キャリーオンとは?適正運賃を守る相場設定とオファー機能を備えた運送会社専用の求荷求車サービス

距離に応じた相場運賃を設定し、下請け運賃の不当な値崩れを防ぐ運送会社専用の求荷求車サイトです。荷物を持ったユーザーが空きトラックへ直接打診できる独自の「オファー機能」を備えています。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
中小企業向け
対象業界
物流・倉庫業 製造業

キャリーオンとは?

キャリーテック株式会社が提供する「キャリーオン」は、配車業務における電話連絡の手間や下請け運賃の不当な値崩れに悩む中小運送事業者の課題を解決する、運送会社専用の求荷求車マッチングサービスです。インターネットを通じて荷物情報と空きトラック情報をオンラインで共有し、スピーディーな輸送受委託取引を実現します。従来のプラットフォームとは異なり、車両サイズと運送距離に応じた「適正な相場運賃」が算出され、それを基準に取引を行うシステムを採用しているため、低すぎる運賃での不当な受託競争や多重下請けによる利益率低下を防げるのが大きな特徴です。さらに、荷物を持つユーザーが空きトラックに直接かつ効率的に打診できる独自の「オファー機能」を備えており、配車担当者の実務負担を軽減する実用的なツールとして設計されています。

主な機能・特徴

  • 車両サイズ・距離に連動した「相場運賃設定機能」
    トラックのサイズ(車格)と実際の運送距離をシステムが識別し、運送業界の適正な相場運賃を自動算出します。この算出された相場運賃の95%が下限運賃としてシステムに設定され、これ未満での極端に安価な運賃登録は行えない仕組みになっています。これにより、取引先からの不当な運賃買い叩きや値崩れを防止し、運送事業者が確実に適正な利益(実運送会社の収受運賃)を確保できる環境を作ります。
  • 効率的な配車を促す独自の「オファー機能」
    「オファー機能」とは、荷物を運んでほしい委託者が、空き情報を掲載している最適なトラックに対してシステム上から直接「この荷物を運んでもらえませんか?」と打診できる機能です。1つの荷物情報に対して複数の空きトラックへオファーを送ることが可能で、最初にオファーを承諾した受託者と自動的に「成約」となるスピード感ある仕組みが採用されています。これにより、配車担当者が協力会社に片っ端から電話をかけ続けるアナログな業務が不要になり、日々の配車工数の劇的な削減に貢献します。
  • 姉妹サイト「キャリーアップ」とのシームレスな案件連携
    運送業者同士が使う「キャリーオン」に対し、一般の荷主企業や個人事業主が求車依頼を行う姉妹サイト「キャリーアップ」が運用されています。キャリーアップに登録された一般企業の荷物情報は、そのままキャリーオン側にも自動で連携されるため、キャリーオンの会員は運送会社間の案件だけでなく、直接の荷主案件をスムーズに受託・マッチングさせることができます。これにより、帰り荷の選択肢が広がり、自車・傭車問わずトラックの稼働率を最大限に高めやすくなります。
  • 初期費用ゼロ、2ログインまで月会費が永久無料のコストシステム
    システムを導入する際、初期費用や入会金は一切不要で、さらに同時にシステムを起動するアカウント数が2ログインまでであれば、月会費は永続的に無料で提供されています。取引が成立したときのみ手数料を支払う成果報酬型(運賃の5%〜10%)を採っており、運送業界で一般的な紹介・斡旋手数料(10%〜20%程度)と比較して低水準に設定されています。これにより、配車担当者は固定コストのリスクを負うことなく、まずは「帰り荷探しのための選択肢」として気軽にツールを運用開始できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

  • 中長距離輸送の「帰り荷(復路)」を常に適正運賃で確保したい運送会社
    地方から大都市圏へ荷物を運んだ後、帰り荷が見つからずに空車で走らせている、あるいは紹介された帰り荷の運賃があまりに安くて不満があるようなケースに適しています。相場運賃(95%下限)が保証されるため、実入り(収益性)のある復路便を効率的に獲得したい現場に候補となります。
  • 電話のみで配車手配を行っており、業務が逼迫している中小企業の現場
    自社のトラックが不足した際や、普段取引のない不慣れな地域の配送が発生した際に、何件もの協力会社へ「トラックの空きはないか」と電話し続けているような配車担当者に向いています。オファー機能を活用することで電話回数自体が減り、他の重要な事務処理や顧客対応に専念できる環境を整備できます。
  • 不当な値下がりを防ぎ、適正な収受運賃を維持したい事業者
    下請け構造や低価格競争によって運賃水準が低下し、ドライバーの給与維持や採用に課題を抱えている運送業の経営層に向いています。業界の基準となる相場運賃からかけ離れた不当な低額案件を掴むリスクを排除したい企業に候補となります。

