MOSとは?
株式会社アクロスソリューションズが提供する「MOS(モス)」は、取引先や現場営業からのFAX・電話・メール注文による処理負担やデータ入力ミスを解消するために開発された、BtoB取引特化型のモバイルWeb受発注システムです。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からの操作性に徹底的にこだわって設計されており、IT機器の操作に不慣れな担当者でも直感的に発注作業を行える点が大きな特徴です。
標準的なWeb受発注機能にとどまらず、FAX注文書をデータ化する機能や各種基幹・販売管理システムとのデータ連携、業界ごとの商習慣に合わせたカスタマイズに対応しています。卸売業や食品・飲料業界、製造業など、日々多頻度・多品番の取引が発生する中小企業の受発注業務をデジタル化し、業務効率化と転記ミスの撲滅を実現します。
主な機能
MOSは、発注者側の使いやすさと受注側の管理業務削減を両立させるための多様な機能を備えています。主な機能を3つのカテゴリに分けて解説します。
発注者(取引先・営業担当)向け機能
- モバイル最適化インターフェースと3ステップ発注
スマートフォンやタブレットの画面サイズに最適化された直感的な画面デザインを採用しています。商品選択から数量入力、注文確定までわずか3ステップで完了するため、出先や倉庫、店舗などの現場からでも迷わずスムーズに発注作業を行えます。 - 発注パターンの自動学習と最適表示
取引先ごとの発注履歴や頻度をシステムが学習し、発注頻度が高い商品を自動的に画面の上位に表示します。検索の手間を軽減し、定期的な繰り返し発注にかかる時間を大幅に短縮可能です。 - FAXレイアウト表示および関連商品表示
紙のFAX発注書になじみのあるユーザー向けに、従来のFAX用紙に近いレイアウトで画面表示する機能を搭載しています。また、商品購入時にセットで購入すべき関連商品を画面上で提示・喚起することで、発注側の注文漏れや組み合わせミスを防止します。
受注管理・運用者向け機能
- 取引先別・グループ別の価格・商品制御
取引先ごとに異なる卸価格の設定や、特定のグループ・顧客にのみ表示させる商品の割り当て管理を一元的に行えます。担当者ごとの属人的な価格管理をなくし、誤請求や設定ミスの発生を未然に防ぎます。 - 受注データの一元管理と締切時間設定
複数チャネルから入る受注情報を一画面でリアルタイムに一元管理できます。出荷ルートや拠点ごとの当日出荷締切時間をシステム側で設定・制御することで、締め切り後の駆け込み注文を防止し、倉庫側の出荷準備作業を円滑化します。
アナログ統合・システム連携機能
- MOS FAX(FAX自動データ化機能)
Web発注への移行が難しい取引先から送られてくるFAX注文書を、自動でデータ化してシステムに取り込む機能を備えています。デジタルとアナログの受注経路を並行運用しながら、受注側の手入力作業を段階的に削減できます。 - 基幹システム・販売管理システムとのデータ連携
WorkVision販売管理やPCAなどの主要な販売管理パッケージをはじめ、社内基幹システムとのWeb API連携やCSVファイル連携に対応しています。受注データを二重入力することなく自動反映し、バックオフィス業務の工数を削減します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
FAXや電話による注文受付が多く、データ手入力による誤出荷や残業が常態化している企業
- FAX注文書の転記作業によるヒューマンエラーを減らしたい
手書き文字の読み間違いや入力ミスによる誤出荷を防ぐため、受発注データをデジタル化して基幹システムへ直接取り込める環境を構築できます。転記ミスや確認の電話連絡が大幅に減り、バックオフィススタッフの残業時間を削減する効果が得られます。 - Webシステムへの移行を拒むアナログな取引先が多く存在する
操作が簡単なスマホ向けUIやFAX風の画面レイアウト、FAX自動データ化機能(MOS FAX)を活用することで、デジタルツールに抵抗がある取引先にも負担をかけずにWeb発注へ誘導できます。紙とデジタルの二重管理を回避しながら段階的な移行が可能です。
出先からの受注処理が多く、営業担当者が事務作業に追われている企業
- 営業担当者が出先や移動先から受発注処理を即座に完結させたい
スマートフォンやタブレットから数タップで注文を入力できるため、外勤営業が帰社してからパソコンで受注登録をする手間が省けます。出先での受注即時反映により、出荷までのリードタイムを短縮できます。 - 得意先ごとに異なる取引条件や取扱商品を正確に反映したい
顧客別の個別単価や非公開商品をシステム上で自動制御することで、営業担当者が価格表を確認しながら手動で打ち込む作業を排除できます。担当者不在時でも正確な注文受付が可能になります。
向いていない企業・現場
受発注件数が極めて少なく、手作業での管理で十分に回っている小規模事業者
- システム導入による固定費の増加を回避したい
MOSは月額利用料が発生するSaaS型・クラウド型システムです。1日の受注件数が数件程度で手入力の負担が少ない場合、システム利用料に対する業務改善効果(ROI)が得られにくいため、導入の必要性が低いケースがあります。
