ULTRAFIXとは?
「ULTRAFIX(ウルトラフィックス)」は、NECソリューションイノベータ株式会社が提供する、輸配送・配車計画における「属人化の解消」や「配送コストの増大」に直面している中堅〜大手企業向けの輸配送管理システム(TMS)です。2000年の提供開始以来、物流現場の声を吸い上げて磨かれ、累計100社以上の導入実績を誇ります。本システムは、独自の高性能自動配車エンジンを核として、積付計画、輸配送進捗管理(動態管理)、計画運賃のタリフ計算から運輸実績管理までをワンストップでサポートします。2024年問題で特に厳しく制限されるトラックドライバーの時間外労働や運転時間(改善基準告示)の遵守を配車計画に自動反映する機能など、現代の物流課題に全方位で対応できる優れた拡張性を備えています。
主な機能・特徴
ULTRAFIXは、物流プロセス全体の効率化を支援する豊富な機能を搭載しています。それぞれの機能が現場にどのような変化をもたらすのかを詳しく解説します。
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独自AI配車アルゴリズム(ALNS)による配送計画自動化
地理的条件や指定時間、車格制限、積載効率に加え、ドライバーの働き方改革関連法に基づいた非常に複雑な制約条件をクリアしながら、最適な配車ルートを数分で自動計算します。適応的巨大近傍探索法(ALNS)をベースに独自開発したエンジンが、実運用に耐えうる柔軟な計画を作成するため、これまでは数時間かかっていた配車計画の時間を大幅に削減し、熟練者のノウハウに依存していた配車計画業務の「誰でもできる化」を強力に支援します。
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ドライバーの勤怠状況を考慮した法令遵守(2024年問題対策)
バージョン8より、配車計画の立案プロセスにドライバー個人の残業時間や連続運転時間の実績・予定を自動的に加味できるようになりました。立案した配車計画はマップ上でドラッグ&ドロップにより手動調整できますが、手動修正後に再度システムが規制基準をクリアしているかチェックを行います。さらに、走行中に予期せぬ渋滞などによって労働時間超過の恐れが予測された場合にはアラームを表示するため、事前に無理な運行を回避でき、労働基準法違反のリスクを徹底的に排除できます。
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共同配送を効率化する配送状況共有
同じグループ企業や提携関係にある複数の企業間、あるいは異なる荷主間で運行中のトラック位置や積載余力(輸送余力)をリアルタイムに共有することができます。これにより、空き車両や荷台の空きスペースを他社と相互に融通し合う「共同配送(共同輸送)」の立案・運用がスムーズに行えるようになり、車両台数の抑制やCO2排出量の削減、深刻化するドライバー不足問題に対する輸送能力の維持に貢献します。
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スマートデバイスを活用したリアルタイム動態管理(進捗見える化)
車載端末として市販のスマートフォン(Android等)を活用できるため、高価な専用ハードウェアの新規購入が不要です。ドライバーはスマートフォンの簡易操作で配送ステータス(出発・到着・完了など)を登録でき、運行管理者は管理センターのPC画面から車両のリアルタイムな現在地や到着予測(ETA)を一目で確認できます。配送遅延を早期に検知できるため、届け先からの問い合わせに対しても現場へ電話連絡をすることなく正確な状況を即答できるようになります。
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3D積付シミュレーション(積付計画オプション)
荷崩れを防ぎ、積載効率を極限まで高めるための「積付計画」を、システム画面上で3次元(3D)で視覚的にシミュレーションできます。出荷指示データと連動し、商品のサイズ、重量、荷姿(パレットやケース等)、そして積み付けの優先順位を考慮してシステムが最適な積み方を提案します。配車結果と紐づいた「車別ピッキング指示」にも対応しているため、倉庫での仕分け・積み込み作業のスピードと正確性が劇的に向上します。
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タリフ計算に対応した正確な運輸管理(運賃・経費実績管理)
