LOGILESSとは?OMSとWMSの一体型で受注出荷を自動化する機能や料金、導入の注意点を解説

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EC事業者のOMSと倉庫事業者のWMSが一体化したクラウド型のシステムです。受注から出荷までの工程をほぼ自動化でき、手作業によるデータ連携を不要にします。約1,600社のEC事業者と約250社の倉庫事業者に利用されています。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
EC・通販 物流・倉庫業 小売・卸売業

ロジシフト編集部による最新動向サマリ

  • BEENOSグループの導入により、受注から出荷までの完全自動化と複数拠点出荷の最適化を実現し、年間600時間の業務時間削減と配送費500万円の抑制を達成しました。
  • 月間3万件を出荷するアパレルD2C企業において、受注処理に伴う事務作業をゼロにする「ゼロタッチ・オペレーション」を確立し、担当者の残業時間を月100時間からほぼゼロへ削減した実績があります。
  • 総合印刷会社の株式会社光陽社が飯能プリンティングセンターに導入し、製造工場内での在庫管理・B2C発送を可能にすることで、拠点間の横持ち輸送を排除した「サステナブル・ロジスティクス」を展開しています。
  • OMS(受注管理)とWMS(倉庫管理)が一体化したシステム構造により、配送先住所に近い倉庫から自動出荷する「複数拠点ルーティング」機能が、配送コストとリードタイムの削減に活用されています。

(ロジシフト掲載6記事をもとに自動生成・2026年7月9日更新)

LOGILESSとは?

LOGILESS(ロジレス)は、EC事業者が受注管理を行うOMS(受注管理システム)と、物流倉庫の在庫や出荷業務を管理するWMS(倉庫管理システム)が一つに統合された、クラウド型の自動出荷・物流管理システムです。従来のシステム構成で頻発していた「OMSからWMSへCSVデータを手動で引き渡す」「出荷実績をOMSに手作業でアップロードする」といった煩雑なデータ連携業務を一切不要にし、注文発生から発送指示までのプロセスを自動化できます。

公式サイトおよび公式資料によると、1,700社以上の企業に導入されており、全体の平均自動出荷率は90%以上を達成しています。自社出荷の効率化はもちろん、提携倉庫への委託出荷や複数拠点出荷、実店舗との在庫一元化まで幅広い課題に対応し、出荷間違いの抑制と配送リードタイムの短縮を実現します。

主な機能・特徴

LOGILESSの主な機能と特徴は以下の通りです。受注から倉庫出荷までの分断を解消し、業務の標準化と高度な自動化を推進します。

  • OMS・WMSの一体型構造による一元管理
    受注データ、在庫データ、出荷データを単一のクラウドシステム内で集中的に管理します。システム間のCSV出力・取り込み作業が発生せず、常にリアルタイムなデータが同期されるため、手作業による連携ミスや更新漏れによる売り越しを予防できます。
  • 10分間隔の自動受注取得と即時出荷指示(自動出荷機能)
    各種ECモールやECカートからの受注データを10分ごとに自動で取得し、あらかじめ設定したルールに基づいて出荷データを自動生成します。受注データの確認作業を行わずにそのまま倉庫へ出荷指示が送信されるため、営業日の午後や休日であってもタイムラグのない出荷体制を構築できます。
  • RPA(マクロ処理)機能による条件別発送ルールの自動化
    「特定の購入金額以上でおまけ(ノベルティ)を同梱する」「購入回数に応じて同梱チラシを変更する」「配送先地域や商品サイズに合わせて配送業者・クール便を自動選択する」といった複雑なロジックをマクロとして設定できます。これまでスタッフの手作業に頼っていた個別対応を自動化し、ミスなくマーケティング施策を実行できます。
  • 複数倉庫・複数拠点・店舗(POS)の在庫一元統合
    自社倉庫、委託倉庫、実店舗など複数拠点に分散している在庫情報を統合して把握できます。スマレジやShopify POS等の店舗POSシステムとの連携にも対応しており、実店舗の在庫とECの在庫をリアルタイムに引き当て・合算することで、全社的な在庫流動性を最大化します。
  • スマート端末を活用した庫内作業・バーコード検品対応
    倉庫管理(WMS)機能として、入荷予定登録、ロケーション管理、ハンディターミナルやスマートフォン、バーコードリーダーを用いたピッキング・検品機能を備えています。入荷から出荷検品までのプロセスでバーコード照合を行うことで、誤出荷を未然に防ぎ、作業経験の浅いスタッフでも正確な運用を可能にします。
  • LOGILESSマイページによる納品書・領収書のペーパーレス化
    エンドユーザー(購入者)向けにWEB上で帳票をダウンローダー提供できる「マイページ機能」を搭載しています。紙の納品書や領収書を荷物に同梱する手間と印刷コストをカットできるとともに、購入者にとっても利便性の高い環境を提供します。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

