DIAqとは?
DIAq(ダイヤク)は、緊急の小口配送や都心部におけるラストワンマイルの配送手配に課題を抱える荷主企業に対し、自転車・原付・バイク・軽貨物車両を運転する運送者(アンカー)を即座にマッチングする配送プラットフォームです。
荷物を急ぎで送りたいユーザーがアプリやAPI経由で配送条件を入力すると、集荷先の周辺にいる配達員が直接オファーを受け取り、最短30分から60分程度での集荷・配送を実現します。これにより、従来のバイク便や小口チャーター便に比べて手配のリードタイムと中間コストを抑えたラストワンマイル輸送を可能にします。
主な機能
オンデマンド配送マッチング機能
- リアルタイム周辺ドライバー検索・マッチング
集荷先と配送先の住所、荷物サイズを入力すると、現在地周辺にいる運送者(自転車、原付、バイク、軽貨物車両)の予定時間、料金、評価が一覧表示されます。条件に合った配達員を指名して直接依頼できるため、手配にかかる電話や見積もりの待ち時間を大幅に削減できます。 - マルチモーダル車両選択
書類や小型サンプルなどの小口荷物には自転車や原付、大型荷物や複数個の配送には軽貨物バンなど、荷物の容積・重量・緊急度に合わせて最適な移動手段を選択できます。軽トラックを用意するほどではない小荷物の配送において、過剰な車両手配による輸送コストの無駄を防ぎます。 - 事前予約配送・日時指定機能
即時集荷だけでなく、指定日時の事前予約配送にも対応しています。数日先までの定期的な配送や、店舗オープン前の特定時間帯の資材搬入などをあらかじめアプリ上でスケジューリングできます。
配送トラッキング・管理機能
- リアルタイム位置情報追跡(GPSトラッキング)
荷物の集荷から配送完了までのステータスを、地図上のGPS位置情報を通じてリアルタイムに把握できます。集荷先・届け先双方が到着見込み時刻を正確に確認できるため、「荷物がいつ届くかわからない」という現場の待機ロスを防止します。 - 電子受領サイン・完了通知
配達先での荷物引き渡し時に、運送者のスマートフォン画面上で電子サインを受領し、即座に配送完了ステータスが荷主へ共有されます。紙の伝票回収や受領確認の電話連絡が不要になり、納品確認業務の省力化を図れます。 - 運送者レビュー・評価システム
過去の配送実績や他ユーザーからの評価スコア、プロフィールを確認した上で配達員を選定できます。配送品質の担保された配達員を優先的に指名することで、誤配送やトラブルのリスクを低減します。
外部システム連携・法人向け機能
- EC・基幹システム向け「DIAq API」連携
自社のECサイト、処方薬デリバリーアプリ、買取サービスなどのシステムとDIAqの配送基盤をAPIで接続できます。購入者がチェックアウト画面で「当日配送」や「1時間単位の時間指定」を選択した際に、自動で周辺の配達員へ集荷・配達依頼を発行できます。 - 法人向け一括請求・利用履歴管理
複数店舗や各拠点からの配送依頼データをWeb管理画面で一元管理し、配送ごとの現金決済をなくして月締めの一括請求に対応します。経理処理の煩雑さを解消し、拠点ごとの配送コストの可視化を容易にします。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
店舗在庫を活用した即日配達・当日回収を自社サービスに組み込みたい小売・EC事業者
- 自社ECやデリバリーで当日配送を提供したいが、自社配送網の維持コストが高い
DIAq APIを自社システムと連携することで、近隣店舗の在庫をクラウドワーカーが最短時間でピッキング・配送する仕組みを構築できます。自社で専属ドライバーや車両を常時抱える固定費を抱えずに、即時配送サービスを展開できます。 - 精密機器や小型部品、処方薬など小口の緊急輸送を頻繁に行う現場
従来のバイク便は手配から集荷までに時間がかかるケースがありますが、DIAqなら周辺にいる自転車やバイクの配達員に直接オファーを出し、30分〜60分程度での集荷が可能です。これにより、医療機関からの処方薬当日配送や製造現場の欠品部品輸送など、分単位のスピードが求められる配送業務のリードタイムを大幅に短縮できます。
都市部の狭小エリアや駅前店舗への小口配送が多く、トラック手配が非効率な流通企業
- 駐車スペースのない都心部で軽自動車の停車・配送が難しい
DIAqでは自転車や原付、小型二輪の配達員を指定できるため、都心繁華街やオフィス街でも駐車違反リスクや駐車料金をかけずにスムーズな搬入が可能です。手配コストを小口サイズ相応に抑えながら機動的なルート配送を実現できます。 - 突発的な配送ピーク時に社内リソースが不足する
セール期や季節イベントなどの需要変動に対して、必要なときに必要な件数だけアプリから都度オファーを発行できます。固定人件費を増やさずに、ピーク時の配送能力を柔軟に拡張できます。
