Logifit WMとは?富士通が提供する複数拠点対応WMSの機能・特徴を解説

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富士通が提供する、柔軟性と拡張性に優れた倉庫管理システムです。多彩なパラメータ設定によりカスタマイズ開発を抑え、複数拠点のWMS統合やシステム肥大化の解決に貢献します。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
大企業向け
対象業界
物流・倉庫業 製造業 小売・卸売業

Logifit WMとは?

「Logifit WM」は、富士通株式会社が提供する大企業・グループ企業向けの倉庫管理システム(WMS)です。複数拠点における在庫や現場作業をリアルタイムに集中管理し、システムの肥大化やカスタマイズコストの高騰といった課題解決に貢献します。富士通が長年の物流システム構築で培った1,000サイト以上のノウハウを集大成して開発されており、プログラム改修を必要としない「業務パラメータ設定(プログラミングレス)」による柔軟な設計思想を大きな特長としています。荷主や拠点の追加、業務フローの変更に伴う個別アドオン開発を抑制し、将来的なバージョンアップもスムーズに行える統合物流プラットフォームを提供します。

主な機能

業務プロセス適応・カスタマイズ機能

  • 業務パラメータ(業務スイッチ)によるプログラミングレス設定
    プログラム自体のソースコード改修を行わず、マスタ上の業務パラメータ設定(業務スイッチや汎用項目)のみで受払フロー、在庫管理方式、画面表示項目、帳票出力形式を変更できます。荷主の新規受入や取扱商品の変化、ネット通販対応などの事業変化に対し、追加開発を抑えて短納期かつ低コストでシステムを追従させることが可能になります。
  • 多業種・多荷主に対応する柔軟なマスタ構造
    ロケーション管理、ロット管理、有効期限管理、荷姿管理など、物流・倉庫業、製造業、卸売・小売業ごとに異なる多様な管理項目を標準で保持しています。複数荷主の異なる要求仕様を同一システム上で個別に割り当てて運用できるため、3PL事業者や多部門を展開する企業でも統一的な管理を実現できます。

複数拠点集中管理・グローバル運用機能

  • Web集中型管理システムによる拠点一元化
    Webシステム構成を採用し、地理的に分散した複数の物流センターの在庫情報や作業進捗をリアルタイムに本社や他拠点から可視化・一元管理できます。拠点間での在庫の横持ち調整やグループ全体の在庫適正化を推進できます。
  • 多言語(英語・中国語)対応とグローバル展開
    日本語だけでなく英語・中国語の画面表示切り替えに対応しています。海外現地法人や国外の物流拠点にも同一のシステムプラットフォームを展開でき、グローバルレベルでの物流データの統合管理を支援します。

現場作業支援・自動化設備連携機能

  • スマートデバイス・Web型ハンディターミナル対応
    入荷検品、棚入れ、トータル/オーダピッキング、出荷検品、棚卸、セット品等の流通加工支援といった一連の現場作業をハンディターミナルやタブレット端末で行えます。リアルタイムな実績入力により現場のペーパーレス化と作業ミスの低減に寄与します。
  • マテハン機器・自動化設備(WES)とのインターフェース連携
    自動倉庫、デジタルピッキングシステム(DPS)、ソーター、コンベア、重量検品機などの各種マテハン設備との標準連携インターフェースを備えています。さらにロボットや自動化機器の統合制御を行う倉庫実行システム(WES)との連携により、現場の省人化・自動化を円滑に進められます。

収支管理・統合物流システム連携機能

  • 荷役・保管料の請求・支払管理標準装備
    倉庫内での作業実績や保管実績に基づく請求・支払計算機能を標準機能として保持しています。荷主ごとの個別契約や荷役単価に応じた請求データを自動算出し、管理工数の削減と請求漏れ防止を実現します。
  • Logifitシリーズおよび基幹システム連携
    富士通が提供する物流KPIパッケージ「Logifit/LM」や配車支援「Logifit TM-配車」、既存の基幹システムとの連携が容易です。輸配送と倉庫管理を一元化した総合的なコスト分析やサービスレベルの可視化を支援します。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

複数拠点を展開し、個別アドオンによるシステムの肥大化や保守費用高騰に悩む大企業

  • 拠点の追加や荷主要求の変更のたびに高額な追加開発費が発生している
    Logifit WMはプログラム改修を伴わない「業務パラメータ設定」によって業務フローや画面・帳票の変更を行えます。個別アドオンの開発コストと期間を大幅に削減し、システム全体の複雑化・ブラックボックス化を防ぎます。
  • 拠点ごとにWMSが分断され、本社から全体の在庫状況や作業進捗がリアルタイムに把握できない
    Web集中型管理構成により、全拠点の在庫データや作業進捗を一元的に集約できます。管理レベルの平準化を図りながら、グループ全体の在庫可視化と横持ち・配送の最適化を実現します。

