STAFF-FORCEとは?
STAFF-FORCE(スタッフフォース)は、株式会社ファーストオーダーが提供する、物流センターや倉庫現場に特化した作業実績収集および人員管理システムです。現場作業員が汎用スマートフォンやタブレット端末を用いて作業工程の開始・終了を打刻することで、これまで手書き日報や手動集計に頼っていた工程別の作業実績データをリアルタイムに自動収集します。集計されたデータをもとに作業進捗の把握や個人・工程ごとのKPI(生産性)を可視化し、物流現場のボトルネック解消や適正な人員配置、収支管理の精度向上を支援します。
主な機能
工程打刻・作業実績収集機能
- マルチデバイス対応の工程打刻
AndroidおよびiOSのスマートフォンやタブレット端末に対応し、専用ハンディターミナルを用意することなく現場作業の開始・終了を簡単に打刻できます。現場作業員が直感的に操作できるインターフェースにより、入力負担を最小限に抑えながらリアルタイムな実績収集を実現します。 - カラーカスタマイズ可能な工程ボタン
作業工程の選択ボタンは最大142色からカラー設定が可能で、作業者や工程ごとにボタンの配置や色を柔軟に変更できます。視認性に優れたボタン配置により、外国人労働者やパート・アルバイト作業員でも迷わず操作でき、誤打刻や入力漏れを未然に防止します。 - 事故・トラブル情報の登録と管理
現場で発生した作業事故やトラブル情報を端末から迅速に登録し、状況照会や集計表として管理できます。作業遅滞の原因となった事象をリアルタイムに把握することで、現場管理者が迅速なリカバリー対応や再発防止策を講じることが可能になります。
進捗管理・生産性KPI分析機能
- 作業日報の自動作成・集計
打刻された実績データを即座に集約し、見やすく工夫された作業日報を自動的に出力します。これまで終業後に手作業で行っていたExcelへの転記・集計作業を不要にし、管理者の事務負担を大幅に削減します。 - 生産性一覧表・推移表の出力
工程別や個人別の作業実績をもとに、単位時間あたりの処理能力や生産性の推移を自動で可視化します。作業員ごとの得意・不得意や工程ごとのボトルネックを定量的に把握できるため、科学的なアプローチによる工程改善や適切な人員再配置を推進できます。 - リアルタイムな作業進捗照会
各現場・ラインで進行している作業の進捗状況をリアルタイムにモニタリングできます。遅延が発生している工程を早期に検知し、手が空いている別工程のスタッフを速やかに応援へ回すなど、臨機応変な人員シフトの組み替えが可能になります。
マスタ管理・外部データ連携機能
- 柔軟なマスタ階層設定
システムマスタ、センターマスタ、所属マスタ、作業工程マスタ、担当者マスタ、事業所マスタなど、多拠点を運営する企業にも適した詳細なマスタ管理機能を備えています。現場ごとの運用ルールや業務フローに合わせて柔軟に設定を変更できます。 - WMS(倉庫管理システム)やPCデータとの連携
スマートフォンからの打刻入力だけでなく、PCからの実績データ入力や、外部の倉庫管理システム(WMS)とのデータ連携に対応しています。入出荷実績データと突合することで、作業時間あたりの処理個数など詳細な物流KPIの算出が可能になります。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
手書き日報の集計に膨大な工数を要し、工程別の生産性を正確に把握できていない倉庫運営企業
- 日報の手作業集計による管理工数の肥大化
現場スタッフが記入した紙の日報を管理者がExcelへ転記する作業が発生している場合、STAFF-FORCEのスマホ打刻と自動日報作成を活用することで、転記・集計工数を削減できます。作業実績がリアルタイムにデータ化されるため、日報作成業務の残業を減らす効果が得られます。 - 工程ごとの進捗遅延やボトルネックの特定難
どの作業工程で遅滞やミスが生じているか見えない課題に対し、カラー分けされたわかりやすい打刻画面で細かく実績を収集・分析できます。工程別の進捗や生産性推移が可視化されるため、遅延工程へ迅速に応援人員を投入できるようになります。 - 荷主への請求根拠や料金改定交渉の裏付け不足
荷主ごとの作業工数が不明瞭で適正な請求や交渉が難しい場合、作業実績データをもとに正確な作業工数を算出できます。定量的なKPIデータを提示することで、根拠を持った荷主交渉や契約見直しが可能になります。
多様なスタッフが混在し、使いやすい現場端末を低コストで整備したい物流拠点
