  • 見積管理
    バイヤー企業からの見積依頼データの送信と、サプライヤー側からの見積回答登録をWeb上で行えます。案件ごとの進捗状況や過去の見積履歴が画面上で可視化されるため、手作業での履歴管理の手間や確認漏れを防ぎます。
  • 受発注・納期管理
    注文データの確定・送信、注文請書の発行、納期変更や分納の回答登録を双方向で処理できます。FAXの送信待ちや電話による納期確認作業が削減され、取引ステータスがリアルタイムに共有されます。
  • 出荷・検収・請求管理
    サプライヤーからの出荷案内、バイヤー側の受入・検収処理、請求明細の送信や支払通知書の電子発行に対応します。各取引工程のデータが連動するため、納品書や請求書の突合・仕分作業が簡素化されます。
  • 製造業特有取引への対応
    生産計画情報の事前共有や無償支給・有償支給品の受払い管理など、製造業固有の取引形態に対応した項目設計が用意されています。取引先との情報共有精度が高まり、部材の欠品リスクや過剰在庫の抑制に寄与します。

データ連携・外部接続機能

  • API連携(オプション)
    REST API経由で自社の基幹システム(ERP)や生産管理システム、販売管理システムとEDIFASを直接接続できます。発注データや検収データの二重入力を排除し、システム間のシームレスな自動更新を実現します。
  • EDIFAS Agent(オプション)
    自社サーバ内の指定フォルダに配置したCSVファイルを自動検知し、EDIFAS側と定期的に送受信を行う連携サポートツールです。API開発環境を持たない企業でも、基幹システムのCSV出力・取込機能を活用してデータ連携を自動化できます。
  • CSV手動取込・出力
    画面上の手動操作により、発注データや納品・請求データをCSV形式で一括登録・エクスポートできます。特別なシステム開発を行わずに、既存の表計算ソフトや業務ソフトとデータ連携を開始できます。

画面カスタマイズ・帳票出力機能

  • 伝票・レポートエディタ
    取引先ごとに異なるフォーマットに合わせて、注文書や納品書、受領書などの帳票レイアウトを自社で作成・編集できます。取引先の指定帳票に近い体裁で印刷やPDF出力を行えるため、現場の運用変更に伴う混乱を抑えられます。
  • 画面レイアウト変更
    利用ユーザーや部署の業務内容に応じて、一覧画面や詳細画面の表示項目・非表示項目の切り替え、配置順の変更が行えます。不要な項目を非表示にすることで、入力ミスや確認作業の負担を軽減します。

電子帳簿保存法対応・プラットフォーム連携

  • 電子取引データの長期保存
    取引上で送受信された電子注文書や請求書データを、電子帳簿保存法の要件に沿ってクラウドストレージ上に保存できます。紙伝票のファイリングや保管スペースが不要となり、監査や税務調査時の検索性も向上します。
  • EXtelligenceプラットフォーム基盤
    株式会社エクスが提供する製造業向け知的プラットフォーム「EXtelligence」を基盤としており、同基盤上の他サービスとの連携や、登録企業同士のスムーズな取引接続が可能です。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

FAXやメール添付による受発注・納期確認で事務工数が圧迫されている製造業

  • 取引先ごとに異なる紙帳票の送受信やファイリングに多大な時間がかかっている
    中小企業共通EDI標準に準拠したWeb画面上で発注・出荷・請求データが一元化されるため、帳票印刷やFAX送信の手間が削減されます。導入企業では月間約30%の事務工数削減や、全体の約80%の取引電子化を達成した実績が報告されています。
  • 電話での納期問い合わせや変更連絡が多く、履歴管理が煩雑化している
    Web上で納期回答や変更ステータスを即時にやり取り・記録できるため、担当者間の連絡ミスや伝達漏れを防止し、進捗状況の透明性を高められます。

