ロジこんぱすとは?
「ロジこんぱす」は、株式会社システックが提供する、運送・物流事業者における運行管理の効率化と改善基準告示に準拠した厳格な労務管理の課題を解決するフリート・車両管理クラウドシステムです。自社開発の大型タッチパネル式専用車載器を採用し、高精度なGPSによるリアルタイム動態管理、法定三要素の記録、運転日報の自動出力、安全運転警告、管理者とドライバー間の双方向メッセージ機能などをワンストップで提供します。専用車載器による直感的な操作性とクラウドプラットフォーム「EarthDrive」によるWeb管理を組み合わせることで、IT操作に不慣れな現場ドライバーの負担を抑えながら、法令遵守と輸送品質の向上を支援します。
主な機能
ロジこんぱす(最新モデル「ロジこんぱす2」を含む)は、日々の運行記録から労務管理、安全運転指導まで、運送業務に求められる機能を網羅しています。ここでは確認できる機能を4つのカテゴリーに分類して解説します。
リアルタイム動態管理・運行記録機能
- 高精度GPSによるリアルタイム位置把握
車両の現在位置や走行状態(走行・停車・作業中など)を管理画面の地図上にリアルタイムで表示します。荷主や納品先からの到着予定時刻の問い合わせに対して、管理者がドライバーへ個別に電話確認することなく即座に状況を回答できるようになります。 - 走行軌跡と運行ステータスの可視化
走行したルート、速度変化、立ち寄り地点での滞留時間を地図上で時系列に再現できます。計画外の迂回ルートや無駄な待機時間の発生状況を事後的に検証でき、配送ルートの最適化や適正な運行計画の策定に役立ちます。 - 国交省型式認定デジタコ機能
速度・時間・距離の法定三要素を確実に記録し、デジタル運行記録計として活用できます。SDカードなどの物理メディアを手作業で事務所のPCに読み込ませる手間がなく、データは通信を通じて自動でクラウドに集約されます。
労務・コンプライアンス管理機能
- 改善基準告示に対応した拘束時間・連続運転管理
拘束時間、連続運転時間、休息期間などの労務データを自動で集計・判定します。連続運転が規定の上限に達しそうな場合に車載端末から警告を促すことで、2024年4月以降の新たな改善基準告示に沿ったコンプライアンス遵守を現場レベルで徹底できます。 - 運転日報・各種帳票の自動生成
車載器から送信される運行実績と作業ステータスをもとに、運転日報や月報、拘束時間管理表を自動で作成します。ドライバーが帰庫後に手書きで日報を作成する負担や、運行管理者が日報を手作業で集計・突合する工数を大幅に削減します。 - 帳票レイアウトのカスタマイズ対応
事業者ごとの運用ルールや荷主指定のフォーマットに合わせて、日報や各種管理帳票のレイアウト変更に対応します。自社の既存運用を大きく変えることなく、スムーズなシステム移行と帳票管理のデジタル化が可能です。
現場操作・ドライバー支援機能
- 8インチ大型タッチパネル操作器
視認性と操作性に配慮した大型タッチスクリーンを運転席周辺に設置できます。文字やボタンが大きく設計されており、作業用手袋を着用した状態でも確実にステータス(出庫、荷役、荷待ち、休憩など)の入力が行えます。 - 音声付きメッセージによる双方向通信
事務所の管理画面と車載器の間でテキストや音声によるメッセージの送受信が可能です。運行中のドライバーに対して急な配送先変更や指示を安全に伝達でき、「ながら運転」のリスクを回避しながら情報伝達の確実性を高めます。 - 安全運転警告・アラート機能
速度超過、急加速、急減速、急停車、過度なアイドリングを検知した際、車載器から警告音と画面表示でドライバーに即座に通知します。同時に管理者側へもイベント情報が連携されるため、客観的データに基づいた個別指導が可能になります。
外部機器連動・プラットフォーム機能
- ドライブレコーダー連動