- 専用ハンディ端末の調達コストと運用の硬直化
高額な専用端末の導入が難しい現場でも、汎用的なAndroid・iOS端末や既存タブレットを活用して低コストに導入できます。142色から選べるボタン配色など視認性に優れたUIにより、パートや外国人スタッフでも直感的な操作が定着します。 - 自社固有の作業フローに合わせたカスタマイズの必要性
パッケージの標準機能だけでは現場の運用に合わない場合でも、STAFF-FORCEは柔軟な個別カスタマイズに対応可能です。自社のセンター運営ルールに合わせた入力フローを構築し、現場の混乱を招くことなく運用できます。
向いていない企業・現場
ドライバーの運行労務管理や改善基準告示への対応を最優先とする運送事業者
- トラック乗務員の拘束時間・休息期間の管理を重視する場合
STAFF-FORCEは倉庫内の作業工程や人員の生産性管理に特化したシステムです。デジタコ連携による運転時間の自動取得や改善基準告示に基づく違反警告など、運送特化の労務管理機能は備えていないため、運送業向け勤怠管理システムの導入を検討する必要があります。
初期費用を抑えて小規模(数名規模)の勤怠打刻のみを簡易に行いたい企業
- 出退勤の記録のみを目的とした低コスト運用を求める場合
STAFF-FORCEは工程別の作業実績収集や生産性分析を強みとしており、初期費用(100万円〜)が発生するシステム設計となっています。工程管理を必要とせず出退勤打刻のみを求める小規模事業者にとっては、一般的な汎用クラウド勤怠管理ツールの方が適しています。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| STAFF-FORCE | 倉庫内の工程別打刻に対応し、作業日報の自動作成や生産性推移の分析、WMS連携を実現する物流作業実績収集システム | 初期費用:100万円〜 月額:150円/1ID〜(詳細は要問い合わせ) |
倉庫内の作業工程ごとの生産性・KPIを可視化し、日報集計工数を削減したい中堅〜大手の物流・製造現場 |
| 勤怠ドライバー | トラック運送業に特化し、デジタコ連携や改善基準告示に対応した拘束時間・残業時間のリアルタイム管理が可能 | 要問い合わせ | ドライバーの長時間労働抑制や改善基準告示の遵守、正確な給与計算を両立したい運送事業者 |
| TUMIXコンプラ | 鈴与グループ提供の運送業向けシステム。デジタコ実績から勤務簿を自動作成し法令基準超過リスクを通知 | 要問い合わせ | デジタコデータを活用して運行管理・労務管理の手間を削減し、コンプライアンスを強化したい運送会社 |
| 勤怠管理 V3 | 運転免許証やスマホWeb打刻に対応し、運送業の複雑な勤務形態・休息時間を自動集計する柔軟な勤怠ソフト | 要問い合わせ | 免許証打刻などを活用して点呼時の不正打刻を防ぎ、ドライバーごとの変形労働時間を集計したい企業 |
庫内オペレーションの効率化や人員の生産性可視化を目的とする場合は、作業工程ごとの細かな打刻やWMS連携ができるSTAFF-FORCEが有力な選択肢となります。ピッキング、仕分け、梱包といった各工程の作業時間を集計し、ボトルネックの解消や荷主への請求根拠を明確化したい物流センターに適しています。
一方で、トラックドライバーの改善基準告示対応や拘束時間・休息時間の管理、デジタコ連動を主目的とする場合は、勤怠ドライバーやTUMIXコンプラ、勤怠管理 V3などの運送業特化型システムを選択するのが適切です。自社の主要な管理対象が「倉庫内の作業実績・生産性」なのか「車両ドライバーの運行労務」なのかを明確にして比較検討を行う必要があります。
料金・プラン・導入方法
STAFF-FORCEの料金体系は、初期導入費用とユーザー数に応じた月額利用料で構成されています。
| 項目 | 料金(税抜) | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 100万円〜 | 初期導入支援、環境構築等(要問い合わせ) |
| 月額利用料 | 150円 / 1ID〜 | 利用規模・契約ID数に応じた従量設計(詳細は要問い合わせ) |
※上記は公式サイト「よくあるご質問」に記載された参考価格です。実際の見積もり時には、以下のポイントについてベンダーへの確認が必要です。
- 拠点数・利用人数による料金変動
管理対象となる作業員ID数や、展開する拠点数に応じた具体的な月額費用の見積もり条件。 - クラウド環境の選定とカスタマイズ費用