向いていない企業・現場
パレット単位の幹線輸送や大型家具・重量物の全国輸送が中心の事業者
- 大型トラックやフォークリフト荷役を伴う長距離一括輸送を行いたい
DIAqは自転車、バイク、軽貨物車両による小口・近距離配送に特化したサービスです。4t・10t大型トラックによる拠点間輸送やパレット輸送には対応していないため、大型車両のマッチングが必要な場合はWebKIT2やトラボックスなど一般貨物向け求荷求車プラットフォームの利用が適しています。
都心部・大都市圏以外の地方エリアで安定した配車網を求める企業
- 地方都市や山間部で当日即時のドライバー手配を行いたい
DIAqの主な稼働エリアは東京23区、横浜市、埼玉主要部、大阪市、名古屋市、福岡市などの大都市圏に集中しています。地方エリアでは稼働している登録配達員(アンカー)の数が限られ、即時マッチングが成立しにくい場合があるため、全国規模のトラック網を持つ全国型マッチングサービスの併用を検討すべきです。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| DIAq | 自転車・原付・バイク・軽貨物に対応した即時配送マッチング。APIによるEC当日配送連携に強み | 従量課金(配送運賃+手数料)/法人向けAPI・月額利用は要問い合わせ | 都心部での小口即時配送、処方薬・飲食・EC即日配達を内製・外部化したい事業者 |
| PickGo | 軽貨物ドライバーを中心に全国規模で最短即時配車に対応。一般貨物トラックの手配も可能 | 運賃従量課金制(案件ごとに算出) | 全国での緊急スポット便配送、大型荷物や定期便まで幅広い車両を機動的に手配したい企業 |
| ハコベル | 厳格な審査をクリアした運送会社・個人ドライバーをマッチング。配車管理SaaSも展開 | スポット運賃従量制/配車管理システムは月額料金(要問い合わせ) | 企業間物流(BtoB)の定期便・スポット便手配や、配車業務自体のDX・統合管理を進めたい企業 |
| トラボックス | 国内最大級の求荷求車プラットフォーム。トラック運送事業者同士の空車・荷物直接取引が中心 | 月額定額会費制(荷主・運送会社向けプランあり) | 中長距離の幹線輸送やパレット輸送など、一般貨物トラックの空車枠を日常的に探したい事業者 |
DIAqと他社ツールの最大の違いは、「配送手段の多様性とラストワンマイルへの特化度」にあります。PickGoやハコベルが軽貨物自動車や中大型トラックを中心とした配車網を構築しているのに対し、DIAqは自転車便や原付・バイク便を含めたギグワーカーネットワークを活用します。そのため、都市部の近距離小口配送(書類、サンプル品、医薬品、飲食物など)を低コストかつ最短時間で動かしたい現場ではDIAqが有力な選択肢となります。
一方で、パレット荷物や重量物の配送、あるいは長距離幹線輸送を依頼したい場合は、トラボックスやWebKIT2のようなトラック運送事業者専用のプラットフォームや、一般貨物車両まで網羅するハコベル・PickGoを検討するのが適切です。自社が配送したい荷物のサイズ、輸送距離、配送頻度に応じて使い分けることが重要です。
料金・プラン・導入方法
DIAqの一般利用における基本料金および法人向け契約の料金体系は以下の通りです。
| 項目 | 初期費用 | 月額利用料 | 配送運賃・手数料 |
|---|---|---|---|
| スポット配送利用(一般・法人) | 無料 | 無料 | 配送ごとの算出運賃(距離・車種・時間帯割増等) |
| DIAq API連携・法人プラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 個別見積もり(API利用規模・配送件数に応じる) |
※配送料金は、選択する車種(自転車・原付・小型二輪・軽四輪など)や移動距離、時間帯(深夜早朝割増等)によって変動します。運送者が設定した運送料金に基づきマッチング時に金額が確定します。
自社ECサイトや受発注システムとのAPI連携、請求書払い(掛け払い)などの法人向け一括契約を希望する場合は、利用規模や月間配送見込み数に応じた個別見積もりが必要となるため、提供元への問い合わせが必要です。
導入の流れ・期間
DIAqを導入・利用開始する際の一般的な流れは以下のステップとなります。
- アカウント作成・会員登録
公式サイトまたは専用スマートフォンアプリから、荷主(ユーザー)アカウントの会員登録を行います。法人の場合は会社情報および請求先情報の入力を行います。 - 利用環境の設定(API連携の場合は開発・テスト)
アプリまたはブラウザ上で集荷先・届け先の住所録登録や支払い方法の設定を行います。自社システムとDIAq APIを連携させる場合は、API仕様書の確認、開発環境での接続テストを実施します。 - 配送依頼の作成・オファー
