Offseg(オフセグ)とは?デンソーテン製AIドラレコの料金や特徴を解説

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デンソーテンの法人向け通信型ドラレコ「Offseg(オフセグ)」の機能や月額2,530円〜の料金体系を解説。SDカード不要の内蔵メモリー保存やエッジAIによる12シーンの危険運転検知、DRIVE CHART等との違いを整理して紹介します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
物流・倉庫業 製造業 小売・卸売業 建設・資材

Offsegとは?

Offseg(オフセグ)は、株式会社デンソーテンが提供する、中堅・大手企業向けの法人向け安全運転管理テレマティクスサービスです。車載器に搭載されたエッジAIとクラウド技術を融合し、社用車の運行における「トラブル」「事故」「ムダ」を防ぐことを目的に開発されました。フルHD対応カメラ映像から一時不停止やわき見運転などの危険挙動をAIが自動検出し、ドライバーへリアルタイム警告を行うと同時に管理者へ通知します。さらに、SDカード不要の内蔵メモリー記録や日報・eラーニング教材の自動生成機能により、運行管理業務全体のDX化と事故削減を同時に支援します。

主な機能

トラブルをふせぐハードウェア・録画機能

  • 2カメラ一体型の約360°撮影
    メインユニットと通信ユニットを分離した超小型設計の車載器を採用し、運転席の視界を妨げずに設置できます。標準カメラはフルHD(200万画素)に対応した車外・車内の2カメラ一体型で、車両の内外約360°を死角少なく記録します。夜間や暗い車内でも鮮明に記録できる赤外線撮影に対応するほか、必要に応じて後方をカバーするリアカメラのオプション追加も可能です。
  • SDカード不要の内蔵メモリー自動保存
    走行映像や各種データは車載器の内蔵メモリーに自動保存されます。従来のドライブレコーダーで発生しがちだったSDカードの抜き忘れ、紛失、カード破損による記録エラーを防止するだけでなく、ドライバーによる故意のデータ抜き出しや改ざんといった不正行為を物理的に防ぎます。
  • 駐車中録画・タイマー録画
    車両のエンジン停止後も、衝撃を感知した際に自動で録画を開始する駐車監視機能を搭載しています。また、タイマー設定によってエンジン停止後から一定時間の録画を継続することも可能であり、業務時間外の当て逃げやいたずら、車上荒らしなどのトラブル発生時にも確実な映像証跡を残せます。

事故をふせぐエッジAIリアルタイム検知・安全運転診断機能

  • AIによる危険運転12シーンの自動検出
    ドライブレコーダーの映像を解析し、人的事故要因の約7割を占めるとされる主要な12シーン(一時停止違反、あおり運転、速度超過、進入禁止違反、信号無視、車間距離不足、わき見運転、居眠り運転など)をAIが自動で高精度に検出します。
  • 車載エッジAIによるリアルタイム車内警告
    クラウド送信後の解析を待たずに、車載器側のエッジAIが走行中の危険挙動を即座に判定します。信号無視、わき見運転、居眠り、急接近(あおり運転・車間距離不足)などリアルタイム対応の検知項目については、発生した瞬間に警告画面や音声・警告音でドライバーへ注意喚起を行い、その場での行動変容を促します。
  • 全23イベントの挙動検知と管理者通知
    AIによる画像認識に加え、GセンサーやGPSを活用して衝撃、急加速、急減速、急ハンドル、速度超過、車線逸脱、アイドリング、長時間運転など計23種類のイベントを検知します。危険運転や重大インシデントが発生した際には管理者へメール通知が自動送信されるため、拠点が離れていても管理者が即座に状況を把握できます。
  • 客観的な安全運転診断・スコアリング
    走行データとAI検知結果に基づき、ドライバーごとの運転傾向を客観的にスコア化します。急挙動の回数や法規遵守状況がグラフや点数で可視化されるため、感覚論ではない客観的なデータに基づいた指導が可能になります。

