DRIVE CHARTとは?
DRIVE CHART(ドライブチャート)は、社用車やトラックを保有する企業の事故予防と安全運転指導の属人化を解決する、AI搭載通信型ドライブレコーダーを活用したフリート・車両管理サービスです。GOドライブ株式会社が開発・提供し、AIが車内外の映像とセンサーデータをリアルタイムに解析して脇見運転や一時不停止などの危険運転を自動検知します。ドライバーごとの運転傾向を可視化・スコア化し、危険運転が発生した前後の映像をもとにした客観的な指導と自律的な安全意識の向上を支援します。
主な機能
AI映像解析・危険運転検知機能
- リスク運転の自動検知・レポート化
AI(画像認識技術)と車載センサー(加速度センサー・GPS)を活用し、「脇見運転」「一時不停止」「車間距離不足」「速度超過」「急ハンドル」「急加速」「急減速」「急後退」といった重大事故に直結しやすい8つのリスク運転行動を自動的に判別・記録します。従来は見過ごされがちだった日常のヒヤリハットをデータとして蓄積し、ドライバー個人の運転のクセを客観的に浮き彫りにします。 - リアルタイム車内警報(脇見・居眠り・車間距離等)
車両走行中にリスク行動を検知した際、車内デバイスから即座に警告音やアラートを発してドライバー自身に注意を促します。特に「居眠り警報」機能ではAIが瞼(まぶた)の開閉状態を捉えて眠気を判定し、事故を未然に回避するための即時行動をサポートします。また、衝撃検知時や衝突警報時には管理者への即時通知も行われます。 - 顔認証によるドライバー自動識別
車内インカメラの顔認識技術により、乗車したドライバーを自動で特定・識別します。複数人で同じ社用車を共有・ローテーション運用している現場でも、手動でのログイン作業やカード登録の手間をかけることなく、誰がどの時間に運転していたかを正確に紐付けてデータを集計できます。
安全運転指導・データ可視化機能
- ドライバー向け個別レポート・目標設定
ドライバー自身がスマートフォンやPCから自身の運転スコアやリスク行動履歴を確認できる専用画面を提供します。「一時不停止をゼロにする」などの重点目標を設定し、日々のスコア変動や改善度合いをセルフチェックできるため、一方的な指導に頼らない自律的な安全意識の醸成を後押しします。 - 管理者向けダッシュボード・危険映像ピックアップ
拠点・部署・ドライバーごとのリスク運転発生状況をグラフやランキング形式で一覧表示します。膨大な走行映像をすべて目視チェックする必要はなく、AIが検知した危険シーンの前後数十秒の映像クリップのみを抽出してピンポイントで再生・確認できるため、指導工数を大幅に削減します。 - 定期サマリーメール・緊急ヒヤリハット通知
日次・週次・月次などの単位で運転傾向をまとめたサマリーレポートを管理者およびドライバーへ自動配信します。また、強い衝撃や危険度の高いインシデントが発生した際には即座に通知が届くため、事故発生時の初動対応や迅速な状況把握が可能になります。
運行管理・コンプライアンス支援機能
- リアルタイム位置情報・走行軌跡表示
GPS情報をもとに、現在各車両がどこを走行しているか、どのようなルートを辿ったかを地図上でリアルタイムに把握できます。荷主や顧客からの配送状況に関する問い合わせへの回答や、配送ルートの適正化、不自然な寄り道・長時間のアイドリングの抑止に活用できます。 - 運転日報・月報の自動作成
走行データ、出発・到着日時、走行距離などを自動集計し、デジタル運転日報や月報を出力します。ドライバーによる手書き日報の記入負担をなくすと同時に、管理者が行う転記や集計作業を効率化し、労務管理のペーパーレス化を推進します。 - アルコールチェック連携・点呼支援
指定のアルコール検知器と連動させることで、測定結果をシステムへ自動送信・記録できます。さらに、遠隔点呼や自動点呼などの各種点呼運用に対応し、点呼簿のデジタル管理を一元化することで、白ナンバー・緑ナンバー双方の法令遵守体制を強化します。
カスタマーサクセス・組織定着支援
- コーチングメソッド・運用コンサルティング
導入企業専任のカスタマーサクセスチームが、各社の事業形態(トラック・営業車・タクシー・送迎車等)に合わせた運用ルールの設計や指導方法を伴走支援します。各リスク運転項目に応じた具体的な指導手順をまとめた「コーチングメソッド(リスク運転解説書)」を提供し、管理者の指導力向上を支援します。 - ユーザー向け学習サイト「DRIVE CHART ナビ」
