LocoMosesとは?OKIの独自AIで配送ルートを最適化する機能や特徴、費用感を解説

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OKI独自の「コスト最小型ルート配送最適化AI」を用いた配送計画サービスです。熟練社員のノウハウをAI化し、分割配送の手法を取り入れながら最も無駄のない高効率なルートを立案します。

公式サイト
https://www.oki.com/jp/
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
物流・倉庫業 製造業

LocoMosesとは?

LocoMoses(ロコモーゼ)は、沖電気工業株式会社(OKI)が開発・提供する、ルート配送業務のコスト最小化と属人化解消を支援するクラウド型(SaaS)の配送計画最適化サービスです。配送先の位置情報や荷物量、車両積載量、納品指定時刻といった条件をもとに、OKI独自の「コスト最小型ルート配送最適化AI」が燃料費や高速道路料金などのトータルコストを抑えた配送計画を自動立案します。特に1つの納品先に複数便で荷物を届ける「分割配送」の自動計算に対応し、積載率の向上と車両台数の削減を支援します。

主な機能

LocoMosesの主な機能は、コスト最適化を中心とした「配車計算・ルート最適化エンジン」、現場の制約を反映する「制約条件・配送ルール設定」、および「外部連携・システム統合」に分類されます。

配車計算・ルート最適化エンジン

  • コスト最小型ルート配送最適化AI
    配送先の位置、荷物量、納品指定時間、車両積載量などをインプットすることで、走行距離に伴う燃料費や高速道路利用料を含めた総配送コストが最小となるルートを短時間で自動算出します。経験の浅い担当者でも熟練配車マンと同等水準の計画作成が可能になり、配車業務の属人化を防ぎます。
  • 分割配送の最適化計算
    1つの配送先に対して複数台のトラックで分けて納品する「分割配送」の組み合わせを自動計算します。トラックの余剰積載スペースを有効活用して積載率を高め、全体としての稼働車両数や運行便数の削減に貢献します。
  • 計算時間の指定機能
    あらかじめ設定した制限時間内で最適な配送計画を導出する計算時間指定が可能です。締め切り時間が迫る日々の配車業務においても、業務スケジュールに合わせた計画立案を行えます。

制約条件・配送ルール設定

  • 高速道路利用採否のルール設定
    企業や拠点ごとの運行方針に合わせて、配送区間ごとの距離基準などに基づき高速道路を利用するかどうかの判定ルールを詳細に設定できます。コスト削減と時間厳守のバランスを保った運行指示が可能です。
  • 配送リスク回避・組み合わせ除外機能
    渋滞が多発する道路や通行規制区域、道路封鎖などの配送リスクが高い経路をあらかじめ指定して除外した上でルートを計算します。遅延トラブルのリスクを低減した安定的な配送網の構築を支援します。
  • 配送先・車両ごとの個別条件指定
    配送先店舗ごとの納品時間枠、搬入可能な車両タイプ、分割配送の対象可否などを個別に指定できます。現場ごとの搬入条件や荷受けルールに即した計画を立案できます。

外部連携・システム統合

  • TMS・配車管理システム向けAPI連携
    運送事業者や物流企業がすでに導入している配車管理システム(TMS)や基幹システムとAPI経由で接続し、配車計算エンジンとして機能を組み込むことができます。既存の業務フローや入力画面を大きく変えずに最適化機能を導入できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

固定店舗や取引先へのルート配送において積載率の低さに悩む企業

  • トラックの積載率が上がらず運行便数が増加している
    LocoMosesの「分割配送」最適化機能を活用することで、空きスペースを活用した複数回納品計画を自動立案し、車両あたりの積載効率を高めて稼働台数を削減できます。
  • 燃料費や高速代などの運行コストが高止まりしている
    走行距離のみならず高速道路料金まで含めたトータルコスト最小化ロジックにより、無駄な有料道路利用や遠回りを抑制し、配送経費の抑制が図れます。実証実験では年間ベースで8%のコスト削減が確認されています。