ムダをふせぐ運行DX・教育・外部システム連携機能

  • 管理者向けダッシュボードとTODO管理
    管理画面のダッシュボード上に、対応が必要なTODOや危険運転を頻発させている注意ドライバー、車両ごとの稼働状況が一目で把握できるように集約されます。管理者が膨大な映像を1件ずつ確認する手間を省き、優先度の高い業務から迅速に着手できます。
  • 運転日報・月報の自動作成
    走行ログや訪問先、走行距離がクラウドへ自動集約され、日報や月報が自動生成されます。ドライバーの手書き作成の手間を大幅に削減し、管理側の集計業務の負担を軽減します。
  • ヒヤリハット映像を活用したeラーニング教材の自動生成
    AIが抽出した自社のヒヤリハット映像をもとに、安全教育用のeラーニング教材をシステムが自動で作成・配信します。教材作成の工数をかけずに、実際の自社車両の走行映像を用いた説得力の高い安全教育をドライバー全員に受講させることができます。
  • アルコール検知システム連携・未測定アラート
    株式会社パイ・アールの「アルキラーNEX」や株式会社アネストシステムの「BSS for ALC」など、他社の主要アルコール検知システムとデータ連携が可能です。測定結果が自動で日報・月報に反映されるだけでなく、アルコールチェック未実施のまま車両を運行した場合に管理者とドライバーへ自動アラートを送信する機能も備えています。
  • ドライバー向けスマートフォン/Webアプリ
    ドライバーは自身のスマートフォンやWeb端末から、乗車前点検の入力、車両予約、自身の運転診断スコアの確認やeラーニングの受講を行うことができます。現場と管理者のやり取りをデジタル完結させ、社用車運用のペーパーレス化を推進します。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

全国に複数拠点を持ち、社用車の事故再発防止と安全指導を自動化したい企業

  • 拠点ごとに安全指導の質にバラつきがあり、事後対応に終始している
    車載エッジAIによるリアルタイム警告とクラウド通知を活用することで、全国の拠点で発生するヒヤリハットを本社・管理者が一元把握できます。感覚に頼らない客観的な運転スコアによって指導基準が標準化され、拠点格差を是正できます。
  • 安全教育の資料作成や個別指導に割く管理工数が不足している
    自社の危険運転映像からAIがeラーニング教材を自動生成・配信するため、管理者が映像を探して編集する時間をかけずに質の高い交通安全教育を全社展開できます。実際にタニコー株式会社では、500台以上の車両においてOffsegを活用し、事後対応から予防型の安全運転管理へのシフトを実現しています。
  • アルコールチェック未実施の運行を確実に防止したい
    外部アルコール検知器との連携により、検査結果を日報に自動記録するだけでなく、未実施のまま走行を開始した際のアラート通知機能により、コンプライアンス違反を未然に遮断できます。

SDカード管理の紛失・破損やドライバーの不正リスクを根本から排除したい企業

  • SDカードの抜き出し・データ破損で肝心な事故映像が残らないリスクがある
    OffsegはSDカードを使用せず内蔵メモリーにデータを自動保存する構造のため、カードの劣化や人的ミス、故意の抜き出しによる映像欠落を防止し、確実な事故・トラブルのエビデンスを確保できます。
  • 営業車・サービス車の稼働実態を可視化して適正台数を判断したい
    車両ごとの稼働率がダッシュボードで一覧化されるため、日々の余剰車両や不足状況が明確になり、リース契約の見直しや減車判断による固定費削減を論理的に進められます。

向いていない企業・現場

車載器の取り付け工事を行わず、スマートフォンのみで初期費用を抑えて運用したい企業

  • 専用機器の設置工事を行わず即日で運用を開始したい場合
    Offsegは高機能な専用車載器(カメラ・通信ユニット)の車両への取り付け作業が必要です。スマートフォン端末単体で動態管理・日報作成を行いたい企業や、シガーソケットへの簡易挿入のみで済ませたい企業には導入ハードルが高くなるため、スマートフォン完結型の「Cariot」やシガーソケット型デバイスに対応したツールの検討が適しています。

