トラックメイト配車Proとは?
受注配車システム「トラックメイト配車Pro」は、中小運送会社や物流現場における配車業務の属人化、請求処理への二重入力、ドライバーの労務管理(改善基準告示対策)といった課題を解決するための受注・配車管理システム(TMS)です。開発・提供元は、創業85年、運送業向けシステム開発で40年以上の実績を持つ株式会社タイガーです。配車担当者の視点から使いやすさを徹底的に追求しており、配車表のデジタル化による業務効率化を支援します。日々の配車表への割り当てから、乗務員への配車指示メール送信、さらには同社の総合管理システム「トラックメイトPro5」と連携した一気通貫の請求書発行や収支管理、労務管理の効率化まで幅広くカバーするシステムとなっています。
主な機能・特徴
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ドラッグ&ドロップによる直感的な配車操作
システム画面上で「受注一覧」と「配車ボード」の2つの画面を並べて表示し、マウスを用いたドラッグ&ドロップのみで受注案件を各車両やドライバーへ割り当てることができます。この直感的なデジタル配車表への移行により、従来の紙の配車表やホワイトボードで発生しがちだった転記ミスの削減や書き直しの手間が省け、配車担当者の教育コスト削減や業務の平準化に貢献します。
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「カード形式」と「一覧型形式」の選べる受注入力
受注データの入力・編集画面は、1つの案件を視覚的に捉えやすい「カード形式」と、複数の案件をスピーディーに入力・確認できる「一覧型形式」の2パターンから、自社の業務運用や担当者の好みに合わせて切り替えて選択することが可能です。これにより、自社の既存の業務フローを過度に変更することなく、スムーズにシステムに移行できます。
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柔軟な配車スケジュール表示(日・週・月)
自社の運用方法や配送スケジュールに合わせて、配車スケジュールを「日単位」「週単位」「月単位」で切り替えて表示できます。これにより、当日の急な変更やスポット配送などの詳細確認が必要なときは日単位、中長期的な車両や乗務員の配置計画を俯瞰的に確認したいときは週や月単位を利用するといった、柔軟なスケジュール調整が容易になります。
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乗務員への配車・集荷指示メール送信機能
配車ボード上で確定した配車スケジュールや急な集荷指示の内容を、該当する乗務員やドライバーへ即時にメールで送信して共有する機能を標準搭載しています。これにより、配車完了後に事務所から電話連絡を行ったり、紙の指示書を手渡したりする手間を削減でき、配車情報の伝達漏れ防止が図れます。
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改善基準告示に対応した「簡易労務管理」連動(オプション)
独自のオプション機能として用意されている「簡易労務管理」を追加することで、入力した配車予定データと乗務員の労務実績を連動させ、改善基準告示に基づく拘束時間をシステムが自動でチェックします。基準を超過しそうなスケジュールがある場合には画面上で「警告表示」を出して注意を促すため、ドライバーの働きすぎや法令違反を未然に防ぐことが可能です。
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「トラックメイトPro5」との強固なシームレス連携
株式会社タイガーが提供する運送業向け総合管理システム「トラックメイトPro5」と連携させることで、配車データがそのまま売上や請求、傭車(ようしゃ)支払い、車両収支管理、乗務員管理などの各システムへ自動で取り込まれます。配車結果を実績としてそのままデータ活用できるため、配車マンの入力データと事務員の入力データを別々に処理する二重入力の無駄を徹底的に排除します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
【向いている企業・現場】
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すでに「トラックメイト」シリーズ(トラックメイトPro5など)を導入または検討している企業
配車システムで入力したデータがシームレスに売上請求データとして連携されるため、二重入力の手間を排除して事務所全体の事務処理コストを大きく抑えたい企業に最も向いています。
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配車表がホワイトボードやExcel、紙で管理されており、配車マン以外に状況が伝わりにくい企業
ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に操作できるため、紙からの脱却を目指す企業や、経験の浅いスタッフに配車業務をスムーズに引き継ぎたい現場に向いています。
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配車を組みながら、ドライバーの拘束時間の超過対策を同時に行いたい中小運送会社
2024年問題などの労働時間上限規制に対して、配車予定の段階からシステムによる警告表示を活用し、法令遵守(コンプライアンス)体制を強化したい場合に適しています。
【向いていない企業・現場】
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高精度な「自動配車(ルート最適化・積付自動計画)」をメインに求めている企業
トラックメイト配車Proは、配車ボードを用いて配車マンが手動で最適な割り当てを効率的に行う「配車管理」を主な役割とするシステムです。AIやアルゴリズムによる配送ルートの全自動算出や積載効率のシミュレーションを主目的とする場合は、住友電工システムソリューションの「配送デス」などの専用システム(連携可能オプションあり)や、自動配車機能に特化した別のTMSを検討したほうがよいでしょう。
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他社製の基幹システム(WMSやERPなど)がすでに強固に導入されており、配車ツール単体としての導入を希望する企業
トラックメイト配車Proは、自社製品である「トラックメイトPro5」との連携による「配車から請求へのシームレスな統合」を最大の強みとして設計されています。他社製システムとの連携は、データのコンバートなど個別対応が必要になる場合があるため、汎用的なAPI連携が組み込まれた他社のクラウド型TMSやERPを検討する余地があります。
料金・プラン・導入方法
トラックメイト配車Proの利用形態は、「クラウド(ASP)」「自社ネットワーク(WAN)」「スタンドアロン」の3パターンから選択可能です。公式サイトで公開されている料金体系は、基幹システムである「トラックメイトPro5」と受注配車システム「トラックメイト配車Pro」を合わせた合計金額として明示されています(配車Pro単体での導入可否や料金については要問い合わせです)。料金プランの詳細は以下の表の通りです。
| 利用形態 | 初期費用(税別・初期設定費込) | 月額利用料(税別) | 主な特徴・向いている企業 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 1,430,000円~(本体価格:1,210,000円+初期設定:220,000円) | 0円 | オンプレミス型。1つの営業所で運用したい企業に推奨 |
| WAN(自社ネットワーク) | 2,970,000円~(本体価格:2,750,000円+初期設定:220,000円) | 0円 | 自社サーバー設置。複数の営業所でデータを一元管理したい企業に推奨 |
| クラウド | 220,000円(本体価格:0円+初期設定:220,000円) | 26,400円 | 初期の本体購入費用を抑えて導入できるサブスクリプション型プラン |
※上記費用はすべて「トラックメイトPro5 + 配車Pro」の合計金額です。
また、導入に伴うその他の追加費用や主なオプション費用は以下の通りとなっています(金額は全て税別表記)。
| 項目・オプション名称 | スタンダード / WAN(オンプレ版) | クラウド版 | 備考 |
|---|---|---|---|
| クライアント(子機)追加 | 110,000円 / 台 | 2,200円 / 月・台 | 操作可能なPC端末を追加する際の費用 |
| 営業所セットアップ(追加) | 110,000円 / 営業所 | 要問い合わせ | 運用拠点・営業所を追加する際の設定費用 |
| 簡易労務管理オプション | 165,000円(スタンダード) / 330,000円(WAN) | 2,750円 / 月 | ※別途初期設定料110,000円が必要(クラウドは55,000円) |
| デジタコ連動オプション | 330,000円 | 5,500円 / 月 | ※別途初期設定料55,000円が必要 |
| 操作指導料(スポット/パック) | 1回:55,000円 / 3回パック:132,000円 / 5回パック:220,000円 | 同左 | 専門のインストラクタによる操作説明・運用指導の料金 |
| マスタコンバート料 | 55,000円 | 55,000円 | 既存の他社システムやExcelからマスタデータを移行する際の費用 |
| 配車Pro帳票レイアウト作成 | 55,000円 | 55,000円 | 独自の配車指示書や報告書の帳票フォーマットを作成する場合の費用 |