導入企業の管理者やドライバーがいつでも活用方法を学べるe-ラーニング動画や、他社の事故削減ノウハウ、リスク運転削減事例、車両管理コラムなどを閲覧できる専用プラットフォームを提供しています。 - 社内イベント・安全表彰支援
全国の導入企業が合同で事故削減を目指す「交通安全運動」や、優れた安全運転の取り組みを表彰する「Safety Driving Award」などのイベントを開催しています。社内での安全運転コンテスト開催など、形骸化しやすい安全活動を活性化させる仕組みが整えられています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
ドライバーの運転が見えず、事故対策が「起きてからの事後指導」に留まっている企業
- 事故原因の特定が難しく再発防止策が形骸化している
AIが車内外の映像とセンサーデータを常時解析し、事故の引き金となる脇見運転や一時不停止の決定的瞬間を自動抽出するため、客観的な事実に基づいた原因究明と具体的な再発防止策を立案できます。 - 添乗指導やドラレコ映像の全件確認に割く時間・人手がない
AIが危険シーンのみを短時間の動画クリップとして抽出してダッシュボードに整理するため、管理者はピンポイントの映像確認と短時間のフィードバックのみで高い指導効果を発揮でき、管理工数の大幅な圧縮と指導の標準化を両立できます。 - 指導に対してドライバーが反発しやすく納得感が得られない
「しっかり止まった」「前を見ていた」といった感覚の食い違いに対し、実際の映像とAIによる客観的スコアを提示して指導できるため、感情的な対立を防ぎ、ドライバーが納得した上で運転行動の改善へ進むことができます。
拠点数が多く、営業所ごとに安全管理の熱量や指導品質にバラつきがある企業
- 本社側で各拠点の事故リスクや指導実績を定量把握できない
クラウド上の統括ダッシュボードで全拠点の運転スコアやリスク運転発生頻度を横断比較できるため、リスクの高い営業所やドライバーを本社主導で特定し、優先的なフォローやリソース配分を行えます。 - 現場任せの安全管理がマンネリ化し事故件数が高止まりしている
専任カスタマーサクセスによる運用ルールの設計支援や「DRIVE CHART ナビ」の学習コンテンツ、他社事例を活用した社内表彰制度の導入により、全社的な安全文化を自律的に定着させることが可能です。導入企業アンケートでは84%の企業が事故削減効果を実感しており、複数拠点の一括管理でも高い成果が報告されています。
向いていない企業・現場
車内カメラによるドライバー監視への心理的抵抗が強く、合意形成が困難な現場
- インカメラによる常時撮影や顔認識に対してプライバシーの懸念がある
DRIVE CHARTの強みである脇見・居眠り検知は車内カメラ(インカメラ)によるドライバーの視線・顔の解析に依存しているため、労使間での合意形成が不十分なまま導入すると現場の強い反発を招く恐れがあります。インカメラを設置せずGPS位置情報や加速度センサーのみで管理したい場合は、シガーソケット挿入型などの他社デバイスを検討する方が適しています。
事故削減よりも「配送計画の自動最適化」や「バース予約・荷待ち削減」を最優先したい現場
- 高度な輸配送ルート最適化や物流センターとの荷役時間管理を主目的にしている
DRIVE CHARTは「安全運転支援・事故削減」に特化した設計となっており、自動配車計算エンジンやバース予約システムとの直接的な一体運用機能は備えていません。物流現場の荷待ち時間可視化や倉庫バース連携を最重要視する場合は、MOVO Fleetなどの物流特化型プラットフォームの検討が推奨されます。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| DRIVE CHART | AIによる高度な危険運転検知(脇見・一時不停止等)と充実したカスタマーサクセス伴走支援が強み | 要問い合わせ(機器購入プラン/機器レンタルプランの2種類) | 事故件数の根本的な削減や、複数拠点の安全運転指導を標準化・仕組み化したい中堅〜大手企業 |
| MOVO Fleet | GPSによる車両動態管理に加え、荷待ち・荷役時間のエビデンス管理やMOVO Berthとのバース予約連携に対応 | 要問い合わせ(初期費用+月額料金) | 物流センターや荷主との連携、荷待ち時間削減など輸配送業務全体の効率化を図りたい運送・物流企業 |