配送計画の結果や実際の運行距離、車格、重量情報に基づき、登録された運賃タリフ(距離制・時間制、車種別、個建て運賃など)や深夜・休日割増料から、運行ごとに生じる計画運賃を自動算出します。運送会社との運賃精算・支払いの照合に必要なデータや経費実績情報をデジタルで一括管理できるため、これまでエクセルでの集計作業や目視照合に追われていた経理・運行管理部門の負担を大幅に削減し、配送コストの「見える化」とPDCA管理を実現します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
ULTRAFIXはその高い機能性と拡張性から、大規模かつ複雑な物流課題を抱える現場で大きな効果を発揮しますが、企業の規模や運用体制によっては相性が合わない場合もあります。導入検討時の重要な判断軸として以下を整理します。
【向いている企業・現場】
- 配車担当者の高齢化や退職に伴う「属人化」のリスクに危機感を抱いている企業
経験豊富な担当者が頭の中で行っていた、道路網の特質、顧客先ごとの納品ルール、車格制限などの暗黙知をシステムがデータベース化して最適計算を行うため、誰でも高精度な配車計画をすぐに作れる体制へと転換したい場合に適しています。 - 複雑な勤怠要件とコスト削減を同時に両立させたい中堅〜大手運送企業・荷主企業
10台から数千台規模の車両(自社便・傭車)を動かしており、改善基準告示などの法規制をクリアしつつ、車両台数や総走行距離を減らして燃料費・人件費を削減したい、実運用の運行計画をシステムに載せたい現場に向いています。 - サプライチェーン全体での物流データの可視化や「共同配送」を推進したいグループ企業
パブリッククラウドに対応したことで多拠点の情報統合が容易になりました。共同配送や中継輸送を計画し、荷主や実運送会社をまたいで積載余力や進捗状況をリアルタイムに共有・融通し合いたいという先端的な物流DXプロジェクトに最適です。
【向いていない企業・現場】
- 車両数が極めて少なく、配送ルールも固定化されている小規模企業
保有車両が数台のみで、ルートや届け先、配送時間のパターンがほぼ固定されている場合、ULTRAFIXの強力な自動配車エンジンや複雑なタリフ管理機能は宝の持ち腐れとなってしまいます。多機能なシステムである分、導入に伴う初期投資や設定工数が大きく、対効果が合わない可能性が高いため、安価なアカウント課金型や、よりシンプルな配車に特化した軽量なSaaSツールを検討することを推奨します。 - マスタ整備の社内体制やリソースを確保できない企業
本システムの自動配車エンジンや積付計画機能をフルに活用するには、配送先ごとの正確な位置情報、対応可能な車格、指定時間枠、荷姿や重量情報といったマスタデータを緻密に整備する必要があります。これらのデータを整備するITリソースや運行実態の棚卸し作業に対する人員を十分に割けない場合、システム導入が形骸化し、結局元のExcel配車に戻ってしまうリスクがあります。
料金・プラン・導入方法
ULTRAFIXの料金プラン・初期費用については、公式サイトやメーカー公開の情報において具体的な金額・見積もりが明示されておらず、「要問い合わせ(個別見積もり)」となっています。
クラウド版(SaaS型月額課金)とオンプレミス版(買取ライセンス方式)を選択でき、導入のモジュール構成(配送計画、輸配送進捗管理、積付計画、運輸管理など)や、管理する拠点数、利用する端末数に応じて見積もり料金が個別に算出されます。導入前に確認すべき課金単位や検討ポイントは以下の通りです。
| プラン/構成 | 初期費用 | 月額・ライセンス費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| クラウドサービス(SaaS) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | パブリッククラウド型での提供。動態管理などの初期構築を抑えて導入可能。 |
| パッケージ版(オンプレミス) | 要問い合わせ | 要問い合わせ(ライセンス買取) | サーバー構成、カスタマイズの有無により変動。自社固有のシステム要件がある場合に。 |
【見積もり時に確認すべき重要ポイント】
- 課金基準の確認:登録する車両台数単位の課金なのか、アクセスするためのユーザーライセンス(同時接続数:CAL)単位の課金なのか、それとも拠点ごとの固定費が発生するのかを確認し、将来的な増車・拠点展開コストを見積もる必要があります。
- カスタマイズ範囲の明確化:パッケージの標準機能に自社固有の運賃タリフや特殊なピッキング運用を合わせるか、それとも一部追加開発(カスタマイズ)を加えるかによって初期費用が大きく異なるため、標準機能の適合率(Fit&Gap)を事前に検証することが不可欠です。
- 他システム連携費用:自社の既存基幹システム(WMS、ERP、販売管理など)とのデータ自動連携インターフェースを開発するためのサポート費用が別途発生するか確認する必要があります。
導入の流れ・期間
