在庫スイートクラウドとは?機能や特徴、低コストで導入可能なクラウド型WMS(倉庫管理システム)を徹底解説

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在庫管理から倉庫の入出荷作業までをトータルに支援するクラウド型システムです。PCやハンディターミナルを使ったバーコード検品、賞味期限・ロット別の在庫管理など、現場の作業精度を向上させる機能を低コストで提供します。

公式サイト
https://zaikocloud.com/
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
EC・通販 小売・卸売業 製造業 食品・飲料

在庫スイートクラウドとは?

在庫スイートクラウドは、株式会社インフュージョンが提供するクラウド型のWMS(倉庫管理システム)です。帳簿上の在庫と現場の実在庫のズレを解消し、在庫管理から倉庫の入出荷作業までをトータルに支援します。PCやハンディターミナル、スマートフォンを活用したバーコード検品により、EC・通販や製造業、小売業における現場作業の精度を向上させます。既存の販売管理システムと連携し、手軽に導入できる現場用サブシステムとして中小企業を中心に選ばれています。

主な機能・特徴

  • 現品ベースの実在庫管理・クラウド一元管理
    インターネット環境があれば、複数拠点や複数ユーザーでリアルタイムに在庫情報を共有可能です。帳簿上のデータだけでは把握しきれない現場の正確な実在庫を管理します。
  • スマートフォン・各種デバイスへの柔軟な対応
    専用の無線ハンディターミナルのほか、iOS・Android搭載のスマートフォンにも対応しています。スマートフォンのカメラ機能や、連携するジャケット型・リング型バーコードリーダーを活用した運用が可能です。
  • バーコードなしでもテンキーや音声で入力・画像表示
    バーコードが読めない、またはバーコードが存在しない商品でも、テンキーや音声による品名検索が可能です。画面に商品画像を表示できるため、目視による確認で作業ミスを防ぎます。
  • 庫内作業支援とフリーロケーション管理(Pro版)
    最上位プランでは、先入れ先出しやフリーロケーションに対応したピッキング指示を作成可能です。モバイルデバイスの画面に指示が表示されるペーパーレスピッキングにより、誤出荷リスクを低減します。
  • ロット・賞味期限別管理
    医療機器や試薬、食品などで求められるロット番号や使用期限別の在庫管理に対応しており、きめ細かいトレーサビリティの確保に貢献します。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

対象規模は中小企業から中堅企業まで幅広く、EC・ネット通販、製造業、小売・卸売業、医療、食品・飲料などの業界に適しています。「帳簿在庫と実在庫が合わない」「Excelや紙での棚卸・ピッキング作業に限界を感じている」「複数倉庫の在庫を一元管理したい」といった課題を抱える現場責任者やシステム担当者に向いています。既存の販売管理システムを入れ替えずに、現場の在庫・倉庫管理だけをシステム化(サブシステム化)したい企業に最適なツールです。

【向いていない企業・現場】

初期費用および月額数万円からのランニングコストが発生するため、無料や数千円規模の簡易的なスマホアプリを探している個人事業主や、ごく小規模な現場にはコストが見合わない可能性があります。また、パッケージシステムであるため、自社独自の複雑な業務フローをそのままシステムに反映させたい(フルスクラッチ開発を求める)企業や、独自要件の多い大規模物流センターのシステム構築には不向きです。

料金・プラン・導入方法

在庫スイートクラウドは、必要な機能に合わせて3つのエディションが用意されており、最大ユーザー数に応じた定額制(サブスクリプション)で提供されています。下記は10ユーザーまで利用する場合の参考価格(税抜)です。スマートフォンの利用に必要なマルチデバイスオプション等は別途費用がかかります。

  • 在庫スイートクラウド 棚卸(バーコードラベル発行と実地棚卸に特化)
    初期設定費用: 15万円〜 / 月額: 2.9万円〜
  • 在庫スイートクラウド Lite(入出庫入力によるリアルタイムな在庫把握)
    初期設定費用: 30万円〜 / 月額: 3.5万円〜
  • 在庫スイートクラウド Pro(ピッキング指示や予実管理など庫内作業支援を含む)
    初期設定費用: 30万円〜 / 月額: 4.0万円〜