自動化設備の導入やグローバル展開を進める製造・3PL・大手流通企業

  • マテハン機器やロボットの導入を進めたいが、既存WMSの改修がボトルネックになっている
    自動倉庫やソーター、WES(倉庫実行システム)との標準連携機能を備えているため、自動化・省人化設備の導入をスムーズに進められます。現場の段階的なDX化を止めることなく推進可能です。
  • 海外の自社工場や物流拠点へも同一の管理基盤を展開したい
    多言語(英語・中国語)に対応しているため、国外拠点へのWMS展開が容易であり、国内外を通じた統一基準での物流ガバナンス構築とデータ統合に貢献します。

向いていない企業・現場

単一拠点のみで運用する小規模事業者や、標準機能のみで低コストに運用したい企業

  • パラメータ設定項目が多すぎて、導入準備や初期設定の運用負担が大きい
    Logifit WMは大企業やグループ企業向けの多機能なシステムであるため、単一拠点でシンプルな運用のみを行いたい企業にとっては初期のパラメータ定義が過度な負担になる場合があります。要件が限られている場合は、設定が簡素で素早く導入できるクラウド型WMSを検討するのが適しています。
  • 初期投資を抑え、月額数万円程度の少額予算で手軽にスタートしたい
    本システムは大企業向けの拡張性と堅牢性を備えたパッケージ・クラウド基盤であり、導入にあたっては要件定義や環境構築を含む投資が必要です。低予算でスモールスタートを目指す場合は、従量課金制や安価な月額固定制を提供するSaaS型サービスが選択肢となります。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
Logifit WM プログラム改修不要の業務パラメータ設定により多拠点・多荷主の運用変更に柔軟対応。Web集中管理でグループ統一プラットフォームを構築できる。 要問い合わせ 多拠点を展開する大企業・グループ企業、個別開発の膨れ上がりに悩む製造・3PL事業者
ロジザードZERO 導入拠点数トップシェアを誇るクラウドWMS。BtoB出荷とBtoC(EC)双方に対応し、周辺システムや物流ロボットとの連携実績が豊富。 初期費用705,000円〜 / 月額60,000円〜(要問い合わせ) BtoB・EC物流を扱う中堅〜大手企業、実績豊富なクラウド型をスピーディーに導入したい企業
COOOLa 直感的なUIと高いカスタマイズ性が特徴のクラウドWMS。独自の業務フローや複雑な検品ルールにも柔軟に対応できる。 要問い合わせ 自社独自の運用フローに合わせた画面・検品カスタマイズを重視する現場・企業
SLIMS セイノーグループの現場ノウハウが凝縮されたWMS。AIやロボット連携による現場の標準化・可視化に強みを持つ。 オンプレ:600万円〜 / クラウド:月額150,000円〜(要問い合わせ) メーカー・卸・小売で現場の作業標準化やマテハン・AI機器との高度な連携を図りたい企業

複数拠点や多数のグループ会社を抱え、「追加のアドオン開発を抑えつつ、統一した基盤でリアルタイム集中管理を行いたい」という場合は、業務パラメータによるプログラミングレスな拡張性を持つ Logifit WM が強力な選択肢となります。他社システムや各種マテハン設備、WESとのインターフェースも標準化されているため、長期的な基幹・物流統合プラットフォームとして機能します。

一方、EC物流とBtoB物流の混在運用やロボット連携をクラウド環境で迅速に構築したい場合には「ロジザードZERO」が適しています。また、現場ごとの画面操作性や独自工程へのきめ細やかなカスタムが必要な場合は「COOOLa」、輸配送や現場全体の標準化ノウハウを活かした運用改善を目指す場合は「SLIMS」など、自社の注力課題やシステム投資規模に応じた選定が推奨されます。

料金・プラン・導入方法

Logifit WMの具体的な料金プランや初期費用・月額利用料は、公式サイトにおいて「要問い合わせ」となっています。システムの提供形式(クラウド運用、オンプレミス構築、SI構築など)や対象となる拠点数、接続クライアント数、カスタマイズ領域によって費用が変わるためです。(※なお、日本倉庫協会等で公開されている一部の製品情報資料では、パッケージソフトの最小提示価格として「7,000,000円〜(個別見積もり)」と記載されています。)

見積もりを依頼する際には、以下のポイントを事前に確認・整理しておくことが推奨されます。

  • ライセンス体系と課金構造
    拠点数単位か、同時接続クライアント数単位か、または登録アカウント数単位かといったライセンス条件の確認。
  • 導入支援・初期設定サポート費用
    業務パラメータの定義作業、既存システム(基幹系・TMS)とのインターフェース構築、現場教育にかかる導入支援費用の範囲。
  • 動作環境・ハードウェア手配費用
    オンプレミス運用を選択する場合に必要なサーバー(Windows Server、SQL Server等)や、現場で使用するハンディターミナル・タブレット端末等の機器購入・調達コスト。