ULTRAFIXは多機能かつ高度なシステムであり、自社に最適な構成で稼働させるためには、一定の検討期間と準備ステップが必要です。公式に提示されている製品導入およびシステム導入の標準プロセスは以下のステップになります。具体的な導入期間は規模や要件によって大きく変動するため、個別の要問い合わせとなっています。
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Step.1 お客様業務内容・機能要件の確認(要件定義)
現在の配車や運行の業務フロー、拠点数、解決したい課題をヒアリングし、どのモジュールを導入すべきか要件を整理します。
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Step.2 システムのデモ紹介と業務適合性の確認(Fit&Gap)
実際のシステム画面を用いながらデモンストレーションを実施。自社の特殊な配車要件や配送先制約がULTRAFIXでどのように設定・解決できるか、標準機能との適合性を具体的に検証します。
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Step.3 お見積り・ご契約
ライセンス・クラウド料金に加え、マスタデータ登録サポートやカスタマイズの有無を含めた初期費用・月額の見積書が提出され、合意後に正式契約となります。
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Step.4 導入準備・教育(環境構築・マスタ整備)
クラウド設定やパッケージ展開を行い、配送先、車両、ドライバーなどの基本マスタを整備します。既存システムとの連携インターフェースの開発もここで行われます。また、並行して配車担当者やドライバー向けのシステム操作マニュアルを整備し、実践に即したシミュレーションを繰り返しながら、教育・研修を行います。
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Step.5 本番稼働・保守サポート
実業務での運行計画をシステムに移行し、本番稼働を開始します。稼働後も、システム運用に関する技術サポートや定着状況に合わせた運用アドバイスなどの保守サービスが提供されます。
連携できるシステム・機器
ULTRAFIXは単体で稼働するだけでなく、他の周辺物流システムや現場機器とスムーズに連携する高い拡張性を備えています。
- WMS(倉庫管理システム)との連携
同シリーズ製品である「ULTRAFIX/WMS」とは「TMS連携オプション」が提供されており、シームレスな標準連携が可能です。自動配車エンジンで決定した車輛ルートと荷物の紐付けデータをもとに、倉庫側に対して「車別出荷指示」「車別ピッキング・車別仕分け指示」を瞬時に送ることができ、ピッキング・仕分け作業と積み込み作業の飛躍的な効率化を実現します。 - 基幹システムやERPとの連携
他社製の倉庫管理システムや、企業が保有する基幹システム(販売管理、受注管理、ERP等)とも、出荷予定データ、受注データ、配送実績データの取り込み・出力インターフェースを構築することで容易に連携できます。データ連携の調整に関しては、導入支援時のサポートを受けることが可能です。 - スマートフォン(Android端末等)との連携
進捗・動態管理オプションを活用する際、ドライバー個人のスマートデバイスや会社支給の一般的なスマートフォンを車載器として利用します。専用のデジタコやGPS端末などの機器を全車両に配備する高額な投資を必要とせず、アプリのインストールだけで配車センターとの連携を実現します。
導入事例・実績
公式リリースやメーカーの公開セミナー情報等に記載されている、信頼性の高い具体的な導入事例を以下に紹介します。いずれも属人化解消や定量的な配送効率化に大きく貢献した実績が示されています。
1. JFE商事鋼管管材株式会社
- 導入の背景:
鋼管や管継手といった特殊な商材を輸送する配送ネットワークにおいて、配車計画の作成がベテラン担当者の職人的なノウハウに完全に依存(属人化)しており、配送効率の客観的な検証や最適化が難しい状況にありました。自社主導での効率的な計画立案と輸送実績の可視化を目的に、システム導入に踏み切りました。 - 導入モジュール:
「ULTRAFIX/配送計画」および「ULTRAFIX/輸配送進捗管理サービス(TMS)」を導入し、2024年3月に本格運用を開始しました。 - 具体的な導入効果:
稼働開始からわずか半年の時点で配車業務の標準化・可視化が完了し、特定の個人に依存していた業務の属人化を劇的に解消しました。これにより、各トラックの積載状況が明確になり「輸送余力」が視覚的に顕在化。その余力を活かしてグループ会社間での「共同輸送(共同配送)」を企画・実行することに成功しました。結果として、システムがフル稼働してから数ヶ月で約20%もの輸送効率向上という多大な効果を上げています。
