Rapyuta ASRSとは?既存倉庫に柔軟導入できるクラウド型自動倉庫システムの特徴

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クラウドロボティクスプラットフォームを活用したモジュール式の自動倉庫システム(ASRS)および自律型協働ロボット(PA-AMR)です。既存の倉庫環境に柔軟に導入でき、複数台のロボットが連携してピッキングプロセスを最適化します。

料金モデル
要問い合わせ
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
物流・倉庫業 EC・通販 小売・卸売業

ロジシフト編集部による最新動向サマリ

  • エスプールロジスティクス等の導入現場において、稼働開始からわずか2ヶ月で生産性を2倍に向上させた実績があります。
  • 新開発の搬送計画最適化AIエンジン「LogiRiSM」を市場に投入し、仕分け業務の生産性を従来比で約4倍に引き上げました。
  • クラウドプラットフォーム「rapyuta.io」による高度な群制御AIが、通路幅約1.2mの狭い環境下でも複数台のロボットに最適なルートとピッキング順序をリアルタイムに指示します。
  • ピッキング支援AMRの提供に加え、パレット搬送の自動化に対応する自動フォークリフトの提供を開始し、サービス領域を拡張しています。

(ロジシフト掲載4記事をもとに自動生成・2026年4月26日更新)

Rapyuta ASRSとは?

「Rapyuta ASRS(ラピュタASRS)」は、ラピュタロボティクス株式会社が提供する、クラウドロボティクスプラットフォームを活用した自在型自動倉庫(ASRS)です。物流業界で深刻化する人員不足や、倉庫空間の有効活用といった課題を解決するために開発されました。ネジやアンカー工事を必要としない独自のブロック構造を採用しており、既存の倉庫環境でも稼働を止めずに柔軟に導入可能です。業界最薄クラスの複数台のロボットがAIの群制御によって連携し、ピッキングプロセスの劇的な生産性向上と属人化の解消を実現します。

主な機能・特徴

  • 柔軟なモジュール式ブロック構造(アンカーレス)
    独自のブロック構造(ガラス入り樹脂フレーム)を採用しており、アンカー固定工事不要で設置できます。既存倉庫の柱やはり、防火区画を避けた複雑なレイアウトが可能で、稼働を止めずに段階的な導入や規模拡大、さらには他拠点への移設にも対応します。
  • 群制御AIによるロボット協調
    業界最薄クラスのロボットが複数台同時に稼働します。群制御AIによってロボット同士が全フロア・全スペースへ自由にアクセスし、すれ違いや一時的なビンの退避など最適な協業を行うことで、高生産性を発揮します。
  • トリプルエラー防止システム搭載のピッキングステーション
    作業者の「歩行ゼロ」を実現する独自設計のステーションです。ディスプレイナビゲーション、プロジェクター、モーションキャプチャカメラを統合し、正しい間口や数量を視覚的に指示。誤ったピッキングには光と音で即座に警告するため、経験の浅いスタッフや外国語話者でも正確な作業が可能です。
  • バッテリーの自動交換システム
    ロボットが長時間充電ポートに留まることはありません。バッテリーを約1分で自動交換する仕組み(F1のピットイン方式)を採用しており、ロボットの稼働率と生産性を常に高い水準で維持します。
  • WMS連携とソーティング(荷合わせ)機能
    倉庫管理システム(WMS)とシームレスに連携し、リアルタイムでの在庫管理やバッチ最適化を行います。自動倉庫内でオーダーごとの荷合わせ(ソーティング)までを自動化できるため、荷合わせ用の作業スペースと時間を大幅に削減できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

  • 中堅〜大手の物流・EC・小売業
    都市部など限られた倉庫スペースで上部空間を有効活用し、保管効率を最大2.5倍に高めつつ、出荷能力を大幅に引き上げたい企業に最適です。
  • 稼働中の倉庫を止めずに自動化したい現場
    アンカー工事が不要でブロックを段階的に組めるため、日々の出荷業務を止めずに空きスペースから少しずつ導入を進めたい担当者に向いています。
  • ピッキング作業の属人化・ミス撲滅を目指す現場
    作業者の歩行負担をなくし、誰でもすぐ即戦力になれる環境(活人化)を作りたい現場や、慢性的な人員不足に悩む企業に強力な解決策を提供します。
  • 将来的に移設やレイアウト変更の可能性がある企業
    3PL事業者などで荷主との契約期間終了後に別拠点へ設備を移設する可能性がある場合、柔軟に移設・組み換えができるため中長期的な投資リスクを抑えられます。