物流拠点の荷待ち時間解消やバース予約システムとの高度な連携を最優先とする企業

  • 幹線輸送の荷待ち・荷役時間管理やバース入退場連携を主眼とする場合
    Offsegは社用車・フリートの安全運転管理・事故予防に特化した機能群を持ちます。倉庫のバース予約管理システムと連動させた荷待ち時間の可視化やエビデンス管理、輸配送計画との密接な連携を求める物流専業事業者の場合は、MOVO Berthとの一貫連携が可能な「MOVO Fleet」などの物流特化型動態管理システムを優先検討する方が適合します。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
Offseg 2カメラ一体型約360°撮影、SD不要の内蔵メモリー保存、エッジAIによる12シーン危険運転検知、eラーニング自動生成 機器買取プラン:月額2,530円(税込)〜/台(機器代・取付工賃別途) 社用車の事故削減・安全教育DX・SDカード管理トラブルの解消を重視する中堅・大手企業
DRIVE CHART AI搭載ドラレコが脇見や一時不停止等の危険運転を検知・スコア化、映像を用いた運転指導支援に特化 要問い合わせ AIを活用した精緻な運転行動分析と事故削減指導を徹底したいタクシー・トラック・営業車保有企業
MOVO Fleet GPSによるリアルタイム位置把握、荷待ち・荷役時間のエビデンス管理、MOVO Berthとの連携に対応 要問い合わせ 物流センターでの待機時間削減やバース予約連携、輸配送プロセスの効率化を目指す運送・荷主企業
Cariot スマホのみで運用可能な動態管理クラウド、リアルタイム位置共有、日報自動化、アルコールチェック一元化 要問い合わせ 車載器工事を行わずスマホで素早く導入したい企業や、中小規模の運送・フィールドサービス企業

【選定の判断基準】

安全運転指導の自動化とエビデンス保全を最重視する場合は、OffsegまたはDRIVE CHARTが有力な選択肢となります。その中で、SDカードの抜き出し・紛失トラブルを根本から防ぎたい企業や、車外・車内の約360°録画、AIによるeラーニング教材の自動生成までをワンストップで行いたい中堅〜大手企業にはOffsegが適しています。

一方で、物流拠点における「2024年問題」対応や待機時間削減、バース管理システム(MOVO Berth)との連携を軸に輸配送を最適化したい場合はMOVO Fleetが適しています。また、専用車載器の取り付け工事費用や手間を避け、従業員のスマートフォンを活用してスピーディーに動態管理・日報作成を始めたい場合はCariotを検討するとよいでしょう。

料金・プラン・導入方法

Offsegは、車載機器を購入またはリースし、月額のクラウドサービス利用料を支払うSaaS型の料金体系を採用しています。

プラン名 初期費用 月額費用 備考
機器買取プラン 要問い合わせ(本体価格・オプション品・取付工賃) 月額 2,530円(税込)〜 / 台 車載器本体・オプション品を購入の上、サービス利用料を月額で支払うプラン

※料金の詳細は導入台数や選択するオプション機器(リアカメラ等)、契約期間、リース形態によって変動します。見積もり時には以下の項目を確認することを推奨します。

  • 車載器本体代金およびオプション費用
    標準カメラ本体に加え、リアカメラやシガー電源コード等の追加オプション価格を確認します。
  • 取付工賃・設置スケジュール
    保有車両の拠点ごとの出張取付工賃や、設置作業にかかる所要日数・体制を確認します。
  • 最低契約期間と解約条件
    長期利用を前提とした契約年数設定や、途中解約時の条件・違約金の有無を事前に確認します。

導入の流れ・期間

Offsegの一般的な導入ステップは以下の通りです。(※具体的な導入期間は保有台数や取付工数により異なるため要問い合わせ)

  1. 問い合わせ・ヒアリング
    公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、保有台数、車種、現在の安全管理上の課題(事故削減、日報効率化、法令対応など)を相談します。
  2. デモ画面の確認・提案
    実際の管理画面ダッシュボードやAI検知機能、日報自動作成の仕様などをデモで確認し、運用の適合性を検証します。
  3. 見積もり・ご契約
    車両台数、必要オプション、取付工賃を含む見積もり条件を確認し、契約を締結します。
  4. 車載器の納品・取付工事
    対象車両への車載器取り付け工事を実施します。専門スタッフによる設置対応のほか、初期設定を行います。
  5. マスター登録・運用説明
    管理者画面でドライバー情報、所属拠点、車両情報などを登録し、管理者およびドライバーへの利用説明会や定着化支援を経て本稼働を開始します。

