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Home > 輸配送・TMS> トラック適正化二法を逆手に!運送会社の採用力を高める3つの生存戦略
輸配送・TMS 2026年4月24日

トラック適正化二法を逆手に!運送会社の採用力を高める3つの生存戦略

トラック適正化二法を逆手に!運送会社の採用力を高める3つの生存戦略

2024年問題による労働時間規制への対応に追われる物流業界に、次なる激震が走っています。多重下請け構造の是正やドライバーの処遇改善を国が強力に推し進める「トラック適正化二法(トラック新法)」への対応が、企業の生存を分けるフェーズに突入しました。

こうした業界のパラダイムシフトを背景に、GOジョブは5月28日、株式会社船井総研サプライチェーンコンサルティングと共催で「トラック適正化二法で変わる運送会社の人材戦略」と題したオンラインセミナーを開催します。本記事では、本セミナーの概要を紐解くとともに、法改正がサプライチェーン全体に与える衝撃と、運送会社が生き残るための次世代の人材戦略について、最新の業界動向を交えて徹底解説します。

トラック適正化二法とGOジョブ主催セミナーの全貌

トラック適正化二法に適応できない企業は市場から淘汰されるという強い危機感の中、本セミナーは単なる法令解説にとどまらず、法改正を逆手に取った「成長ロードマップ」と「ドライバー採用の最適解」を提案する内容となっています。

「トラック適正化二法で変わる運送会社の人材戦略」開催概要

深刻な人材不足を打破するための経営戦略として、新法をどう解釈し、具体的にどのようなステップで自社をアップデートすべきかを学ぶ貴重な機会となります。セミナーの基本情報は以下の通りです。

項目 詳細内容
開催日時 5月28日(木) 16:00~16:45
開催形式 オンライン(Zoom)
参加費 無料(要事前申込)
主催 GOジョブ

第一部:運送会社の生存条件と成長ロードマップ

第一部では、船井総研サプライチェーンコンサルティングの物流ビジネス支援部 チームリーダーコンサルタントである玉川豪史氏が登壇します。テーマは「トラック適正化二法で変わる運送会社の生存条件と成長ロードマップ」です。

トラック新法において企業に突きつけられる厳しい規制を、単なるコンプライアンス上の負担としてではなく、業界再編を勝ち抜くための「攻めの機会」へと転換する具体的な戦略が提示されます。人材不足に悩む経営層にとって、事業構造の抜本的なアップデートを図るための羅針盤となる内容です。

第二部:GOブランドが提案するドライバー採用の最適解

第二部では、GOジョブのドライバーエージェント部 法人営業グループに所属する小貫純平氏が登壇し、「GOブランドが提案する、ドライバー採用の最適解」について解説します。

法改正に対応するための労働環境の整備が、いかにして採用力の強化に直結するのか。知名度やブランド力を活用し、求職者から直接選ばれる企業になるための実践的なアプローチが語られます。人材不足だが具体的な戦略を立てられていない企業にとって、即効性のあるヒントが得られるセッションです。

参考記事: トラック新法を攻めの機会に!2026年問題に打ち勝つ3つの成長戦略

トラック適正化二法がもたらす業界への具体的な影響

トラック適正化二法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律及び貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律)は、これまでの物流の商慣習を根底から覆す強力な効力を持っています。各プレイヤーにどのような影響を及ぼすのかを解説します。

実運送体制管理簿の義務化による多重下請け構造の透明化

業界に最も大きな衝撃を与えているのが「実運送体制管理簿」の作成義務化と委託次数制限です。

これまで物流業界では、荷物が最終的に届けば中間の請負階層は問われないというブラックボックス化が常態化していました。しかし今後は、元請け事業者が「誰がどの荷物を運んだか」を正確に把握し、書面または電子データで厳密に管理することが義務付けられます。これにより、単に荷物を右から左へ流して中抜きを行うだけのビジネスモデルは崩壊し、実運送を担う中小運送会社に適正な運賃が還元される構造へと市場が浄化されていきます。

5年ごとの事業許可更新制による厳格な市場退出勧告

これまで一度取得すれば半永久的に有効であった一般貨物自動車運送事業の許可に、「5年ごとの更新制」が導入されることは極めて重大な変化です。

この更新審査では、法令遵守状況や安全管理体制が厳格にチェックされます。ドライバーへの不当な長時間労働の強要や、標準的な運賃を無視した違法な取引を続けている企業は、許可の更新が認められず市場から強制的に退場させられます。つまり、コンプライアンス対応はもはや「努力目標」ではなく、文字通り事業継続の「絶対条件」となったのです。

