クラウドトーマスとは?関通が提供するWMS(倉庫管理システム)の特徴や強みを解説

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物流現場の改善実績が豊富な関通が自社開発したクラウド型WMSです。EC物流からBtoB出荷まで多様な業態に対応しており、直感的な操作性で在庫精度の向上と現場の生産性アップを支援します。独自のカスタマイズやアドオン開発にも対応しています。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
EC・通販 物流・倉庫業 小売・卸売業

クラウドトーマスとは?

「クラウドトーマス」は、物流アウトソーシングを専業とする株式会社関通が自社開発・提供しているクラウド型WMS(倉庫管理システム)です。年間1,500万個以上の出荷を担う同社が、実際の物流現場で直面した課題や「使いにくさ」を解消するために現場目線で開発したという背景を持ちます。
EC通販に代表されるBtoC物流から、企業間取引のBtoB物流、店舗納品まで、複雑な出荷形態が混在する現場での一元管理を実現します。直感的な操作性により、専門知識のないスタッフでも扱いやすく、属人化の解消や在庫精度の向上、現場全体の生産性アップを強力に支援します。

主な機能・特徴

  • 直感的な操作とシンプルな運用
    現場のリアルな声を反映したUI設計により、導入初日から直感的に使いこなせる操作性が特徴です。スタッフの教育時間を大幅に短縮できます。
  • toC・toBのマルチチャネル対応
    EC・通販向けのBtoC物流と、卸売などのBtoB物流の双方向に対応。複雑な出荷形態が混在している現場の在庫や入出庫を一元管理できます。
  • スマートフォン・ハンディターミナル活用
    小中規模向けの「クラウドトーマス」ではスマートフォンとスキャナを利用し、大規模向けの「クラウドトーマスPro」ではハンディターミナルを利用することで、ペーパーレスかつハンズフリーに近い効率的なピッキング作業が可能です。
  • ロボット・マテハン機器・基幹システム連携
    販売管理や生産管理などの上位システムとのAPI・CSV連携に対応。さらに「クラウドトーマスPro」では、出庫工程において物流ロボットやマテハン機器との連携が可能です。
  • 独自のカスタマイズ・アドオン開発
    企業ごとの特有の商習慣や業務フローに合わせたアドオン開発・カスタマイズに柔軟に対応可能です。
  • 物流のプロによる導入支援
    システムの提供にとどまらず、レイアウトの改善や業務フローの構築など、物流のプロフェッショナルによる伴走型の現場改善サポートが受けられます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

クラウドトーマスは、企業規模を問わず幅広い現場で活用できます。小中規模の現場(作業スタッフ1~15名程度、1日3,000件以下)には標準版の「クラウドトーマス」が適しており、大規模な現場(スタッフ16名以上、1日3,000件以上の出荷)には「クラウドトーマスPro」が適しています。
EC通販、小売・卸売業、製造業など、BtoCとBtoBの出荷が混在している現場や、ベテランスタッフへの業務の属人化を解消したい、誤出荷の発生率を下げてクレームを削減したいといった課題を抱える企業の担当者に最適です。また、自社の特殊な業務フローに合わせてシステムをカスタマイズしたいという要望を持つ企業にも向いています。

【向いていない企業・現場】

標準機能で極限までコストを抑えたい、数千円規模の月額料金で利用できる簡易的な在庫管理ツールを求めている極小規模の事業者にはミスマッチとなる可能性があります。
また、倉庫での作業スタッフが1〜2名程度で、取り扱い商材の波動や在庫数が非常に少なく、紙やエクセルでの管理で十分に回っている現場の場合、初期費用や月額費用といったシステム導入コストに対して費用対効果を感じにくい可能性があります。

料金・プラン・導入方法

クラウドトーマスの料金プランは、利用する端末のアカウント数に応じた月額課金(SaaS)モデルとなっています。
公式に明示されている「クラウドトーマス」の利用料金は以下の通りです。

  • 月額基本料金(1~5アカウントまで): 月額 90,000円(税抜)
  • 追加アカウント料(1アカウントにつき): 月額 5,000円
  • 追加ショップ・荷主料: 月額 25,000円

