スマレジEC・B2Bとは?取引先別の契約条件設定やFAX業務のデジタル化を実現するBtoB受発注システムを徹底解説

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取引先ごとに掛け率や決済手段、販路などを個別指定できるBtoB受発注クラウドサービスです。インボイス対応など中小企業に必要な機能を豊富に備え、FAX・電話注文のデジタル化を推進します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
小売・卸売業 製造業 食品・飲料

スマレジEC・B2Bとは?

スマレジEC・B2Bは、株式会社スマレジが提供する、企業間取引(BtoB)における受発注業務をデジタル化・効率化するBtoB-EC・受発注クラウドサービスです。従来FAXや電話、メールで行われていたアナログな注文処理や手計算の作業をWeb上に統合し、二重入力の手間や注文内容の聞き間違い・転記ミスを大幅に削減します。最大の特徴は、取引先ごとに異なる掛け率や指値価格、販路・表示商品、決済手段を個別に柔軟設定できる点にあります。インボイス制度などの各種法令にも対応し、卸売業・製造業・食品業界などの中小企業を中心に、脱FAXの推進と受注処理の効率化、売上拡大を支援します。

主な機能

BtoB商習慣対応・取引先制御機能

  • 取引先別の掛け率・指値価格設定
    商品ごとに取引先に応じた掛け率や固定指値による価格設定が自動で適用されます。取引先Aには定価の70%、取引先Bには80%といった複雑な条件も個別に保持・計算されるため、手動計算の手間や価格の不整合を回避できます。
  • 販路・表示商品の個別制御
    ログインする取引先ごとに閲覧可能な商品カテゴリや特定商品を細かく制御可能です。会員制のクローズド型ECサイト構築から、新規顧客獲得に向けたオープン型サイトの運営まで柔軟に対応します。
  • 取引先別の決済手段割り当て
    取引先ごとに請求書払いやクレジットカード決済、掛け払い(NP掛け払いやGMO掛け払い等の後払い決済)を個別に設定できます。与信リスクや回収管理を最適化しながら柔軟な取引条件の提示が可能です。

受発注・バックヤード業務効率化機能

  • かんたん発注フォーム(脱FAX支援)
    取引先が注文数量を入力するだけで完了する簡易な発注インターフェースを備えています。PCに加えスマートフォンやタブレット操作にも対応し、IT機器に不慣れな取引先でも迷わず注文できる環境を提供してWeb発注への移行を後押しします。
  • 受注データの一元化とCSV連携
    Web上で受け付けた注文データが管理画面へ即座に反映され一元管理されます。CSVファイルの入出力により、基幹システムや販売管理システム、WMS(倉庫管理システム)へスムーズにデータを受け渡すことができます。
  • 在庫管理・自動表示制御
    受注状況に連動して在庫数が管理され、ログイン状態や在庫数に応じた商品表示・非表示の自動切換が行われます。CSVによる在庫数の一括反映にも対応し、在庫調整の手間を軽減します。

営業支援・売上アップ機能

  • 見積書自動作成機能
    取引先自身がWebサイト上で必要な商品の見積書を発行できる機能を備えています。営業担当者が個別に見積書を作成して送付する業務負担を軽減し、レスポンスの迅速化に貢献します。
  • アップセル・クロスセル提案機能
    発注手続きの際やカート確認画面において、関連商品やおすすめ商品を自動で提示できます。紙カタログでは難しかった新商品やついで買いの訴求を自動化し、客単価向上を支援します。
  • 購買データ集計・顧客分析機能
    取引先別や商品別の発注履歴・購買データをリアルタイムで集計・分析レポート化します。蓄積されたデータをもとに、特定の取引先に合わせた効果的な販促や提案活動を実施できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

取引先ごとに価格や決済条件が異なり、FAX受注の手入力処理に毎月膨大な工数を取られている卸売・製造事業者

  • FAX用紙から基幹システムへの手入力で二重作業が発生している
    FAXや電話で届いた注文内容を販売管理システムへ手打ち入力する運用では、転記ミスや確認作業によるロスが発生します。スマレジEC・B2Bの「かんたん発注フォーム」により取引先自らにWeb発注を行ってもらうことで手入力の手間が削減され、月130時間の受注処理時間削減や年間約2,400件の受注処理時間を98%削減した導入事例が存在します。
  • 個別取引先への価格割引や指定決済の適用漏れが発生している
    システム上に取引先ごとの「指値」「掛け率」「利用可能決済」をあらかじめ登録しておくことで、受注時に正しい取引条件が自動適用され、請求間違いなどのトラブルを防止できます。

