ろじたんとは?
ろじたんは、倉庫作業におけるスタッフごとの作業時間をスマートフォンやタブレットで計測し、物流KPIや収支の可視化・分析を支援するクラウド型作業分析ツールです。株式会社NX総合研究所が提供しており、手書き日報やストップウォッチ観測による集計負荷・精度のバラつきといった現場課題を解決します。WMS(倉庫管理システム)などの実績データと組み合わせたダッシュボード分析により、現場のボトルネック特定や適正な人員配置、荷主への料金妥当性提案を支援します。
主な機能
現場実績の収集・計測機能
- スマートフォンアプリによるワンタップ計測
作業スタッフが携行するAndroid端末の画面に表示された作業項目ボタンをタップするだけで、作業の切り替えと実績時間が記録されます。タップ忘れを防止するための定期アラームやバイブレーション通知機能も備わっており、計測漏れを防ぎます。 - 据え置きタブレットとICカード連携による計測
定位置に設置した1台のタブレットに作業項目を表示し、スタッフが手持ちの交通系ICカードや電子マネーカード(FeliCa等)をリーダーにかざすだけで個人を特定して記録できます。全作業員に端末を配布しにくい現場でも低コストで導入可能です。 - 歩数計測・ウェアラブル端末連携
スマートフォンのセンサー機能や対応ウェアラブル端末を活用し、作業時間と同時にスタッフの歩数や動線を把握できます。動線のムダを抽出し、倉庫レイアウトの見直しやピッキングルートの最適化に役立てられます。
管理・集計・ダッシュボード機能
- Web管理画面での一括設定とテンプレート活用
管理者はWebブラウザからスタッフ情報や計測作業項目を一括設定・変更できます。一般的な倉庫荷役や事務作業、国際物流フォワーディング業務向けなど15種類以上の作業テンプレートが標準用意されており、ゼロから項目を設計する手間を省けます。 - 物流ダッシュボード・KPI可視化
取得した作業時間データとWMSから出力された物量・出荷実績データを組み合わせ、作業生産性や物量推移、スタッフ別のタイムテーブルをグラフで表示します。異なる2つの期間のデータを重ね合わせて改善前後の比較検証を行うことも可能です。 - 収支管理機能
計測された作業工数と人件費、荷主ごとの作業実績を紐付けることで、作業単位や荷主単位での収入・費用・利益を算出できます。感覚値ではなくデータに基づいた個建単価の改定交渉や収支改善活動を支援します。
運用支援・周辺ソリューション連携
- 機材レンタルサービス
計測に必要なスマートフォンやタブレット、データ通信端末(Pocket Wi-Fi)、ウエストポーチなどを一式でレンタル提供しています。現場側で専用端末を新規調達することなく、短期間のスポット検証から手軽に開始できます。 - デジタルホワイトボード「ろじたんデジボ」連携
現場の人員配置や出勤状況をクラウド上でリアルタイムに管理できるデジタルホワイトボード機能を提供し、従来のアナログなマグネットボード管理をデジタル化します。 - 物流コンサルタントによる導入・改善支援
NX総合研究所のコンサルタントによる初期の計測項目設計支援、集計結果に基づく改善施策提案、独自集計を行うオーダーメイドレポート作成などの専門オプションが用意されています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
作業ごとの工数把握が曖昧で、適正な料金請求や人員配置ができていない企業
- 荷主ごとに投入工数が異なり、赤字案件の特定や料金改定が進まない
ろじたんの収支管理機能と作業項目別計測を導入することで、荷主別・作業別の実労働時間を正確に算出できます。物量に応じた料金変動制の提案や、根拠のある単価交渉を行うことが可能になります。 - 手書き日報やストップウォッチ調査の集計工数が重く、継続的な改善が定着しない
スマートフォンやタブレットでのタップ操作により作業履歴が即座にクラウド集計されるため、管理者の集計工数を削減し、日々の生産性推移を継続して追跡できる体制が構築できます。
スポットで現場診断を行いたい企業や、初期設備投資を抑えてスモールスタートしたい企業
- 自社端末の大量購入や大規模なシステム改修を行わずに現状把握を始めたい
機材レンタルサービスとスポット契約プランが用意されているため、繁忙期のみの計測や特定拠点での現状診断を短期間・低コストで実施できます。
向いていない企業・現場
ハンズフリーでの完全自動実績取得や、WMS側での完全自動トラッキングのみを求める現場