2. 株式会社シーエナジー(中部電力グループ)
- 導入の背景:
中部電力グループの総合エネルギーサービス企業として、極めて低温で輸送管理が困難な液化天然ガス(LNG)の効率的な配送が最重要課題でした。120か所におよぶクライアントに対し、年間30万tものLNGを90台の大型ローリー車をやりくりして届ける配車計画は極めて複雑で、ベテランプランナーが毎日のルート作成に丸1日以上を費やすほど、高度な属人業務の最たるものとなっていました。 - 導入モジュール:
「ULTRAFIX/配送計画」を導入。2021年4月には、さらに自動配車エンジンに独自のAIアルゴリズムを追加し、機能を大幅に強化しました。 - 具体的な導入効果:
AI配車エンジンにより、配送基地(愛知、三重、新潟の3拠点)ごとの出荷量や、ローリーの車格制約、積載率、配送時間を最適計算できるようになりました。条件設定に応じてAIが効率的な配送パターンを高速で自動算出することにより、毎日の配車計画の自動立案化が成功。結果として、配車にかかる業務時間を44%削減するという驚異的な生産性向上を達成しました。
導入前に知っておきたいこと
ULTRAFIXは強力なソリューションですが、導入にあたり現場や担当者が直面しやすい注意点や課題が、経済産業省の「物流デジタルサービス事例集」などからも報告されています。導入を成功に導くためにあらかじめ知っておくべき実務的な壁は以下の2点です。
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基幹システム(WMSなど)との「データ整備・整理」への準備工数
自動配車を正しく稼働させるためには、入力する受注データや配送先データの構造を整理・クレンジングする必要があります。自社の保有するマスタが未整備のままシステムを繋げても、高精度な計画は作成されません。既存システムとULTRAFIXの連携において、最初のマスタ定義や調整などの準備作業に社内リソース(IT部門や運行管理者)を大きく割く必要があるため、ゆとりある移行スケジュールを組むことが求められます。
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一部でのエクセル併用によるデータ漏れと、一元化の徹底の苦労
経済産業省の調査事例集によると、ある現場では、導入当初、利用担当者が使い慣れている従来の表計算ソフト(Excel等)を使った個別運用や配車調整を部分的に残してしまったことで、システム上の統合すべき配送・運行データに欠落が生じる課題が浮き彫りとなりました。定着させるためには、古いやり方や部分的な個別Excelでの運行管理を徹底して廃止させ、全ての配送・実績データを確実にULTRAFIXへと集約する強力な組織内ガバナンスと、現場への粘り強い操作教育が必要不可欠となります。
類似ツールとの比較
ULTRAFIXの導入を検討するにあたり、自社の要件に合致する他社の代表的なTMS・配車管理ツールとの比較情報を、以下の表にまとめました。それぞれ特徴やカバーする業務領域が異なるため、目的に合わせた選定が重要です。
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| ULTRAFIX | 独自の高性能自動配車エンジン、積付3D計算、ドライバー勤怠(時間規制)自動連携、運賃タリフ計算から共同配送共有までをカバーするTMSパッケージ&クラウド。 | 要問い合わせ(個別見積り) | 非常に複雑な物流制約のクリアや、運賃管理・積付の高度化、共同配送、WMS連動などを実現したい、中堅〜大手の物流企業や荷主企業。 |
| ロジックス | 運送会社に特化したクラウド型ERP。配車・請求処理から収支管理、労務データ分析までを一気通貫でデジタル化し、運賃交渉力を強化。 | 要問い合わせ(要件に応じた月額) | データに基づいた収支改善や、日々の配車〜請求書類作成業務、ドライバーの労務管理を効率化したい中堅・中小の運送企業。 |
| MOVO Vista | サプライチェーン全体を可視化する配送管理。トラックのリアルタイム位置追跡(GPS不要、スマホ対応)や、ETA(到着予測)、遅延の自動検知と関係者への一元共有。 | 要問い合わせ(要件に応じた月額) | 荷主や元請・下請など、サプライチェーンに関わる複数の業者間で配送状況をリアルタイム共有し、顧客満足度の向上と管理負担削減を狙う企業。 |
| ONEsLOGI 運送業支援システム | 大手ロジスティードグループの豊富なノウハウを凝縮した総合運送支援システム。受注から配車、運行データ分析、経費・車両管理、請求支払までトータルに対応。 | 要問い合わせ(個別見積り) | 自社運行データ(実績・経費・車両状態など)のビジュアル化や分析を行い、収益構造の分析に基づいた迅速な経営判断を志向する中堅〜大手の運送企業。 |
