LOGINECT データ可視化とは?50種以上の物流KPIを一元管理・分析できるクラウドツールの特徴を解説

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倉庫内在庫や出荷実績、輸送車の積載量などの物流データを自動収集・集約し、一元管理するクラウドサービス。コストや生産性を中心とした50種類以上の物流KPIをダッシュボードで分かりやすく可視化し、分析作業の効率化と意思決定を支援します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
製造業 物流・倉庫業 小売・卸売業

LOGINECT データ可視化とは?

「LOGINECT データ可視化」は、TOPPANデジタル株式会社が提供する物流DX・データ分析向けのクラウドSaaSです。物流業務で発生する倉庫内在庫、出荷実績、輸送車の積載量などの多様なデータを自動で集約・一元管理します。データの収集やクレンジングといった煩雑な準備作業を自動化し、国や業界団体の推奨指標をベースにした50種類以上の物流KPIを標準ダッシュボードで見やすく表示します。物流コストの削減や生産性向上のための分析作業を大幅に効率化し、企業の迅速な意思決定を支援します。

主な機能・特徴

  • データ収集・変換・蓄積の自動化:基幹システムなどが保有する商品情報や、入出荷・在庫などの物流関連データをELT処理して自動統合し、クラウド上のデータウェアハウス(DWH)に保存します。事前のデータ準備の手間を省き、分析業務に専念できる環境を構築します。
  • 50種類以上の標準物流KPIを可視化:国や業界団体の管理項目に基づいた50種類以上の物流KPIをあらかじめ搭載。ダッシュボードのレイアウトも標準化されているため、個別開発なしでスピーディに利用を開始できます。
  • 役割・担当者に応じた画面切り替え:経営層には「物流コスト」や「CO2排出量」、在庫担当には「在庫回転率」や「保管コスト」、輸配送担当には「積載率」や「待機時間」など、ログインする担当者の役割に応じて必要な指標を切り替えて表示します。
  • シミュレーション機能の実装:「毎日配送から隔日配送に変更した場合のコスト削減効果」など、蓄積された積載率や商品体積率のデータを活用して具体的な改善シミュレーションを行うことが可能です。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

中堅から大手の製造業、物流・倉庫業、小売・卸売業に最適です。特に「複数拠点でシステムが独立しており、全社の物流データが散在している」「物流コスト削減や配送効率化を目指しているが、現状把握のためのデータ集計だけで担当者が疲弊している」という課題を抱える物流部門の管理者に向いています。標準KPIがあらかじめ用意されているため、システムの要件定義に時間をかけず、素早くデータ活用をスタートしたい現場に非常に適しています。

【向いていない企業・現場】

拠点数や取り扱う物量が少なく、現状Excel等の手動管理で十分間に合っている小規模な現場には、システム投資がオーバースペックとなる可能性があります。また、自社独自の特殊な管理指標が多数あり、「ダッシュボードのレイアウトからKPIの定義までを完全にゼロから自由に構築したい」という運用スタイルの場合、標準化された当サービスの強みが活かしきれないため、より汎用的なBIツールの導入や、上位プランでのカスタマイズを慎重に検討した方がよいでしょう。

料金・プラン・導入方法

LOGINECT データ可視化は月額課金のSaaSモデルで提供され、以下のプランが公式に発表されています。

  • ミニマムプラン(1年限定プラン):月額 75,000円(2ユーザー、1拠点、自由分析不可)
  • スタンダードプラン:月額 150,000円(5ユーザー、複数拠点可、自由分析不可)
  • プロフェッショナルプラン:月額 300,000円(5ユーザー、複数拠点可、自由分析可)

※導入支援などの対応内容により、別途初期費用等が発生する場合があります。
導入にあたっては、まず現状の業務課題をヒアリングし、一定期間システムを利用できる「お試し(デモ環境)」が提供されます。その後、導入プランの決定と見積もりを経て、本契約へ進むステップとなっています。

導入事例・実績

サービスの本格提供に先立ち、株式会社資生堂による物流データ活用の実証実験において採用された実績があります。

また、公式で紹介されている活用事例として、特定エリアにおいて空間容積率の高い(梱包内の無駄な空間が多い)荷物を頻繁に「毎日配送」していた企業が、LOGINECTによる可視化データを基にシミュレーションを実施したケースがあります。結果として特定エリアの配送を「隔日配送」へ切り替え、前年比20%の配送コスト削減効果と、梱包内の空間容積率の削減を実現しています。

導入前に知っておきたいこと

LOGINECT データ可視化に関するユーザー・導入企業からの不満やデメリットについて、現時点では公開されたユーザー評価・課題報告は確認できていません。

ただし、公式のサービス仕様として注意すべき点があります。「ミニマムプラン」および「スタンダードプラン」では、システムの「自由分析」が不可と設定されています。あらかじめ標準化されたダッシュボードの閲覧には適していますが、運用を進める中で「独自の切り口でデータを深掘りしてレポートを作成したい」という要望が出た場合は、自由分析が可能な「プロフェッショナルプラン」へのアップグレードが必要になります。自社がどの程度の分析の自由度を求めているか、導入前のお試し期間で十分に検証することが重要です。

類似ツールとの違い・選び方

物流データを扱う上で、TableauやPower BIといった「一般的なBIツール」と比較されることが多くあります。
汎用BIツールは自由度が高い反面、多様な物流データから何を抽出し、どのようなKPIとして画面に配置するかを、自社で一から設計・開発する必要があります。これに対し、LOGINECT データ可視化の最大の違いは、「最初から物流業務に特化している点」です。国や業界団体が設定する50種類以上の管理項目に沿ってデータレイアウトが標準化されているため、個別開発による多額の初期費用や構築期間を抑え、早期に業務改善のアクションへ繋げられる点が大きな優位性となります。

よくある質問(FAQ)

自社で専門的なデータ分析基盤(DWHなど)を構築する必要はありますか?
いいえ。データの収集や統合、クラウド上のDWHへの保存など、分析基盤の構築やデータ整備の仕組みはサービス内で提供・自動化されるため、自社で専門的なインフラを一から構築する負担は抑えられます。
本格導入の前に、実際の画面を触って試すことは可能ですか?
可能です。ヒアリングのあとに、実際のサービスを一定期間お試しいただけるデモ環境が提供される導入ステップとなっています。
経営陣と現場の倉庫担当者とで、見たい指標が違うのですが対応できますか?
対応可能です。ログインする担当者の役割(経営者、出荷担当、在庫担当、輸配送担当など)に応じて、各人が参照すべきKPIやダッシュボード画面を自動で切り替えて表示する機能が備わっています。

参照・出典

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