【見積もり時に確認すべきポイント】
- 自社の保有車両台数や配車画面を使用するPCの台数、営業所数に応じた追加設定料(クライアント追加、営業所セットアップ等)の有無。
- 既存データ(顧客マスタ、車両マスタなど)を移行する場合のマスタコンバート費用と移行可能なデータ形式。
- デジタコを既に導入している場合、現在稼働している車載器のメーカー・型番が連携オプションに対応しているかどうか。
導入の流れ・期間
トラックメイト配車Proを導入する際の具体的な導入ステップは、一般的に以下のようなプロセスをたどります。公式サイト等において、契約から稼働開始までに要する具体的な「導入期間」は公開されていないため、要問い合わせとなっています。導入規模(ライセンス数や営業所数、オンプレミス環境の有無)やマスタ移行の有無によって期間が変動します。
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お問い合わせ・資料請求
株式会社タイガーの公式サイト、または電話より問い合わせを行います。現状の業務課題や保有車両数、連携を希望するシステム環境(オンプレミス・クラウド等)を伝えます。
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ヒアリング・実機デモ
担当の営業スタッフがヒアリングを行います。実際の画面やテストデータを使用したデモンストレーションを通じて、自社の業務にシステムがどのようにフィットするか、運用イメージを確認します。
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プラン提案・お見積もり
ヒアリング結果をもとに、最適な導入形態(スタンダード、WAN、クラウド)、操作指導パックの有無、必要なオプション(労務管理・デジタコ連動など)を組み合わせた詳細な見積もりプランが提示されます。
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ご契約・発注
提示された見積もり内容やシステム要件、利用規約に合意した上で正式に契約を結びます。
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初期設定・システムセットアップ
クラウド環境の構築、またはオンプレミスサーバーのセットアップが実施されます。マスタコンバートサービス等を利用して、既存の取引先データや車両マスタ、ドライバーマスタなどを登録します。
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操作指導(インストラクタによる指導)
専門のインストラクタが訪問またはリモート(電話・FAX・リモートメンテ)にて、複数回にわたり操作指導を実施します。実際の配車手順から、乗務員へのメール送信方法、トラックメイトPro5へのデータ連動まで、実務に即したトレーニングが行われます。
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本番稼働
すべての準備とトレーニングが完了した後、日々の業務での実運用(本番稼働)を開始します。稼働後も保守契約を締結することで、電話やリモートメンテナンスによる操作指導を継続して受けることができます。
連携できるシステム・機器
トラックメイト配車Proは、自社の総合管理システムとの連携にとどまらず、様々な外部のシステムや車載器(ハードウェア)との柔軟なシステム連携・連動が可能です。確認できている主な連携先は以下の通りです。
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株式会社タイガーの自社提供ソリューション
- トラックメイトPro5:配車データを直接取り込み、請求書発行や乗務員・車両収支管理へ連動させます。
- モバレポ(スマホで乗務日報):ドライバーがスマホ(ブラウザ)から入力した入出庫・休憩・給油等の日報データを連携します。
- スマトラ(スマホで日常点検):ドライバーがスマホで入力した運行前の日常点検データを連携・管理します。
- TUMIXコンプラ(勤怠管理システム):運送業に特化した勤怠管理システムと連動し、労務状況を可視化します。
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車載器(デジタルタコグラフ / デジタコ)
- 矢崎エナジーシステム株式会社製デジタコ:YDX-3α、YDX-5、YDX-7、YDX-8などに対応。
- 富士通株式会社製デジタコ:DTS-D2D、DTS-G1D、DTS-G1Oなどに対応。
※デジタコと連携することで、走行距離や実運転時間などの運行データを「簡易労務管理オプション」へ連動させ、改善基準告示の遵守を強化します。
