PickGoとは?
PickGo(ピックゴー)は、突発的な輸送需要や配送リソース不足に直面する荷主企業と、全国の個人事業主ドライバーおよび一般貨物運送事業者を直接マッチングする配送プラットフォームです。荷主がWeb上から集荷・納品条件を入力するだけで、軽貨物から2t・4t・10tトラックなどの大型車両まで、用途に応じた輸送リソースを手配できます。従来の電話やFAXを中心とした属人的な配車連絡をオンライン化し、緊急のスポット輸送から定期配送、物量増減に応じた波動吸収まで、柔軟な輸配送体制の構築を支援します。
主な機能
PickGoは荷主企業の手配業務効率化と柔軟な車両確保を支援するため、主に以下の機能群を提供しています。
即時配車・案件発注機能
- Web完結型のスポット配車依頼
集荷場所・納品場所・日時・荷姿・希望車種などの配送条件をWebブラウザ上で入力するだけで、案件を公開してドライバーを募集できます。従来の電話をかけ続ける配車業務が不要となり、発注業務にかかる工数を大幅に削減します。 - 一般貨物事業者向け入札制度
2t・4t・大型トラックなどの一般貨物案件において、運送会社側が条件に応じた運賃を提示してエントリーできる入札機能を備えています。荷主は提示された運賃や条件を比較検討しながら最適な委託先を選択できます。 - 全国空陸一貫輸送連携
航空各社の貨物ネットワークと連携し、陸路と空路を組み合わせた長距離の当日配送手配が可能です。陸上輸送だけでは間に合わない遠隔地への緊急納品に対しても、プラットフォーム上でスムーズに手配を進められます。
運行管理・リアルタイム追跡機能
- GPSを活用した動態管理・配送状況確認
マッチング成立後、荷物を積み込んだ車両の位置情報や配送ステータスを管理画面上でリアルタイムに把握できます。荷主側で配送状況を常に把握できるため、着荷主からの配送状況に関する問い合わせにも迅速に対応できます。 - デジタル受領・完了報告
配送完了時の受領確認や作業完了報告がシステム上でデジタル処理されます。紙の受領書回収を待つことなく納品完了を確認できるため、検収作業や報告業務のタイムラグを最小限に抑えられます。 - ドライバー評価・稼働状況確認
過去の配送実績や荷主からの評価レビューを事前に確認したうえでドライバーや運送会社を選定できます。配送品質の可視化により、トラブルリスクを低減させた安心感のある手配が可能です。
コンプライアンス・安全管理機能
- アルコールチェック実施記録管理
ドライバーが出務時に実施したアルコール検知器の呼気検査数値や写真記録をシステム上で確認・管理できます。法令遵守の徹底と運行前の安全確認が可視化されるため、荷主企業は安全基準を満たしたパートナーに安心して荷物を預けられます。 - 24時間365日運行サポート体制
深夜・早朝の運行トラブルや突発的な遅延・イレギュラー発生時に備え、年中無休のカスタマーサポートが用意されています。運行中のトラブル発生時にも専任スタッフが迅速に仲介・対応する体制が整っています。
こんな企業・現場に向いている/向いていない
向いている企業・現場
突発的な納品遅れや欠品リスクを最小限に抑えたい製造業・卸売業
- 工場ライン停止や納品遅延を防ぐため、即時手配可能な緊急配送リソースを常時確保したい
部品の欠品や突発的な機械トラブルが発生した際、PickGoの即時マッチング機能を活用することで、最短30分で集荷に向かえる車両を迅速に手配できます。電話連絡によるトラック探しで生じるタイムロスを防ぎ、生産ラインの停止や顧客への納期遅延による損失を最小限に抑えられます。 - 遠隔地への即日納品を求められるが、トラックの陸送だけでは時間的に間に合わない
航空貨物と陸上輸送を組み合わせた空陸一貫配送機能を利用することで、数百キロ離れた遠隔地への当日配送手配をWeb上からワンストップで実行できます。長距離ドライバーの拘束時間規制をクリアしつつ、緊急度の高い超特急案件にも柔軟に対応可能です。
季節波動やセール期で配送需要の振れ幅が大きいEC・流通・小売業
- セール期や繁忙期だけ配送リソースが不足し、自社便や既存の協力会社だけでは対応しきれない
全国規模の軽貨物・一般貨物ネットワークを活用した「波動吸収」により、必要なタイミングで必要な台数だけの車両を追加確保できます。固定的な傭車契約を増やすことなく物量の急増に対応できるため、販売機会の損失を防ぎつつ柔軟な物流体制を整えられます。 - 閑散期に自社車両や定期便の空きが発生し、物流固定費が経営を圧迫している
