CargoWiseとは?国際物流・フォワーディング業務を一元管理する機能と導入メリットを解説

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国際物流業務を統合管理するグローバル対応プラットフォームです。スケジュール管理、フォワーディング、通関、輸送管理、倉庫管理を一元化し、オペレーション効率化を実現します。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中堅〜大手向け
対象業界
物流・倉庫業

ロジシフト編集部による最新動向サマリ

  • 独ハパックロイドがCargoWiseとAPI連携し、IoTコンテナから取得する温度や衝撃などのリアルタイムデータと、ハブ港での積替計画を同期させる体制を構築しています。
  • 世界第3位のフォワーダーDSVが、ベンダー依存の回避とデータ主権の確保を目的に、業界標準であるCargoWiseからの離脱と自社システムへの回帰を検討しています。
  • 2026年6月、共通の認証基盤におけるデータ更新ミスにより、クラウド版および自社サーバー運用版ユーザーの99%が強制終了する大規模システム障害が発生しました。
  • 欧米の現場では、CargoWiseを会計・通関用のバックエンドとして維持しつつ、顧客ポータルにはAPI経由で操作性の高い外部SaaSを被せて運用する「ラッピング戦略」が採用されています。

(ロジシフト掲載10記事をもとに自動生成・2026年8月17日更新)

CargoWiseとは?

CargoWise(カーゴワイズ)は、中堅・大手国際物流企業やフォワーダーが抱える、国境・多言語・多通貨をまたぐ業務分断と煩雑なデータ二重入力の課題を解決するグローバル対応の統合型フォワーディング管理プラットフォームです。WiseTech Global社が開発し、日本国内では認定サービスパートナーのカルソフトジャパン株式会社が導入・運用支援を手掛けています。航空・海上・陸上輸送のフォワーディング、通関、倉庫管理(WMS)、財務会計、トラッキングを単一データベースで一元管理し、業務の標準化とリアルタイムな可視化を実現します。

主な機能

CargoWiseは国際物流の一連の業務プロセスをワンファイル・単一データベースで網羅的に処理できる機能を備えています。主な機能を4つの領域に分類して紹介します。

フォワーディング・輸送管理機能

  • 単一ファイルによる案件統合管理(ワンファイルシステム)
    航空・海上の輸出入案件に関して、ブッキング情報、船積書類、コンテナ情報、スケジュール、コスト情報などを1つのファイル上で一元管理します。部門や拠点をまたいでも同一データを参照・更新できるため、二重入力やデータ転記に伴う人的ミスを抑制します。
  • 航空貨物電子化・ラベル自動生成
    航空貨物運送状(FWBやFHL)の電子化に対応し、ペーパーレスかつ迅速なデータ送信が可能です。標準的な航空貨物ラベルの自動生成や、CASSデータの自動取り込みにより、航空フォワーディング業務の処理スピードを高めます。
  • 陸上輸送・配送手配管理(Transport)
    集荷からドレージ、幹線輸送、ラストワンマイル配送まで陸上輸送の手配・取引を一貫して管理します。輸送ステータスをタイムリーに把握することで、ドア・ツー・ドアの物流手配における遅延リスクを低減します。

通関・コンプライアンス管理機能

  • グローバル通関管理・規制準拠
    世界各国の通関規則や関税分類、税制要件に対応し、輸出入申告書類の作成やステータス管理を効率化します。各国の法規制更新にもシステム側で追従するため、グローバルなコンプライアンス維持に寄与します。
  • NACCS・税関EDI連携
    日本の通関情報処理システム(NACCS)や主要な国際EDI標準(EDIFACT、ANSI X12など)とのデータ連携をサポートします。通関手続きの自動化により、申告業務にかかるリードタイムを短縮します。

倉庫管理(WMS)および在庫可視化機能

  • ロケーション別在庫・入出庫管理(Warehouse)
    保税倉庫や一般倉庫における入出庫、ロケーション管理、ピッキング、梱包、在庫棚卸しを管理します。フォワーディング機能と直結しているため、貨物の到着から入庫・保管・出庫手配までシームレスに情報が連動します。
  • 顧客向け貨物追跡ポータル(WebTracker)
    荷主や海外パートナーなどの外部ユーザーがWebブラウザ経由で貨物の進捗ステータス確認やブッキング依頼を行えるポータル機能です。問い合わせ対応の工数を削減しつつ、顧客サービスの透明性を高めます。