【向いていない企業・現場】

  • 自社便と強固な既存の協力会社ネットワークだけで100%配車が完結している企業
    新規に他社とマッチングを組む必要性がない、あるいは常に固定の運行ルートが決まっているピストン輸送が主体の企業では、求荷求車サイトとしての機能を使う機会がほとんどないため、導入効果が薄いと言えます。
  • 高度な運行管理(TMS)、アルコールチェック、GPS動態管理を一元化したい企業
    キャリーオンはあくまで求荷求車の受委託マッチング機能に特化したSaaSサイトです。自社便の運行スケジュール作成、ドライバーの労務・健康管理、車両のリアルタイム位置追跡といったTMS(輸配送管理システム)としてのトータルな統合管理を求めている場合は、別の多機能な配車管理・運行管理システムを検討するほうがよいでしょう。
  • 軽貨物のスポット配送・超即時手配のみをメインに行う個人事業主
    キャリーオンは一般貨物運送事業者や実運送会社を主たる対象とし、営業所単位での会員登録と入会審査を前提としています。最短数十分で今すぐドライバーを手配したい荷主や、超即時スポット対応を追求する軽貨物ドライバー個人との取引に関しては、対応に強みを持つ別の配送マッチングアプリ(PickGoなど)を並行して検討することが推奨されます。

料金・プラン・導入方法

キャリーオンの基本的な料金構造は以下の表の通りです。初期費用や毎月の月会費(2ログインまで)を無料とし、マッチングが成立した「成約時」のみ運賃に対しての手数料を受託側が負担する、使いやすい完全成果報酬型が採用されています。

プラン・項目 初期費用・登録料 月会費 / 利用料 手数料・備考
基本プラン(2ログインまで) 0円 0円(月会費永久無料) 同時ログインが最大2枠までの標準環境です。
同時ログイン数追加(3ログイン以降) 0円 2,000円 / 月(1ログイン追加ごと) 3端末以上で同時にアクセスする場合に有料オプションとして適用されます。
キャリーオン会員同士の成約手数料 運送を受託する会社様(受注者)が運賃の5%を成約時に負担します。
キャリーアップ会員との成約手数料 一般の荷主企業(キャリーアップ会員)とのマッチング成約時は、受注者側が運賃の10%を負担します。
キャンセル手数料 成約後の運送がキャンセルとなった場合、発生したキャンセル料の5%〜10%が引かれて受注者へ支払われます。

【締め日・請求および支払いのフロー】

  • 締め日:毎月末日
  • 請求書送付:翌月10日までに送付
  • ご入金(支払側):翌月末日までに、指定の銀行口座へ振り込み(振込手数料は会員負担)
  • お支払い(受託側への入金):翌々月10日に、指定の銀行口座へ成約手数料と振込手数料を差し引いた金額を運営から振り込み

導入の流れ・期間

キャリーオンはオンライン手続きを主軸としており、申し込みから1〜2営業日程度という短期間でスムーズに利用を開始できるのが特徴です。具体的な導入ステップは以下の通りです。

  1. 新規会員登録の申し込み
    キャリーオンの公式サイト上にある「新規会員登録フォーム」から、会社名や営業所名、代表者名、担当者情報、住所、電話番号、トラック協会への加入有無といった必要事項を入力して送信します(入力所要時間は約1分程度です)。
  2. 入会審査
    健全かつ安全な運送事業者間の取引を担保するため、運営会社であるキャリーテック株式会社にて簡単な入会確認・審査が実施されます。
  3. ログインID・パスワードの発行
    審査が完了すると、登録担当者宛てにキャリーオンの会員専用ページにアクセスするためのログインIDと初期パスワードが発行・通知されます。
  4. 初期設定と利用開始
    発行されたIDでログインし、自社の「空きトラック情報」や依頼したい「荷物情報」を入力することで、即座にオファー機能を交えた取引が開始できます。なお、個別の操作方法やトライアルに関する不明点は、運営会社のサポート窓口(電話またはメール)にて随時問い合わせが可能です。