【向いていない企業・現場】

  • パレット単位の超重量物・大型商材を扱う現場
    本システムは専用コンテナ(ビン)によるピースピッキング向け(バケット型)に設計されています。大型家具や重厚長大な資材の保管には、従来型のパレット式スタッカークレーンや大型ラックを検討した方がよいでしょう。
  • 極端に高い倉庫で究極の保管効率のみを求める場合
    ロボットが走行・協調するための空間がある程度必要になるため、天井が非常に高く広大な倉庫において、通路スペースを極限まで削ることで保管効率のみを追求したい場合には、既存のクレーン式ASRSの方が適しているケースがあります。

料金・プラン・導入方法

初期費用および月額料金などの詳細な金額は「要問い合わせ」となっています。顧客の倉庫環境や必要とされるスループット等の要件に合わせてカスタマイズ設計されるため、一律の料金体系ではありません。

ただし、本システムは初期費用(イニシャルコスト)の負担を劇的に低減できる「サブスクリプションプラン(RaaS:Robotics as a Service)」が提供されています。ロボットだけでなく構造物全体を月額で利用でき、自動化の導入効果を得ながら支払いを進められるため、固定資産の保有を避けたい企業に高く評価されています(※自動倉庫導入時の工事費や、既存WMSの改修費は初期費用として発生します)。

導入事例・実績

  • 株式会社アルプス物流
    人員不足対策と「活人化」を目的とし、ピースピッキング向けに2025年5月から大栄倉庫で稼働。入出庫の処理能力とスペース効率のバランスの良さが評価され導入に至りました。
  • 株式会社手原産業倉庫
    3000㎡超の大規模物流センターで採用。既存の出荷業務を止めずに現場の形状に合わせて段階的に設置・増設できる点と、垂直空間の有効活用による保管効率最大2.5倍の向上が決め手となりました。
  • 浜松倉庫株式会社
    自立型ゼロエネルギー倉庫をコンセプトとした都田流通センター2期棟で採用。ハードウェアの規模・形状の自在性に加え、ソフトウェア制御による多様な運用パターンへの対応力が評価されました。
  • 株式会社東京エコール
    文具・オフィス関連商材を扱う専門商社。新物流拠点(1,500平米規模)にて採用され、ピッキング後の荷合わせ業務を自動倉庫内で一元化することによる大幅な省力化と、複雑なバラオーダーへの対応力が導入の鍵となりました。

導入前に知っておきたいこと

現時点では公開されたユーザー評価・課題報告・不満などの口コミは確認できていません。ただし、導入を検討する上で以下の点に留意する必要があります。

  • 初期インフラ・システム改修費用の発生
    サブスクリプションプランを利用してハードウェアの初期導入コストを抑える場合でも、設置に伴う基本工事費や、自社で利用中のWMS(倉庫管理システム)とラピュタASRSを連携させるためのシステム改修費は初期費用として発生します。
  • 対象商材の適合性(サイズ制限)
    取り扱う商材が専用のコンテナ(ビン)に格納できるサイズであることが前提となります。BtoCのEC商材や電子部品・文具などには最適ですが、全SKUを自動倉庫内に格納できるかどうかの事前シミュレーションが不可欠です。

類似ツールとの違い・選び方

従来のバケット型自動倉庫やスタッカークレーン式ASRSとの最大の違いは、「ハードウェアの自在性・移設拡張性」です。従来型の自動倉庫は、一度設置するとレイアウト変更や移設が困難で、大がかりなアンカー固定工事が必要でした。一方、Rapyuta ASRSはアンカーレスのブロック構造を採用しているため、防火区画や既存の柱を避けた変則的なレイアウトが可能であり、事業成長に合わせた事後の規模拡張や別拠点への移設も容易に行えます。

また、単なる「機械の保管・搬送能力」の提供にとどまらず、トリプルエラー防止システムを備えたピッキングステーションを標準化することで、「人手作業の標準化を含めた現場トータルの生産性向上」をパッケージとして提供している点も独自の強みとなっています。

よくある質問(FAQ)

稼働中の倉庫に導入することは可能ですか?
はい、可能です。アンカー工事が不要なブロック構造のため、日常の出荷業務を止めずに、現場の空きスペースを活用して段階的に設置・拡張していく運用ができます。
どのような商材のピッキングに向いていますか?
BtoCのEC通販商材、文具、電子部品、日用品など、専用コンテナ(ビン)に収まるサイズのピースピッキングに最適です。
ロボットの充電待ちで作業が止まることはありませんか?
ありません。ロボットを充電ポートに待機させるのではなく、バッテリーを約1分で自動交換するシステムを採用しているため、ロボットの稼働率を常に高く保つことができます。
初期費用を抑えて導入することはできますか?
ロボットや構造物全体を月額で利用できる「サブスクリプションプラン」が用意されており、固定資産を持たずに初期費用を劇的に抑えることが可能です(※一部工事費などは発生します)。

参照・出典