固定便の契約を見直し、ベースとなる物量のみを定期便に抑え、余剰分や突発便をPickGoのスポット手配に切り替える運用が可能です。物量の少ない時期に無駄な車両維持費や委託費を支払うリスクを排除し、物流コストの完全変動費化を実現できます。
向いていない企業・現場
固定ルートや高度な特殊荷役を伴う専属配送のみを求める企業
- 毎日決まったルートで特定の納品手順や複雑な付帯作業を固定ドライバーに担当させたい
PickGoはスポットや都度のマッチングに強みを持つため、日々の微妙な現場ルールや専門的な荷役作業の習熟が不可欠な定期便では、毎回異なるドライバーへの教育コストや引継ぎ負担が大きくなります。専属契約を前提とした運送事業者との長期固定契約を検討した方が安定した品質を維持しやすくなります。
自社グループ内の車両動態管理や配車組み最適化システム(TMS)を単体で求めている企業
- 外部への配送委託ではなく、すでに自社で保有しているトラックフリートの運行計画を最適化したい
PickGoは外部ドライバー・運送会社とのマッチングおよび配送委託を主目的としたプラットフォームです。自社便の積載率向上やルート自動計算、日報作成などの社内配車管理システム(TMS機能)を専ら求めている場合は、配車計画特化型SaaSの導入を検討するのが適切です。
類似ツールとの比較
| ツール名 | 特徴 | 料金 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| PickGo | 軽貨物から大型車まで全国のドライバー・運送会社と即時マッチング。最短30分集荷の緊急配送や空陸一貫輸送に強み。 | 要問い合わせ(月額課金・従量課金等) | 緊急配送の頻度が高い企業、繁忙期の波動吸収を行いたいEC・製造・小売業 |
| トラボックス | 国内最大級の会員数を誇る老舗求荷求車プラットフォーム。月間23万件以上の情報が掲載され、運送会社同士の直接交渉が中心。 | 要問い合わせ(月額定額制) | 中長距離の幹線輸送や帰り便の荷物を日常的に探したい一般貨物運送会社 |
| ハコベル | 荷主と運送会社を直接つなぐ配車マッチングに加え、荷主向け配車管理システム(TMS)など物流DXソリューションも提供。 | 要問い合わせ | スポット便手配と同時に、配車業務全体のデジタル化や複数拠点の配車管理を進めたい企業 |
| WebKIT2 | 日本貨物運送協同組合連合会が運営する公的求荷求車ネットワーク。協同組合員である運送事業者同士の確実な情報交換基盤。 | 要問い合わせ(組合費・利用料等) | トラック協会のネットワークを活用し、運送事業者間で安全に求荷求車を行いたい事業者 |
PickGoは、個人事業主の軽貨物ドライバーから中大型トラックを保有する運送会社までを幅広く網羅し、Web上での即時配車や緊急輸送、航空便と組み合わせた当日超長距離輸送に強い点が最大の特徴です。「今すぐ集荷に来てほしい」「今日の午後までに別府や北海道に届けたい」といったスピード重視の配送課題に対して高い適合性を発揮します。
一方、中長距離のトラック輸送における帰り便の確保や運送事業者間の電話交渉を中心とした情報交換を行いたい場合は「トラボックス」や「WebKIT2」が適しています。また、外部への配車依頼だけでなく自社便や既存協力会社を含めた配車管理全体のシステム化(TMS)を視野に入れる場合は、「ハコベル」などの統合的な配車ソリューションとの比較検討が有効です。
料金・プラン・導入方法
PickGoの利用料金および契約プランの詳細は公式サイト上では一律公開されておらず、要問い合わせとなっています。利用形態(荷主としてのスポット利用、定期配送契約、法人向け一括管理プランなど)や利用頻度、手配する車両サイズ、配送距離によって費用体系が異なります。
料金の見積もりやプラン選定を行う際は、以下のポイントを事前に確認することをおすすめします。
- 料金体系の区分
月額基本料が発生するSaaS契約型か、配送ごとに運賃・マッチング手数料が発生する完全従量課金型かを確認します。 - 割増料金・附帯作業費用の設定
深夜・早朝の手配割増、待機時間料金、荷役作業(階段上げや積込補助など)の附帯料金がどのように算出されるかを明確にします。 - 支払い条件・請求締めサイクル
法人契約における掛け払い(請求書払い)の可否や支払いサイト、最低利用期間・契約解除要件を確認します。
導入の流れ・期間
