LogiPullとは?
「LogiPull(ロジプル)」は、株式会社シーイーシーが提供するバース予約・ヤード管理に特化したクラウド型(オンプレミス対応可)の物流ICTソリューションです。荷主・運送会社・倉庫が一体となって入出荷スケジュールを可視化し、トラックの待機時間削減や荷役作業の効率化、受付・誘導の省人化を実現します。WMS(倉庫管理システム)や各種ハードウェアとの高度な連携に強みを持ち、構内物流全体の混雑解消と最適化を支援します。
主な機能・特徴
- バース予約管理:Webブラウザからトラックバースの事前予約を受け付け、車両の来場時間をコントロールして分散させます。
- 受付管理:タブレット端末を利用して受付登録を電子化し、紙の台帳管理から脱却して受付業務を無人化・省人化します。
- 車両入退管理:車番認識カメラやETCを利用して入場車両を検知し、セキュリティを確保しつつバーゲートの開閉を自動制御します。
- 車両誘導:受付済みの車両に対し、SMS、自動音声電話、電光掲示板を利用して指定の上屋やバースへスムーズに誘導します。
- バース実績管理:バースでの作業開始・終了時間を記録し、待機時間や作業時間のデータを蓄積して業務分析に活用できます。
- システム・ハードウェア連携:WMS(倉庫管理システム)やWES、さらにはAGV(無人搬送車)やトラックスケールとの連携に対応し、後工程の作業と同期した構内自動化を実現します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
- 対象規模・業種:中堅から大手企業の物流センター、製造工場、空港など。
- 導入シーン:繁忙期に発生するトラック待機渋滞を解消したい現場や、入出荷の集中時間帯を分散させ、効率的な作業計画を組みたい現場。
- 課題を抱えた担当者:紙の受付票や目視での車両確認から脱却し、車番認識カメラやバーゲート制御を活用して受付・誘導を完全に自動化したい担当者。また、将来的にAGVなどのマテハン機器連携を見据えている現場にも適しています。
向いていない企業・現場
- ミスマッチになりやすい現場:予算がごく限られており、まずはスマートフォンを使った簡易的な予約機能のみを無料で使い始めたい小規模倉庫。
- システム環境:複雑なシステム連携や、カメラ・電光掲示板などのハードウェア連携を全く必要としない現場の場合、LogiPullの強みが活かしきれないため、初期費用ゼロや無料プランが用意されている別のバース予約システムを検討した方がよいでしょう。
料金・プラン・導入方法
- LogiPull-Lite:タブレット端末のみで「予約・受付・誘導・実績管理」の基本機能を手軽に始められるスモールスタート向けプラン。初期導入費用:330,000円(税込)〜、月額利用費用:66,000円(税込)〜。
- 通常プラン・機能拡張:車番認識カメラによる自動受付、電光掲示板での誘導、WMSやAGVとのシステム連携、オンプレミス型での導入や各種カスタマイズを行う場合の詳細な料金は要問い合わせとなります。
導入事例・実績
- 成田国際空港株式会社:トラック待機場を新設し、輸出貨物の搬入にLogiPullを導入。車番認識カメラでの車両検知と予約照合、サイネージや自動音声電話を用いた上屋への誘導により、1日あたり約2,000台のトラックの入場に関わる一連の手続きを完全自動化・効率化。
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社:車両入退管理システムにより渋滞を回避。バーゲートの自動開閉と電光掲示板での行先案内を連動させ、人手のかからない車両誘導を実現。
- 株式会社JALカーゴサービス:受付状況の見える化と車両誘導機能の導入により、業務フローの大幅な改善に成功。
- MDロジス株式会社:予約情報と連動した誘導システムにより、物流倉庫における待機時間の削減と省人化に成功。
導入前に知っておきたいこと
現時点では公開されたユーザー評価・課題報告は確認できていません。しかし、公式情報から確認できる検討時の注意点として以下の点が挙げられます。
- 通信料・ハードウェア費用の取り扱い:基本のサービス利用料に、タブレット端末などの本体代金や通信費用は含まれていません。また、車両誘導機能においてSMSや自動音声電話を利用する場合は、別途通話料が発生します。
- 最低利用期間:サービスの利用月数は、原則として3カ月〜の契約となります。
類似ツールとの違い・選び方
同カテゴリの他社バース予約システムと比較した際、LogiPullの最大の違いは「システム連携・ハードウェア連動の拡張性と自由度の高さ」にあります。他ツールがクラウド上での予約情報共有や動態管理を主軸とするものが多い中、LogiPullは車番認識カメラ、ETC、バーゲート、電光掲示板といった物理的な設備と連動した自動化を標準の視野に入れています。さらにWMSやAGV連携にも対応し、クラウド型だけでなくオンプレミス型での提供も可能なため、自社の運用に合わせた高度な構内自動化や独自のセキュリティ要件を満たしたい企業にとって有力な選択肢となります。
よくある質問(FAQ)
- 導入に必要な機材は何ですか?
- スモールスタート向けの「LogiPull-Lite」プランであれば、特別な配線工事は不要で、タブレット端末とPC、インターネット環境のみで利用を開始できます。運用を拡張して自動化を進める場合は、車番認識カメラや電光掲示板などの専用ハードウェアを追加連携させることが可能です。
- トラックドライバーに専用アプリのインストールは必要ですか?
- 基本的にWebブラウザから事前予約や確認が可能なため、ドライバーに専用アプリのインストールを強制する必要はありません。呼び出しについても、SMSや自動音声電話を利用してドライバーの携帯電話へ直接通知が行われます。
- 既存のWMS(倉庫管理システム)と連携できますか?
- はい、LogiPullはWMSをはじめとする外部システムや、AGVなどのマテハン機器との連携に対応しており、自社の運用に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。