LOGILESSは高い自動化性能を誇る一方で、システム構造上の特徴から向き・不向きが存在します。自社のビジネスモデルや運用スタイルに合致するかを事前に把握しておくことが重要です。

【向いている企業・現場】

  • 複数モール・カートを展開し、受注処理や出荷指示の対応に追われているEC事業者
    毎日多くの時間をCSVのダウンロード・加工や倉庫への連絡作業に費やしている現場に向いています。受注から出荷指示までのフローが自動化されるため、受注処理の残業時間を大幅に削減できます。
  • ノベルティ同梱やクール便振り分けなど、条件に応じた個別出荷が多い事業者
    顧客属性や注文内容に応じた細かな発送ルールを自動化したい場合に適しています。RPA機能(マクロ機能)を利用することで、人の判断を挟まざるを得なかった出荷作業をシステム化できます。
  • 自社倉庫出荷から委託倉庫への切り替え、または複数倉庫からの出荷を行いたい現場
    自社出荷と物流代行倉庫の併用、自社倉庫から別倉庫への段階的な移管、または全国複数拠点からの出荷をスムーズにコントロールしたい企業に最適です。すでにLOGILESSを導入済みの物流倉庫事業者も多く、倉庫選定からスムーズな連携が可能です。
  • EC事業者の受注データ連携手間に悩む物流倉庫事業者(3PL)
    荷主(EC事業者)ごとに異なる受注管理システムの操作やデータ受け渡し工数を削減し、自社倉庫の生産性と案件処理能力を高めたい倉庫事業者に向いています。

【向いていない企業・現場】

  • 量販店や卸売(BtoB)メインで、指定伝票や複雑なアドオン開発が必須な現場
    LOGILESSはEC(BtoC)物流の自動化に強みを持つSaaS型パッケージです。BtoB取引特有の取引先指定伝票の発行や、システム本体のソースコードを書き換えるような大規模個別カスタマイズ(アドオン開発)が必要な場合は、別の完全カスタマイズ型WMSを検討した方がよいでしょう。
  • 既存の独自手作業フローを崩さず、システム側を業務に合わせたい企業
    標準化されたクラウドシステムであるため、システム側の自動化ルールに現場の運用フローを寄せる必要があります。自社独自のローカルルールをそのまま残したい場合は、ミマッチが発生する可能性があります。
  • 出荷件数が非常に少なく、スマホ検品のみで超省コストに運用したい小規模店舗
    月間の出荷数が極めて少なく、受注自動化よりも「スマホを使った簡易的な棚卸しと在庫管理だけを行いたい」というスモールスタート重視の事業者は、小規模倉庫に特化したシンプルなツールの方がコストバランスが合う場合があります。

料金・プラン・導入方法

LOGILESSの料金体系は、初期費用が無料で、基本料金と出荷件数に応じた従量料金で構成されています。主要なECモールやECカートとのAPI連携に追加費用は発生しません。

プラン名 初期費用 月額基本料金 備考
ライトプラン 0円 月額 20,000円(税抜) 1倉庫利用。月間300件までの出荷料金を含む。初めて自動化に取り組む事業者向け。

※実際の従量単価やオプション費用(複数倉庫利用、各種拡張機能など)の詳細は、取扱商材や月間想定出荷量によって変動するため見積もりで確認する必要があります。

また、LOGILESSでは自動化機能を事前に検証するための「1ヶ月間無料テストアカウント」が発行可能です。見積もり・問い合わせ時には、以下のポイントを確認することをおすすめします。

  • 自社の月間出荷件数における従量料金のシミュレーション結果
  • 利用を予定している倉庫数(自社・委託)および店舗POS連携の有無によるオプション料金の有無
  • 自社で利用中のECカート・モールの追加連携費用がかからないことの確認