労働者の適切な処遇確保と荷主の連帯責任

新法では、「労働者の適切な処遇確保のために必要な措置」が明記されています。これは運送会社に対して賃上げや労働環境の改善を迫るものですが、その責任は荷主企業にも及びます。

荷主企業は、運送会社が適正な処遇を確保できるよう、適正な運賃での取引に応じ、長時間の荷待ちを削減する法的な責任を負います。国土交通省の「トラックGメン」による監視網も強化されており、悪質な取引環境を放置する荷主や元請けは、勧告や社名公表といった致命的なペナルティを受けるリスクが高まっています。

参考記事: 貨物自動車運送事業法とは?法改正の全体像と運送事業者・荷主向け実務対応を徹底解説

LogiShiftの視点:法令対応を「採用ブランド」に昇華させる戦略

トラック適正化二法による規制強化を前に、多くの企業が不安を抱えています。しかし専門メディアであるLogiShiftでは、このパラダイムシフトこそが、優良な運送会社が飛躍するための最大のチャンスであると予測します。

「透明性」を武器にした選ばれる企業への脱皮

実運送体制管理簿の整備や適正運賃の収受は、事務負担の増加を伴いますが、裏を返せば「自社の健全な運行実態を客観的データとして証明できる」ようになります。

ESG経営を重視する大手荷主企業は、法令違反のリスクを極端に嫌い、クリーンで直接契約できるパートナーを探しています。アナログな管理から脱却し、物流DXツールを用いて輸送品質を可視化できた企業は、多重下請けの末端から抜け出し、荷主から直接指名されるプライム企業へと昇格することができます。

人材戦略とコンプライアンスの完全なる融合

GOジョブのセミナーが示唆するように、これからの時代、法令遵守と人材採用は完全に一体化します。

求職者であるドライバーは、SNSや口コミを通じて企業の内部事情を容易に把握できる時代です。「5年ごとの事業許可更新」をクリアできる健全な労働環境、適正な処遇、そして透明性の高い評価制度を持つ企業には自然と優秀な人材が集まります。逆に、旧態依然としたどんぶり勘定の経営を続ける企業は、採用市場からも見放されます。企業ブランドを再構築し、自社の健全性を採用マーケティングの最前線でアピールする「攻めの人材戦略」が不可欠です。

参考記事: トラック適正化二法「健全化措置」3つの努力義務と運送事業者が講じるべき対策

まとめ:明日から意識すべき3つの実務アクション

トラック適正化二法の本格的な運用開始に向けて、企業に残された猶予は決して多くありません。経営層および現場リーダーが、明日から直ちに着手すべき具体的なアクションは以下の通りです。

  1. 既存の多重下請け構造の棚卸しと実態調査
    自社が委託している業務が何次請けまで流れているのか、実際に運送を担っているのはどの事業者かを徹底的に調査し、管理簿のプロトタイプ作成に着手する。
  2. 労働環境の客観的評価と処遇改善計画の策定
    自社のドライバーの労働時間や給与水準が法令基準や業界標準を満たしているかデータで検証し、5年後の許可更新を確実にするための改善ロードマップを引く。
  3. デジタルツールの選定と採用ブランディングの融合
    紙ベースの管理を廃止してクラウド型システムへの移行を進めるとともに、その「クリーンな労働環境」を自社の採用ページや求人媒体で強力にアピールする。

法改正という強烈な外圧を自社をアップデートする推進力へと変え、次世代の物流業界で「選ばれる企業」になるための第一歩を、今すぐ踏み出す必要があります。


出典: 物流(ロジスティクス)ニュース LNEWS
出典: 船井総研サプライチェーンコンサルティング

監修者プロフィール
近本 彰

近本 彰

大手コンサルティングファームにてSCM(サプライチェーン・マネジメント)改善に従事。 その後、物流系スタートアップの経営メンバーとして事業運営に携わり、業界の課題解決を目指してLogiShiftを立ち上げ。 現在は物流DXメディア「LogiShift」を運営し、現場のリアルとテクノロジーを融合させた視点から情報発信を行っている。

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