Logbeeとは?防水・防塵の無線データロガーとクラウドで食品・医療現場の温度管理を自動化するツール

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防水・防塵仕様の無線温湿度データロガーとクラウドシステムを組み合わせた温度管理ツール。食品物流から医療用凍結タンクの異常監視まで、多彩な現場で導入されています。

公式サイト
https://logbee.jp/
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
食品・飲料 医薬品・医療 建設・資材 物流・倉庫業

Logbeeとは?

Logbee(ログビー)は、製造業や物流、建設、医療など多様な現場における手動での温度・湿度記録の負担を軽減し、遠隔からの連続モニタリングを実現するワイヤレスデータロガーシステムです。チトセ工業株式会社が提供しており、IP67準拠の防水・防塵性能を備えた小型センサー子機と管理用ソフトウェア・クラウド環境を組み合わせることで、過酷な現場における温湿度管理を自動化します。水や泥がかかる食品工場の洗浄エリアやコンクリート養生現場、高度医療用の凍結タンク監視まで、幅広い環境下で一元管理と自動アラート通知を可能にし、品質維持と作業工数の大幅な削減を支援します。

主な機能

現場計測・堅牢センサー機能

  • IP67防水・防塵および耐衝撃構造
    センサー子機はIP67準拠の防水・防塵構造とポリカーボネート製筐体を採用しています。水深1mに30分間水没しても耐えられる仕様のため、水洗いが行われる食品加工場や、泥水が飛散する屋外の建設現場でも壊れにくく、安定した計測を継続できます。
  • コイン電池駆動による長寿命設計
    省電力設計により、市販のリチウムコイン電池1個で約3年間(機種により異なる)連続動作が可能です。配線工事や外部電源の確保が不要なため、電源が取れない保管庫や移動体、高所への設置作業も手軽に行えます。

データ収集・遠隔監視機能

  • 長距離無線通信(特定小電力・LoRa対応)
    見通し距離約150mの920MHz帯特定小電力無線に加え、見通し最大10kmの長距離通信が可能な「Haruca(LoRa通信搭載)」モデルもラインナップしています。広大な物流倉庫や敷地が広い工場、農業用ハウスでも、配線を引き回すことなく安定してデータ送信が行えます。
  • リアルタイムデータ集約とCSV・テキスト出力
    子機から送信されたデータは親機を介してPCやクラウドに自動集約され、リアルタイムの数値や折れ線グラフで表示されます。データはテキスト(.txt)やCSV形式で自動保存され、帳票作成やHACCPなどの管理記録の保存作業を簡略化できます。

異常検知・設備制御機能

  • アラート通知と暑さ指数(WBGT)表示
    あらかじめ設定した温度・湿度の上限・下限値を超えた場合に、PCブザーやアラートメールで管理者に即座に通知します。また、温湿度データから暑さ指数(WBGT)を自動計算して危険度ランクを表示するため、現場の熱中症対策ツールとしても活用できます。
  • USBリレー出力BOXによる外部機器連携
    オプションのUSBリレー出力BOXを接続することで、設定した閾値に応じて散水装置や換気ファン、ヒーターなどの外部設備を自動でON/OFF制御できます。環境計測から設備作動までのプロセスを自動化できます。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

向いている企業・現場

水気や粉塵が多く、通常の電子機器では故障リスクが高い環境を持つ企業

  • 水洗浄を行う食品工場や泥水が飛散する工事現場での温湿度記録業務
    IP67準拠の完全防水・防塵筐体を備えたLogbeeを導入することで、浸水や汚れによる機械トラブルを防ぎながら24時間連続で温湿度の自動計測が行えます。手作業での現地巡回や手書き記録作業が不要となり、転記ミス防止や作業工数の削減につながります。
  • 養生管理や熱中症対策において環境数値に応じた設備制御を行いたい現場
    温湿度の上限・下限アラートメール通知に加え、オプションのリレー出力機能を利用することで散水設備などを自動制御できます。計測値に応じた即時対応が可能となり、コンクリート養生品質の平準化や作業現場の安全管理体制を強化できます。