ベテラン配車担当者の退職や属人化によるリスクを抱える物流・製造企業

  • 特定担当者の経験や勘に頼っており、配車計画の作成に長時間を要している
    熟練者の判断観点や除外条件をAIに反映させて自動計算するため、新人や別の担当者でも短時間で精度の高い配車計画を作成でき、業務の標準化が可能です。
  • 新規ルートの開拓や既存配送網の見直しを論理的に行いたい
    配送先や車両の条件を入力するだけでシミュレーションが可能なため、荷主や自社の配送網再編にあたって妥当性のある計画を迅速に策定できます。

向いていない企業・現場

当日急遽発生するスポット配送やラストワンマイルの個別宅配が主体の現場

  • 数分単位で集荷依頼が追加される都度配車を行っている場合
    LocoMosesは拠点から複数店舗・固定配送先へのルート配送や幹線・中継配送の計画立案に強みを持つアルゴリズムです。リアルタイムのデマンド型集荷や個人宅向けラストワンマイル宅配の即時再計算を主目的とする場合は、ラストワンマイル特化型のツールを検討した方が適している場合があります。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
LocoMoses OKI独自のコスト最小型AIと分割配送計算を搭載し、熟練ノウハウを反映したルートを立案 要問い合わせ(月額課金・初期費用無料) 店舗ルート配送の積載率向上・配送コスト削減を目指す中堅〜大手企業
Loogia ラストワンマイル特化型。走行実績GPSデータを学習し、右左折のしやすさまで考慮したルートを算出 要問い合わせ 個人宅配送、狭小路地の多いエリア配送、ラストワンマイル配送を行う企業
配車計画 ASSORT セイノー情報サービス提供。複数配送先や積載率を最適化し、トラック台数削減と属人化解消を支援 要問い合わせ 特別積合せや幹線輸送など、中長距離・広域配送の配車管理を効率化したい企業
LYNA 自動配車クラウド 複数拠点の経由や多様な積載・時間制約に対応し、完全自動で高精度な配車計画を短時間作成 要問い合わせ 複雑な制約条件が絡む輸配送ネットワークを持つ運送・物流企業

自社の配送形態が「流通店舗や定期納品先へのルート配送」であり、積載率の向上(分割配送の適用)や高速道路利用を含めたトータルコストの抑制を最優先とする場合は、LocoMosesが適した候補になります。

一方で、個人宅向けの宅配や住宅街を中心とするラストワンマイル配送で道路状況の細かな走行性を重視する場合はLoogia、特別積合せや大規模な配車管理全体の統合を図る場合は配車計画 ASSORTやLYNA 自動配車クラウドなど、配送形態やネットワーク構造に応じた比較検討が推奨されます。

料金・プラン・導入方法

LocoMosesは、SaaS型の月額課金モデルで提供されています。配送拠点(エリア)ごとに、配送先となる店舗数に応じた従量課金体系が基本となっています。

LocoMoses自体の初期費用は無料と案内されていますが、具体的な月額料金は個別見積もりとなっています。また、本サービスを利用する際はパートナー企業が提供する配送管理システム(TMS)との連携契約が別途必要となる場合があり、そのシステム側で初期費用が発生することがあります。

見積もり取得時には、以下の点を確認することが推奨されます。

  • 課金対象となる拠点数および配送先店舗数の規模
    管理対象となる配送拠点数や納品先店舗の件数によって月額料金が変動するため、対象範囲を整理して確認する必要があります。
  • 連携先TMSの導入形態と関連費用
    既存のTMSにAPI連携するのか、連携済みのパートナー配車システム(例:ロンコ・ジャパンの「ラーク」等)を利用するのかによって構成費用が異なります。
  • 最低利用期間および契約更新条件
    月単位または年単位での契約条件や解約ポリシーについて事前に確認が必要です。

導入の流れ・期間

LocoMosesの導入は、一般的なSaaS型配車最適化システムに準じた手順で進められます。具体的な導入期間はシステム環境や連携規模により異なるため、個別問い合わせが必要です。

