WAKONX Mobilityとは?自動運転トラックの遠隔監視と安全な運行管理を実現するプラットフォーム

WAKONX Mobilityとは?自動運転トラックの遠隔監視と安全な運行管理を実現するプラットフォーム ロゴ・サービス画像

通信ネットワークとAIを組み合わせたモビリティ向けプラットフォーム。自動運転トラックの遠隔監視や異常検知、車両退避などのオペレーションを一元的にサポートします。低遅延な通信網を活かした安全で安定した運行管理が強みです。

料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
大企業向け
対象業界
物流・倉庫業 自動車・部品

WAKONX Mobilityとは?

KDDI株式会社が提供する「WAKONX Mobility(ワコンクロス モビリティ)」は、通信ネットワークとAIを組み合わせたモビリティ向けのビジネスプラットフォームです。自動運転トラック、コネクティッドカー、ドローン、自動配送ロボットなど、多様なモビリティを低遅延でセキュアな5G通信網などで結びつけ、遠隔監視や異常検知、車両退避などのオペレーションを一元的にサポートします。交通事故の削減や、物流業界の「2024年問題」に代表される深刻な人手不足の解消、および環境負荷低減といった社会課題の解決を目指し、安全で安定した運行管理を実現します。

主な機能・特徴

  • モビリティの遠隔監視・異常検知
    自動運転トラックやロボット、ドローンなどの運行状況をリアルタイムで遠隔監視します。車両に異常が発生した際には、オペレーター間で同一情報を即座に共有し、状況確認から現場対応、車両退避までをシームレスに連携できる仕組みを提供します。
  • コネクティッドカー向けグローバル通信プラットフォーム
    グローバル共通の車載通信機を搭載した車両に対し、国境を越えても現地の通信キャリアへ自動的に接続・切り替えを行います。通信状態の監視を統合的に実施し、高品質で安定した通信をワンストップで提供します。
  • 複数モビリティの協調制御支援
    自動運転車、自動配送ロボット、ドローンなど、特性の異なる複数のモビリティを連携させた全自動配送の運行をサポートします。地域や地形に適したモビリティを組み合わせることで、効率的なラストワンマイル配送などを可能にします。
  • AIを活用したデータ蓄積・分析
    車両から得られたデータや周辺領域のデータを、高セキュアな環境で蓄積・融合します。それらをAIを用いて横断的に分析・活用することで、既存事業の効率化や高度化、運行の最適化を図ります。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

  • 自動運転トラックや自動配送ロボット、ドローンなどを組み合わせた次世代の自動配送網の構築を目指している物流・倉庫業の大企業
  • 自動運転車の社会実装を見据え、異常時の遠隔監視・対応体制を強固に整備したい物流事業者
  • グローバルに展開するコネクティッドカーの通信管理を、単一のインターフェースで統合的に行いたい自動車・部品メーカー
  • 通信インフラとAI・データを活用して、グループ全体での運行管理の高度化や大幅な省人化を実現したい企業

【向いていない企業・現場】

  • 所有する車両数が少なく、拠点周辺の小規模な配送のみを行っている中小企業(大規模なプラットフォームであるため、導入コストやシステム要件がミスマッチになる可能性があります)
  • 既存のシンプルなGPSトラッキングやクラウド型運行管理ツールで、現在の業務課題が十分に解決できている現場
  • 自社内に新しいITインフラの運用体制を構築したり、複数システムを統合して業務プロセスを根本から変革するためのリソースが不足している企業(より手軽に導入できる単機能のSaaSツールを検討した方がよい場合があります)

料金・プラン・導入方法

WAKONX MobilityはSaaS(月額課金)モデルとして提供されていますが、具体的な初期費用や月額料金は公式サイトおよび公式プレスリリースでは公開されていません。導入規模、利用するモビリティの数、必要な機能・通信要件などに応じて個別見積もりとなるため、詳細はKDDI株式会社へ「要問い合わせ」となります。

導入事例・実績

  • 自動運転トラックの異常対応実証(株式会社T2、三井住友海上火災保険株式会社、日本郵便株式会社など)
    新東名高速道路において、自動運転トラック(レベル2相当)の異常発生を想定した実証実験を実施。遠隔監視システムを通じた状況確認から、現場駆けつけ、車両退避までのシームレスな連携に成功し、この成果をWAKONX Mobilityに組み込む方針です。
  • 北米向けコネクティッドカー通信サービスの搭載(BMWグループ)
    2025年7月以降に生産される北米地域のBMW全車両に対し、コネクティッドカー向け通信サービスの搭載を開始しました。国境を越えても通信状態を統合的に監視し、シームレスな接続環境を実現しています。
  • ロボット・自動運転車・ドローンの協調配送実証(株式会社ティアフォー、KDDIスマートドローン株式会社など)
    物流の労働力不足解決に向け、都市部から山間部まで複数のモビリティを協調させた全自動の荷物配送実証に成功。この技術をWAKONX Mobilityに組み込み、社会課題解決の基盤として展開予定です。
  • 自動充電ポート付きドローンを活用した遠隔自動ダム点検実証
    KDDIスマートドローンによる実証において、WAKONX Mobilityのアセットであるドローン技術を活用。遠隔からのインフラ臨時点検や、クラウドへのデータ蓄積による高度な分析・予兆管理を行っています。

導入前に知っておきたいこと

現時点では公開されたユーザー評価・課題報告は確認できていません。WAKONX MobilityはAIと5G通信を駆使した最新のプラットフォームであり、本格的な社会実装に向けた実証実験や機能拡張が進められている段階のプロジェクトも多く含まれています。導入に際しては、自社の既存システムとの連携要件のすり合わせや、自動運転モビリティのオペレーション変更に伴う現場の教育体制などを事前に十分検討する必要があります。

類似ツールとの違い・選び方

一般的な運行管理システムやテレマティクスSaaSが主に「既存のトラックや営業車の動態管理」に特化しているのに対し、WAKONX Mobilityは「次世代モビリティの統合制御とグローバル通信基盤」に強みを持っています。KDDIがグローバルで管理する数千万規模のIoT・コネクティッドカー向けID管理ノウハウと、低遅延な5Gネットワークを活用し、自動運転車の遠隔監視やドローン等の異種モビリティ協調制御を一元的に行える点が最大の違いです。インフラレベルの高い安定性とセキュリティが求められる大企業や、モビリティ変革に本格的に取り組む企業に最適なソリューションです。

よくある質問(FAQ)

WAKONX Mobilityはトラック以外の車両や機器にも対応していますか?
はい、対応しています。自動運転トラックや乗用車(コネクティッドカー)だけでなく、自動配送ロボットやドローンなど、多様なモビリティの統合管理や協調制御をサポートしています。
グローバル展開している車両にも導入できますか?
可能です。グローバル通信プラットフォームを活用し、各国の通信キャリアとシームレスに自動接続・切り替えを行う仕組みが提供されているため、北米や欧州など国境を越えた運用でも単一のインターフェースで統合管理が可能です。
料金はどのようになっていますか?
具体的な料金は非公開となっており、企業の要件や利用するモビリティの規模に応じた個別見積もりとなります。詳しくはKDDI株式会社にお問い合わせください。

参照・出典