向いていない企業・現場

センサー本体の液晶画面で現在値をその場確認したい現場

  • 作業員が現地でロガー本体の画面を見て数値を逐次チェックしたい場合
    Logbeeのセンサー子機は省電力性と堅牢性を優先し、本体ディスプレイを排したデザインになっています。計測データの確認は接続されたPCやクラウド画面上で行う前提となるため、センサー子機本体の液晶画面表示を求める現場には向いていません。
  • 配線や親機機器の設置を行わず数日間の単発計測のみを行いたい場合
    親機と子機の通信構成を基本とするシステムであるため、数日間だけの簡易的な単発計測用途では機器手配の手間やレンタル基本費用が発生します。そうした用途では、単独で動作するUSB使い捨て型の簡易データロガー等の検討が適しています。

類似ツールとの比較

ツール名 特徴 料金 向いている企業
Logbee IP67防水とコイン電池約3年駆動を備えた無線ロガー。LoRa通信や外部機器のリレー制御連携に対応 要問い合わせ(レンタルプランあり) 水気の多い工場や建設現場、広大な敷地で温湿度の自動計測・自動制御を行いたい企業
ACALA 初期費用0円の月額定額型統合監視サービス。メッシュ無線通信とドコモLTE通信により工事不要で導入可能 要問い合わせ 初期費用を抑えて食品・医療現場のHACCP・GDP対応をトータルで自動化したい企業
おんどとり Web Storage 業界標準の「おんどとり」シリーズのデータを無償クラウドで一元管理。多様なセンサーラインナップを展開 クラウド利用料無料(機器購入費別途) 豊富なモデルから用途に合わせて選定し、低コストでクラウド遠隔管理を始めたい企業
みえーるど おんどとりを活用したユーピーアールのIoT遠隔監視ソリューション。複数拠点のデータをクラウドで一括管理 初期費用:親機4.7万円/台、手数料3千円、子機代/月額料金:親機1.5千円/台、子機1.5千円/台 自社でネットワーク構築を行わず、複数倉庫や輸送中の温湿度をクラウドで一括監視したい企業

水濡れや衝撃が懸念される厳しい過酷環境や、計測データに連動した散水・換気設備の自動制御までを視野に入れる場合は、Logbeeが有力な選択肢となります。IP67準拠の防水構造と電池駆動による設置自由度の高さ、リレー出力オプションによる外部機器連動が大きな強みです。

一方、設備工事を行わずに初期費用0円でHACCP・GDP対応の温度監視体制をトータルで整えたい場合はACALA、機器選択の自由度やクラウド利用料を抑えた運用を優先する場合はおんどとり Web Storageやみえーるどを検討するなど、自社の環境条件や予算構造に合わせた選定が推奨されます。

料金・プラン・導入方法

Logbeeの製品購入価格およびSaaS・クラウド利用料金の詳細金額は公式サイト上で公開されておらず、個別の問い合わせおよび見積もりが必要です。

なお提供元のチトセ工業では、購入前の導入検証や短期プロジェクト向けにレンタル料金プランを用意しています。レンタル時は基本整備料と日額または月額の利用料が発生し、最低利用期間14日以上、故障時の切り分け対応のため子機2台以上からの受付となっています。

導入見積もり時に確認すべき主なポイントは以下の通りです。

  • 設置環境に適した親機・子機(特定小電力タイプ / 超長距離LoRaタイプ)の組み合わせと必要台数
  • ハードウェアの購入・レンタル費用の内訳および初期基本整備料
  • クラウド利用や通信回線を使用する場合の月額ランニング費用
  • 定期校正サービスの費用およびメンテナンス規定

導入の流れ・期間

Logbeeの導入手順は以下の流れで進行します。

  • STEP 01:お問い合わせ
    WEBサイトのお問い合わせフォームまたは電話にて、検討している用途や現状の課題、設置予定環境を相談します。
  • STEP 02:ヒアリング・ご提案
    専門スタッフが現場環境をヒアリングし、最適な機種選定や運用方法を提案します。必要に応じて無料デモ機の貸出や見積書の発行が行われます。
  • STEP 03:ご注文・納品
    選定した機種・台数が確定後、注文書を送付して正式手配となります。納品予定日および発送案内が届き、商品が手元に納品されます。
  • STEP 04:運用サポート
    付属の取扱説明書に従ってPCへ動作ソフトウェアのインストールを行い、運用を開始します。操作方法に関する問い合わせ窓口も設置されています。

