スマートマットクラウドとは?置くだけで在庫管理・棚卸や発注を自動化するIoT重量計SaaSの特徴

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IoT重量計の上にモノを置くだけで実在庫を見える化し、在庫管理や発注を自動化するSaaSです。手作業による棚卸をなくし、細かい部品や副資材のリアルタイムな員数管理を可能にします。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
製造業 医薬品・医療 食品・飲料 物流・倉庫業

スマートマットクラウドとは?

株式会社エスマットが提供する「在庫管理・棚卸」カテゴリのクラウドサービス(SaaS)です。IoT重量計(スマートマット)の上にモノを置くだけで実在庫をリアルタイムに可視化し、在庫管理や発注業務を自動化することを目的としています。手作業による棚卸の負担をなくし、細かい部品や副資材、個数カウントが難しい液体・粉体の員数管理を自動化することで、欠品防止と業務効率化の課題を解決します。

主な機能・特徴

  • 重量計測による実在庫のリアルタイム可視化
    マット上にモノを置くだけで定期的に重量を自動計測します。PCやスマートフォンからいつでもクラウド上で最新の在庫状況を把握できます。
  • 自動発注・欠品アラート機能
    あらかじめ設定した閾値を在庫が下回った際に、担当者へメール等で通知を送ったり、仕入先へ自動で発注を行ったりして欠品を防ぎます。
  • データ分析と適正在庫の提案
    蓄積された重量データを基に消費推移をグラフ化します。さらにAIがデータを分析し、過剰在庫を防ぐための最適な在庫量を提案する機能も備えています。
  • 遠隔地からの在庫監視機能
    協力会社や委託先、別拠点の倉庫にマットを設置することで、離れた場所からでもリアルタイムで在庫状況を監視・管理できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

企業規模を問わず、製造業(部品・資材)、医療機関(薬品・消耗品)、食品・飲料、建設・インフラ、物流倉庫など幅広い業種に向いています。
特に「ネジなどの細かい部品や、液体・粉状の原材料の管理に手間取っている」「在庫管理が担当者の経験や勘に依存し、属人化している」「毎月の手作業による棚卸に膨大な工数を奪われている」といった課題を抱える現場担当者に最適です。また、自社だけでなく委託先や複数拠点に在庫が分散しており、遠隔で在庫を一元把握したい企業にも向いています。

【向いていない企業・現場】

フリーロケーション(固定の置き場所を決めず、空いている場所に商品を保管する運用)を採用している現場には向いていません。すべての管理対象アイテムの下にマットを設置する必要があるため、商品の置き場所が常に流動的な運用スタイルとはミスマッチになります。
また、クラウドへデータを送信するため、Wi-Fiなどのネットワーク環境が全く構築できない現場や、個体ごとの重量ばらつきが極端に大きく重さから個数を正しく算出できないモノの管理を行う場合は、別のツールや管理手法を検討した方がよいでしょう。

料金・プラン・導入方法

スマートマットクラウドの具体的な料金は公式に明示されておらず「要問い合わせ」となっています。料金モデルは月額課金のSaaS形式で、導入にあたっては「初期費用(導入サポート料金+ネットワーク機器費用等)」と、必要とするスマートマットのサイズ・枚数に応じた「月額費用」が発生します。

導入事例・実績

  • 株式会社東京電機(製造業)
    資材業務が担当者の経験や勘に依存し在庫情報が属人化していた課題を解決。委託先を含めた支給部品の在庫把握をスマートマットクラウドで見える化し、導入初年度で約3,000万円の購入費抑制を実現しました。
  • 積水成型工業株式会社(製造業)
    スマートマットクラウドの導入により、月80時間の発注業務を削減。日勤と夜勤間での情報連携が強化され、欠品による生産停止のリスクを解消しました。
  • 松阪興産株式会社 楠工場(製造業)
    多岐にわたる原材料や資材の棚卸負担が課題でしたが、導入後は棚卸作業の日数を1日短縮し、月1回の棚卸作業工数を3割削減することに成功しました。
  • 日酸TANAKA株式会社(製造業)
    約8,000点の在庫を抱える中で、棚卸に伴う生産停止による損失が課題でした。導入時に「誤差の許容基準」を明確にする運用を取り入れ、棚卸にかかるコストの大幅な削減を推進しています。

導入前に知っておきたいこと

スマートマットクラウドの導入を検討するにあたり、ユーザーの声や公式ヘルプ等から確認できる以下の点に注意が必要です。

  • ネットワーク環境への依存と通信の安定性
    マットからデータを送信するためWi-Fi環境が必須です。公式ヘルプの記載によれば、1つのルーターやアクセスポイントに多数のデバイス(目安として100台以上)を接続すると通信が不安定になるリスクがあり、電波強度の確保やアクセスポイントの増設などの対応が必要になる場合があります。
  • システムの操作性に関する改善要望
    ユーザーレビューサイトに寄せられた口コミの中には、「ログインシステム」や「アプリの機能性」についてさらなる改善を求める声も見受けられます。
  • 重量誤差への対策
    在庫の個体差により、どうしても重量にばらつきが生じる場合があります。運用時には「多少の誤差は生じるもの」として許容基準をあらかじめ定めておくなど、現場の運用ルールを調整する工夫が必要です。

類似ツールとの違い・選び方

在庫管理の自動化ツールとしては、バーコード管理システムやRFIDシステムが比較対象に挙げられます。
RFIDやバーコードシステムは「タグの貼り付け」や「ハンディターミナルを使った読み取り作業(スキャン)」という人手を介した工程が必要ですが、スマートマットクラウドは「モノを置くだけ」で定期的に自動計測されるため、スキャン漏れなどのヒューマンエラーを完全に防ぐことができます。
一方で、RFIDシステムは一度に複数のタグを一括で読み取れるため、形が不揃いでマットに置きづらい商品や、フリーロケーションで保管場所が頻繁に変わる商品の管理にはRFIDのほうが適しています。「定位置で管理できる消耗品や部品を、人の手を一切介さずに完全自動化したい」という場合にスマートマットクラウドを選ぶとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

スマートマットにはどのようなサイズがありますか?
ネジなどの小物管理に適したA6サイズから、A5、A4、A3サイズ、さらにパレットごとの管理が可能な耐荷重の大きい500キロマットまで、管理するモノの大きさと重さに合わせた複数サイズのマットが用意されています。
ネットワーク環境がなくても利用できますか?
いいえ、計測した在庫データをクラウド上に送信するため、Wi-Fiなどのインターネット通信環境が必須となります。
個数で数えられない液体や粉状の資材でも管理できますか?
はい、重量そのもので残量を計測・把握できるため、個数カウントが難しい液体や粉状の原材料の残量管理や自動発注にも対応しています。

参照・出典