導入の流れ・期間

LOGILESSの一般的な導入ステップは以下の通りです。専任のコンサルタントによる導入支援サポートが提供されます。

  1. 問い合わせ・課題ヒアリング
    公式サイトのフォームから問い合わせを行い、現状の出荷体制や業務課題、利用中のカート・モール、倉庫環境についてヒアリングを受けます。
  2. 運用提案・デモ実演・見積もり発行
    自社の運用に合わせた自動化フローの提案やシステムデモの確認を行い、料金シミュレーション・見積もりを確認します。
  3. 無料テストアカウント発行・初期設定(約1ヶ月間)
    1ヶ月間の無料テストアカウントが発行されます。専任の導入コンサルタントによるサポート(オンライン)のもと、商品マスタの登録、モール・カートとのAPI連携設定、自動出荷ルール(マクロ)の定義を行います。
  4. 倉庫・現場レクチャー
    WMS機能を利用する自社倉庫や委託先倉庫の担当者に対し、システムの操作方法やピッキング・検品手順のレクチャーが実施されます。
  5. 本番契約・運用開始(稼働)
    テスト環境での疎通確認やテスト出荷を終えた後、本番稼働へと移行します。

なお、問い合わせから本番稼働までの具体期間は、連携するECサイトの数や倉庫の運用変更の有無によって異なります。具体的なスケジュールについては問い合わせ時に確認が必要です。

連携できるシステム・機器

LOGILESSは追加費用なしで多数の主要ECプラットフォームや周辺システム・機器と連携可能です。

【連携可能なECモール・カート】

Amazon、楽天市場(BOSS経由の楽天スーパーロジスティクス/RSL連携にも対応)、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケット、Qoo10、SHOPLIST、ZOZOTOWN、NETSEA、Shopify、BASE、futureshop、MakeShop、カラーミーショップ、ショップサーブ、EC-CUBE、ebisu mart、Bカート、リピスト、楽々通販など

【連携可能な店舗POSシステム】

スマレジ、Shopify POS(実店舗とEC倉庫の在庫を一元化し、在庫移動や横持ち指示が可能)

【利用可能な庫内デバイス・API】

  • ハンディターミナル、スマートフォン(スマートデバイス)、バーコードリーダー(スキャナー)
  • LOGILESS API(標準未連携の独自自社システムや基幹システム、会計システムと自動連携が可能)

導入事例・実績

LOGILESSを導入した企業や物流倉庫における、公式に公開されている具体的な導入実績および効果は以下の通りです。

  • ベースフード株式会社(食品EC)
    OMSとWMSの一体型構造により、全注文の90%以上で自動出荷を実現。複数拠点からの自動振り分け運用により、配送コストを年間1,000万円以上削減。
  • 株式会社newn(D2Cブランド)
    複数ブランドの受注〜出荷フローをLOGILESSで共通化し、全注文の90%以上を自動出荷。リアルタイムな出荷指示により、商品発送までのリードタイムを平均1日短縮。

導入前に知っておきたいこと

導入後のミスマッチを防ぐため、ユーザー評価や導入企業の口コミで報告されている課題や注意点についても確認しておく必要があります。

  • 初期設定・自動化ルール(マクロ)の習熟コスト
    機能が豊富で柔軟な自動処理が可能な反面、導入初期におけるモール連携、商品マスタの整備、マクロ(出荷ルール)の設定には相応の理解と試行錯誤が必要です。初期設定を正しく行わないと意図した動作にならない場合があるため、無料テスト期間を活用して専任担当者とともに設定を固めることが推奨されます。
  • 業務フローの標準化・割り切りが必要
    自社独自の例外処理やアナログな手作業が多い場合、LOGILESSの仕様やマクロ機能の条件設定に合わせた業務フローの変更・標準化が求められます。システムに業務を合わせる柔軟な姿勢が必要です。
  • 外部カート・モールの仕様変更への留意
    連携先のECモールやECカート側で仕様変更やシステムメンテナンスが発生した際、一時的に取り込み設定の確認や調整が必要となる場合があります。