※Logbeeの具体的な調達・導入期間については、手配台数やデモ機検証の有無により異なるため要問い合わせとなります。

導入事例・実績

公式サイト等で開示されているLogbeeの主な用途・導入実績は以下の通りです。

  • 住電商事株式会社 滋賀物流センター
    ワイヤーハーネスの外観チェックを行う検査場において、作業環境の温湿度および照度管理ツールとしてLogbeeが採用されています。
  • 株式会社加藤商会(スケートリンク管理)
    アイススケートリンクの設計・施工および運営管理において、氷の下に特殊仕様のパイプセンサー(CWS-30C)を設置し、正確な温湿度計測・品質管理に活用されています。
  • 建設・土木現場(コンクリート養生管理)
    コンクリート打設後の湿潤・温度養生管理として多数導入されています。打設直後の水がかかる環境でも継続してデータを測定し、閾値外のアラートメール通知や自動給熱・散水システムと連動させて品質管理を行っています。
  • 北海道七飯町 植物工場
    最新の水耕栽培システムを採用した植物工場にて、温湿度および照度を一括計測できるコンパクトで防水性に優れたセンサーとして採用されています。
  • その他現場
    食品加工工場の洗浄場所、ジビエ肉加工工場の貯蔵庫温度管理、麹室や酒蔵での醸造管理、高度医療現場における受精卵凍結タンクの異常監視(Logbee COOL)、学習塾(スピカ枚岡校)でのCO2・換気状況の可視化など、多岐にわたる分野で利用されています。

導入前に知っておきたいこと

事前確認で留意すべき仕様上のポイントは以下の通りです。

  • 付属のモニター用ソフトウェアはWindows OS(Windows 7, 8, 10, 11)対応となっています。Linux等その他の環境で利用する場合はUSB変換用のドライバ等を個別に準備する必要があります。
  • 親機とデータ受信用PCの接続は付属のUSBケーブルによる有線接続が標準構成となります。常時データを受信・監視するためにはPCを稼働させておくか、専用のミニサーバユニットを配置する設計が必要です。
  • センサー子機自体には液晶画面が付いていないため、作業者が設置場所の端末を直接見て数値を確認することはできません。
  • 現時点では一般ユーザーによる不満点や課題報告といった批評的口コミの公開情報は確認できていません。

よくある質問(FAQ)

モニターソフトの対応環境やOSについて教えてください。
親機付属のデータ管理・モニターソフトは、Windows 7、8、10、11に対応しています。
導入前にデモ機で実機テストを行うことは可能ですか?
はい、チトセ工業では無料デモ機の貸出を行っています。問い合わせ・ヒアリング時に要望を伝えることで事前に通信環境や計測動作のテストが可能です。
センサーの定期校正(校正証明書の発行)には対応していますか?
はい、別途費用にてメーカー側での校正作業に対応しています。また、ユーザー側で直接校正機関へ提出して校正を実施することも可能です。
取得したデータはどのような形式で保存されますか?
データはテキスト形式(.txt)で指定フォルダ内に自動保存されます。ファイルの拡張子を.csvに変更することで、CSVファイルとしてExcel等で読み込み・編集が行えます。
レンタルの場合の最低利用条件はありますか?
レンタル利用の場合、最低利用期間は14日以上となっています。また、トラブル発生時の切り分けを容易にするため、子機2台以上からの申し込みが必要です。
サポート窓口や問い合わせ体制はどうなっていますか?
平日9:00〜17:00のお電話窓口およびWEBお問い合わせフォームにて、製品選定から運用時の操作サポートまで対応しています。

参照・出典

他のコールドチェーン・温度管理システムと比較する

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コールドチェーン・温度管理システム比較14選