推奨環境であるAWSクラウドのほか、オンプレミス環境での構築や、個別機能カスタマイズを依頼する際の追加開発費用。 - 端末機器の調達条件
自社所有のスマートフォン・タブレットを利用するか、提携先経由で安価に端末を調達するかによる費用構成の違い。
導入の流れ・期間
STAFF-FORCEの導入は、概ね以下のステップで進められます。具体的な導入期間は要件やカスタマイズの有無によって異なるため、問い合わせ時の確認が必要です。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトの問い合わせフォーム等から連絡し、現場の課題や対象拠点規模、管理したい作業工程のヒアリングを受けます。 - デモの実施・機能確認
ベンダーによるデモンストレーションを通じて、実際のスマホ打刻画面や日報出力、生産性分析画面の操作感を確認します。 - 要件定義・見積もり提示
クラウド環境の選定(AWS推奨/オンプレミス)、カスタマイズ要件、利用端末数などを確定し、見積もりと導入スケジュールの提示を受けます。 - 契約・環境構築・マスタ設定
契約締結後、サーバー環境のセットアップや事業所・工程・作業者などの各種マスタ登録を進めます。 - 現場テスト・操作説明
現場のスマートフォンやタブレットにアプリ・アクセス環境を配備し、打刻テストと作業員への操作説明を行います。 - 本稼働・運用開始
実際の物流作業で打刻運用を開始し、日報集計の自動化や進捗照会、KPI分析機能の活用をスタートします。
導入事例・実績
公式サイトで公開されている導入事例として、以下の実績が確認されています。
- 大手3PL商社系物流センター C社様
スーパー、外食チェーン、個人宅向け食品センター等のBtoB/BtoC物流センター業務を受託運営する企業において導入。AWS環境下でPCおよびタブレット(Android・iPad)を利用して運用されています。
【導入前の課題】作業者から提出される手書きの作業実績をExcelに転記して集計していたため多大な時間を要していた点、作業員の生産性を向上させて人手不足に対応したい点、顧客(荷主)交渉時の理論武装として根拠データを持ちたいという課題がありました。
【導入後の成果】作業の開始・終了時刻および経過をタブレットからリアルタイムに収集できるようになり、手入力や思い違いによる記入ミス・転記ミスが解消。収集データをもとに工程ごとの進捗を把握できるようになったことで、どの現場でいつ作業の遅滞やミスが生じているかが可視化されました。
導入前に知っておきたいこと
現時点において、第三者レビューサイトやSNS上で公開された具体的な不満・クレーム等のユーザー評価は確認できていません。ただし、システムの特性および公開仕様から、検討時には以下の点に留意する必要があります。
- 現場作業員への打刻運用の定着化
工程ごとの正確な実績データを収集するためには、現場作業員が作業開始時・終了時に漏れなく端末で打刻する習慣を徹底する必要があります。ボタンのカラー分けなど直感的な工夫は施されているものの、導入初期の定着教育が不可欠です。 - ネットワーク環境の整備
タブレットやスマートフォンからリアルタイムに実績データを収集・照会するため、倉庫内の各作業エリアでWi-Fi環境またはモバイルデータ通信が安定して接続できるインフラ環境が求められます。
よくある質問(FAQ)
- 利用可能な端末や対応OSは何ですか?
- AndroidおよびiOSに対応しており、市販のスマートフォンやタブレット端末、PCで利用可能です。専用のハンディターミナルを新たに購入することなく、既存端末を活用して運用できます。
- 導入前にデモを見ることはできますか?
- ベンダーによるデモの実施に対応しています。詳細な日程や実施方法については公式サイトより問い合わせが可能です。
- クラウド環境以外のオンプレミスでの導入は可能ですか?
- クラウド環境としてはAWSが推奨されていますが、オンプレミス環境での導入構築にも対応しています。
- 自社独自の業務フローに合わせたカスタマイズはできますか?
- 個別のカスタマイズ開発に対応しています。現場の特殊な工程管理や運用ルールに合わせた仕様調整が可能です。
- 物流現場以外の業種でも利用できますか?
- 物流作業の実績管理だけでなく、小売業等におけるシフト管理や作業工程管理などにも対応しています。
- 端末(スマートフォン)の調達支援はありますか?
- 提携先との連携により、端末を安価に提供するサポート体制が用意されています。