デジトラッド・フォワーディングとは?
株式会社STANDAGEが提供する「デジトラッド・フォワーディング」は、国際物流の見積もり取得から発注、案件・書類管理までをオンライン上で一元化するデジタルフォワーディングシステムです。従来は数日から1週間程度要していた国際物流費の概算見積もりを、提携する大手物流会社のデータベースを参照して即時に算出し、複数社の条件を同一画面上で比較検討できます。案件ごとのコミュニケーションや貿易関係書類の管理もクラウド上に集約し、荷主企業と物流事業者の双方における業務の属人化や連絡工数の削減を支援します。
主な機能
見積取得・レート比較機能
- 国際物流費の即時概算見積もり・比較
輸送形態(FCL・LCL等)、コンテナタイプ、仕出し地、仕向け地などの条件を指定することで、提携物流会社が提示する最新の運賃レートを参照し、概算費用をオンライン上で即時に取得・比較できます。各フォワーダーへ個別に電話やメールで相見積もりを依頼する手間を省き、輸送ルートや費用の比較検討スピードを大幅に短縮します。 - 本発注・入札管理機能
概算見積もりで条件を確認した後、システム上からそのまま物流会社への本見積もり依頼や本発注の手続きへ進むことができます。案件ごとの入札状況や条件提示のステータスも同一プラットフォーム上で可視化されます。
案件・ステータス管理機能
- 見積案件の一覧・ステータス管理
見積依頼から受注・進行・完了までの各案件のステータスを一目で確認できるダッシュボードを備えています。担当者ごとの進捗状況が可視化されるため、対応の遅延や依頼漏れを防ぎ、業務の標準化に貢献します。 - 独自チケットシステムによるやり取り管理
案件ごとに独立した「チケット」が発行され、荷主と物流会社、あるいは社内関係者間でのやり取りやメッセージ履歴、添付ファイルを案件単位で紐づけて一元管理できます。過去の経緯をチャット形式で即座に追跡できるため、連絡の行き違いを抑制します。 - 通知機能
ステータスの更新や新しいメッセージ、見積もりの回答があった際にシステム通知を受け取ることができます。確認漏れを低減し、関係者間でのタイムリーな状況把握をサポートします。
貿易書類・情報管理機能
- 貿易書類の一元管理
インボイス(仕入書)、パッキングリスト、船荷証券(B/L)などの関連書類を案件ごとにアップロードして保存できます。メール添付や共有フォルダに散在しがちな書類を探す手間をなくし、必要な関係者へのアクセス共有を容易にします。 - HSコード管理
輸出入貨物の品目分類コード(HSコード)をシステム内で管理・記録できます。過去の通関実績や品目情報を参照しやすくなり、書類作成時の入力ミスや確認作業の負担を軽減します。 - 顧客・パートナー管理
荷主企業の情報や取引先フォワーダー、海外パートナーの連絡先・取引実績を集約して管理できます。担当者の異動や不在時でも過去のやり取り履歴を含めた引き継ぎがスムーズに行えます。 - 権限管理・外部連携
利用ユーザーごとに閲覧・編集権限を柔軟に設定でき、セキュリティを担保した運用が可能です。また、STANDAGEが提供する他の貿易クラウド機能や外部システムとの連携にも対応しています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
国際物流の見積もり取得に時間がかかり、複数社の相見積もり比較を効率化したい企業
- 個別見積もりの依頼と回答待ちによるリードタイムの長期化
提携する複数の大手国際物流会社のレートデータベースと連携しているため、輸送条件を入力するだけで概算見積もりが即時に画面上に提示されます。従来数日から1週間要していた見積もり取得時間を大幅に短縮し、迅速な輸送計画の立案とコスト比較が可能になります。 - Excelや手計算による運賃計算の属人化
最新の料金データやサーチャージ情報を反映した算出が行われるため、担当者ごとの計算ミスや確認工数のばらつきを抑え、見積もり検証作業を標準化できます。
メールやチャットツールに貿易連絡・書類が散乱し、案件管理が煩雑になっている企業
- 過去のやり取りや書類の探索に時間が取られている現場課題
案件ごとに独立した「チケット」システム上で関係者間のやり取りと提出書類を一括管理する仕様を採用しています。メールの送受信履歴やフォルダ内を探し回る必要がなくなり、担当者不在時でも過去の経緯を迅速に追跡できます。 - 案件の進行状況が可視化されず対応漏れが発生しやすい体制
見積依頼から成約・進行までのステータスが一覧で把握できるため、チーム全体で案件の滞留を防止し、輸出入業務の進捗管理工数を削減できます。
向いていない企業・現場
自社の通関・保税倉庫業務を包含した包括的な基幹ERP機能を求める国際物流事業者
- NACCS直接連携や倉庫内WMSを含むフルスペック基幹システムを求める場合
デジトラッド・フォワーディングは見積もり取得・比較および案件管理に特化したクラウドシステムです。通関情報処理システム(NACCS)との直接電文連携や、保税蔵置場の在庫・荷役管理まで単一システム内で完結させたいフォワーダーや通関業者の場合は、基幹業務専用の統合フォワーディングシステムを検討した方が適している場合があります。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| デジトラッド・フォワーディング | 大手物流会社のレートを参照した即時概算見積もり取得・比較とチケット制の案件・書類管理 | SaaS(月額課金・要問い合わせ) | 国際物流の見積もり比較を迅速化し、案件管理を一元化したい中小荷主・商社 |
| CargoWise | フォワーディング、通関、陸送、倉庫管理を一気通貫で統合するグローバル物流基盤 | 要問い合わせ(利用量ベース等) | 世界各国に自社拠点を持ち、国際物流オペレーションを標準化したい大手・中堅物流事業者 |