導入事例・実績

  • タニコー株式会社(製造業 / 厨房機器総合メーカー)
    全国約100カ所の営業所で約600台の社用車を運用。従来は事故発生時にドライバーの主観的な報告に頼らざるを得ず原因分析や再発防止が困難でしたが、Offsegの導入によりSDカード管理不要で確実な映像記録体制を構築。客観的な映像データをもとにした事故分析と安全運転指導が可能となり、事故後対応から予防型の安全運転管理へシフトしました。
  • 株式会社フジムラ製作所(製造業 / 精密板金加工)
    自社保有の社用車において、業務のデジタル化と安全管理体制の整備を目的に導入。危険運転行動の可視化による具体的な個別指導と、運転日報の自動作成を通じた業務効率化を推進しています。
  • 富山県南砺市(自治体 / 公共ライドシェア「なんモビ」)
    2025年3月から開始した公共ライドシェア事業において採用。一般ドライバーが自家用車を活用する運行形態において、プライベート利用時には録画・位置記録を停止できるプライバシー配慮機能や、運行状況・アルコールチェックデータの一元管理機能が高く評価されています。
  • 北海道電気相互株式会社(電気・ガス・熱供給・水道業)
    移動型電源車を含む保有車両にOffsegを導入。日報作成にかかる工数削減と安全運転教育の質の向上を両立するソリューションとして活用されています。
  • その他業界での導入
    エフエスロジスティックス株式会社(運輸業、101〜500台)、西部運輸株式会社(運輸業)、株式会社八洋(サービス業・自販機運営、101〜500台)、JAF(サービス業)、株式会社KANSOテクノス(建設業)、株式会社トラバース(建設業)など、幅広い業種で導入実績があります。

導入前に知っておきたいこと

  • 車載器設置のための工事・日程調整が必要
    シガーソケットやOBD-IIポートに挿すだけの簡易デバイスやスマートフォン完結型アプリと異なり、車載器本体と通信ユニットの設置作業が必要です。全車両の工事完了までに一定のスケジュール調整と工賃が発生する点に留意が必要です。
  • ドライバーへのプライバシー配慮と周知
    車内カメラによるドライバー状態の検知や常時通信が行われるため、導入初期に従業員から心理的抵抗が生じる場合があります。監視目的ではなく「万が一の事故時のドライバー保護」「客観的な評価と事故防止」であることを社内で周知し、合意形成を図ることが運用の定着化に重要です。
  • 外部システム連携の範囲確認
    アルコール検知システム(アルキラーNEX等)との連携は拡充されていますが、特定の自社基幹システムやWMS・TMSとの個別API連携可否については、事前にメーカーへの確認が必要です。

よくある質問(FAQ)

ドライバー用のスマートフォンアプリや対応環境はどうなっていますか?
ドライバー向けの機能はスマートフォンやWebブラウザから利用可能です。車両予約や乗車前点検、日報作成、運転診断結果の確認やeラーニングの受講などを手元の端末から行えます。詳細な対応OSや推奨動作環境は公式サイト等でご確認ください。
無料トライアルやデモ体験は可能ですか?
管理画面のデモ画面案内や導入前相談が実施されています。実機のトライアル貸出や具体的な検証条件については、デンソーテンまたは取扱代理店(リース会社等)へお問い合わせください。
SDカードの容量がいっぱいになって録画が止まることはありませんか?
OffsegはSDカードを使用せず内蔵メモリーにデータを自動保存する仕様です。SDカードの定期的なフォーマットや交換、容量不足による録画停止のリスクが低減されています。
既存のアルコールチェッカーと連携できますか?
パイ・アール社の「アルキラーNEX」やアネストシステム社の「BSS for ALC」など、提携しているアルコール検知システムとのデータ連携に対応しています。測定データを日報・月報へ自動反映できるほか、未測定走行時の自動アラート発信も可能です。
導入後のサポート体制はどうなっていますか?
導入時の利用者向け説明会や初期設定支援、運用定着化に向けた動画コンテンツ提供、導入後のヘルプデスクや機器故障時の保証対応など、充実したサポートメニューが用意されています。
契約期間や解約条件はどうなっていますか?
契約期間は機器の購入形態やリース契約の年数(例: 60カ月契約等)によって異なります。期間中の解約条件や違約金規定については、契約内容によって変動するため見積もり時にご確認ください。

参照・出典

他の車両動態管理システムと比較する

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