通信型ドライブレコーダー(「ロジどら」シリーズなど)と連動し、ヒヤリハット発生時の映像と運行ログを紐づけてクラウド上で一元管理できます。事故やインシデント発生時の客観的な状況把握と、具体的な映像を用いた社内安全教育に活用できます。 - 温度センサー・ETC・アルコールチェッカー連動
荷室の温度センサーと接続して温度変化を事務所で監視・グラフ化できるほか、ETC料金情報の取得やアルコール検知器との連携に対応します。コールドチェーンにおける品質保証や、点呼業務の省力化を支えます。 - クラウド管理プラットフォーム「EarthDrive」
専用ソフトウェアをPCにインストールする必要がなく、Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザから管理画面にアクセスできます。複数拠点からの閲覧や、テレワーク環境下での運行管制にも柔軟に対応します。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
中高年ドライバーが多く、手書き日報や複雑なスマホ操作に課題を抱える運送会社
- スマートフォンの文字入力やアプリ操作に不慣れなドライバーの入力ミス・漏れ
8インチの大型タッチパネル車載器により、画面上の大きなボタンをタッチするだけで作業区分や運行ステータスを登録できる環境を提供します。ITリテラシーの個人差に左右されず、現場に定着しやすい運用を実現します。 - 帰庫後の手書き日報作成による残業の常態化と管理者の集計負担
車載器から送信された実績データに基づき運転日報が自動生成されるため、ドライバーは帰庫後の書類作成作業から解放されます。管理側の点呼確認や日報チェック業務も短縮され、組織全体の拘束時間圧縮につながります。
改善基準告示の厳格遵守と多拠点での運行・労務管理の一元化を進めたい中堅〜大手運送企業
- 長距離運行における連続運転時間や休息期間のリアルタイム把握の困難さ
改善基準告示に対応した時間管理ロジックが組み込まれており、連続運転の上限接近などを車載器と管理画面の双方へ自動通知します。運行管理者が遠隔地からでも的確な休息指示を出せるようになり、労務違反の未然防止に直結します。 - 拠点ごとに日報フォーマットや管理レベルが異なり全社統合が進まない状況
Webブラウザで動作するクラウドプラットフォーム上で全車両の動態・労務データを集約しつつ、企業独自の帳票レイアウト変更カスタマイズに対応します。現場の運用適合性を保ちながら、本社主導でのガバナンス強化が図れます。
向いていない企業・現場
初期費用を抑え、社用車や軽バンへスマートフォンのみで即日導入したい企業
- 車載器の購入費用や専門業者による取り付け工事の手間を避けたい場合
ロジこんぱすは専用車載器の車両設置が基本となるため、車両ごとの取付工事や初期機器費用が発生します。営業車や軽貨物配送で「手持ちのスマートフォンやシガーソケット差し込みだけで即座に動態管理を始めたい」という用途であれば、アプリ完結型や簡易OBD/シガーソケット型のツールを検討する方が適しています。
バース予約やサプライチェーン全体の荷主・運送連携を主眼に置く企業
- 車両の位置把握だけでなく物流センターの荷待ち・荷役解消システムと密連携させたい場合
ロジこんぱすは車両内の法定記録・労務管理・運行安全に特化しています。物流拠点側のバース予約受付システムや入出庫管理と一体化した動態管理プラットフォームを求める場合は、物流拠点連携機能が標準統合されたサービスの方が要件に合致します。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| ロジこんぱす | 大型タッチパネル専用車載器を採用したデジタコ一体型クラウド。改善基準告示対応の労務管理、日報自動化、ドラレコ・温度センサー連動に強み。 | 要問い合わせ(機器費用+月額通信費) | デジタコ導入・更新を伴い、現場の操作性と厳格な労務管理を両立したい中堅〜大手運送企業 |