仕入先への費用負担や操作負担を抑えてEDI利用率を高めたい企業

  • 取引先に高額なEDI導入費や月額費用を求められず、電子化の合意が得られない
    サプライヤー向けに受注・納期回答機能が無償で使える「EXtelligence EDIFAS FREE」が用意されているため、取引先に金銭的負担をかけずにWeb受発注への移行を依頼できます。
  • 取引先のITリテラシーにばらつきがあり、複雑なシステムの導入が難しい
    ブラウザ上で直感的に扱える画面設計となっており、専用ソフトウェアのインストール不要で利用を開始できるため、IT導入に不慣れな仕入先でも協力を得やすい環境が整います。

向いていない企業・現場

発注データを自社の基幹システム等で作成せず、EDI画面上で直接一から手入力したい企業

  • EDIツール側をメインの発注データ作成入力画面として運用したい
    EXtelligence EDIFASは、基本的に外部システム(基幹システムや販売管理システム等)で作成された発注データをCSVやAPI経由で取り込んで運用する構造となっており、発注データをEDI画面上で一から手入力する機能は限定的です。発注データを外部システム側で生成・出力できない企業は、運用フローの見直しが必要になります。

流通BMSやレガシー手順(全銀手順・JCA手順等)による大規模な業界VAN接続を主目的とする企業

  • 流通業界の標準手順や金融EDI、専用線・VAN接続を前提としたデータ交換網を構築したい
    本サービスは製造業の購買・調達向けに中小企業共通EDI標準に特化したクラウド型サービスです。流通業界向けの流通BMSや全銀・JCAといった多様なレガシープロトコルを網羅した大規模データ交換基盤を求める場合は、マルチプロトコル対応の大規模向けEDIサービスを検討した方が適しています。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
EXtelligence EDIFAS 中小企業共通EDI準拠のクラウド型サービス。製造業の購買・調達に特化し、無料のサプライヤー用プランを用意 月額3,000円〜(税別)
※初期導入支援費0円〜
製造業・部品メーカーで、仕入先にコストをかけずにスモールスタートしたい中小企業
JFT/SaaS マルチプロトコル対応のクラウド型EDI。国内外の企業や業界VANとのデータ交換と24時間365日の運用サポートを提供 要問い合わせ 多様な通信プロトコルや業界VAN接続を統合し、全社的なEDI基盤をアウトソーシングしたい企業
スマクラ 流通BMSやインターネットEDI、金融EDIに対応したクラウド型企業間取引連携基盤。年間数十兆円規模の実績 要問い合わせ 流通・小売・消費財業界を中心に、大規模な取引ボリュームと電子帳簿保存法対応を両立したい企業
ACMS Cloud EDI機能とiPaaSを統合したデータ連携基盤。企業間取引と社内・クラウド間データ連携をノーコードで統合 要問い合わせ 業界標準プロトコルからWeb APIまで網羅し、社内外のデータハブを統合構築したい中堅・大企業

EXtelligence EDIFASを選ぶべき判断基準は、「製造業における購買・調達取引のEDI化を目的としているか」「取引先(サプライヤー)への費用負担をゼロに抑えて参加率を高めたいか」という点にあります。月額3,000円(税別)からの段階的な従量課金体系と、受注・納期回答専用の無料プラン(EDIFAS FREE)が用意されているため、まずは主要な仕入先数社から低リスクでEDI化を検証したい中小製造業に適しています。

一方、流通業界で指定される流通BMSへの準拠や、金融機関との接続、あるいは全銀手順などのレガシープロトコルを用いた既存VAN網の統合が主たる要件である場合は、JFT/SaaSやスマクラのように幅広い通信手順を標準網羅したEDIサービスが適しています。また、企業間のEDIだけでなく社内ERPや各種SaaS間のデータハブをノーコードで包括的に構築したい場合は、iPaaS連携機能を持つACMS Cloudなどが検討対象となります。

料金・プラン・導入方法

EXtelligence EDIFASは、EDI取引社数に応じた月額基本利用料と、必要に応じたオプション料金・導入支援費で構成されています。発注側・受注側それぞれの企業が個別契約する形態が基本ですが、サプライヤー向けの無料プランも提供されています。