業務統制・財務会計連携機能

  • ワークフロー自動化・進捗可視化
    業務プロセスごとのタスク割り振りと期日管理、トリガーによる自動処理を設定できます。作業の抜け漏れを防ぎ、担当者ごとの業務進捗やボトルネックをリアルタイムに把握できます。
  • 案件別収支管理・ERP連携
    フォワーディング案件ごとに売掛金・買掛金を紐付け、案件単位や顧客単位での利益率を正確に算出します。Microsoft Dynamics 365などの基幹ERPとシームレスに連携し、全社的な財務・経営ダッシュボードへデータを自動統合できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

国内外に多数の拠点を展開し、国・拠点ごとの管理分断や二重入力に悩む国際物流企業

  • 海外拠点や代理店とのデータ連携が分断し、メールやエクセルでの情報授受に追われている
    世界共通の単一データベース上で案件情報を共有できるため、海外側で入力された船積データや通関情報が即座に国内システムへ同期されます。拠点間での再入力作業や確認連絡の手間が大幅に削減されます。
  • 案件ごとの正確な収支・粗利が締め日まで把握できず、経営判断が遅れている
    案件ファイルに売上・原価・諸掛費用が直接紐付き、リアルタイムに収支が可視化されます。顧客別・航路別の採算性を即座に把握し、迅速な価格戦略や営業改善につなげることが可能です。
  • 荷主から貨物ステータスや受発注進捗のリアルタイム共有を求められている
    WebTracker機能により荷主専用の追跡環境を提供でき、ステータス照会やブッキング受付をデジタル化できます。問い合わせ対応の電話・メール工数を削減しながら顧客満足度を向上させられます。

航空・海上・通関・倉庫・陸送をワンストップで提供し、システム統合を進めたいフォワーダー

  • 輸送モードや業務ごとに別々のシステムを利用しており、転記ミスやシステム維持費が嵩んでいる
    フォワーディング、通関、WMS、陸上輸送、請求管理を1つのプラットフォームで網羅できるため、システム間の重複投資やCSV取込の手間を排除し、業務フロー全体を標準化できます。
  • グローバル船社や航空会社との電子データ交換(EDI)を自動化したい
    主要キャリアや船社との直接接続(API/EDI)に対応しており、運賃レートの自動取得やブッキング送信、e-AWB送信などをスムーズに自動化できます。

向いていない企業・現場

日本国内の特定の港湾・通関業務に特化し、海外拠点とのデータ連携を必要としない中小フォワーダー

  • 海外拠点を持たず、国内のNACCS手続きと定型的な請求書発行のみを安価に行いたい
    CargoWiseはグローバル展開や複合輸送の最適化を強みとする多機能・大規模向けシステムです。日本国内の海貨・通関業務に特化した単機能システムや国産ツールと比較すると、初期設定の難易度や運用コストが過大になる可能性があります。国内特化型のクラウドフォワーディングシステムを検討する方が適合しやすい場合があります。

自社独自の古い商習慣や特殊な帳票レイアウトを一切変更せずに導入したい企業

  • パッケージの標準プロセスに業務を合わせる(Fit to Standard)方針を取れない
    CargoWiseはグローバル標準のベストプラクティスに基づき設計されています。自社固有の属人的な業務フローに合わせた大幅な個別カスタマイズを前提とする場合、導入期間の長期化やコスト増大につながるリスクがあります。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
CargoWise 世界160カ国以上で利用される国際物流プラットフォーム。単一データベースでフォワーディング、通関、WMS、会計連携を一元管理。 Value Pack Basic:月額15,000円/ユーザー〜(要問い合わせ) 国内外に複数拠点を持ち、グローバル標準化や業務統合を目指す中堅〜大手フォワーダー・3PL。
Forwarder-PRO 関西総合システムが提供。輸出入の見積・手配・実績・請求・NACCS連携などを網羅した港湾物流特化型クラウド。 要問い合わせ 日本の港湾物流・海貨・通関業務に即した業務フローを効率化したい国内フォワーダー。
Shippio Works Shippioが提供する貿易業務支援クラウド。直感的なUIで貨物情報・書類・進捗・コミュニケーションを一元管理。 要問い合わせ オペレーションのデジタル化や荷主・関係者間のコミュニケーション円滑化を重視するフォワーダー。
TOSS-LOGIPORT バイナルが提供。NVOCC、航空・海上フォワーダー、通関業務を全般カバーし、NACCS連携や豊富な実績を持つ基幹システム。 要問い合わせ 日本の貿易商習慣に合わせた帳票管理やNACCS連携を重視し、手配から収支まで一貫管理したい企業。
航空海上フォワーディング業務支援サービス NECネクサソリューションズが提供。NACCS連携やe-AWB機能に対応し、モジュール単位でのスモールスタートが可能。 1IDあたり月額約40,000円(税別)〜(初期費用要問い合わせ) 航空・海上の輸出入業務に必要な機能を柔軟に選択し、段階的に導入を進めたい企業。