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他社製バックオフィスシステム・クラウドサービス
- 大蔵大臣 / 給与大臣(応研株式会社):財務会計システムおよび給与計算システムと連携し、運送データに基づいた給与計算や会計処理を効率化します。
- 楽楽明細(株式会社ラクス):請求データを直接楽楽明細へ送信し、電子請求書の発行を自動化します。
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配送計画システム
- 配送デス(住友電工システムソリューション株式会社):積載効率やルートを最適化した配送計画データを「トラックメイト配車Pro」の配車表に連動させ、効率的な車両割り当てが可能です。
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点呼関連システム
- IT点呼キーパー(テレニシ株式会社)、点呼+(株式会社ナブアシスト)、e点呼セルフ Type ロボケビー(東海電子株式会社)などの点呼管理システムとの連動対応が可能です。
※APIの一般公開有無については公開されていません。特定の他社製システムや既存ソフトとの個別のAPI連携可否については、事前に問い合わせ時に確認することを推奨します。
導入事例・実績
トラックメイト配車Proを導入し、業務効率化や業務プロセスの分担を実現している実際の導入事例を紹介します(タイガー社公式サイトおよび公開リリースにて確認できた事例のみを掲載しています)。
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株式会社ヨシノロジ(佐賀県鳥栖市)
九州エリアを中心に、自動車部品、食品、店舗用什器などの一般貨物運送業を展開する企業(保有車両31〜50台規模)の導入事例です。
- 導入製品:トラックメイトPro5、トラックメイト配車Pro
- 導入前の課題:当時使用していた他社システムはインターフェイスが複雑で理解が難しく、操作の習得に時間を要していました。また、配車システムを新しく導入するにあたって、既存機能や点呼システムとスムーズに連携できるか不安を抱えていました。さらに、点呼時に希望の帳票が出力できず、Excelで帳票を重複作成する無駄な手間が発生していました。
- 導入後の効果:トラックメイト配車Proの導入により、シンプルなインターフェイスで操作が容易なため、操作手順をチーム内でスムーズに共有・教育できるようになりました。操作に習熟した段階で、「配車担当」と「経理担当」の業務分担をシステム上で明確に分けることができるようになり、配車から請求にいたるまでの全体の業務フローがスムーズに進むようになりました。さらに、頻繁なリモートサポートや丁寧な電話対応など、サポート品質の高さにも信頼を寄せています。
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株式会社片岡運送(福井県)
一般貨物・医薬品輸送、倉庫業、産業廃棄物処理など多角的な物流ビジネスを展開する企業の導入事例です。
- 導入製品:トラックメイトPro5、トラックメイト配車Pro、大蔵大臣、給与大臣
- 導入前の課題:以前導入していた販売管理システムでは、受注売上以外の配車、勤怠管理、倉庫管理(WMS要素)をシステム化できず、一部が紙ベースのままでした。そのため、業務効率化や時勢に沿ったIT化の限界を感じていました。
- 導入後の効果:運送業界への対応だけでなく、倉庫業の管理にも対応できるように柔軟な個別カスタマイズを実施。配車管理、販売・請求管理、給与システム、さらには倉庫管理までをトラックメイトと応研システムとの連携により一気通貫でシステム化しました。これにより大幅な業務効率化の見込みが立ち、以前のシステム環境では不可能だった「事務スタッフのリモートワーク(在宅勤務)」も可能となるなど、柔軟な労働環境の整備を実現しました。
導入前に知っておきたいこと
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ユーザーからの具体的な不満・デメリットの口コミについて
主要なIT製品比較サイトである「ITreview」や主要SNS(Xなど)において、トラックメイト配車Proに対する一般ユーザーからの具体的なデメリット、製品不満、改善要望などの直接的な口コミ評価は現時点では確認されていません(2026年7月時点でITreviewにおける評価対象レビュー件数は0件となっています)。
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初期費用の構成および個別見積もりに関する注意点