※ユーザー数(50名まで、100名までなど)が増えるごとに月額が加算される料金体系です。最新の詳細な金額やオプション費用については、公式サイトより要問い合わせとなります。

導入事例・実績

公開されている公式情報やITメディアにて確認できる導入事例を紹介します。

  • 株式会社北関東三協サッシ(製造業)
    アルミサッシ製造において、長尺資材の切断時に生じる端材の管理が困難で、無駄な発注が起きていました。システム導入で端材の「見える化」を実現し、在庫を約3割削減することに成功しました。
  • JITSUBO株式会社(医療・研究機関)
    医療研究部門における700種・1000本を超える試薬や溶媒を、バーコードを用いて1本ごとに管理。入荷日や使用期限、残量の適正化に貢献し、研究体制を強化しました。
  • グローリーエンジニアリング株式会社(製造・修理業)
    通貨処理機の修理部品管理において、在庫スイートクラウドとRPAを連動させることで、修理部品の管理にかかる作業時間を月間360時間削減しました。
  • タグチスポーツ(ネット通販・小売)
    実店舗とネット通販の併売による在庫過多と業務負担の課題を解消。バーコード管理への移行によりピッキング速度が50%向上しました。

導入前に知っておきたいこと

ユーザー評価や運用面に関して、導入前に確認しておくべき課題や注意点は以下の通りです。

  • ハードウェア導入コストと保守負担の可能性
    システム自体はクラウドで提供されますが、現場で利用するハンディターミナルや連携するスマートフォンなどのデバイスが自社にない場合は、新たに導入するハードウェアコストがかかります。また、スマートフォンの場合はOS(iOS/Android)のアップデートが毎年行われるため、将来的にアプリの動作確認や保守体制の確保が必要になる点が挙げられています。
  • 最低利用期間の制約
    本システムの最低ご利用期間は「1年間」に設定されています。そのため、数ヶ月だけ試験的にお試し利用したい、あるいは繁忙期のみの短期利用を想定している現場の運用には適していません。
  • 業務をパッケージに合わせる必要がある
    パッケージシステムであるため、自社独自のやり方をすべてシステムに反映させることは難しく、システムの標準機能に合わせて現場の業務フローを見直す(Fit to Standard)ことが求められます。

類似ツールとの違い・選び方

同カテゴリの他社製WMSや在庫管理システムと比較した際の大きな違いは、「既存の販売管理(上位システム)のサブシステムとして現場作業に特化している点」と「ユーザー定額制の料金体系」です。
多くのクラウド型WMSは「1ユーザーIDごとに〇千円」といった従量課金制を採用していますが、在庫スイートクラウドは「10ユーザーまで」「50ユーザーまで」といった段階的な最大ユーザー定額制を採用しています。拠点数の追加や、PC・スマートフォンのインストール台数には制限がありません。そのため、複数拠点への展開を考えている企業や、現場の作業スタッフ全員に端末を持たせるような多人数運用を想定している企業にとって、コストメリットが出やすいという強みがあります。

よくある質問(FAQ)

現在利用している販売管理システムと連携できますか?
はい、可能です。既存の基幹システムを入れ替えることなく、現場の実在庫管理と作業支援を強化するサブシステムとしてデータ連携・導入することができます。
現場で利用できる端末(デバイス)は何ですか?
専用の無線ハンディターミナルのほか、iOSおよびAndroidを搭載したスマートフォンに対応しています(対応機種は要問い合わせ)。スマートフォンの場合は、カメラでのバーコード読み取りのほか、外付けのバーコードリーダーとの接続も可能です。
バーコードがない商品でも管理できますか?
はい、管理可能です。端末のテンキーや音声入力を利用して品名の一部を検索し、画面に商品画像を表示させながら確認・検品を行う機能が備わっています。
契約期間の縛りはありますか?
最低利用期間は1年間と定められています。

参照・出典