物流KPIテンプレートとは?
株式会社内田洋行が提供する「物流KPIテンプレート」は、散在する物流業務の実績データを統合・解析し、グラフィカルな分析ダッシュボードを自動生成するクラウドサービスです。ウイングアーク1st株式会社のBIツール「MotionBoard Cloud」をシステム基盤に採用しており、内田洋行が物流コンサルティングで培ったノウハウをテンプレート化しています。物流費のサマリや拠点別コスト、庫内作業の生産性、在庫回転率などの主要KPIを定量的に可視化することで、手作業による集計工数を削減し、勘や経験に頼らない物流改善と経営判断の迅速化を支援します。
主な機能
物流コスト・運賃分析機能
- 年間物流コストサマリ・拠点別内訳
全社の物流費サマリやセンター別の物流費内訳、売上高物流費比率の年間推移をダッシュボード上で可視化します。拠点ごとのコスト構造を同一基準で比較・把握できるようになり、全社的なコスト削減施策の優先順位付けが可能になります。 - 売上高運賃比率・得意先別運賃分析
当月の売上高運賃比率の推移や、運賃負担の大きい得意先・納品先のBEST/WORSTランキング、県別の運賃実績を集計・表示します。配送エリアや取引先ごとの収支状況を明確にし、運賃交渉や配送ルートの見直しに向けた判断材料を提供します。
庫内生産性・作業進捗分析機能
- 平均生産性・担当者別生産性ダッシュボード
当月の平均生産性や日別・作業別の作業量、作業担当者ごとの処理実績をグラフィカルに集計します。現場作業者ごとのバラつきや日ごとの繁閑を数値で把握できるため、作業標準化や無理のない人員配置計画の立案に寄与します。 - 外部作業計測データ連携
NX総合研究所の「ろじたん」など外部の作業時間計測ツールやWMSの実績データを取り込んでKPI化することが可能です。人手作業にかかる時間やフォークリフト稼働実績などを組み合わせることで、庫内オペレーションのボトルネック特定を支援します。
在庫適正化・ロケーション分析機能
- 在庫回転率・不動在庫一覧・ABC分析
品目ごとの在庫回転率、長期間動きのない不動在庫の一覧、出荷頻度や出荷額に基づくABC分析レポートを自動作成します。過剰在庫や滞留在庫の早期発見を促し、キャッシュフロー改善と保管スペースの適正化を後押しします。 - ロケーション別・ゾーン別出庫回数分析
倉庫内のゾーン別出庫回数や商品別の出庫実績(BEST/WORST)を分析します。出荷頻度の高い商品を動線の短い位置へ配置するなど、データに基づいたレイアウト改善やピッキング作業の効率化を支援します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
複数拠点を展開し、物流コストや現場生産性の管理基準が統一されていない企業
- 拠点ごとにExcel集計を行っており全社データの把握に時間がかかる
内田洋行のテンプレートにより、各拠点の出荷実績や運賃データを共通のBIダッシュボードに自動統合します。集計の手間をなくし、拠点横断でのコスト比較や生産性のバラつきをタイムリーに把握できます。 - 運賃や荷役費の上昇に対して取引先や委託先との交渉根拠が不足している
売上高運賃比率や得意先別・県別の運賃データ、不動在庫一覧などを客観的な数値として算出します。感覚値ではなく定量的な事実をもとに、運賃適正化や出荷ロットの見直しに向けた協議を進められます。
基幹システムやWMSのデータはあるが、改善施策への活用が進んでいない企業
- 現場データは蓄積されているものの分析テンプレートを自社で設計できない
内田洋行がコンサルティング実績に基づいて事前定義した生産性・運賃・在庫の標準KPIを活用できます。ゼロからBI画面を設計することなく、導入後すぐに要点を押さえたダッシュボード運用を開始できます。
向いていない企業・現場
作業実績や入出荷データがデジタル化されておらず紙中心で運用している企業
- 実績データが未整備な段階ではダッシュボードの自動作成が機能しない
物流KPIテンプレートは基幹システムやWMS、計測ツールから出力される実績データを元に分析を行う仕組みです。デジタル化された入出荷実績や作業時間データが存在しない場合は、まずハンディターミナルやWMS、時間計測ツールの導入によるデータ収集基盤の構築を優先する必要があります。
単一の小規模拠点で作業員も数名程度と限定的な現場
- データ分析ツールの導入コストに対して可視化による改善余地が小さい
少人数かつ単一拠点の場合、管理者が目視で現場状況を把握できるケースが多く、BI基盤を活用した多角的な分析の費用対効果が得にくいため、簡易な表計算ソフトや小規模向けWMSの標準レポート機能での運用を検討する方が適しています。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| 物流KPIテンプレート | MotionBoard Cloudを基盤に、内田洋行のコンサル知見を反映したコスト・運賃・生産性・在庫の標準テンプレートを提供 | 要問い合わせ(月額課金) | 基幹システム連携を視野に入れ、複数拠点のコスト・生産性KPIを一元管理したい中堅〜大手企業 |
| ロジメーター | 現場作業者がタブレットで実績を直接入力し、日々の作業生産性や収支を即時集計・可視化する現場特化型ツール | 要問い合わせ | 倉庫内の作業進捗や人員ごとの生産性・収支を現場主導でリアルタイム管理したい企業 |
| ろじたん | スマホアプリで倉庫内作業時間を計測・集計し、ダッシュボード上でボトルネック分析を行うツール | 要問い合わせ(アプリ・Web利用等) | 作業時間計測から始め、人手作業のムダや待機時間を特定して現場改善を行いたい企業 |