| SmartDrive Fleet | シガーソケット型デバイスやドラレコ等を選べ、手軽な導入と直感的なUIでリアルタイム動態・日報を管理 | 要問い合わせ(利用デバイスや台数に応じた個別見積もり) | 機器設置の工数を抑えつつ、営業車や配送車の現在地把握・運行日報作成を手軽に自動化したい企業 |
| Offseg | デンソーテンが提供。AIカメラが一時不停止等の危険運転を検知しリアルタイム警告とクラウド通知を実施 | 要問い合わせ(契約プラン・構成により異なる) | 車載器メーカーの信頼性を重視し、AIによるリアルタイム警告と運転診断を組み合わせたい企業 |
テレマティクス・車両管理ツールを選定する際は、自社が解決したい最優先課題が「交通事故削減」なのか「動態把握・荷待ち削減」なのか、あるいは「手軽な日報自動化」なのかを明確に区別することが重要です。
DRIVE CHARTは、車内外カメラの映像解析AIと充実したカスタマーサクセス運用支援を組み合わせることで、「脇見」「一時不停止」「車間距離不足」といった事故の根本原因を断ち切ることに特化しています。そのため、事故による車両修理費・保険料の増加に悩んでいる企業や、ドライバーへの運転指導を属人化させずに組織的に定着させたい企業に適した選択肢となります。
一方で、物流センターでの荷待ち・荷役時間の短縮や倉庫バース予約との連携を主目的とする場合はMOVO Fleet、社用車の位置情報把握や日報作成を簡単なデバイス装着で早期にスタートさせたい場合はSmartDrive Fleetなど、運用目的と導入ハードルに応じた比較検討を行うことが推奨されます。
料金・プラン・導入方法
DRIVE CHARTの料金体系は完全非公開となっており、導入台数や利用形態に応じた個別見積もりが必要です。公式情報として以下の2つの契約プランが用意されていることが明示されています。
- 機器購入プラン
ドライブレコーダー端末を初期費用として一括購入し、月額費用(システム利用料・通信費・サポート費等)を抑えて運用するプランです。機器を資産計上して減価償却を行いたい企業に向いています。 - 機器レンタルプラン
端末機器を購入せず月額レンタル形式で利用するプランです。初期費用を抑えてサービスを開始したい企業や、機器の自社資産保有を避けたい企業に向いています。
見積もりを依頼する際は、以下のポイントを事前に確認・整理しておくことが推奨されます。
- 対象車両の台数と車種構成
保有台数(普通乗用車、トラック、軽バン、タクシー等)によって必要な車載機器構成や取付工賃が変動します。 - オプション要件
アルコール検知器とのシステム連動機能や、点呼支援機能の利用有無。 - 最低契約期間・解約条件
契約年数ごとの料金差や、途中解約・車両入替時の手続き条件。
導入の流れ・期間
DRIVE CHARTの導入フローは、一般的に以下のステップで進められます。具体的な導入期間は対象台数や取付スケジュールによって異なるため、問い合わせ時の確認が必要です。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトの専用フォームより問い合わせを行い、保有車両数、車種、現在の安全管理の課題(事故件数、保険料、指導工数等)についてヒアリングを受けます。 - サービス提案・デモ画面の確認
実際の管理画面やAIによる危険運転検知レポート、動画クリップの確認方法などのデモンストレーションを受け、自社の運用フローに適合するかを確認します。 - 見積もり・契約
「機器購入プラン」または「機器レンタルプラン」から選択し、導入台数やオプションに応じた正式見積もりを確認のうえ契約を締結します。 - 車載機器の納品・取付作業
専用のAI通信型ドライブレコーダーおよび車内カメラ等の車載機器が納品され、対象車両への取付工事を実施します。 - 初期設定・アカウント発行
管理画面の初期設定(車両情報・ドライバー情報の登録、所属拠点のグルーピング、通知先メールアドレスの設定等)を行います。 - 説明会の実施・運用開始
カスタマーサクセスチームの支援のもと、管理者やドライバー向けの説明会や利用周知を実施し、本格的な運用と安全運転指導を開始します。
導入事例・実績