料金設計が「スタンダード」「WAN」「クラウド」に分かれており、一見クラウド版は「初期費用220,000円、月額26,400円〜」と非常に導入しやすく見えます。しかし、これらは「トラックメイトPro5と配車Proの同時利用」を想定した基本設定パッケージ価格です。実際の業務において、現在使用している顧客マスタの移行(コンバート費用 55,000円〜)や、自社指定の配車指示書などのレイアウト設計(55,000円〜)、複数回にわたる手厚い訪問サポート(操作指導料1回 55,000円〜)を依頼する場合は、見積もり時に初期の追加設定費用が積み重なる傾向があります。自社のIT習熟度やデータ移行の難易度に応じて、あらかじめ追加予算を含めた見積もりを算出してもらう必要があります。
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配車の「手動操作」と「自動立案」の違いを理解しておく必要性
トラックメイト配車Proは、配車マンがデジタル配車表を見ながら手動でドラッグ&ドロップにより割り振ることを最適化した配車管理システムです。システムが自動で最短ルートや積載率を計算して全自動で最適配車プランを作る「自動配車エンジン」は標準搭載されていません。そのため、ルートの完全自動計算や配送コスト削減シミュレーションを行いたい場合は、同社が連携対応している住友電工システムソリューションの「配送デス」などの専用配送計画ソフトを別途有料で追加連携させる必要があります。
類似ツールとの比較
LogiShiftサイト内でも紹介している知名度・比較価値の高いTMS(輸配送・配車管理システム)や運送業ERP製品との比較を以下の表にまとめました。製品の性質を比較する際にお役立てください。
| ツール名 | 主な特徴 | 料金(税別) | 向いている企業・現場 |
|---|---|---|---|
| トラックメイト配車Pro (株式会社タイガー) |
ドラッグ&ドロップによるデジタル配車表。自社の基幹システム(Pro5)と密に連携し、売上請求や乗務員労務管理までを二重入力なしで繋げる。 | 初期設定費:220,000円(クラウド版) 月額利用料:26,400円 ※トラックメイトPro5+配車Pro合計 ※オンプレミス型は別途初期費用 1,430,000円~ |
すでにタイガー社の運送管理システムを検討・導入しており、配車データと売上・請求・拘束時間(労務)を一元管理したい中小規模の運送会社。 |
| ロジックス (アセンド株式会社) |
配車から請求、労務管理までを一気通貫でクラウド化する運送業特化の次世代型ERP。運賃交渉や車両ごとの収支改善指標を自動で算出。 | 要問い合わせ(個別見積もり) | 配車の効率化だけでなく、傭車や車両ごとの正確な採算(収支)の見える化を行い、荷主へのデータに基づく運賃交渉を強化したい運送事業者。 |
| ULTRAFIX (NECソリューションイノベータ株式会社) |
配車・配送計画の作成に特化したパッケージシステム。ドライバーの労働時間を考慮した高精度な自動配車エンジンや、積付計画・動態管理に対応。 | 要問い合わせ(個別見積もり) | 配送ルートの最適化、複雑な積載条件(積付計画)のシミュレーション、自動配車機能による配送コスト削減を重視する中~大規模な物流・荷主企業。 |
| MOVO Vista (Hacobu株式会社) |
荷主・物流企業向けのサプライチェーン可視化プラットフォーム。トラックの位置情報、到着予測(ETA)、配送ステータスのリアルタイム共有。 | 要問い合わせ(個別見積もり) | 自社だけで完結せず、複数の配送業者、実運送会社、荷主の間でリアルタイムな「運行ステータス」や「遅延情報の自動通知」を共有・可視化したい現場。 |
【選定・判断のポイント】
トラックメイト配車Proを選択すべき条件:
運送会社のバックオフィス(特に「運賃請求書の発行」「乗務員の日報管理」「拘束時間の遵守」)を一元的に効率化することを最優先とする場合です。すでに実績ある「トラックメイト」のデータベースを通じて、配車データを経理側の請求業務へそのまま流せるため、事務スタッフの二重入力を極限までなくし、事務の省力化を図りたい中小の運送会社にはトラックメイト配車Proが非常に有力な候補となります。また、矢崎製や富士通製などのデジタコを既に導入している場合も、その運行実績と連携した簡易労務管理を強固に行える強みがあります。
別のツールを検討すべき条件:
配車マンが手動で割り当てるのではなく、多数の配送先に対してシステム側が最適な組み合わせやルートを自動計算し、配送コストを劇的に下げる「自動配車(配送計画の最適化)」を主な目的とする場合は、自動配車エンジンを標準搭載するULTRAFIXや、外部の配送計画ソフトの導入、あるいはそれに適したTMSの選定が推奨されます。また、自社の配車業務の効率化というよりは、荷主や協力運送会社間との「動態管理や配送ステータスの見える化」を最重視する場合は、プラットフォームとしての連携・共有機能に特化したMOVO Vistaなどを個別に検討するのが最適です。
よくある質問(FAQ)
- トラックメイト配車Proは、単体のみで導入して利用することは可能ですか?
