TOSS-SPとは?国内トップシェアの通関・貿易管理システムの特徴・機能を解説

国内でトップクラスのシェアを誇る貿易管理・通関業務システム。輸出入におけるインボイスなど貿易書類の自動作成や為替管理、NACCS連携を統合し、多通貨や三国間取引にも対応しています。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
規模問わず
対象業界
製造業 小売・卸売業 物流・倉庫業

TOSS-SPとは?

TOSS-SP(トス エスピー)は、株式会社バイナルが提供する通関・貿易管理システムです。国内で8,400社以上の導入シェアを誇るパッケージシステムであり、輸出入業務におけるインボイスなどの貿易書類作成、為替管理、原価計算、在庫管理などを統合的にカバーします。Excel等による属人的な書類作成や、基幹システムへの二重入力といった課題を解決し、グローバル取引の標準化と業務効率化を実現します。

主な機能・特徴

  • 柔軟なドキュメント作成機能
    伝票入力画面と、実際の印刷イメージを見ながら編集できるドキュメントイメージ画面の2種類を搭載しています。ワープロ感覚でINVOICEなどの作成ができ、レイアウトの自由な編集やPDF/Excel出力、サイン画像の添付にも対応しています。
  • 原価の自動計算と輸入諸経費管理
    輸入における煩雑な諸掛(経費)を、金額・数量・重量・容積などの基準で自動的に按分し、正確な輸入商品原価を自動算出します。
  • 外貨・為替差損益管理
    外貨での売掛・買掛管理に対応し、為替予約の管理や分割決済、複数レート適用が可能です。売上時と決済時の差額から為替差損益を自動計算します。
  • 在庫管理と三国間貿易対応
    自社倉庫や乙仲倉庫などの倉庫別・ロット別在庫管理に加え、船上在庫や海外拠点の在庫管理も可能です。三国をまたぐ複雑な取引の管理にも対応しています。
  • 外部システム・NACCS連携
    既存の販売・会計基幹システムとのデータ連動用の汎用入出力機能を標準装備しています。また、NACCS(輸出入・港湾関連情報処理センター)との連携により、輸入許可データなどの進捗情報をシステム内に取り込むことも可能です。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

企業規模を問わず、製造業、小売・卸売業、総合商社、物流・倉庫業などに広く適しています。特に「INVOICEなどの輸出書類作成が個人のExcel環境に依存している」「基幹システムへ円換算した売上金額を手入力しており二重作業が発生している」「外貨での回収管理や輸入諸経費を含んだ正確な原価計算ができていない」といった課題を抱える現場の担当者に最適です。海外拠点や複数事業部でシステムを統一し、業務を標準化したい企業にも向いています。

向いていない企業・現場

輸出入の取引件数がごくわずかで、手作業のExcel管理でも十分に回っている小規模な現場や、月額数千円程度の最小限のコストで簡易的なSaaSを即日導入したい企業にはオーバースペックとなる可能性があります。TOSS-SPは多機能なパッケージシステムであるため、機能の選定や基幹システムとの連携構築にある程度の時間と予算を確保できない場合は、より機能が限定された簡易ツールの検討が推奨されます。

料金・プラン・導入方法

料金モデル:要問い合わせ

企業ごとの要件やユーザーライセンス数、オプション機能の有無によってシステム構成が異なるため、詳細な価格は公開されていません。導入にあたっては、自社環境に構築する形式のほか、初期投資を抑えて短期間で導入できるクラウド版「TOSS-CLOUD⁺」(輸出版、輸入版、フルパック版)なども提供されています。

導入事例・実績

  • 大手空調・暖房機器メーカー
    15ライセンスを導入し、国内・海外工場および三国間貿易実務におけるDX化に大きく貢献。
  • 大手食品メーカー
    TOSS-SPの10ライセンスと、業務工程管理システム「TOSS-LOGIWORKS」の20ライセンスを導入。一連の輸出業務工程を社内で共有し効率化を実現。
  • 大手繊維商社
    150ライセンスが本稼働。バイヤーとの成約からドキュメント作成、船積、通関、入出金までをトータルで管理。
  • 大手総合エネルギー企業(関西)
    様々な商材を取り扱う事業部に対し、150ライセンスを大型導入。統一したシステムを導入することで業務の標準化を実現。

導入前に知っておきたいこと

現時点では、インターネット上に致命的な不満やデメリットに関するユーザーの課題報告は確認できていません。しかし、ITツール比較メディアの分析やシステムの特性上、以下の点に留意する必要があります。

  • 導入・運用までのリードタイム
    基幹システムとの連携やカスタマイズを行う場合、業務要件のすり合わせが発生するため、稼働開始までに一定の準備期間を要するケースがあります。
  • オプション選定とライセンスによるコスト変動
    基本機能が充実している反面、NACCS連携や関税・消費税自動計算機能(TOSS-CUSTOM/D)などを追加する場合や、将来的に利用ユーザー数が増加する場合にはコストが変動するため、中長期的な運用規模を見据えた見積もりの確認が必要です。

類似ツールとの違い・選び方

同カテゴリの貿易管理ツールには「EX-TRADE」「HarborWrite」「TRADINGシリーズ」などがあります。その中でTOSS-SPの最大の強みは、累計8,400社以上という圧倒的な導入実績に裏付けられた実務への適合性と、豊富なオプション群による拡張性の高さです。三国間取引や高度な外貨・為替管理、複雑な輸入原価計算といった専門的な要件に標準またはオプションで柔軟に対応できるため、将来的に事業規模や海外取引の範囲が拡大しても長く使い続けられるシステムを探している企業にとって有力な選択肢となります。

よくある質問(FAQ)

貿易関連の帳票レイアウトは自社専用に変更できますか?
はい、可能です。ドキュメントのレイアウト編集機能が備わっており、得意先の要望や仕向け地のルールに合わせた自由な帳票作成ができます。
海外の拠点でもシステムを利用することはできますか?
はい、利用可能です。海外拠点にシステムを展開することで、現地からの在庫予約や契約情報のリアルタイム共有が可能となり、日本本社との連携が強化されます。
現在使用している販売管理システムや会計システムと連携できますか?
はい、可能です。汎用的なデータ入出力機能を標準装備しており、多種多様な基幹システムとのデータ連携実績が豊富にあります。二重入力の手間を削減し、社内の情報を一元管理できます。

参照・出典