- 作業中にスマホやタブレットを一切操作させたくない
ろじたんは作業の開始・終了時や定期的なタイミングで画面タップまたはICカードタッチを行う運用が前提となります。完全自動での動線追跡(RFIDゲート通過のみで全記録を行うなど)や、ハンディスキャンの読み取りログだけで全工程を完結させたい現場では、専用のハードウェア連携ツールやWMS標準機能の活用を検討する必要があります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| ろじたん | スマホ・タブレットで作業時間を手軽に計測し、テンプレートやダッシュボードでKPI・収支を分析。機材レンタルやコンサルオプションも充実。 | 基本料金: 月額12,000円〜 / スポット48,000円/回〜(レンタル料・オプション別途) | 端末未配備の現場、まずはスポットや小規模から作業時間・収支の可視化を始めたい物流・製造企業 |
| ロジメーター | 現場に設置したタブレットで作業実績を即時取得し、生産性や収支をダッシュボードでリアルタイム可視化。人員計画の最適化に強み。 | 要問い合わせ | タブレット据え置き運用を中心に、複数拠点のリアルタイム進捗・収支管理を定着させたい企業 |
| LOGINECT データ可視化 | 倉庫内在庫、出荷実績、輸配送データなど幅広い物流データを自動収集・集約し、50種類以上の物流KPIを可視化する統合ダッシュボード。 | 要問い合わせ | 倉庫内の作業工数だけでなく、在庫や輸配送を含めたサプライチェーン全体のKPIを統合管理したい企業 |
| ci.Himalayas/Compass | WMSの蓄積データやハンディ端末の作業実績をもとに、物流KPIの可視化とAIによるデータ洞察・改善策提示を行う分析アプリ。 | 要問い合わせ | シーネット製WMS等のハンディ端末実績データを直接活用し、追加の計測操作なしで高度な分析を行いたい企業 |
現場作業の可視化ツールを選定する際は、「実績データの取得方式」と「導入目的のスコープ」が判断のポイントになります。作業スタッフ全員に専用端末を持たせていない環境や、短期間のスポット調査から着手したい場合、あるいはコンサルティング支援を受けながら作業項目を整理したい場合は、機材レンタルと柔軟な契約体系を持つ「ろじたん」が適しています。
一方で、既に導入済みのWMSやハンディターミナルのログデータを主軸として作業者の追加操作なしに分析を行いたい場合は「ci.Himalayas/Compass」などのWMS特化型分析ツールが候補になります。また、庫内作業にとどまらず輸配送や在庫全体のサプライチェーンデータを統合可視化したい場合は「LOGINECT データ可視化」や「skylaa」のような上位のSCM可視化ソリューションとの比較検討が推奨されます。
料金・プラン・導入方法
ろじたんは、倉庫の規模(計測対象スタッフ数)に応じた基本料金に、必要に応じた機材レンタル費用やオプション費用を組み合わせる料金体系となっています。
| 項目 | 料金体系(税抜) | 備考 |
|---|---|---|
| 基本料金(年間契約) | 月額 12,000円〜 | 計測対象スタッフ数・規模に応じて変動。 |
| 基本料金(スポット契約) | 48,000円/回〜 | 特定期間のみの集中調査や診断に適したプラン。 |
| 機材レンタル料金 | 30円/台 × 利用日数 + 事務手数料(3,500円〜) | スマートフォン、通信端末、タブレット等の貸出構成により変動。 |
| コンサルティング・レポートオプション | 150,000円〜 | 導入コンサル、改善コンサル、オーダーメイドレポート作成など。 |
自社所有のスマートフォンやタブレットを利用する場合は機材レンタル料金を抑えることが可能です。詳細な見積もり算出にあたっては、対象拠点数、計測対象人数、利用期間(年間またはスポット)、レンタル機材の有無を事前に確認する必要があります。
導入の流れ・期間
ろじたんの導入は、問い合わせから稼働まで概ね以下のステップで進行します。レンタル機材を利用する場合、契約から約3週間を目安に機器が納品されます。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトのフォーム等から問い合わせを行い、現状の課題(日報集計の負担、収支把握の不備など)や対象拠点の規模を伝えます。 - 無料オンラインデモ・プラン提案
