みえーるどとは?
ユーピーアール株式会社が提供する「みえーるど」は、コールドチェーンや温度管理に特化したIoT遠隔監視ソリューションです。ワイヤレスデータロガーを活用して、輸送や倉庫、工場、店舗内の温度と湿度を24時間体制で計測・管理します。複数拠点のデータをクラウドサーバーで一括管理し、異常発生時には即座にアラート通知を行うことで、医薬品の厳格な品質管理(GDP対応)や食品の安全管理(HACCP対応)における手作業の負担を大幅に軽減し、業務の自動化と確実な記録を実現します。
主な機能・特徴
- データ取得の自動化と一括管理
複数拠点の温湿度データを自動で取得し、クラウド上で一括管理・ウェブで閲覧できます。データは最大2年間保存され、CSV形式でのダウンロードも可能です。 - 異常発生時のアラートメール通知
あらかじめ設定した温度・湿度の閾値を逸脱した場合、指定したメールアドレスへ即座にアラートメールを送信します。これにより、異常の早期発見と迅速な対応が可能になります。 - トレンドグラフの表示
取得した温度・湿度のデータは、ウェブ上でトレンドグラフとして視覚的に表示でき、環境変化の推移を簡単に把握できます。 - 煩わしい配線工事が不要
親機とセンサー子機は特定小電力無線でネットワーク接続され、親機はLTE通信を利用してクラウドへデータを送信します。大掛かりなネットワーク構築や配線工事なしで柔軟に設置できます。 - 最大20台の無線センサーを登録可能
1台の親機に対して、最大20台までの無線センサー(子機)を登録でき、広範囲や複数箇所の計測にも対応します。 - 多彩なセンサーのラインナップ
マイナス60℃の超低温から155℃までの幅広い温度帯に対応する子機や、食品の中心温度(芯温)を片手で簡単に計測できる本体・センサー一体型の子機など、用途に応じた機器が揃っています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
【向いている企業・現場】
中堅から大手企業で、医薬品・医療業界(GDP対応)や食品・飲料業界(HACCP対応)の現場に非常に適しています。複数の物流倉庫、工場、飲食店店舗を運営しており、これまで手作業で行っていた温湿度確認や巡回記録の業務負担(移動・時間的負担)を削減したい担当者におすすめです。また、備蓄米や原料の保管において、細かな温度管理と異常時の迅速な対応で食品ロスを防ぎたい企業にも向いています。高所など危険な場所での計測作業を無人化し、従業員のケガのリスクを低減したい現場にも最適です。
【向いていない企業・現場】
親機からクラウドへのデータ送信にLTE通信を利用するため、携帯電話の電波が全く届かない地下施設や、完全に遮蔽された隔離空間での利用には、事前の通信環境の確認が必要であり、場合によっては導入が困難になります。また、温度や湿度以外の要素(CO2濃度、照度、気圧など)も同じシステムでまとめて統合管理したい場合や、ごく小規模な単一の店舗で高度なクラウド一括管理機能までの費用対効果が見合わない場合には、別の専用システムやより簡易的なツールを検討した方がよいでしょう。
料金・プラン・導入方法
「みえーるど」の具体的な料金プラン・導入費用に関する公式な金額の公開は現時点では確認できませんでした。導入するセンサーの種類や台数、システム構成によって費用が変動するため、詳細な料金および導入方法についてはユーピーアール株式会社へ直接「要問い合わせ」となります。
導入事例・実績
- 日本梱包運輸倉庫株式会社
備蓄米の保管倉庫における温湿度管理業務に導入。これまで目視で行っていた複数倉庫の温湿度確認を自動化・一元管理し、巡回記録作業を削減しました。温湿度逸脱時のアラートメールにより食品ロスの防止につながったほか、高所での計測作業が無人化されたことで従業員のケガのリスク低減も実現しています。 - 株式会社朝日森
医薬品の倉庫内において「みえーるど」を活用。厳密な温度管理が求められる環境下で、温度管理業務を自動化し、医薬品の管理品質向上と作業の安全性の向上を実現しています。
導入前に知っておきたいこと
現時点では、インターネット検索やSNS上で公開されている「みえーるど」に関する具体的なユーザーの不満、課題報告、デメリットに関する口コミ等は確認できませんでした。最新の導入企業の生の声や、自社環境における運用上の懸念点(通信環境の確保など)については、メーカー担当者に直接確認することをおすすめします。
類似ツールとの違い・選び方
温湿度管理ソリューションの中には、大きく分けて「定点監視向け(倉庫・工場用)」と「移動体監視向け(輸送トラッキング用)」が存在します。「みえーるど」は、倉庫や工場、店舗など定点での長期的な環境監視に特化している点が強みです。一方、輸送中のモノの現在位置と温湿度をリアルタイムで同時に追跡したい場合は、同社が提供する「なんつい」のような移動体向け追跡ソリューションが適しています。
また、他社のクラウド型温湿度管理システムと比較する際、「みえーるど」は導入実績の豊富なワイヤレスデータロガーを活用し、LTE通信と組み合わせることで独自のWi-Fiネットワークインフラを持たずに設置できる点が特徴です。自社の既存Wi-Fi環境を利用するか、独立したLTE通信を利用するかは、セキュリティやネットワーク負荷の観点でシステム選びの重要な比較ポイントとなります。
よくある質問(FAQ)
- どのような機器を使用して測定しますか?
- ワイヤレスデータロガーの各種センサー子機を使用します。用途に合わせて、広範囲な温度帯に対応するセンサーや、食品の中心温度を計測する専用機器などが選択できます。
- 導入時に大掛かりな配線工事は必要ですか?
- 不要です。センサー(子機)と親機の間は特定小電力無線で通信を行い、親機からクラウドサーバーへはLTE通信を利用してデータを送信するため、煩わしいLAN配線工事なしで設置が可能です。
- 食品の芯温(中心温度)の測定には対応していますか?
- はい、対応しています。本体とセンサーが一体化して片手で使いやすい食品中心温度計測用の子機が用意されており、効率的なHACCP対応をサポートします。
- 計測データはどのくらいの期間保存されますか?
- 計測されたデータはクラウドサーバー上に最大2年間保存されます。また、必要に応じてデータをCSV形式でダウンロードすることも可能です。