| Forwarder-PRO | 港湾物流・国際物流事業者の基幹業務(見積、手配、請求、NACCS連携)に特化したクラウド | 要問い合わせ | NACCS連携を含むフォワーダー・通関業務の基幹プロセスをクラウド化したい物流事業者 |
| Shippio Works | フォワーダーやNVOCC向けに貨物進捗、書類、コミュニケーションを一元化する貿易業務SaaS | 要問い合わせ | 既存の運行オペレーションを維持しながら荷主との情報共有をデジタル化したいフォワーダー |
国際物流の相見積もり取得にかかるリードタイムを短縮し、複数フォワーダーの提示価格を素早く比較検討したい荷主企業や商社であれば、デジトラッド・フォワーディングが適した選択肢となります。特に、見積もり依頼から発注、案件ごとの書類管理までをシンプルなUIで完結させたい現場に適しています。
一方で、自社で通関業務や保税倉庫業務を運営し、NACCS連携や基幹会計連動までを網羅した包括的なシステムを構築したい物流事業者はForwarder-PROやCargoWise、荷主向けポータル機能を通じた運行可視化・追跡を強化したいフォワーダーはShippio Worksなど、自社の業務形態に応じた比較検討が推奨されます。
料金・プラン・導入方法
デジトラッド・フォワーディングの料金体系は、SaaS(月額課金)モデルを採用しています。荷主企業向けの基本アカウント登録や機能利用プラン、および物流事業者向けの連携形態(受注1件あたりの定額成果課金等)が用意されていますが、具体的な月額利用料や初期導入費用などの詳細金額は公式には非公開となっており、個別見積もり(要問い合わせ)となります。
導入を検討する際は、以下のポイントを事前に確認することをおすすめします。
- 課金対象と単位
利用ユーザー数(ID課金)による月額固定制か、月間の見積もり件数や案件取扱件数に応じた従量課金が含まれるか - 初期費用の有無とサポート範囲
初期設定費用、マスターデータ登録支援、運用レクチャーなどの導入支援サービスが含まれるか - 契約条件
最低契約期間や解約通知の期限、トライアル環境の提供有無
導入の流れ・期間
デジトラッド・フォワーディングの導入は、クラウド型SaaSの標準的なフローに沿って進行します。具体的な導入期間については企業の運用体制や利用規模により異なるため、要問い合わせとなります。
- 問い合わせ・ヒアリング
公式サイトのフォームより問い合わせを行い、自社の輸出入取扱量や現行のオペレーション課題を相談します。 - デモ画面の確認・提案
システムのデモ画面を通じて、見積もり検索機能や案件管理画面の操作性を確認し、自社の業務フローに即した活用方法の提案を受けます。 - 見積もり・契約
利用プランや利用ユーザー数に応じた見積もり条件を確認し、利用契約を締結します。 - 初期設定・マスター登録
アカウントの発行後、社内ユーザーの権限設定、よく利用する取引先・パートナー情報、品目コードなどの初期データを登録します。 - 運用開始
実際の国際物流費の概算見積もり取得や案件管理の運用を開始します。
導入事例・実績
株式会社STANDAGEのプレスリリースおよび公開情報によると、デジトラッド・フォワーディングには株式会社日新、三菱倉庫株式会社、澁澤倉庫株式会社など国際物流大手各社がレート提供パートナーとして参画・連携しています。出資元である山九株式会社からもノウハウ提供を受けて機能調整が行われています。澁澤倉庫の事例では、システム上で概算見積もりが数分で取得可能となり、従来の手作業と比較して1件あたり1時間程度の工数削減につながる効果が報告されています。
荷主企業側におけるデジトラッド・フォワーディング単体での個別導入企業名や詳細事例については、現時点で公式に個別公開されているものは確認できていません。最新の導入事例や利用実績については公式サイトをご確認ください。
導入前に知っておきたいこと
デジトラッド・フォワーディングに関する口コミやユーザーからの課題報告についてWeb上の公開情報を調査したところ、現時点では公開されたユーザー評価・不満報告などは確認できていません。
検討にあたっての留意点として、本システムで即時に概算見積もりを取得できる対象は、提携・連携している物流会社の対応航路やサービス範囲に基づきます。特殊な貨物条件や対応外の航路・仕向け地に関しては、従来通りの個別問い合わせや本見積もり依頼が必要となる場合があるため、自社が頻繁に取り扱う輸送ルートの対応状況を事前に確認しておくことが重要です。
よくある質問(FAQ)
- デジトラッド・フォワーディングはどのようなデバイスや環境で利用できますか?
- クラウド型Webシステムとして提供されているため、一般的なPCのWebブラウザからインターネット経由でアクセスして利用できます。専用ソフトウェアのインストールは不要です。
- スマートフォン向けの専用アプリはありますか?
- 公式情報においてスマートフォン専用アプリの提供は明記されていません。PCのブラウザ環境での利用が基本となりますが、モバイルブラウザからのアクセス可否や推奨環境については提供元へお問い合わせください。
- 無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
- 一般公開されている無料トライアルの有無については要問い合わせとなります。導入検討時のデモ実演や機能説明については公式サイトのお問い合わせ窓口より相談が可能です。
- 見積もり取得だけでなく、実際のブッキングや書類管理まで行えますか?
- はい、概算見積もりを取得・比較した後にシステム上から本見積もり依頼や発注手続きへ進むことができます。また、独自チケットシステムを用いたメッセージのやり取りやインボイス・B/L等の書類ファイルの一元管理が可能です。
- 契約期間や解約条件について教えてください。
- 最低契約期間や解約条件などの契約規定はプランや利用形態により異なるため、見積もり取得時に提供元へ直接ご確認ください。