オンラインデモで実際のスマートフォン画面やダッシュボードの操作性を確認し、対象人数や期間に応じた見積もり・プランの選定を行います。 - 契約・機材準備
年間契約またはスポット契約を締結します。機材レンタルを利用する場合は、設定済みの端末一式が約3週間で納品されます。 - 初期設定・作業項目の登録
Web管理画面からスタッフ情報および計測作業項目を登録します。15種類以上の業界別テンプレートを活用することで初期設計を短縮できます。 - 現場説明・計測開始
現場スタッフへ端末の操作方法やタップ手順を周知し、計測を開始します。
導入事例・実績
ろじたんは物流事業者や製造業を中心に約500拠点以上で導入実績があります。
- ケーエルサービス西日本株式会社(キリングループロジスティクスグループ)
京都・尼崎・広島の3拠点の物流センターにおいて、正確な荷役生産性の把握を目的に導入。作業分類別・スタッフ別の工数を可視化し、現場改善の基礎データを確立しています。 - 日本トランスシティ株式会社
従来はハンディターミナル(HDT)に簡易アプリを入れて生産性把握を試みていたものの、端末管理の煩雑さから継続運用に課題を抱えていました。ろじたんの導入により運用の手軽さを実現し、人材不足に対応するための生産性向上活動を推進しています。 - 知多産業運輸株式会社(豊橋御津DP)
倉庫業務と運送業務が混在する拠点において導入コンサルティングを活用し、現場の実態に合わせた計測作業項目(デバン作業のバラ/パレット別、ピッキング形態別など)を設定。部門ごとの正確な工数集計体制を整えました。 - 金融系受託物流センターの事例(公式公開事例)
作業分類別・スタッフ別の作業時間を把握したことで、実態に基づいた物量連動の変動料金体系を導入。荷主の物流コスト削減と自社の個人別生産性向上・利益率改善を両立させています。
導入前に知っておきたいこと
導入を検討するにあたり、以下の運用上の留意点を事前に確認しておくことが重要です。
- 現場スタッフへの操作定着と押し忘れ対策
作業開始時や作業切り替え時にボタンを押す運用となるため、導入初期はスタッフへの丁寧な周知や、アラーム・バイブ通知機能を活用した押し忘れ防止対策が必要です。 - 計測方式の使い分け(スマホ携行 vs タブレット据え置き)
全員にスマートフォンを持たせると詳細な歩数や個別動線が取れる反面、管理端末数が増加します。1つの作業を長時間行う現場やコストを抑えたいラインでは、ICカードをかざすタブレット据え置き方式を併用するなど、現場ごとの運用設計が求められます。 - 可視化後の改善アクション体制
データを集計・可視化するだけでは生産性は向上しないため、出力されたKPIや散布図をもとに誰がどのような改善施策を打つか、社内の推進体制や役割分担を明確にしておくことが不可欠です。自社にノウハウが不足している場合は、改善コンサルティングオプションの活用も検討材料となります。
よくある質問(FAQ)
- アプリの対応環境やOSは何ですか?
- 時間計測アプリはAndroid端末に対応しています。また、管理画面やダッシュボードはPC等のWebブラウザから利用可能です。
- 自社でスマートフォンを用意できない場合でも導入できますか?
- スマートフォン、データ通信端末(Pocket Wi-Fi)、タブレット、ウエストポーチなどのレンタルサービスが用意されているため、自社で機材を購入・準備しなくても導入できます。
- 無料のデモやトライアルはありますか?
- オンライン会議システムを利用した無料オンラインデモが提供されており、実際の画面や操作感を確認することができます。
- 短期間だけのスポット利用は可能ですか?
- 年間契約プランのほかに、1回単位で利用できるスポット契約プラン(48,000円/回〜)が用意されており、繁忙期の診断や特定期間の調査に活用できます。
- 倉庫以外の業務(事務作業や国際物流など)でも利用できますか?
- 倉庫荷役だけでなく、国際物流フォワーディング業務や一般事務作業向けの作業項目テンプレートも提供されており、オフィス業務や貿易実務の工数可視化にも活用されています。
- どのようなサポート体制がありますか?
- 計測項目の設計を支援する「導入コンサルサービス」、計測データから課題を分析して改善策を提案する「改善コンサルサービス」、独自フォーマットで集計する「オーダーメイドレポートサービス」などの有償オプションが提供されています。