※アカウント数は、利用するスタッフの人数ではなく「同時に利用する携帯端末の数」でカウントされます。
※11アカウント以上を追加する場合や、大規模向けの「クラウドトーマスPro」の料金・カスタマイズ費用などについては、別途見積もり(要問い合わせ)となります。

導入事例・実績

公式サイト等の公式情報において、以下のような導入実績が公開されています。

  • 株式会社オーレック様(農業機械メーカー):
    ベテランへの属人化や在庫不備による誤出荷、繁忙期の残業常態化が課題でしたが、導入により残業時間を約300時間削減。出荷件数が最大1.5倍に増加した一方で、誤出荷・クレームは1/4へと大幅に減少しました。
  • 株式会社豊中食品様(業務用卸・食品企画製造):
    システムと実在庫の差異が発生した際に即座に原因を追求できる体制が整い、大幅な生産性向上を実現。残業時間を1時間ほど削減することに成功しました。
  • 株式会社三好漆器様(漆器EC販売):
    ロケーション管理の人への依存が解消され、新人への教育時間を削減。セールなどの繁忙期であっても定時での出荷作業が可能となり、2時間の残業削減とミスの大幅な削減を実現しました。
  • 株式会社ウォーネクト様(海外向けネット通販):
    属人化から脱却したことで作業スピードが向上。月間1万件の出荷量に対して、出荷ミスをわずか1〜2件程度にまで激減させました。

導入前に知っておきたいこと

クラウドトーマスは高い評価を得ている一方で、IT製品レビューサイトなどに寄せられた実際のユーザーからの口コミでは、以下のような課題や注意点も報告されています。

  • 端末接続に関する不安定さ:
    現場のネットワーク環境や使用機器の相性にもよりますが、「スキャナと端末のBluetooth接続が途切れてしまうことがあり、再接続に手間と時間がかかる」という改善要望が挙げられています。
  • 特殊環境下でのバッテリー消費:
    冷凍庫内など極端な温度環境での作業においては、バッテリーの消耗が激しくなるため運用上の工夫や対策が必要になるとの声があります。
  • 導入時の初期コスト・期間:
    月額費用の他に初期費用(口コミでは数十万円〜200万円程度と幅あり)が発生します。機能が豊富で柔軟性が高い分、自社に適した要件定義や運用ルールの整備に数ヶ月の期間を要するケースがあります。

類似ツールとの違い・選び方

同カテゴリのWMSツールと比較検討する際の最大のポイントは、「システム開発会社が作ったシステム」か、「物流現場を持つ企業が作ったシステム」かの違いです。クラウドトーマスは、自社で巨大な物流センターを運用する関通のノウハウが直接反映されているため、現場の動線や作業者の疲労度、ミスの起きやすさといった「現場のリアル」に寄り添ったシステム設計がされています。
また、単純にシステムを導入して終わりではなく、関通の担当者が物流のプロとしてレイアウト構築や業務改善のコンサルティングに近い支援を行ってくれる点も大きな差別化要素です。
現場の運用を変えずにシステム側を適応させたい大規模なカスタマイズ案件から、toB・toCの混在する複雑な出荷案件まで対応できる柔軟性を重視する企業に特に推奨されます。

よくある質問(FAQ)

料金体系の「アカウント数」とは人数のことですか?
いいえ、システムの利用人数ではなく、「実際に利用する携帯端末の台数」を指します。例えばスタッフが10名いても、同時に稼働する端末が5台であれば、5アカウントでの契約(月額90,000円)となります。
現在使用している販売管理システムやECカートと連携できますか?
可能です。CSV連携やAPI連携を活用することで、入出庫データや商品マスタ、出荷完了情報などを上流の基幹システムやECシステムとスムーズに連携させることができます。
大規模な物流現場でマテハン機器とも連動させたいのですが可能ですか?
大規模向けの「クラウドトーマスPro」であれば、出庫工程などで物流ロボットや各種マテハン機器との連携構築が可能です。カスタマイズ対応も可能なため、詳細な要件については提供元へご相談ください。

参照・出典