DRIVE CHARTは、サービス開始から契約車両数が10万台を突破しており、タクシー・トラック・営業車など全国の多様なフリートで導入されています。GOドライブ株式会社が2026年に実施した導入企業148社対象のアンケート調査によると、84%の企業で交通事故削減効果が確認されています(業種別ではトラック91%、営業車85%、タクシー71%で事故削減効果を実感)。
- 株式会社ビーナス(通所介護・送迎車約450台)
送迎車両約450台にDRIVE CHARTを全車導入。週1回の管理画面チェックと「一時不停止」の重点削減ルールを設定し、リスク運転の解説動画を社内共有する仕組みを構築。導入後半年でリスク運転を90%削減し、重大事故ゼロを継続、自動車保険料も4割削減を達成した実績が公表されています。 - 株式会社日立ビルシステム
業務車両に導入後、個々の運転成績を可視化して指導に活用した結果、導入当初と比較してリスク運転の総件数が5分の1に減少し、特に多かった脇見運転の発生件数を10分の1まで抑制した事例が報告されています。 - 株式会社ゼンリン(全車両約450台)
地図情報・位置情報サービス大手のゼンリンにおいて、業務で使用する全車両約450台へのDRIVE CHART導入が決定され、安全運転管理の高度化と事故削減施策に活用されています。 - 株式会社クロス企画(物流・運送業)
サンゲツグループの物流を担う運送現場において、DRIVE CHARTのスコアやデータを活用した安全マネジメントと社内評価制度を連動させ、ドライバーの安全意識改革とプロ意識の定着を実現しています。
導入前に知っておきたいこと
- 車内カメラ設置に伴うドライバーの心理的負担への配慮
DRIVE CHARTはインカメラを用いてドライバーの顔・視線を常時解析するため、導入初期にドライバーから「監視されているようで落ち着かない」「プライバシーが侵害されるのではないか」といった懸念や抵抗感が生じやすい傾向があります。導入にあたっては、「ドライバーを減点・処罰するための監視ではなく、事故から身を守り適正に評価するための支援ツールである」という導入目的を事前に丁寧に説明し、社内合意を形成しておくことが推奨されます。 - 導入初期における危険運転検知データの確認・指導工数
運用開始直後は、これまで見えていなかった脇見や一時不停止などのリスク運転が多数検知され、管理者側にアラート動画の確認や指導の負担が集中する場合があります。あらかじめ「一時不停止のみに絞って指導する」「週に1回、上位のリスク対象者のみ面談する」といった無理のない運用ルールを設計しておくことが重要です。 - 山間部や高層ビル街におけるGPS測位環境の影響
高層ビルが密集する都心部や山間部・トンネル周辺などでは、一時的にGPS電波の受信が乱れ、走行軌跡や現在地マップ上で誤差が生じるケースがユーザーから指摘されています。位置情報に若干のタイムラグやズレが生じる可能性がある前提で動態管理を行う必要があります。
よくある質問(FAQ)
- ドライバーが利用できる専用スマートフォンアプリやWEB画面はありますか?
- はい、ドライバー自身が日々の運転スコアやリスク行動履歴、走行実績を確認できる専用画面が用意されています。スマートフォンやPCのブラウザからアクセスして自身の運転傾向をセルフチェックすることが可能です。
- 無料トライアルやデモ機の貸出は行っていますか?
- 公式サイトでは無料セミナーやデモ案内が行われていますが、実機を用いたトライアルの可否や条件については公開情報では明記されていません。検討状況に応じたデモ機貸出の有無は運営元への問い合わせが必要です。
- 導入後のサポート体制や勉強会はどのようなものがありますか?
- 専任のカスタマーサクセスチームによる運用設計・伴走支援のほか、利用者向け学習サイト「DRIVE CHART ナビ」によるe-ラーニング提供、定期的な活用勉強会や「Safety Driving Award」「交通安全運動」などの全社参加型イベントが提供されています。
- 白ナンバー車両(社用車・営業車)と緑ナンバー車両(トラック・タクシー)のどちらにも対応していますか?
- 双方に対応しています。一般企業の営業車両や送迎車両などの白ナンバー車両から、長距離トラック、配送トラック、タクシーといったプロドライバーが乗務する緑ナンバー車両まで幅広く導入実績があります。
- 契約期間や途中解約の条件はどうなっていますか?
- 契約期間や解約手数料、車両入替時の機器移設条件などは契約形態(機器購入または機器レンタル)や台数によって異なります。詳細は見積もり時に運営企業へ確認してください。