完全なBtoC(一般消費者向け)ECサイトとして販売を行いたい企業
- BtoCサイトに必要な一般ユーザー向けショッピングカート機能やデザイン性を求めている
MOSは企業間取引(BtoB)の商習慣やモバイル発注に特化したシステムであり、不特定多数の消費者を対象とした集客・デザインカスタマイズ機能やBtoC向け決済機能は主目的としていません。BtoCメインのEC運用を行う場合は、一般的なECモールやBtoC用カートシステムの検討が適しています。
類似ツールとの比較
LogiShiftで紹介している主要なバックヤード・EC一元管理ツールとMOSのスペック比較は以下の通りです。
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| MOS | モバイル環境に最適化されたBtoB Web受発注システム。FAXデータ化機能や柔軟なカスタマイズに対応。 | 初期費用: 550,000円(税抜)〜 / 月額: 30,000円(税抜)〜(※MOS Lite Premiumは初期0円/月額30,000円) | 卸売・食品・製造業で、取引先からのFAX/電話受注をモバイルWeb化したい企業 |
| ネクストエンジン | 多様なECモール・カートと連携し、複数店舗の商品・在庫・受注業務を一元化する業界最大級SaaS。 | 初期費用: 0円 / 月額: 3,000円〜(税抜・従量課金制) | 楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど多店舗ECモールを展開するBtoC・BtoB事業者 |
| CROSS MALL | 複数ネットショップの在庫連動・注文処理・商品登録を一元管理。手厚い運用サポートが強み。 | 初期費用: 要問い合わせ / 月額: 5,000円〜(税抜) | 複数EC店舗の在庫連動・出荷処理の自動化と手厚い導入支援を重視する企業 |
| Robot-in | 複数店舗の受注・在庫連携を自動化するEC一元管理ツール。受注件数による従量課金がない固定制。 | 初期費用: 0円 / 月額: 3,000円〜15,000円(税抜・上限あり) | 受注件数が多く、従量課金コストを抑えて複数EC店舗を一元管理したい事業者 |
ツール選定の判断基準として、自社の主な取引形態が「モール型・一般消費者向けEC(BtoC多店舗)」か「既存取引先との継続的な企業間取引(BtoB受発注)」かを見極めることが重要です。
ネクストエンジンやCROSS MALL、Robot-inは、楽天市場やAmazonといった一般消費者向けECモールや複数のネットショップを一元管理することに長けたシステムです。一方、MOSは得意先や代理店からの定期注文、営業担当者による出先からの受発注といったBtoB取引特有の運用に特化しています。取引先ごとの個別単価設定、FAX注文の自動データ化、直感的なモバイル画面設計などを重視する場合は、MOSが強力な選択肢となります。
料金・プラン・導入方法
MOSの料金体系は、導入規模やカスタマイズの有無に応じて複数の提供形態が用意されています。公式サイトおよび公開資料に基づく料金構成は以下の通りです。
| プラン・区分 | 初期費用 | 月額費用 | 備考・仕様 |
|---|---|---|---|
| MOS(標準パッケージ) | 550,000円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 発注者ID数に応じた段階従量(1〜20ID: 30,000円/月、21〜100ID: 55,000円/月、101〜500ID: 75,000円/月、501〜1,000ID: 100,000円/月)。契約期間12ヶ月〜。基幹連携・カスタマイズ可能。 |
| MOS Lite Premium | 0円 | 30,000円(税別) | 初期費用無料のスモールスタート向けSaaS。価格表示・商品割り当て標準搭載。申込当日から利用可能。MOS本体へのアップグレード・データ移行に対応。 |
| MOS Lite(旧版) | 0円 | 19,800円(税込) | 基本機能に絞ったエントリー向け構成。 |
自社専用の運用ルールに合わせた機能開発や特別な基幹システム連携を行う場合、初期費用および月額費用は個別見積もりとなります。見積もり時には「発注者(取引先)のアカウント数」「既存基幹システムとの連携方式(APIまたはCSV)」「独自カスタマイズ要件の有無」の3点を事前に整理しておくことが推奨されます。
導入の流れ・期間
MOSの導入は、問い合わせから初期設定、本稼働まで専任スタッフのサポートのもとで進行します。標準的な導入手順は以下の通りです。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトのフォームやお電話から問い合わせを行い、現在の受発注課題や取引先数、利用環境についてのヒアリングを受けます。 - デモ実演・体験デモ利用
実際の管理画面やスマホ向け発注画面のデモを体験し、操作感や機能のフィット感を確認します。 - 要件整理・見積もり提案
必要なオプション機能やカスタマイズ、基幹連携の範囲を確定させ、最終的な初期・月額費用および導入スケジュールが提示されます。 - ご契約
提示された条件に基づき契約を締結します(標準パッケージの場合、最低契約期間は12ヶ月からとなります)。 - マスタ設定・初期導入サポート