ツール選定においては、対象とする事業エリアと拠点間の連携要件が大きな判断基準となります。海外現地法人や海外代理店との間でリアルタイムに同一データを共有し、グローバル規模で業務プロセスの標準化と収支統合を図りたい場合は、世界標準のプラットフォームであるCargoWiseが有力な選択肢となります。

一方で、事業基盤が日本国内中心であり、日本の海貨・通関特有の細かな商習慣やNACCSとの密接な連携、国内向け定型帳票の出力を最優先とする場合は、Forwarder-PROやTOSS-LOGIPORT、航空海上フォワーディング業務支援サービスなどの国産ソリューションが適合しやすいケースがあります。また、UIの扱いやすさや関係者間の情報共有・チャットコミュニケーションの効率化をスピーディーに進めたい場合は、Shippio Worksの検討も有効です。

料金・プラン・導入方法

カルソフトジャパン株式会社の公開情報によると、CargoWise Nextの主要プランは以下の通りです。

プラン名 月額費用(1ユーザーあたり) 主な機能・特徴
Value Pack Basic 15,000円(月次契約/月次支払) 販売管理、在庫管理、仕入管理、プロジェクト管理、財務会計、従業員管理、営業案件管理などを含み、Microsoft Copilotが付属。
Value Pack Advanced 20,000円(月次契約/月次支払) Basicプランの全機能に加え、サービス管理や製造・物流向けの強化機能が含まれる。

※導入にあたっては、システムライセンス費用のほかに、要件定義、システム設計、マスターデータ移行、EDI・NACCS連携開発、グローバルルール設定、トレーニングなどの導入支援コンサルティング費用が個別見積もりとなる場合があります。また、開発元であるWiseTech Globalのライセンス体系や取引量連動モデル(トランザクション課金)に関する適用条件については、見積もり時にカルソフトジャパンへ確認してください。

導入の流れ・期間

カルソフトジャパンを通じたCargoWiseの導入は、一般的に以下のステップで進行します。

  1. お問い合わせ・現状ヒアリング
    自社の業務体制、拠点規模、輸送モード(海上/航空/陸上)、既存システムとの連携要件、抱えている課題をヒアリングします。
  2. 要件分析・Fit Gap分析・プロジェクト計画
    CargoWiseの標準機能と現行業務フローの適合性を検証し、業務プロセスの見直し(Fit to Standard)および導入スコープ、EDI連携開発などの全体計画を策定します。
  3. システム設定・データ移行・インターフェース開発
    マスターデータの定義・移行作業、NACCSや社内ERPとのインターフェース設計・開発、帳票・ワークフロー設定を行います。
  4. ユーザー受け入れテスト(UAT)・トレーニング
    実際の業務シナリオに基づいた動作検証テストを実施し、エンドユーザー向けの操作トレーニングやマニュアル整備を行います。
  5. 本稼働(カットオーバー)・運用サポート
    本番稼働後の立ち会い支援、問い合わせ対応、海外拠点へのロールアウト支援など、継続的なサポートを提供します。

※導入期間は、導入対象となる拠点数(国内単体か海外含むか)、連携するEDI本数、データ移行の規模などにより大きく変動します(数カ月での短期稼働事例から1〜2年規模のグローバルロールアウトまで多様です)。具体的な導入期間は要問い合わせとなっています。