カタログ送付以外の営業アプローチ手段がなく、既存顧客からの追加注文や客単価向上を図りたい事業者

  • 新商品や関連商品の情報が取引先へ行き届いていない
    Web発注画面のカート確認時にアップセル・クロスセル商品を自動表示する機能を備えており、発注時の「ついで買い」を促進できます。導入企業において売上前年比115.8%向上や新規取引先獲得の増加といった効果が報告されています。
  • 営業時間外の注文受け付けができず機会損失が生じている
    24時間365日いつでもWebから発注を受け付けられる環境を構築することで、取引先の深夜・早朝などの発注ニーズを取りこぼさずに受注へ繋げられます。

向いていない企業・現場

完全オーダーメイド品や一品ごとに仕様・価格交渉が必要な製品を中心に扱う事業者

  • 事前に商品マスタや固定価格を設定してカタログ化することが困難である
    スマレジEC・B2Bはあらかじめ登録された商品や価格条件に基づいてWebカートから発注を行うシステムです。注文ごとにゼロから図面を起こしたり個別見積もりを行う受注生産品が中心の場合はWebカート化に適さず、想定した導入効果を得にくい可能性があります。手作業の見積回答が必須な運用主体の場合は、見積特化型システムや商談支援ツールの併用を検討するのが適しています。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
スマレジEC・B2B 取引先ごとの掛け率・価格設定や簡易フォームによる脱FAXに強みを持つBtoB受発注SaaS 月額固定(要問い合わせ) 卸価格や取引条件が複雑な卸売・製造・食品事業者
ネクストエンジン 複数ECモールや自社店舗の受注・在庫・商品登録を一元化・自動化する業界最大級SaaS 月額3,000円〜(従量課金制) 楽天市場やAmazonなど複数BtoCモールを多店舗展開する事業者
MOS スマホ・タブレットからの操作に最適化され、モバイル環境でのBtoB受発注に強いシステム 月額30,000円(税別)〜(パッケージ版は要問い合わせ) 訪問営業先や店舗・現場からのモバイル発注業務を主軸とする企業
Robot-in 500件までは受注件数に応じた従量制、501件以上は月額15,000円で上限固定となる複数EC店舗一元管理システム 月額3,000円〜15,000円(上限固定) 定額予算で複数BtoC EC店舗の受注・在庫連動を行いたい企業

BtoBの企業間取引において、取引先ごとの卸価格設定・表示商品の制御・後払い決済の割り当てなど、特有の商習慣にきめ細かく対応したい場合はスマレジEC・B2Bが有効な選択肢となります。受発注の件数が増えても定額で利用できる固定料金体系のため、将来的な取引拡大時にも予算計画を立てやすい点も特徴です。

一方で、自社の主な課題が「楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなどの複数BtoCモールの受注データや在庫を一元管理・自動化したい」という点にある場合は、ネクストエンジンやRobot-inのようなモール一元管理ツールの導入を優先して検討するのが適しています。また、営業担当者が外出先や現場からスマホで直接受発注を入力する運用を主とする場合は、モバイル環境に特化したMOSなども比較候補になります。

料金・プラン・導入方法

スマレジEC・B2Bの料金モデルは、受注件数に応じた従量課金が発生しない月額固定のSaaS型です。プラン構成としては、受発注機能を中心にミニマムコストで取引をデジタル化する「Standardプラン」や、ECカタログ機能や高度なデータ管理を備えた上位の「Professionalプラン」などが用意されています。

公式に発表されている価格帯例として、サービス年間利用料700,000円〜(月額換算50,000円〜)や、構成に応じた月額9,800円〜のプラン例が確認されています。初期導入費用や月額固定費は、選択するプラン・オプション(各種基幹システムとの連携機能や後払い決済サービスの連携等)の有無に応じて変動するため、正確な提示額については見積もり(要問い合わせ)となります。

見積もり取得時には、自社の必要な機能(受発注機能のみかカタログ機能含むか)、基幹システム・WMSとのデータ連携方式(CSV出力形式やAPI連携の要不要)、初期サポートやマスタ登録支援の範囲などを事前に確認しておくことが重要です。