基幹システムからの商品マスタ・取引先マスタのCSV出力およびMOSへの取込作業を行います。自社マスタのレイアウトに合わせてシステム側を配置調整する支援も実施されます。 - 取引先への案内・運用テスト
取引先向けのアカウント発行メール送信や発注案内の手順を確認し、模擬注文テストを行います。 - 本稼働スタート
準備が整った取引先から順次、MOSでのWeb受発注運用を開始します。
導入期間については、「MOS Lite Premium」などのクラウド標準版であれば最短で申し込み当日から利用開始が可能です。一方で、基幹システムとの高度な連携や独自カスタマイズを伴うMOS本体の導入期間は要問い合わせとなっています。
導入事例・実績
MOSは累計400社以上、25万人以上の発注者に利用されている実績を持っています(デジタル化の窓口等公表データより)。以下は信頼できるメディアや公式情報で確認できた導入事例です。
山一化学工業株式会社
- 課題
取引先からの注文受付作業や確認業務に多くの時間を要しており、手入力による手間の削減と受発注業務の効率化が課題となっていました。 - 解決策
モバイル環境から手軽に注文できるMOSを導入し、受注データの連携とシステム化を実施しました。 - 効果
受発注業務の工数を大幅に削減し、手作業に起因するミスを解消したことで業務効率化を達成しました。
トーヨーエナジー株式会社
- 課題
電話やFAXによる注文受付が多く、注文内容の聞き間違いや入力エラーのリスク、問い合わせ対応による業務圧迫が発生していました。 - 解決策
取引先がスマートフォン等から簡単に注文できるMOSを導入し、受注経路のデジタル化を推進しました。 - 効果
注文ミスが削減され、受注処理業務の迅速化と問い合わせ対応の負担軽減が実現しました。
成田珈琲株式会社
- 課題
喫茶店や飲食店などの取引先からの多頻度小口発注が多く、FAXや電話での注文処理に追われてバックオフィスの業務負荷が高くなっていました。 - 解決策
店舗側の担当者がスマホから数タップで発注できるMOSを導入し、発注者の利便性向上と受注側の自動化を図りました。 - 効果
取引先からの発注作業がスムーズになり、受注手入力の工数削減と出荷までのスピード向上を達成しました。
導入前に知っておきたいこと
MOSの導入を検討するにあたり、確認できた評判や仕様上の注意点は以下の通りです。
- 一般ユーザーによる口コミ投稿が比較的少ない
大手ITレビューサイト等において、導入企業の第三者レビュー件数が現時点ではまだ限られています。導入にあたっては、問い合わせ時に自社と同業種の具体的な導入事例やデモ画面の操作感をしっかりと確認することが重要です。 - アカウント数に応じた月額費用の変動
MOS(本体パッケージ)の月額費用は、発注者ID数に応じた段階的設定(1〜20IDは月額30,000円、21〜100IDは月額55,000円等)となっています。取引先数が大幅に増える場合は、将来的な月額コストの推移をシミュレーションしておく必要があります。 - 独自カスタマイズ時の費用・期間の発生
自社の特殊な商習慣に合わせて追加機能を開発する場合、標準パッケージ料金に加えてカスタマイズ開発費と検証期間が発生します。導入費用を抑えたい場合は、標準機能やMOS Lite Premiumで運用可能か事前に検討することが推奨されます。 - 最低契約期間の留意点
標準パッケージのご注文は12ヶ月からとなっており、短期での解約ができない場合があります。契約内容の条件を事前によくご確認ください。
よくある質問(FAQ)
- スマートフォン専用のアプリをダウンロードして使用する必要がありますか?
- インターネットブラウザ上で動作するWebシステムのため、専用アプリのダウンロード・インストールは不要です。スマートフォン、タブレット、パソコンの標準ブラウザからアクセスして利用可能です。
- 無料の体験デモやトライアルは利用できますか?
- はい、MOSの操作感や画面表示を確認できる無料の体験デモが提供されています。公式サイトから申し込みを行うことで体験が可能です。
- システムに詳しくない取引先でも使えるか不安です。
- MOSは中高齢者やタブレット操作に不慣れな担当者でも迷わないよう、発注専用のシンプルなUIやFAX風の画面レイアウトを採用しています。また、導入時には取引先への案内方法やアカウント発行手順のサポートも提供されます。
- 導入後のサポート体制はどうなっていますか?
- 平日9:00〜18:00(土日祝除く)でお電話やメールでのサポート窓口が開設されています。月額費用内にクラウドサーバ費用や保守サポート費用が含まれています。
- 既存の自社基幹システムや販売管理ソフトとデータ連携できますか?
- はい、WorkVision販売管理やPCAをはじめ、様々な基幹システムとのWeb API連携やCSV連携実績があります。既存システムのマスタレイアウトに合わせた設定支援も行われています。
- 最低契約期間や解約の条件はどのようになっていますか?
- MOS標準パッケージの場合、ご注文は12ヶ月からとなります。プランや提供形態(MOS Lite Premium等)によって契約条件が異なる場合があるため、見積もり時に詳細をご確認ください。