| LOGINECT データ可視化 | 50種類以上の物流KPIダッシュボードを備え、倉庫内在庫や出荷・積載データを自動収集・可視化するクラウド基盤 | 要問い合わせ | 輸配送から庫内在庫まで幅広い物流KPIを網羅的にダッシュボード化したい企業 |
現場作業の「時間計測や作業者入力」を中心に行い、日々の現場オペレーションを直接見直したい場合は「ロジメーター」や「ろじたん」が適しています。特に「ろじたん」で取得した作業計測データを「物流KPIテンプレート」側に取り込んで高度なダッシュボード分析を行うといった連携も可能です。
一方、基幹システムやWMS、販売管理システム(内田洋行の「スーパーカクテル」など)に蓄積されたデータを活用し、全社の物流費サマリ・売上高運賃比率・在庫回転率・拠点別生産性などを経営視点・管理者視点で総合的に分析したい場合は「物流KPIテンプレート」が有力な選択肢となります。
料金・プラン・導入方法
物流KPIテンプレートの利用料金は公式Webサイト上では金額が公開されておらず、要問い合わせとなっています。SaaS(月額課金)モデルで提供されており、利用する拠点数やユーザー規模、連携するデータソースの要件に応じて個別に見積もられます。
問い合わせや見積もりの際は、以下の点を確認することをおすすめします。
- 基盤となるBIライセンス費用
MotionBoard Cloudのライセンス形態や契約アカウント数に応じた費用の内訳。 - 初期導入支援・データ連携構築費用
既存の基幹システムやWMSからのデータ抽出・変換・連携設定にかかる初期費用の有無。 - コンサルティング・運用サポートの範囲
テンプレート導入後のKPI運用定着やレイアウト改善などのコンサルティング支援が含まれるかどうか。
導入の流れ・期間
物流KPIテンプレートの導入は、一般的なデータ分析クラウドサービスの導入手順に沿って進行します(具体的な導入期間は要問い合わせ)。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトの問い合わせフォームより連絡し、現状の物流課題、管理したいKPI、既存の基幹システム・WMSのデータ保持状況などを相談します。 - 製品デモ・要件確認
担当者による画面デモを通じて、ダッシュボードの表示項目やテンプレートの適合性を確認します。 - 見積もり・契約
管理対象拠点数や利用ユーザー数、連携要件に応じた見積もり内容を確認し、利用契約を締結します。 - データ連携設定・初期セットアップ
対象となる実績データ(出荷実績、在庫データ、作業実績など)をテンプレートのフォーマットに合わせて取り込む連携環境を構築します。 - 運用開始・KPIモニタリング
ダッシュボード上で定期的な実績分析を開始し、物流コスト削減や生産性向上に向けた改善サイクルを回します。
導入事例・実績
内田洋行が公開している物流改革の取り組み事例として、給食向け業務用食品卸大手の株式会社泉平における「AI物流プロジェクト」のレポートが公表されています。同社では内田洋行の販売管理システム「スーパーカクテル」やWMSを軸に物流改善を推進し、全拠点で物流KPIを統一して現場の見える化と定着を図る取り組みが紹介されています。
なお、物流KPIテンプレート単体としての具体的な導入社数や詳細な数値効果(工数削減率など)を公表した事例については、現時点で確認できていません。最新の事例や自社業態に近い実績については公式サイトよりお問い合わせください。
導入前に知っておきたいこと
物流KPIテンプレートを検討するにあたり、以下の点に留意が必要です。
- データの事前整備が必要
本ツールは実績データを解析して可視化する仕組みであるため、分析元となる入出荷データや作業時間、運賃データが各システム上で正しく記録・出力できる状態になっていることが前提となります。 - 公開ユーザーレビューの状況
現時点では、Web上やSNS等で広く公開されたユーザー評価・口コミ・課題報告は確認できていません。検討時は自社の保有データフォーマットとの適合性や操作性について、事前にベンダーへ直接確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
- どのようなBIツール上で動作しますか?
- ウイングアーク1st株式会社が提供するクラウド型BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」をシステム基盤として利用しています。
- 自社で利用している他社製WMSや基幹システムのデータも取り込めますか?
- 物流KPIテンプレートが規定するデータフォーマットに沿って実績データを出力・連携できれば分析可能です。具体的な連携可否やデータ形式については問い合わせが必要です。
- モバイル端末やタブレットからの閲覧に対応していますか?
- クラウドサービスとして提供されており、Webブラウザ経由でアクセスが可能です。対応ブラウザや端末の推奨環境についての詳細はベンダーへご確認ください。
- 無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
- 内田洋行の担当者による製品デモや営業訪問による紹介を受け付けています。無料トライアル環境の提供可否については要問い合わせとなります。
- システム導入だけでなく、現場の物流改善コンサルティングも依頼できますか?
- 内田洋行では現状調査や課題抽出、拠点統合計画、庫内レイアウト設計などの総合的な「物流コンサルティングサービス」を提供しており、ツール導入と組み合わせた支援が可能です。
- 最低契約期間や解約条件はどうなっていますか?
- 契約条件の詳細は公開されていません。見積もり時に契約期間や更新条件について確認することを推奨します。