プラン・項目 初期費用(税別) 月額費用(税別) 備考
基本利用料(1〜5社) 0円〜 3,000円/月 1企業1ユーザー、伝票様式3種、レポート様式3種、ディスク容量3GBを含む
基本利用料(6〜10社) 0円〜 7,000円/月 EDI取引社数に応じた段階料金
基本利用料(11〜30社) 0円〜 13,000円/月 EDI取引社数に応じた段階料金
基本利用料(31〜100社) 0円〜 33,000円/月 101社以上の場合は要問い合わせ
EXtelligence EDIFAS FREE 0円 0円 バイヤーの請求取込、サプライヤーの受注・納期回答機能のみ(※月間送信件数100件超は超過課金あり)
追加ユーザー 要問い合わせ 1,000円/月 1ユーザー単位(最大9ユーザーまで追加可能)
ストレージ保存(5GB) 要問い合わせ 2,000円/月 最大18GBまで拡張可能、電帳法対応のデータ永続保持
伝票/レポート様式追加 要問い合わせ 各1,000円/月 各3様式単位で追加可能
APIオプション 要問い合わせ 1,000円/月 外部システムとのAPI連携機能
Agentオプション 要問い合わせ 10,000円/月 外部システムとのCSV自動連携機能

導入支援サービスとして、以下の公式オプションプランが提供されています。

  • サプライヤー向け集合説明会支援
    1回あたり100,000円(税別)。取引先企業に対して機能や操作、システム連携方法を説明する説明会の開催を支援します。
  • Agent導入支援
    1回あたり200,000円(税別)。CSV自動連携ツール「EDIFAS Agent」の環境構築からEDIFASとの通信確認までを支援します。
  • サプライヤー一括招待メール送信
    1回あたり100,000円(税別)。事前に提供した仕入先のメールアドレス一覧に対して招待メールを一括送信します。

導入の流れ・期間

  1. 問い合わせ・資料請求
    公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、機能概要や自社の調達業務要件に適合するかを確認します。
  2. 無料トライアル・デモ検証
    最大約2ヶ月間の無料トライアル環境を利用し、操作感や画面レイアウト、帳票作成の使い勝手を検証します。設定した環境はそのまま本番環境へ引き継ぐことが可能です。
  3. 要件整理・見積もり
    EDI化の対象とする仕入先社数、利用ユーザー数、基幹システムとの連携方式(手動CSV・Agent・API)を決定し、月額利用料および導入支援費用の見積もりを取得します。
  4. 契約・初期環境設定
    利用規約の締結後、管理画面での取引先マスター登録や伝票・レポート様式のカスタマイズ、連携ツールの設定を行います。
  5. サプライヤー説明・接続テスト
    取引先企業へ利用案内を通知し、必要に応じてテストデータを用いた送受信確認を実施します。
  6. 本番稼働
    対象仕入先との実取引データをEDIFAS上で交換し、電子データによる運用を開始します。

※導入開始から本番稼働までの具体的な期間は、接続する取引先社数や基幹システム連携の開発規模によって異なります。数社でのパイロット導入であれば短期間で稼働可能なケースもありますが、取引先全体の展開スケジュールは個別要件に応じた確認が必要です。

導入事例・実績

EXtelligence EDIFASは、中堅・中小の製造業を中心に累計3,000社以上の企業(取引先サプライヤーを含む)に利用されています。公式に確認できる導入事例は以下の通りです。