| MOVO Fleet | 荷待ち・荷役時間のエビデンス管理やバース予約システム(MOVO Berth)との連携に強みを持つ車両動態管理クラウド。 | 月額1,300円/台〜(税抜、端末代不要)※別途初期費用あり | 荷主・物流センターとの連携や荷待ち時間削減、拠点間輸送の可視化を重視する企業 |
| Cariot | 車載デバイス(シガーソケット等)やスマホアプリで手軽に導入可能。デジタル日報やアルコールチェック管理を一元化。 | 要問い合わせ(初期費用0円プラン等あり) | 営業車や中小型配送車を中心に、工事不要で迅速に動態管理・日報化を導入したい企業 |
| SmartDrive Fleet | シガーソケット型端末や通信型ドラレコを活用し、リアルタイム動態管理、安全運転診断、自動日報作成を手軽に実現。 | 要問い合わせ | 直感的なUIで社用車・配送車の安全運転管理と運行効率化をスピーディーに進めたい企業 |
各ツールには明確な設計思想の違いがあります。デジタコとしての法的要件を満たし、8インチの大画面タッチパネルで作業ステータスを確実に記録させたい場合や、改善基準告示に直結した労務管理・温度センサー連動などの専門的な運送要件を重視するなら「ロジこんぱす」が適した候補になります。
一方で、物流センターでの荷待ち・荷役時間の削減やバース予約システムとの連携を重視する場合はMOVO Fleet、営業車両や軽貨物配送などで車載工事を行わずスマートフォンやシガーソケット端末から低コストで始めたい場合はCariotやSmartDrive Fleetが検討の選択肢となります。
料金・プラン・導入方法
ロジこんぱすの利用料金は、導入台数、選択する車載器の構成(デジタコ単体、ドライブレコーダー連動、各種センサー連携の有無)、およびカスタマイズ要件によって変動するため、公式サイト上では個別見積もり(要問い合わせ)となっています。
基本構成としては、車載機器(8インチタッチパネル操作器、デジタコ本体等)の購入またはリース費用と、クラウド利用・通信に関わる月額費用(SaaSモデル)の組み合わせとなります。見積もりを依頼する際は、以下のポイントを事前に確認しておくことが推奨されます。
- 車載器および周辺機器の導入形態
機器の買い取り、リース契約、割賦販売など自社の財務方針に合った調達方法が選択可能か。 - 車両への取り付け工事費用の内訳
保有車両の車種や取付工場の手配方法に応じた工事工賃の確認。 - 各種助成金・補助金の適用可否
国土交通省や各都道府県トラック協会、経済産業省が実施するデジタコ・安全装置等導入助成金の対象要件を満たしているか。
導入の流れ・期間
ロジこんぱすの導入は、ハードウェアの選定・取付工事とクラウド初期設定を並行して進める形で行われます。一般的な導入フローは以下の通りです。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトのフォームまたは電話から問い合わせを行い、保有台数、運用形態、既存システム(給与・配車等)との連携要件をヒアリングします。 - 提案・デモ・見積もり
管理画面(EarthDrive)のデモ確認や、自社の要件に合わせた機器構成・帳票レイアウトのカスタマイズ提案を受け、見積もりを確認します。 - 契約・機器手配
利用契約および機器調達契約を締結し、車載端末等の手配を行います。助成金申請を行う場合はこの段階で申請手続きを調整します。 - 車載器の取り付け工事・初期設定
対象車両への機器取付工事を実施します。同時にクラウド側で車両情報、ドライバー情報、管理者権限、各種アラート閾値などの初期設定を行います。 - 運用開始・操作説明
ドライバーへのタッチパネル操作説明および管理者へのWeb画面操作講習を経て、本稼働を開始します。
※導入にかかる具体的な期間は、導入車両台数や取付工事のスケジュール、帳票カスタマイズの有無によって異なるため、問い合わせ時に確認が必要です。
導入事例・実績
ロジこんぱすシリーズは、一般貨物運送や食品輸送、産業廃棄物収集運搬など、幅広い物流現場で導入されています。公開されている主な導入実績は以下の通りです。