  1. 問い合わせ・ヒアリング
    OKIの問い合わせ窓口または提供パートナーを通じて、現在の配送拠点数、車両台数、配送先件数、運用上の制約条件などのヒアリングを実施します。
  2. 要件確認・シミュレーション(トライアル検証)
    実際の配送実績データ(配送先マスタ、運行データ等)をもとに、AIによる最適化精度の検証やコスト削減効果のシミュレーションを実施します。
  3. 見積もり・契約
    拠点数や店舗数、システム構成に基づいた見積もり内容を確認し、利用契約を締結します。
  4. システム連携・初期マスタ設定
    利用する配車システム(TMS)とのAPI接続設定や、配送先情報、車両スペック、高速道路利用ルール、走行禁止・除外ルートなどの初期パラメータを登録します。
  5. 運用開始(本稼働)
    日々の配車業務や定期ルート作成業務においてAI最適化計画の運用を開始します。

導入事例・実績

LocoMosesは、総合物流企業の株式会社ロンコ・ジャパンとの共創プロジェクトを経て製品化されました。同社の実際の配送業務環境下で実証実験が行われ、以下の効果が確認されています。

  • 株式会社ロンコ・ジャパン
    車両台数15台、配送先店舗約50箇所の実運用規模で実証実験を実施。コスト最小型ルート配送最適化AIおよび分割配送手法を適用した結果、ベテラン担当者が作成した計画と比較して、年間ベースで走行距離および配送コストの8%削減(年間削減額試算700万円、総走行距離1日あたり340km削減)を達成しました。また、配車作成にかかる作業時間の大幅な短縮も確認されています。

導入前に知っておきたいこと

現時点において、Web上やSNS等で公開されているユーザーからの否定的な口コミや不満報告は確認できていません。ただし、公式発表や配車最適化ツールの一般的な特性から、以下の運用上の留意点が挙げられます。

  • 配車管理システム(TMS)との併用が前提となる構成
    LocoMosesは配車計画の最適化エンジンとしての提供形態をとっており、パートナー企業の配車システム(「ラーク」等)への組み込みや既存TMSとのAPI連携を行って運用します。単体の完結型アプリケーションとして導入するのではなく、連携システムの契約や準備が必要となる点に留意が必要です。
  • マスタデータおよび配送ルールの事前整備が必要
    分割配送の可否や店舗ごとの受入可能時間、進入可能車両、除外ルート、高速道路利用基準などのパラメータを正確に設定しておくことが、AIによる高精度なルート算出の前提となります。

よくある質問(FAQ)

LocoMosesは単体で画面を操作して使うシステムですか?
LocoMosesはSaaS型の配車最適化エンジンとして提供されており、パートナー企業が提供する配車管理システム(株式会社ロンコ・ジャパンの「ラーク」など)に組み込まれた形、または既存の配車管理システム(TMS)とAPI連携して利用する形態が基本となります。
ドライバー向けのスマートフォンアプリは提供されていますか?
LocoMoses単体でのドライバー向けスマホアプリの公式提供情報は公開されていません。ドライバーへの運行指示や動態管理は、連携する配車管理システム(TMS)側の機能を利用する形となります。
「分割配送」とはどのような配送手法ですか?
1つの配送先に対して1台のトラックで一度に全量を運ぶのではなく、複数便・複数台に荷物を分けて納品する手法です。トラックの余剰積載スペースを効率的に活用することで、全体としての稼働台数や総コストを削減できます。
導入前にデモやトライアルで計算精度を確認できますか?
実証実験や要件ヒアリングを通じたシミュレーション対応が行われています。自社データでの検証可否やデモの実施手順については、OKIまたは提供パートナーへの問い合わせを推奨します。
初期費用や最低契約期間はどのようになっていますか?
LocoMosesサービス自体の初期費用はかかりません。月額料金は拠点数や店舗数に応じた個別見積もりとなっています。なお、連携する配車システム側の契約条件によって初期費用や最低契約期間が異なる場合があるため、見積もり時の確認が必要です。

参照・出典

他の配送ルート最適化システムと比較する

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