  • 昭栄化学工業株式会社(化学工業・電子材料製造)
    電子材料の開発・製造を手がける同社では、生産工程の自動化・省力化の一環としてEDIFASを導入しました。他社製EDIと比較して無駄のないシンプルな設計とコスト適合性が採用の決め手となりました。10か月間で主要取引先から段階的に展開し、サプライヤーのテスト協力を得ながら注文書レイアウトや運用を改善した結果、全体の約80%の取引をEDIFAS経由へ移行させることに成功しています。
  • 株式会社アバールデータ(電子機器製造)
    産業機器や半導体製造装置を手がける同社では、従来のオンプレミス型EDIが発注管理の一部しか利用できず、OS依存や改修コストの高さからアナログ作業が残存していました。EDIFASの導入によりクラウド化を果たし、運用管理の簡素化とコスト低減を両立したほか、見積管理など従来実現できなかった業務の電子化にも取り組みを進めています。
  • ケィ・マック株式会社(複合部品企画・製造)
    複合部品・商品の企画設計・製造・加工を手がける同社では、EDIFASの導入によって受発注・調達に伴う事務工数を約30%削減することに成功しました。
  • 株式会社ササキ(ワイヤーハーネス製造・電子機器組立)
    ワイヤーハーネス製造等を行う同社では、企業間取引のデータ化により業務時間の30%削減を実現し、さらなる業務自動化に向けた基盤を整えています。

導入前に知っておきたいこと

IT製品レビューサイト「ITreview」等に掲載された利用企業からの口コミや公開情報によると、基本機能の安定性や帳票・伝票のカスタマイズ性、コストパフォーマンスの高さが高く評価されている一方で、以下のような運用上の注意点や課題が報告されています。

  • 発注データの元データ作成環境
    EXtelligence EDIFASは、基本的に外部システム(自社の生産管理システムや基幹システム)で生成した発注データをCSVやAPIで取り込む設計となっており、EDI画面上で一から手動で発注伝票を作成する機能は限定的です。基幹システムから適切なCSVを出力できるか事前に確認が必要です。
  • 納期変更や再確認時の対応機能
    ユーザーレビューにおいて、「納期の変更や再確認が必要になった際の対応機能が少なく、一部でメールやFAXとの併用や確認の手間が生じる」といった機能強化への要望が挙げられています。
  • 自社システム変更時の連動性
    同社製生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」などと連携させる場合でも、品名や条件などの変更が発生した際のデータ反映・運用ルールについて事前に綿密な設計を行っておくことが推奨されます。

よくある質問(FAQ)

利用にあたって推奨される動作環境やOS・ブラウザの指定はありますか?
クラウドサービスのため専用ソフトのインストールは不要で、Webブラウザから利用可能です。利用可能なブラウザとしてGoogle ChromeおよびMicrosoft Edgeが指定されています。
スマートフォンやタブレット端末向けの専用アプリは提供されていますか?
公開されている製品仕様情報によると、スマートフォン・タブレット専用のアプリケーション提供は確認されていません。PCのWebブラウザからの利用が基本となります。
無料トライアルやデモ環境の提供はありますか?
最大約2ヶ月間の無料トライアル環境が提供されています。トライアル期間中に設定したデータや画面レイアウトは、そのまま本番運用環境へ引き継いで利用を継続できます。
取引先(サプライヤー)側にも月額費用が発生しますか?
サプライヤー側が受注および納期回答機能のみを利用する場合は、初期費用・月額費用ともに無料の「EXtelligence EDIFAS FREE」プランを利用できます。ただし、無料プランのサプライヤーへの月間データ送信件数が100件を超過した場合は、超過社数に応じた費用が加算される規約となっているため事前確認が必要です。
自社で利用している基幹システムや生産管理システムと連携できますか?
手動によるCSV送受信のほか、有償オプションとしてREST API経由の連携機能や、フォルダ内のCSVファイルを自動送受信する「EDIFAS Agent」が用意されており、多様な基幹システムとのデータ連携が可能です。
契約期間や解約条件について定めはありますか?
月額課金制のSaaSモデルとなっており、申し込みにより短期間で利用を開始でき、月単位での解約が可能です。(※最低利用期間等の詳細規約については個別見積もり・問い合わせ時の確認が推奨されます。)

参照・出典

他のEDIシステムと比較する

EXtelligence EDIFASの特徴を含むEDI(電子データ交換)の11製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

EDIシステム比較11選