- 株式会社肥後産業(一般貨物・長距離輸送)
ドライバー数の増加に伴い労働時間管理や給与計算、安全衛生管理の負荷が増大していた課題に対しロジこんぱすを導入。ドライバーへの一斉メッセージ配信により電話連絡の頻度が激減したほか、休憩場所や時間の正確な可視化によって労務管理・指導効率が向上。タッチ操作による日報自動化でドライバーの書類作成負担も大幅に軽減されました。 - イノチオ物流株式会社(一般貨物)
点呼・アルコールチェック管理や配車業務の効率化、運行安全の向上を目的にロジこんぱすを導入し、業務全体の効率化と安全管理の強化を実現しています。 - 株式会社クマクラ(産業廃棄物収集運搬)
ドライバーに極力手間をかけさせずに正確な運行情報を取得する方針のもと、ロジこんぱすの操作性と日報自動作成機能を活用して業務効率化を図っています。 - 食品全般・一般貨物輸送企業(導入規模:250台)
従来のカード式デジタコで発生していた記録媒体エラーや機器トラブル、ドライバーの操作ミスを解消するためにロジこんぱすを採用。アルコールチェッカーや点呼システム、ドライブレコーダーとの連動により、運行管理全体のシームレスなデータ連携を実現しています。
導入前に知っておきたいこと
ロジこんぱすの導入を検討するにあたり、以下の運用上の留意事項をあらかじめ把握しておくことが重要です。
- 車両への取り付け工事と配線が必要
シガーソケット差し込み型やスマホアプリ単体型ツールと異なり、タッチパネル操作器やデジタコ本体の車両配線工事が必要となります。車両の稼働を一時的に止めて工事スケジュールを組む必要があるため、計画的な取付計画の立案が求められます。 - 外部機器連動における対応機種の事前確認
アルコールチェッカー、温度センサー、空気圧センサー、ドライブレコーダーなどの連動機器にはメーカーや型番の指定があります。すでに自社で保有している機器を流用できるか、新規手配が必要になるかを事前に確認してください。 - 帳票カスタマイズの範囲と開発期間
自社専用の日報レイアウト変更や既存基幹システムとのデータ連携を行う場合、標準設定のみで対応できるか、個別カスタマイズ開発が必要かによって納期や初期費用が変動します。
よくある質問(FAQ)
- ドライバー用のスマートフォンを用意する必要はありますか?
- 基本的な運行管理やステータス登録は車両に固定設置された8インチ専用タッチパネル操作器で行うため、ドライバーに個別のスマートフォンを支給していなくても運用が可能です。
- 管理画面の利用に必要なPC環境は何ですか?
- プラットフォーム「EarthDrive」はクラウドWebアプリケーションとして提供されているため、専用ソフトのインストールは不要です。インターネット接続環境と推奨ブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge等)があれば、一般的なPCから利用できます。
- デジタコ導入の各種助成金(補助金)は活用できますか?
- 国土交通省の型式認定を受けた機器構成などにより、国土交通省や都道府県トラック協会、経済産業省などの助成金対象となる場合があります。助成金の公募要件や対象機種についてはシステックの担当窓口への確認が必要です。
- ドライバーが手袋をしたままでもタッチパネルは操作できますか?
- 車載器は作業現場での利用を想定した仕様となっており、作業用手袋を着用した状態でも入力操作が可能な設計となっています。
- 無料デモやトライアルは可能ですか?
- 実際の管理画面デモや機能説明はシステック社にて随時受け付けています。実機のお試しや詳細な提案については公式サイトの問い合わせ窓口から相談することが推奨されます。
- 契約期間や解約条件はどうなっていますか?
- 車載機器の購入・リース契約形態や通信プランによって契約条件が異なります。見積もり時に契約期間および解約時の取り扱いをご確認ください。