類似ツールとの比較

LogiShiftサイト内に紹介記事がある他の主要WMS(倉庫管理システム)と、LOGILESSの違いを比較表で整理します。

ツール名 特徴 料金 向いている企業
LOGILESS OMSとWMSが一体化した完全クラウド型。10分毎の自動受注・出荷指示と強力なマクロ機能で自動出荷率90%以上を誇る。 初期費用0円
月額20,000円(税抜)〜+従量料金
複数ECモールを展開し、受注〜出荷指示の事務工数を極力ゼロに近づけたいEC事業者・提携倉庫
ロジザードZERO クラウドWMSの導入拠点数トップシェア。BtoB出荷対応や独自の柔軟なアドオン開発、物流ロボット・周辺システムとの連携実績が豊富。 要問い合わせ
(初期費用+月額課金)
EC(BtoC)だけでなく量販店等のBtoB出荷が多く、現場に合わせた個別カスタマイズを重視する企業
COOOLa 直感的なUIと高い操作性を備え、企業の独自運用フローに合わせた柔軟なカスタマイズ・機能追加を得意とするWMS。 要問い合わせ
(個別見積もり)
標準パッケージでは対応が難しい独自の倉庫作業手順や、特殊な検品ルールをWMSに反映させたい物流事業者
ロジクラ スマートフォンをハンディターミナルとして活用できるスモール倉庫向けWMS。ECカートとのAPI連携や手軽なバーコード検品が可能。 初期費用:要問い合わせ
月額12,800円〜
自社倉庫での検品作業をスマホで安価に構築したい小規模〜中規模EC事業者・店舗併用事業者

ツールを選定する際の判断基準として、まず「ECの受注処理・出荷指示の手間を徹底的に自動化したいか」が大きな分岐点となります。OMSとWMSが最初から一体化しているLOGILESSは、注文取り込みから倉庫出荷指示までの手動データ連携をなくせるため、注文処理にかかるバックオフィス工数を限りなく削減したいEC事業者に最適です。

一方、EC発送だけでなく店舗・量販店向けのBtoB出荷が大きな割合を占める場合や、自社独自の帳票・特殊作業に対応するためのカスタマイズ(追加開発)が必要な場合は、拠点数シェアが高く拡張性に優れるロジザードZEROや、柔軟な独自開発が可能なCOOOLaが適しています。

さらに、高額な専用ハンディ機器を導入せず、手持ちのスマートフォンを使って省コストで庫内のバーコード検品や在庫管理を導入したいと考えているスモールビジネス・小規模EC事業者であれば、スモール倉庫に特化したロジクラが有力な選択肢となります。

よくある質問(FAQ)

スマートフォンやハンディターミナルを現場の検品作業に使えますか?
はい、使えます。LOGILESSのWMS機能は、スマートフォン、ハンディターミナル、バーコードスキャナーによるバーコード検品に対応しています。入荷・ピッキング・出荷検品の工程でバーコード照合を行うことで、誤出荷を防止できます。
契約前に無料トライアルやデモ画面を試すことはできますか?
公式サイトによると、LOGILESSでは1ヶ月間の「無料テストアカウント」を発行しています。期間中は専門のコンサルタントが導入・設定のサポートを行い、実際の自動出荷や連携機能を試すことができます。
導入時のサポートや運用開始後の問い合わせ窓口はどうなっていますか?
導入時には専任のコンサルタントがオンライン等でシステム設定や倉庫での操作レクチャーを支援します。運用開始後は、契約プランに応じてチャットサポートや電話サポート(スタンダードプラン等)が利用できます。
最低契約期間や解約条件はどうなっていますか?
最低契約期間や解約時の申し出期限などの具体的な契約約款については公式サイトで一括公開されていません。導入・見積もりの問い合わせ時に営業担当者へ直接確認する必要があります。
標準でAPI連携していない自社開発のカートや会計システムと連携できますか?
はい、可能です。LOGILESSは「LOGILESS API」を公開しているため、標準未連携の自社システムや基幹システム、外部会計ソフト等とAPI経由でデータを相互連携させることができます。開発要件や費用については問い合わせ時にご相談ください。

参照・出典

他のWMS(倉庫管理システム)と比較する

LOGILESSの特徴を含むWMS(倉庫管理システム)の17製品を、料金・機能・対象規模で比較できます。

WMS(倉庫管理システム)比較17選