連携できるシステム・機器

キャリーオンにおいて、他社製のWMS(倉庫管理システム)、TMS(配車・運行管理システム)、基幹システム(販売管理・会計など)、あるいはデジタルタコグラフやアルコールチェッカー等の車載機器・IoTデバイスとの外部連携仕様(API公開情報含む)は、現時点では公式に確認できていません

システム間で出荷情報や配車完了データを自動的に取り込むといった特定の連携要件がある場合は、導入および問い合わせ時に、キャリーテック株式会社へ個別にシステム開発やデータ連携の可否を確認することを推奨します。

導入事例・実績

キャリーオンの導入企業名、具体的な導入規模(保有車両数や利用人数)、および導入による定量的な削減効果(業務削減時間やコスト削減額などの実績データ)を示す公開情報は、現時点では確認できていません。最新のシステム稼働状況や他社の運用実績の詳細については、公式サイトの運営案内、または個別の問い合わせ窓口等にてご確認いただく必要があります。

導入前に知っておきたいこと

現時点において、Web上の各種ポータルサイトやソーシャルメディア(Xなど)において、キャリーオンのシステムに対する具体的なユーザーの批判的口コミ、動作の不満、運用上のトラブルといった課題報告・デメリットに関する情報は確認できていません

ただし、一般的な「成果報酬型」かつ「登録無料」の求荷求車マッチングサービス全般に当てはまる懸念として、登録したからといって自社が希望する特定の配送ルート、希望の運賃水準、特殊な車種に適合する荷物・車両情報が、常にリアルタイムに掲載されているとは限りません。エリアや季節波動によっては、マッチングの成約率にばらつきが出る可能性があります。月会費は2ログインまで無料となっている性質を活かし、まずはアカウントを作成して、自社の対象地域でどのような情報が掲載されているのかを定期的にチェックする検証運用を行うのが効率的です。

類似ツールとの比較

求荷求車プラットフォームや配送マッチングシステムとして、認知度の高い類似ツール3種との詳細な比較表は以下の通りです。

ツール名 主な特徴 料金モデル 向いている企業・現場
キャリーオン トラックサイズと距離に応じた相場運賃をシステム設定し、下請け運賃の不当な値崩れを防止。オファー機能で直接打診可能。 初期費用:無料
月会費:2ログインまで永久無料
成約手数料:受注側のみ運賃の5%〜10%
適正価格を維持して案件を受けたい中小運送会社、帰り荷探しを最小コストで始めたい企業。
トラボックス 国内最大級の会員ネットワークを持つ老舗。月間23万件以上の豊富な掲載情報をもとに会員同士が直接交渉。 初期費用・仲介手数料:不要
月額料金:運送会社向け定額料金制
(※運賃全額保証などのオプションあり)
とにかく情報量と会員数を最優先し、能動的に多くの交渉・マッチングを進めたいアクティブな運送会社。
ハコベル 独自の厳格な審査をクリアしたドライバーを組織化。チャーター便から緊急のスポット、物流DXシステムまで幅広く提供。 登録・初期費用:無料
利用料金:案件ごとの距離制・時間制料金(手数料を含んだ運送料金体系)
緊急便や定期便を迅速かつ高品質に手配したい荷主、または自社の配車計画をデジタル化したい企業。
PickGo 個人軽貨物から一般貨物運送会社まで登録。最短30分で集荷が可能な緊急スポット便やチャーター便に強み。 登録料・月額:無料
案件ごとの料金(荷主支払い、ドライバー側は10%〜15%の成約手数料負担あり)
24時間365日いつでも緊急性の極めて高い配送や、きめ細かな軽貨物配送の即時手配を要する企業。