PickGoを法人荷主として導入する一般的なフローは以下の通りです。具体的な導入期間やアカウント発行までの日数は要問い合わせとなっています。
- アカウント登録・問い合わせ
公式サイトの法人向けフォームから企業情報や利用用途を入力してアカウント登録を申請します。 - ヒアリング・条件確認
担当者から主な配送品目、想定される頻度、手配希望車種、配送エリアなどの確認を受けます。 - 見積もり・契約締結
利用規約への同意や法人契約の締結、支払い条件(請求書払い等)の設定を行います。 - 管理画面の設定・初期オリエンテーション
案件発注画面へのアクセス権限や社内担当者のアカウントを発行し、発注フローを確認します。 - 運用開始
Web管理画面から配送案件を登録し、ドライバー・車両のマッチングを開始します。
導入事例・実績
PickGoは製造業、小売・EC、流通業など多様な業界の法人企業で導入されています。公開されている主な提携・活用実績は以下の通りです。
- 日本航空株式会社(JAL)との連携
JALと共同で、空港間の航空輸送とPickGoの陸上輸送を組み合わせた「空陸一貫の貨物配送サービス」を展開。全国の主要空港を経由した当日長距離輸送ネットワークを法人荷主向けに提供しています。 - 大手小売・ホームセンター・飲食チェーンとの連携
DCMグループ(ホームセンター各店)やSoup Stock Tokyo、花キューピットなどの大手流通・飲食・小売企業と連携し、店舗からの当日配送や買い物代行・即時納品を支えるプラットフォームとして稼働した実績があります。 - 一般貨物運送事業者における車両稼働率向上
一般貨物版PickGoの利用により、突発的な空車時間や定期便の合間にスポット案件を受注することで、車両稼働率の大幅な向上や帰り便の空車回送削減を実現した運送会社の事例が報告されています。
導入前に知っておきたいこと
PickGoの導入を検討するにあたり、Web上の口コミや現場での運用実態から確認できる注意点・課題として以下の点が挙げられます。
- 地域・時間帯によるマッチング成約率の差
首都圏や関西圏などの都市部では登録ドライバー数が多く迅速にマッチングしやすい一方、地方都市や過疎地域、あるいは深夜・早朝・繁忙期の特定時間帯においては、エントリーが集まりにくく配車までに時間を要するケースがあります。 - ドライバーのスキル・接客品質のバラつき
登録ドライバーは個人事業主を含む多種多様な人材で構成されているため、評価制度やアルコールチェック義務化などの安全対策が講じられているものの、運送専門会社の専属ドライバーに比べて対応力や荷扱いの丁寧さに個人差が生じる可能性があります。 - 現場アプリ・通信トラブル時の連絡体制
運行状況や納品連絡がプラットフォームのアプリ経由で行われるため、通信エラーやドライバー側の端末不具合が発生した際に状況確認が一時的に滞る懸念があります。トラブル時には24時間サポート窓口を介した迅速なフォロー体制を確認しておく必要があります。
よくある質問(FAQ)
- 発注・配送管理はスマートフォンからも利用できますか?
- はい。荷主企業向けのWeb管理画面はPCブラウザだけでなくスマートフォンのブラウザからも利用可能で、外出先や現場からでも配送案件の発注や運行状況の確認が行えます。
- どのような車両サイズ・仕様に対応していますか?
- 軽貨物車両(軽バン・軽トラ・冷凍冷蔵軽貨物)から、小型・中型トラック(2t・4t)、大型トラック(10t)、平ボディ車、ユニック車、温度管理車まで、用途に応じた幅広い車種の手配が可能です。
- 無料トライアルやデモ画面の確認は可能ですか?
- 無料アカウント登録を行うことで、実際の管理画面や発注機能の操作性を確認できる場合があります。法人契約の詳細やデモの可否については要問い合わせとなっています。
- 配送中の荷物破損や事故に対する補償体制はどうなっていますか?
- PickGoでは運送賠償責任保険などの補償体制が整備されています。適用範囲や限度額、補償条件の詳細については契約時に公式情報をご確認ください。
- トラブル時のカスタマーサポート窓口はありますか?
- はい。PickGoでは24時間365日対応のカスタマーサポート体制が構築されており、運行中のトラブルや緊急の問い合わせに対応しています。
- 最低利用期間や解約に関する条件はありますか?
- 契約形態(スポット利用、定期配送、法人SaaS契約など)によって異なります。詳細な契約期間・解約条件は公式窓口への問い合わせを推奨します。