ロジこんぱすとは?
「ロジこんぱす」は、株式会社システックが提供する運送業界向けに特化したクラウド型運行・労務管理システム(テレマティクス)です。デジタルタコグラフ(デジタコ)機能とクラウドを連携させ、リアルタイムの動態管理や、改善基準告示に対応した労務管理を実現します。8インチの大型タッチパネル車載器を採用しており、直感的な操作でドライバーの負担を軽減しつつ、安全運転指導や業務効率化の課題を解決します。
主な機能・特徴
- 大型タッチパネルによる直感的な操作
車載器に8インチの大型タッチパネルを採用しています。文字やボタンが大きく表示されるため、IT機器の操作に不慣れなドライバーでも感覚的に使いこなすことができます。 - リアルタイムの動態管理とGPSトラッキング
車両の位置情報や走行軌跡をリアルタイム(3秒ごとなど)でクラウドに送信し、運行管理者がPCの管理画面から全車両の現在地や運行状況を即座に把握できます。 - 改善基準告示に対応した労務管理
連続運転時間、拘束時間、休憩時間などの情報を一括で出力・管理できます。労働時間の超過を事前に防ぐための仕組み作りが容易になります。 - 運転日報の自動作成
走行距離や時間、速度などの運転データをもとに、運転日報や各種帳票を自動で作成し、CSVやPDF形式で出力できます。ドライバーの帰社後の手書き負担を大幅に削減します。 - 音声付きメッセージ機能
事務所とドライバー間で双方向のメッセージ送受信が可能です。急なルート変更の指示や業務連絡をメール形式で円滑に行えます。 - 安全運転支援と警告機能
速度超過、急加速、急減速、急停車、アイドリング超過などを検知すると、警告アラームと画面メッセージでドライバーに直接通知し、安全運転を促します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
保有車両数が多く、ドライバーごとの労働時間や休憩時間など「改善基準告示」に沿った厳密な労務管理が求められる中堅〜大手の物流・運送業に最適です。また、ドライバーから事務所への電話連絡が多くて業務が煩雑化している現場や、手書き日報の作成に時間を取られている企業に向いています。大型タッチパネルを採用しているため、ドライバーのITリテラシーに不安がある現場の担当者にも推奨されます。
向いていない企業・現場
高度な労務管理やデジタコ要件を満たす必要がなく、数台の営業車の現在地を把握したいだけの小規模な現場や、スマートフォンアプリのみで完結させたい企業には、多機能すぎてコストや運用面でミスマッチになる可能性があります。そのような場合は、初期費用ゼロから始められる同社の簡易版「ロジこんぱすLite(シガーソケットタイプ・OBDⅡタイプ)」や、他社のスマホ完結型の車両管理アプリを検討した方がよいでしょう。
料金・プラン・導入方法
高機能版である「ロジこんぱす(ロジこんぱす2)」などの専用車載器を伴うプランの料金は原則として「要問い合わせ」となっています。企業ごとのカスタマイズや導入台数によって費用が変動します。
一方で、手軽に導入できる簡易版「ロジこんぱすLite(シガーソケットタイプ)」については、初期費用0円で利用できる月額1,980円のレンタルプランなどが公式オンラインショップで明示されています。詳細な見積もりや導入手順については、株式会社システックの公式サイトから問い合わせや資料請求を行う必要があります。
導入事例・実績
- 株式会社肥後産業
ドライバーの人数が多く労務管理や給与計算に課題を抱えていましたが、導入により目に見えない部分まで可視化されました。運行状況や情報共有が一斉メール(メッセージ機能)で済むようになり、社内の電話対応の負担が激減。さらにドライバーの手書き日報の手間が省け、休憩時間や場所の正確な把握により業務効率化が実現しています。 - 荒木運輸株式会社(導入台数: 250台)
速度超過のアラーム機能などにより、ドライバーのスピード意識が高まりました。運転成績表を出力して注意を促すことで、安全運転が定着。また、ロジこんぱすの機能をカスタマイズして時間給制度の仕組みと連動させ、監査対応とドライバーのインセンティブ獲得に向けた安全・省燃費運転を推進しています。
導入前に知っておきたいこと
導入企業(株式会社肥後産業の事例インタビューなど)から寄せられた課題・改善要望として、直感的なタッチパネルであっても「ドライバーの操作ミスがどうしても発生してしまうことがある」という点が報告されています。そのため、現場からは「操作が間違っていることに気付かせるアラート表示が欲しい」「休憩時間への自動変換機能があるとドライバーがさらに助かる」といった運用改善の要望が寄せられています。導入時には、現場のドライバーが操作に慣れるまでの運用ルールの周知や、操作ミス時のフォロー体制を整えておくことが求められます。
類似ツールとの違い・選び方
トランストロンや矢崎エナジーシステムなどの大手メーカーが提供するデジタルタコグラフと比較した際の「ロジこんぱす」の強みは、見やすい8インチの大型タッチパネルによるドライバー目線の操作性と、独自システム開発によるカスタマイズの柔軟性です。また、ソフトウェアのアップデートが永年無償で提供されており、車載器が故障しない限り「ランニングコストは通信費のみ」で最新機能を利用し続けられるというコストパフォーマンスの高さも特徴です。自社の業務フロー(独自の帳票形式や社内システムとの連携など)に合わせた専用のカスタマイズ開発を希望する企業にとっても有力な選択肢となります。
よくある質問(FAQ)
- どのような端末を使用しますか?
- ドライバー向けには、直感的な操作が可能な8インチの大型タッチパネルを搭載した専用の車載器を使用します。
- 運転日報は手書きする必要がなくなりますか?
- はい。車載器から送られる走行データをもとに運転日報や月報が自動生成されるため、手書きの手間が削減されます。
- ロジこんぱすLiteとは何が違うのですか?
- 「ロジこんぱす」は大型タッチパネルを備え、高度な労務管理やデジタコ機能に対応した本格的なシステムです。一方「ロジこんぱすLite」は、シガーソケットやOBDⅡポートに挿すだけで手軽に位置情報や走行履歴を取得できる、コストを抑えた簡易版の車両管理サービスです。