- 公式サイト上の料金体系は、基本的に総合管理システムである「トラックメイトPro5」と「トラックメイト配車Pro」がセットとなった連携構成を基準に提示されています。すでに別の他社製基幹システムを導入しており、配車Pro単体のみの導入や連携を希望される場合は、システム要件や価格、導入可否を事前に株式会社タイガーへ直接お問い合わせいただく必要があります。
- クラウド版とオンプレミス(スタンダード/WAN)版では何が異なりますか?
- クラウド版は、自社でのサーバー設置が不要であり、インターネットブラウザ環境があれば動作するため、初期のシステム購入費用(ソフト本体価格)を0円に抑えて月額定額のサブスクリプションで導入可能です。また、法改正時のアップデートなども自動で行われます。一方、スタンダード/WAN版は自社のサーバーやパソコンにインストールする買い切り型(オンプレミス)であり、初期費用は高額になりますが、1回購入すれば毎月のシステム月額費用がかからないという特徴があります。自社のセキュリティ要件や拠点規模、予算に合わせて選択できます。
- ドライバー側のスマートフォンやタブレット端末などのモバイル環境には対応していますか?
- 配車情報をドライバーへ即時共有するための「乗務員メール配車指示機能」を標準搭載しているほか、オプションとしてタブレット接続に対応しています。さらに、ドライバーの日常の運行業務を効率化するための「モバレポ(スマホで乗務日報)」や「スマトラ(スマホで日常点検)」といった、スマートフォン(ブラウザ対応)で簡単に各種報告ができる関連クラウドサービスとも連携させることが可能です。
- 既存システムからマスタデータ(顧客や車両リストなど)を移行することはできますか?
- 追加設定費用として「マスタコンバート料」(55,000円〜/税別)が用意されており、これまで蓄積した顧客マスタ、車両マスタ、乗務員マスタなどの既存データを引き継いで初期設定を行うことができます。移行の可否や対応可能なフォーマットの形式(CSV等)の詳細は、事前に見積もり時やヒアリング時にご相談ください。
- 導入後の操作指導やサポート体制について教えてください。
- 株式会社タイガーは全国(東京・大阪・札幌・名古屋・広島・福岡・熊本など)に支店を構えており、インストラクタが訪問またはリモート等による手厚い操作指導(有償:操作指導パックなど)を行います。また、導入後の2年目以降は保守契約を結ぶことで、専門のサポートスタッフによる電話対応、FAX対応、リモートメンテナンスを用いた遠隔での操作指導やトラブル対応などのサポートを受けることができます。
- 最低契約期間や解約条件、無料お試しの有無について教えてください。
- クラウド版における最低契約期間や中途解約時の詳細な契約条件については、公式サイト上には開示されていないため、要問い合わせとなっています。また、製品デモや操作画面を見ながらの提案を受けることは可能ですが、完全無料でのトライアル期間の有無についても事前に営業担当者へ直接確認することを推奨します。