画面上で集荷場所、お届け先、荷物サイズ、希望配達日時を入力し、周辺の配達員へオファーを発行します。 - マッチング・配送開始
配達員がオファーを受託するとマッチングが成立し、GPSトラッキング画面で集荷・配送状況を追跡できます。
※通常のアプリ経由でのスポット利用であれば登録後即日の利用開始が可能です。API連携や法人向け専用契約を行う場合の開発・導入期間については、個別要件に応じた問い合わせが必要です。
導入事例・実績
セブン-イレブン「7NOW」とのAPI連携による即時デリバリー
株式会社セルート(現セルフィット)は、セブン-イレブンのデリバリーサービス「7NOW(セブンナウ)」とDIAqのAPI連携を実施しました。注文を受けた店舗から近隣の配送員(アンカー)へ即座に配送指示が飛び、店舗周辺の顧客へ短時間で商品を届けるラストワンマイル配送網として活用されています。
オンライン診療・服薬指導「SOKUYAKU」での処方薬当日配送
ジェイフロンティア株式会社が展開するオンライン診療・服薬指導プラットフォーム「SOKUYAKU」において、DIAqの配送APIが採用されました。東京都23区および横浜市内の薬局と連携し、オンライン服薬指導を受けた患者宅へ最短30分〜当日中に処方薬を届けるラストマイル配送基盤として稼働しています。
クラウドキッチン「KitchenBASE」とのフードデリバリー連携
国内最大規模のクラウドキッチン「KitchenBASE(キッチンベース)」を展開する株式会社SENTOENと連携し、複数ブランドの料理をまとめて近隣へ配送するフードデリバリーの実証および本格運用を実施しました。
大手通販向けガソリンスタンドを活用したラストマイル実証実験
三菱商事株式会社およびENEOS株式会社と共同で、首都圏約100カ所のガソリンスタンド(SS)を通過型物流拠点として活用し、DIAqの配達員が大手オンラインショッピングサイトの商品を近隣住民へお届けする共同実証実験を実施しました。
導入前に知っておきたいこと
DIAqを導入・検討するにあたり、公開されている情報やユーザーからのフィードバックに基づき、以下の注意点を把握しておく必要があります。
- エリアによるマッチング密度の差異
DIAqの配達員(アンカー)ネットワークは、東京23区や横浜市、大阪市などの大都市中心部に集中しています。対応エリア内であっても、郊外や注文が少ない地域、悪天候時や早朝・深夜帯などはマッチング成立までに時間がかかる場合や、配達員が見つからないリスクがあります。 - 配達員のスキル・車両特性のバラつき
プロの運送事業者だけでなく、空き時間を活用する一般の個人ギグワーカーも登録しています。審査プロセスやレビュー評価制度が設けられているものの、荷物の取り扱いマナーや配送品質に個人差が出る可能性があるため、壊れやすい精密機器や高額品を依頼する際は事前の運送者評価チェックや梱包の徹底が求められます。 - 積載制限と荷物サイズの上限
自転車や原付、バイクでの配送を依頼する場合、積載可能な容積・重量に厳しい制限があります。複数個の段ボールや重量物・長尺物を運ぶ場合は、あらかじめ軽貨物車両を指定して発注する必要があります。
よくある質問(FAQ)
- 利用可能な対応エリアはどこですか?
- 公式情報によると、主なサービス提供エリアは東京23区、神奈川県横浜市、埼玉県(さいたま市浦和区・南区、川口市、戸田市、蕨市)、愛知県名古屋市、大阪府大阪市、福岡県福岡市などです。荷物の集荷地がこれらの対象エリア内であれば、全国各地への配送手配が可能です。
- スマートフォンアプリだけでなく、パソコンのブラウザからも依頼できますか?
- はい、荷主向けのアカウントを作成することで、スマートフォンの専用アプリ(iOS / Android)およびパソコンのWebブラウザ画面の双方から配送手配・管理が可能です。
- 配送中に荷物が破損・紛失した場合の補償制度はありますか?
- DIAqでは一定の貨物保険制度および利用規約に基づいた補償規定が設定されています。ただし、荷物の種類や上限金額、免責事項が定められているため、高価品や特殊な荷物を依頼する場合は事前に利用規約および補償条件の確認が必要です。
- 定期便やルート配送の契約は可能ですか?
- アプリ上での事前日時指定オファーに加え、特定の運送者への指名依頼機能を活用することで定期的な配送を依頼することが可能です。大量・固定スケジュールの定期配送を希望する場合は、運営元への個別相談が推奨されます。
- 法人での月締め請求書払いは対応していますか?
- 通常のアプリ利用は都度決済となりますが、法人向けアカウントの開設やAPI連携プランを利用することで、月締めの一括請求書払いに対応可能です。詳細は導入窓口への確認が必要です。