導入の流れ・期間

Logifit WMの具体的な標準導入期間については公式サイト等で明記されておらず、案件規模や要件定義の範囲により異なるため「要問い合わせ」となります。一般的なエンタープライズ向けWMSにおける導入フローは以下の通りです。

  • 問い合わせ・ヒアリング
    富士通または販売パートナー企業へ問い合わせを行い、自社の物流拠点構成、対象品目、荷主要件、現行システムの課題についてヒアリングを受けます。
  • デモ評価・要件確認(フィット&ギャップ分析)
    実機デモや機能説明を通じて、標準機能および業務パラメータ設定(業務スイッチ等)で自社の業務フローをどこまでカバーできるかを検証します。
  • 構成提案・見積もり・契約
    導入形態(クラウド・オンプレミス)、パラメータ設計範囲、外部システム連携仕様を確定し、見積もりの提示を経て正式契約を締結します。
  • 環境構築・マスタ定義・パラメータ設定
    システム環境のセットアップを行うとともに、業務パラメータの定義、商品・取引先・ロケーション等のマスタデータの登録および移行準備を進めます。
  • テスト・運用教育・稼働
    シナリオテストや外部システムとの連携テストを実施し、現場作業者向けのハンディターミナル・タブレット操作教育を行ったうえで本番稼働を開始します。

導入事例・実績

富士通の Logifit WM は、大手メーカー、流通業、3PL、倉庫業などを中心に数多くの導入実績を持っています。公表されている主な導入事例・実績は以下の通りです。

  • 株式会社ロジスポ
    釣り具トップブランド「DAIWA」製品などを取り扱う同社では、形状や素材が多様な製品の保管・配送や、多品種少量化および運送コスト高騰に対応するため、WMSを「Logifit WM」に刷新。クラウド運用を採用することで情報セキュリティと事業継続性(BCP)を確保しつつ、取扱製品の増加や将来的な取引先拡大に迅速かつ柔軟に対応できる物流体制を構築しました。
  • 1,000サイト以上の構築実績に基づくノウハウ集大成
    前身となる物流パッケージ(LOMOS/WMS等)からのノウハウを集大成しており、累計1,000サイト以上の物流センターでの導入実績を誇ります。

導入前に知っておきたいこと

Logifit WMの導入を検討するにあたり、押さえておくべき注意点や検討ポイントは以下の通りです。

  • 事前の要件整理とパラメータ設計の精度
    プログラム改修を伴わずに柔軟性を実現できる反面、調整可能な業務パラメータやマスタ設定項目が多岐にわたります。導入前に自社の現場業務フローや例外処理を整理できていないと、パラメータ設計や設定の検討に時間を要する可能性があります。事前に入念な業務分析を実施することが重要です。
  • 小規模拠点における費用対効果の見極め
    複数拠点の集中管理や高度なマテハン連携、多荷主対応を強みとするシステムであるため、単一の小規模倉庫でシンプルな入出庫管理のみを行う場合にはオーバースペックとなる可能性があります。運用規模に応じた費用対効果の検証が必要です。
  • 公開ユーザー評価・課題報告の状況
    現時点では公開されたユーザー評価・不満等の具体的な課題報告は確認できていません。検討時には自社の実運用に即した実機デモやフィット&ギャップ分析を通じて機能の適合度を確認することを推奨します。

よくある質問(FAQ)

ハンディターミナルやタブレットなどの対応端末環境はどうなっていますか?
Web型のハンディターミナル(Web型HHT)やタブレット端末に対応しています。現場での検品やピッキング、棚卸作業の実績登録をスマートデバイスからリアルタイムに行うことが可能です。推奨される対応OSや機器仕様は問い合わせ時に確認してください。
無料トライアルやデモ環境の提供はありますか?
公式サイト上で無条件の無料トライアル提供は明記されていません。導入検討の際には、富士通の担当者による個別デモや自社要件に対するフィット&ギャップ分析が提供されるため、問い合わせ窓口への相談を推奨します。
既存の基幹システムやマテハン設備とデータ連携できますか?
可能です。自社の基幹システムをはじめ、自動倉庫、ソーター、コンベア、デジタルピッキングシステム(DPS)などのマテハン機器や、WES(倉庫実行システム)との標準的な連携機能を備えています。
英語や中国語などの多言語表示には対応していますか?
英語および中国語の多言語切り替えに対応しています。海外現地法人や国外の物流センターへ同一システムを展開し、一元管理する用途にも活用できます。
契約期間や途中解約条件に関する取り決めはどうなっていますか?
導入形態(クラウド型利用かオンプレミス・SI構築か)やライセンス契約の形式によって条件が異なります。公式には詳細が明示されていないため、個別見積もりや契約締結時の確認が必要です。
導入後のサポート体制や問い合わせ窓口はどうなっていますか?
富士通株式会社および関連グループ、販売パートナー企業によるサポート体制が提供されます。運用開始後の障害対応や操作に関する問い合わせ対応など、保守契約に基づいたサポートを受けられます。

参照・出典

他のWMS・倉庫管理システムと比較する

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