Lexx500とは?
株式会社LexxPlussが提供する「Lexx500」は、既存のカゴ車や6輪カートの搬送をそのまま自動化できる自律走行型ロボット(AMR)です。AMR(自律走行)とAGV(軌道走行)のハイブリッド制御を備え、障害物を自動で回避しながら安全に搬送を行います。人手不足が深刻化する物流倉庫や製造現場において、大幅なレイアウト変更を伴わずに工程間搬送や出荷搬送を自動化し、作業員の負担軽減と省人化を実現します。
主な機能・特徴
- ハイブリッド制御(AMR/AGVモード)
センサーによる自己位置推定で障害物を避けて自律走行するAMRモードと、2次元コード等の軌道に沿って走るAGVモードを搭載。現場の環境や用途に応じて最適な走行方法を選択できます。 - 既存の台車を無改造で自動牽引
専用アタッチメント「LexxTug」を使用することで、現場で既に使われているかご台車や6輪カートを無改造で自動着脱・牽引可能です。最大500kgまでの重量物搬送に対応します。 - 高度な安全センシング機能
LiDARセンサー、超音波センサー、深度カメラ、バンパー接触センサーなどを複数搭載。人と機械が混在する環境でも、障害物を検知して安全に停止または回避します。 - 複数台の統合管理と外部連携
一元管理システム「LexxFleet」により最大50台のロボットを統合制御可能。また、「LexxHub」を介してエレベーター、自動扉、防火シャッター、上位システム(WMS/WCSなど)との連携も実現します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
【向いている企業・現場】
- 既存の台車運用を変えずに自動化したい現場:かご台車や6輪カートを日常的に使っている物流センターや小売流通拠点に最適です。
- レイアウト変更が困難な企業:磁気テープの敷設や専用ラックの設置が必須ではないため、現在の現場環境をそのまま活かして導入したい担当者に向いています。
- 人とロボットが同じ空間で働く現場:高い安全性能と小回り(本体の回転半径38cm)を備えており、作業員が激しく行き交う混流生産の現場や通路の狭小な倉庫に適しています。
【向いていない企業・現場】
- 超高速な仕分け・搬送が求められる現場:Lexx500の最大速度は1.2m/s(約4.3km/h)です。コンベアシステムのような数千個単位の超高速・連続仕分けを目的とする場合は、自動仕分けソーターを検討した方がよいでしょう。
- 台車を使用しない、またはパレット搬送が中心の現場:Lexx500は台車の牽引に特化しているため、パレットを直接持ち上げて高所に格納するようなフォークリフト型の作業には適していません。
料金・プラン・導入方法
Lexx500の料金体系は公式には非公開となっており、「要問い合わせ」です。
なお、Lexx500およびアタッチメントのLexxTugは、独立行政法人中小企業基盤整備機構の「中小企業省力化投資補助金」のカタログに登録されており、条件を満たして採択された場合は、導入費用に対して最大2分の1の補助金が給付される可能性があります。
導入事例・実績
- 三桜工業株式会社
最大6mの長尺な金属パイプの搬送や、加工機械から検査場への工程間搬送を自動化。従来は周囲への接触に配慮し2人がかりで行っていた作業をLexx500で代替し、製造現場の省人化を実現しました。 - 佐川急便株式会社(Xフロンティア)
自動仕分け機に流せない不定形貨物の搬送工程に導入。人手の確保が難しい深夜帯でもロボットを連続稼働させることで、同時間帯の処理能力向上と荷物の滞留改善を達成しています。 - 株式会社山善(新ロジス大阪)
ピッキング後の地点間搬送にLexx500とLexxTugを導入決定。6輪台車の搬送作業を自動化し、商品の搬送時間や労力を大幅に削減することで、トラックドライバーの荷待ち時間短縮(2024年問題への対応)を目指しています。 - 自動車部品メーカー
自動車部品の完成品を積んだ自社製台車の出荷場所への搬送および、空になった台車の返却を自動化。軌道走行のみのAGVからLexx500へ切り替えることで、理想的なオペレーションを実現しました。
導入前に知っておきたいこと
メディアの対談記事や代表インタビュー等から、導入前に知っておくべき課題・注意点として以下の情報が確認されています。
- 導入初期のシステムチューニングが必要:ハードウェア・ソフトウェアを自社開発している性質上、初期導入の環境下では、現場に合わせてソフトウェアのバージョンアップや不具合の補強を繰り返しながら運用を安定させたという事例が報告されています。PoC(概念実証)を通じて現場環境と丁寧にすり合わせを行うことが重要です。
- 台車の状態への依存:既存の汎用台車を無改造で牽引できるのが強みですが、ロボットが物理的な台車を牽引する仕組みであるため、キャスターが激しく劣化しているなど台車自体のメンテナンスが行き届いていない場合、スムーズな搬送や自動連携に影響が出る可能性があります。
類似ツールとの違い・選び方
他の自動搬送ロボット(AMR)と比較した際のLexx500の最大の違いは、「ハイブリッド制御機能」と「LexxTugによる既存台車の自動着脱」です。
多くのAMRは、ロボット上部に専用の棚を載せる形式や、専用のラックの下に潜り込んで持ち上げる形式を採用していますが、Lexx500は「現在現場で使っているかご台車・6輪カートをそのまま引っ張る」ことに特化しています。そのため、現場のオペレーションや運用機材を大きく変えることなく、スムーズに部分的な自動化へ移行できるのが特徴です。また、自律走行(AMR)と軌道走行(AGV)を現場のエリアごとに切り替えられる柔軟性も強みとなっています。
よくある質問(FAQ)
- どのくらいの重さの荷物を運べますか?
- 最大牽引能力は500kgです。横揺れ防止機能などを備えており、重量物でも手作業の負担を軽減して安全に搬送できます。
- 現在使っているかご台車は使えますか?
- はい。専用のLexxTugアタッチメントを利用することで、国内で主要なかご台車や6輪カートを無改造のまま自動着脱・牽引することが可能です。
- 狭い通路でも走行可能ですか?
- Lexx500自体の回転半径はわずか38cmと小回りが利く設計になっています。ただし、牽引する台車のサイズを含めた全体の動線の確保は必要です。
- エレベーターに乗ることはできますか?
- 設備連携ソリューション「LexxHub」を利用することで、エレベーターや防火シャッター、産業機器などと通信連携し、フロアをまたいだ搬送やエリアを跨いだ移動も可能です。
参照・出典
- 株式会社LexxPluss 公式サイト
- PR TIMES(株式会社LexxPluss・株式会社山善 プレスリリース等)
- <a href="https://www.logi-today.com/" target="_blank" rel="noopener