WATSとは?
日新情報システム株式会社が提供する「WATS(ワッツ)」は、通関・貿易管理カテゴリに属する、貿易ドキュメントの作成からデータ管理までを総合的にカバーする完全ブラウザ対応の貿易・輸出入ソフトです。輸出入や三国間貿易に加えて、国内の販売・仕入業務も一元管理できるのが大きな特徴です。
貿易実務においては、多種多様な書類作成の手間や、外貨建て取引の入出金管理、為替差損益の計算など、手作業ではミスが起きやすく属人化しやすい課題が存在します。WATSはこれらのプロセスを自動化・標準化し、企業の貿易業務の効率化を強力にサポートします。クラウド版(SaaS)とオンプレミス版が用意されており、企業の環境に合わせた導入が可能です。
主な機能・特徴
- 多様な貿易ドキュメントの簡単作成
Proforma Invoice(仮送り状)、Order Confirmation(注文請書)、Invoice(送り状)、Packing List(梱包明細書)、Shipping Instructions(船積依頼書)などの輸出入に必要な書類を簡単な操作で作成・出力できます。 - 完全ブラウザ対応でクライアントPCの管理が不要
システム本体とデータはサーバー側で一元管理されるため、個別のクライアントPCへのアプリケーションのインストールが不要です。インターネット環境とブラウザの簡単な設定のみで動作し、管理者の保守の手間を劇的に削減します。 - 同時アクセス数無制限のライセンスフリー
WATSはライセンスフリー形式を採用しており、同時アクセス数に制限がありません。利用人数や端末数に応じた追加のライセンス費用が発生しないため、固定費でシステムを利用できます。 - 外貨対応と為替差損益の自動計算
外貨による入金処理や支払処理に対応し、煩雑な為替差損益の計算を自動で行います。外貨ベースでの債権・債務管理もスムーズに行えるため、経理業務の負担が軽減されます。 - 基幹システムとの豊富な連携実績
導入企業の約7割が既存の基幹システム(商奉行など)とWATSをデータ連携して運用しています。各企業の要望に合わせた柔軟な連携開発が可能です。 - 業務選択式の機能カスタマイズ
受発注、見積、在庫管理、売上管理など、自社に必要な業務機能だけを選択してシステムを構築できるため、無駄のない導入が可能です。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
【向いている企業・現場】
- 担当者が多く、将来的に利用人数が増える予定の企業
規模を問わず利用でき、同時アクセス数無制限のライセンスフリーであるため、ユーザーごとの従量課金システムに比べて、大人数での利用時に圧倒的なコストメリットが出ます。 - 貿易取引だけでなく国内販売も行っている製造業・卸売業
輸出入の管理データと国内取引の販売管理データをシステム内で一元管理できるため、別々のシステムに二重入力する手間を防ぎたい現場に最適です。 - 既存の基幹システムを生かしつつ貿易管理をシステム化したい担当者
商奉行をはじめとする基幹システムとの連携実績が豊富であり、既存のIT資産を活かしながら貿易特有の処理(外貨対応、書類作成)を補完したい企業に向いています。
【向いていない企業・現場】
- NACCS(輸出入・港湾関連情報処理センター)連携などの通関業務そのものを主目的とする企業
WATSは書類作成や販売・在庫管理に強みがありますが、NACCSとの直接連携や高度な安全保障貿易管理機能を中心とする場合は、通関・外為連携に特化した別のツールを検討した方がよいでしょう。 - カスタマイズを一切必要とせず、極めて安価な単一機能のみを求める小規模な運用スタイル
業務選択式で基幹連携も可能な高機能パッケージであるため、単にフォーマット化されたInvoiceだけを作成するツールを探している事業者にとっては、オーバースペックとなる可能性があります。
料金・プラン・導入方法
WATSの利用料金について、公式には具体的な金額は明示されておらず「要問い合わせ」となっています。提供モデルはSaaS版(月額課金のクラウド版)と、自社環境に構築するオンプレミス版から選択可能です。SaaS版の場合はサーバー管理の手間が省け、最短3日程度でのスピーディーな環境構築が可能です。月額料金や初期導入費用の詳細については、選択する機能や他システムとの連携開発の有無によって異なるため、公式サイトよりお問い合わせください。
導入事例・実績
WATSの公開導入事例(具体的な企業名やインタビュー等)は現時点では確認できていません。最新情報は公式サイトをご確認ください。
導入前に知っておきたいこと
現時点では公開されたユーザー評価・課題報告は確認できていません。
類似ツールとの違い・選び方
通関・貿易管理システムには多種多様な製品が存在しますが、WATSの最大の差別化ポイントは「ライセンスフリー(同時アクセス無制限)」と「基幹システムとの連携力」にあります。
他の多くのクラウド型貿易管理ツールでは、利用台数やユーザーのアカウント数に応じた従量課金制を採用しているケースがあります。しかしWATSはアクセス数に制限がないため、事業規模の拡大や部署間での利用共有が進んでも、システムコストが跳ね上がらないのが大きな強みです。
一方で、三国間貿易のより複雑な引当処理や、通関手続きの完全なシステム化に特化したい場合は、他の専門的な貿易管理ツールが強力な候補となります。
「書類作成の手間をなくしたい」「Excelでの外貨・為替管理から脱却したい」「利用人数が増えても定額で使いたい」といった実務的な課題を抱える企業にとって、WATSは非常にバランスの取れた有力な選択肢となります。
よくある質問(FAQ)
- 英語以外の言語や外貨には対応していますか?
- 外貨による入金・支払処理や為替差損益の自動計算、外貨ベースでの債権・債務管理に標準で対応しています。多通貨での取引が多い企業でも安心して利用できます。
- システムを利用するために専用ソフトのインストールは必要ですか?
- いいえ、必要ありません。WATSは完全ブラウザ対応のシステムであり、クライアントPC側は簡単なブラウザの環境設定のみで利用可能です。PCの入れ替え時などにも設定の手間がかかりません。
- 既存の販売管理や会計システムとデータ連携することは可能ですか?
- はい、可能です。導入している企業の約7割が既存の基幹システム(商奉行など)とWATSを連携させており、多様なパターンでのデータ連携実績があります。
- すべての機能を一度に導入しなければならないのでしょうか?
- 業務選択式のシステムとなっているため、受発注、仕入管理、在庫管理など、自社で必要な機能だけをピックアップして導入することができます。運用開始後に必要に応じて機能を追加することも可能です。