導入事例・実績

公開されている公式発表および導入事例では、大手・中堅のフォワーダーや物流企業において業務効率化やデータ統合の実績が報告されています。

  • セイノーロジックス株式会社
    カルソフトジャパンの支援により、海上輸出入フォワーディング業務および主会計(総勘定元帳、売掛・買掛管理など)にCargoWiseを導入。顧客向けWebポータルや社内管理ポータルを含む計17本のデータ連携開発を行い、プロジェクト開始から5カ月間で本稼働を完了させました。
  • 株式会社阪急阪神エクスプレス
    グローバルネットワーク25カ国、2,000人以上の物流専門人材が利用する基幹システムとしてCargoWiseを採用。単一データベース・ワンファイルシステムを活用し、航空・海上貨物輸送、通関、CRMなどの業務を一元化し、グローバル規模での生産性向上と顧客サービス強化を推進しています。
  • 商船三井ロジスティクス株式会社
    国際海上輸送業務の先行導入を経て航空輸送業務および海外現地法人へ展開を拡大。グローバル全体で取り扱う貨物件数の約7割をCargoWise上で運用する体制を構築しました。海外法人を含む輸出入データの一元化により、輸入側での入力工数を大幅に削減し、案件別収益の即時可視化と経営ガバナンスの強化を実現しています。
  • 南海エクスプレス株式会社
    カルソフトジャパンの支援により、日本本社およびアジア・米国などの拠点へCargoWiseをグローバル展開。フォワーディングや見積もり、倉庫業務の効率化を達成し、売上と原価の個別紐付けによる案件別・顧客別の利益率把握を確立しました。

導入前に知っておきたいこと

公開情報や海外ユーザーコミュニティ、業界分析レポートなどから確認できる、検討・導入時の留意点は以下の通りです。

  • 高機能ゆえのシステム複雑性と学習コスト
    物流・通関・会計の全領域をカバーする巨大なプラットフォームであるため、画面構成や設定項目が多岐にわたります。運用を軌道に乗せるには、キーマンとなる社内担当者の育成や、認定パートナーによる体系的なトレーニングと継続的なサポート体制の確保が不可欠とされています。
  • 「Fit to Standard(業務の標準化)」への適応姿勢
    システムを自社の独自手順に合わせて個別改修するのではなく、システム側のグローバル標準プロセスに自社業務を合わせていくアプローチが基本となります。現場の意識改革や業務ルールの見直しを伴うチェンジマネジメントが必要になります。
  • ライセンス体系や取引ベース課金への理解
    開発元のWiseTech Globalによる価格モデルの改定(トランザクション課金やValue Packへの移行など)の動向や、取引量・利用機能に応じたコスト構造について、事前に十分な試算と確認を行うことが推奨されます。

よくある質問(FAQ)

クラウド型システムですが、推奨環境や対応ブラウザは何ですか?
CargoWiseはクラウド環境で提供されており、一般的なPCおよびWebブラウザ環境からアクセスして利用できます。具体的な推奨スペックや利用環境の詳細については、カルソフトジャパンへお問い合わせください。
無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
個別の無料相談や機能デモの実施に対応しています。自社の業務フローに合わせたデモや適合性の確認を希望する場合は、公式サイトの問い合わせフォームより相談が可能です。
日本の通関システム(NACCS)との連携は可能ですか?
はい、可能です。カルソフトジャパンでは、日本のNACCS連携や主要EDI標準(EDIFACT、ANSI X12など)に対応したデータ連携ソリューションを提供しており、通関申告やステータス取得の自動化を支援しています。
導入支援や社内定着のためのサポート体制はどうなっていますか?
WiseTech Global認定パートナーであるカルソフトジャパンが、要件定義からシステム設計、データ移行、EDI開発、ユーザー受け入れテスト(UAT)、稼働後の運用サポートまで包括的な支援サービスを提供しています。
最低契約期間や解約条件にはどのような決まりがありますか?
月次契約(月次支払)プランなどの体系が公開されていますが、契約形態や初期導入プロジェクトの契約条件、解約時のデータ取り扱いなどの詳細規約については、個別見積もり・提案時の確認が必要です。

参照・出典

他のフォワーディングシステムと比較する

CargoWiseの特徴を含むフォワーディング管理の11製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

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