導入の流れ・期間

スマレジEC・B2Bを導入する際の一般的な流れは以下の通りです。

  • お問い合わせ・資料請求
    公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、サービス紹介資料を取得します。
  • ヒアリング・デモ体験
    専任担当者による現状の業務フローや課題のヒアリングが行われ、デモ画面を使った機能説明や運用の摺り合わせを実施します。
  • 要件定義・お見積もり
    利用プラン、連携する基幹システム、取引先数やオプション要件に基づいて具体的な見積もりが提示されます。
  • ご契約・初期構築
    契約締結後、商品マスタや取引先マスタの登録、取引先ごとの掛け率・販路制御設定、決済手段の設定を行います。
  • 取引先への利用案内・運用開始
    発注側となる取引先へWebサイトのログインID案内や操作マニュアルの共有を行い、順次Web受注へ移行して本格運用を開始します。

運用開始までに要する具体的な導入期間は、取引先数や基幹システム連携のカスタマイズ要件によって異なるため公式には明示されておらず、要問い合わせとなります。

導入事例・実績

スマレジEC・B2B(旧 楽楽B2B含む)は、卸売業や製造業をはじめとする幅広い業界で導入されています。公開されている主な導入事例と成果は以下の通りです。

  • 株式会社サザコーヒーロースター(コーヒー製造・販売)
    導入前は年間1,608時間をFAX・電話注文の入力業務に費やしていたが、スマレジEC・B2Bの導入により営業の入力工数が実質ゼロに削減。Web受発注への移行により売上前年比115.8%を達成。
  • マイクロトラック・ベル株式会社(分析装置・測定機器)
    問い合わせ対応や納期確認、各種帳票の作成・送付業務をシステム化。年間約2,400件の受注業務に割いていた時間を98%削減。
  • トルク株式会社(鋲螺・ファスニング製品等の販売/従業員数236名)
    手入力作業の削減により生産性が向上したほか、発注ミスによる商品の返品・交換が減少。BtoB-EC経由で月2万件を超える受注を安定処理する体制を構築。
  • 株式会社利他フーズ(食品・雑貨)
    法人専用のECサイトをオープンし、Web受注へ移行したことで毎月約100件の新規取引先獲得に成功。

導入前に知っておきたいこと

導入を検討するにあたり、利用企業や外部のレビューサイト等で報告されている注意点・課題感も事前に把握しておく必要があります。

  • 設定の細かさと視認性への慣れ
    取引先ごとの価格設定や販路制御など機能が豊富な反面、「管理画面の項目が多く、導入初期は設定や画面の視認性に慣れが必要である」という声が一部で挙げられています。
  • マニュアル検索性に関する改善要望
    初期設定や特定機能の運用にあたり、「目的のマニュアルやヘルプページに辿り着くまでに時間がかかった」という評価が報告されています。
  • データ検索速度の体感
    扱う商品数や取引データ数が大規模になった際、「検索スピードにやや不満を感じることがある」といったフィードバックが存在します。

一方で、設定サポートやカスタマーサクセスによる運用フォロー、事例共有セミナーなどの体制が整えられており、不明点はサポートチームへ相談しながら設定を進めることが推奨されます。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやタブレットから発注操作を行うことは可能ですか?
はい。スマレジEC・B2Bの発注画面はマルチデバイスに対応しており、Webブラウザ経由でスマートフォンやタブレットから数量を入力するだけで手軽に注文できます。
事前にデモ画面の体験や無料相談を行うことはできますか?
はい。公式サイトより問い合わせを行うことで、デモ環境を用いた操作体験や専任担当者による無料相談・ヒアリングを受けることが可能です。
導入後のサポート体制はどのような仕組みになっていますか?
導入時の初期設定をレクチャーする「導入担当」、運用開始後の問い合わせに応じる「既存担当」、売上向上施策や未活用機能の提案を行う「遊撃担当」など、フェーズに応じた専門チーム体制でサポートが提供されています。
受注件数や注文金額が増加すると追加の従量課金が発生しますか?
いいえ。スマレジEC・B2Bは受発注件数に応じた従量課金のない月額固定料金モデルとなっており、注文数が増えても定額で利用可能です。
インボイス制度や軽減税率の計算に対応していますか?
はい。適格請求書の発行や税率別の計算など、BtoB取引で必要とされるインボイス制度対応機能を備えています。
既存の基幹システムや会計・販売管理システムとデータ連携できますか?
はい。CSVファイルによるデータのインポート・エクスポートに対応しているほか、奉行シリーズ(商奉行クラウド)などの特定システムとはAPI連携や専用連携プラグインが提供されています。
最低契約期間や解約時の条件について教えてください。
契約期間や解約条件の詳細については、選択するプランや導入構成によって異なるため公式には明示されていません。検討時の見積もり段階でご確認ください。

参照・出典

他の受発注システム・OMSと比較する

スマレジEC・B2Bの特徴を含むOMS(受発注・注文管理)の13製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

受発注システム・OMS比較13選