【選定における判断基準のポイント】
複雑な制限(積載制限、指定時刻、軒先条件、およびドライバーの残業時間といった2024年問題に伴う厳しい時間制限等)をすべて折り込んだ「配車計画作成そのものの完全な自動立案・大幅な時短」や、3D積付シミュレーション、運賃計算までを全社統合システムとして網羅的に管理したい場合、ULTRAFIXは極めて有力な選択肢です。また、共同配送機能(空き車枠共有)によって輸送コストや環境負荷を大きく削減したい大手荷主や元請業者にとっても高い価値を発揮します。
一方で、もし自社が運送事業者であり、配車業務自体の自動化よりも「配車表をエクセルから卒業させ、それと連動する日報・請求・入金確認・車両管理などのバックオフィス業務全体のペーパーレス化、あるいは荷主への運賃引き上げ交渉に活用する経営データ(収支見える化)の整備」を主目的とするならば、運送業特化のクラウドERPである「ロジックス」が第1候補になります。同じく、移動中の動態管理や、お届け先への到着予測、関係者への遅延アラートの共有といった「サプライチェーンの可視化」に主眼を置くのであれば「MOVO Vista」を選択するといった、自社の主要課題に基づいた見極めが必要です。
よくある質問(FAQ)
- ULTRAFIXにはドライバー用のスマホアプリはありますか?また対応OS環境を教えてください。
- はい。動態管理(輸配送進捗管理システム)をクラウドで運用する際、ドライバーのスマートフォン(Android等の一般的な端末)に専用アプリをインストールすることで、リアルタイムでの位置情報や配送ステータス(出発・到着・完了)の送信ができるようになります。詳細な推奨OSバージョン等の環境仕様は変更される場合があるため、問い合わせ時にメーカーに確認してください。
- 導入前に無料トライアル(体験利用)や、デモンストレーションは受けられますか?
- 公式サイト等では無料トライアルの明確な期間や提供有無は明記されていません。ただし、導入の検討フローの中で「システムのデモ紹介と業務適合性の確認(実機を使用したFit&Gap)」が用意されており、自社の配送要件やデータ構造にどれほどシステムがマッチするか、実際に実機の画面を見ながら事前に検証することができます。詳細は営業窓口に問い合わせてください。
- 導入後に提供されるサポート体制や、問い合わせの窓口はどのようなものがありますか?
- 本稼働に向けた設定や操作説明に加え、稼働開始後も運用が定着するまでの手厚い保守サポート窓口が設けられています。自社固有の契約形態やパッケージの構成によってサポート内容や対応時間が異なる場合があるため、契約締結前の見積もり時にサポートデスクのサービスレベル(SLA)や年間保守費用の範囲を確認することを推奨します。
- 導入にあたって、他社製のWMS(倉庫管理システム)や自社の基幹システムと繋ぐことは可能ですか?
- はい、可能です。ULTRAFIXは柔軟な拡張性とデータ連携性(I/Fの構築機能)を特長としており、CSVやAPI等を介して他社製WMSや、既存の受注管理・販売管理システム、ERP等から出荷指示やマスタデータを取り込むことができます。同シリーズの「ULTRAFIX/WMS」とは特に緊密な標準連携(車別ピッキング指示等)が用意されています。
- 2024年問題(働き方改革関連法・改善基準告示)に対して、配車機能で具体的にどのような対策ができますか?
- バージョン8より「勤怠状況を考慮した配車計画」の自動立案機能が大きく強化されました。配車を組む際、各ドライバーの運転時間や、残業制限、1日の拘束時間、必要な休憩時間などを自動配車エンジンがリアルタイムに加味してルートを算定します。無理な走行や基準を超過する計画が組まれることを根本から防ぎ、万が一の渋滞発生などで超過が予測される場合にもシステム上にアラームを出し迅速な軌道修正を促すため、コンプライアンス管理を大幅に省力化できます。
- 他社やグループ会社と、トラックの空き情報を共有して「共同配送」を企画することは可能ですか?
- はい、可能です。配送状況や車両の積載余力のデータをシステムを通じて相互に共有できる支援機能を備えているため、複数の企業間で共同配送の可能性を可視化し、運行効率を最大限に高めるプラン調整が可能です。実際に大手グループ企業等で輸送余力の共有により大きな共同配送の成果を上げている実績があります。
- 月額利用(SaaS)の場合、最低契約期間や解約に関する条件はありますか?
- 契約にかかる最低期間や中途解約条件については公式サイト上では明示されていません。一般的には企業の導入要件やモジュール構成によって個別の契約規約が適用されるため、商談・見積もり時に解約予告期間や初期設定期間中のランニング費用発生の有無についてしっかりと確認してください。