【選定の判断基準】

自社に最適な求荷求車サービスを選定するにあたり、まず着目すべきは「固定コスト(月額定額)か、完全成果報酬か」という料金モデルの違いです。たとえば、トラボックスのように定額の月会費を支払う仕組みは、月間の成約数が非常に多い運送会社にとっては1件あたりのマッチングコストを格段に薄められるというメリットがあります。一方で、キャリーオンは2ログインまでなら月会費が永久無料となっており、成約時の手数料以外にコストが発生しません。そのため、初めてマッチングサービスを使用する企業や、「毎日使うわけではないが、帰り荷がない時の保険としてシステムに登録しておきたい」という、月々の成約数が不確実な中小の運送会社を重視するなら、キャリーオンが非常に合理的な選択肢となります。

次に考慮すべきは「運賃の適正性と取引の信頼性」です。ハコベルやPickGoは荷主がWeb上で登録した配送料金でスピーディーに案件を決定できる利便性がありますが、基本的には荷主主導の料金設定になる側面があります。これに対してキャリーオンは、プロの運送事業者同士の健全な取引をサポートするために、車種や距離に応じた「適正な相場運賃(下限95%)」をあらかじめシステムが算出・設定している点が決定的に異なります。多重下請けや買い叩きによる運賃の過度な低下を防ぎ、ドライバーにまともな給与還元ができるだけの適正単価で案件の受託・傭車開拓を行いたいと考える運送業者であれば、キャリーオンは極めて信頼性の高いツールとして検討する価値があります。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやタブレットで利用するための「専用アプリ」はありますか?
キャリーオンのスマートフォン・タブレット専用のアプリに関する提供情報は確認されていません。サービスを利用するためにはインターネット回線が必須であり、PCやスマートフォンなどのWebブラウザ環境から会員ページにログインして各機能を利用する仕様となっています。
運送会社ではなく、一般の企業(荷主)が荷物を運んでほしい時に登録できますか?
「キャリーオン」自体は運送会社専用の求荷求車マッチングサイトですが、一般の荷主企業や個人事業主向けの姉妹サイトとして、配送マッチングサイトである「キャリーアップ(CARRY UP!)」が用意されています。一般企業は「キャリーアップ」に会員登録を行い荷物情報を登録することで、キャリーオンに加盟する運送会社ネットワークに配送を打診することが可能です。
お試しで使ってみたいのですが、無料のデモやトライアル期間の制限はありますか?
キャリーオンは登録の初期費用や入会金がかからず、さらに2ログインまでは月会費が永久に無料です。そのため、特定の体験期限が設定されたデモ期間というものはなく、登録さえすれば実質的に無期限でシステムを無料で使い続けることができます。実際に成約したタイミングで初めて手数料が発生する成果報酬型システム(受託側のみ負担)です。
会員IDを複数人で同時に使用することは可能ですか?
1つの契約で同時にアクセスできるのは「2ログインまで」が無料の対象となります。同時に3つ以上の端末・枠からシステムに同時ログインして運用を行いたい場合は、1ログイン追加につき月額2,000円の追加ライセンス費用が発生します。また、ご入会は原則「営業所単位」での審査登録が必要となります。
サポートの対応窓口や営業時間はどのようになっていますか?
キャリーオンを運営するキャリーテック株式会社の専用窓口にて、電話(06-6170-6337)および電子メール(carryon-support@carry-tec.co.jp)によるサポート・問い合わせを受け付けています。受付時間は、平日の午前9:00から午後17:00まで(土曜・日曜・祝日、年末年始等は除く)です。
契約期間の縛りはありますか?また退会したい場合はどうすればよいですか?
年単位などの最低契約期間や中途解約に伴う違約金といった条件は公式に定められていません。退会を希望される場合は、事務局宛てに「退会申込書」をご請求のうえ提出していただくことで手続きが完了し、即座にログインIDが無効化されます。退会手続き後はいつでも再入会(新規登録)が可能です。
成約後に案件がキャンセルになった場合、手数料はどうなりますか?
成約後の運送が何らかの理由でキャンセルとなった場合、受託側が受け取るキャンセル料の中から、キャンセル手数料(キャリーオン会員間成約の場合は5%、キャリーアップ会員との成約の場合は10%)が差し引かれます。なお、キャンセル料が発生しなかった場合には、手数料は一切発生しません。キャリーオン会員(運送会社)同士のキャンセル料設定に関してはシステム上の自動規定はなく、会員間での協議決定となります。

参照・出典

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