Zeroboardとは?物流分野のCO2排出量算定・カーボン管理ができる温室効果ガス可視化クラウド

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企業の温室効果ガス排出量の算定・可視化を支援するクラウドサービス。物流分野の算定に特化した機能強化を行い、大手物流企業との連携も進めています。

公式サイト
https://zeroboard.jp
料金モデル
SaaS(月額)
対象規模
規模問わず
対象業界
製造業 物流・倉庫業 自動車・部品 建設・資材

Zeroboardとは?

提供元:株式会社ゼロボード
カテゴリ:CO2排出量・カーボン管理
概要:Zeroboardは、企業活動やサプライチェーン由来の温室効果ガス(GHG)排出量を国際基準に基づいて算定・可視化できるクラウドサービスです。物流分野においては、物流データ自動収集・分析システム「CAMOTSU」を展開する企業の事業を譲受するなど機能強化を推進。改正物流効率化法などの法令対応や、大手物流企業との連携を通じた業界全体の脱炭素化を支援しています。

主な機能・特徴

  • Scope 1〜3・製品ごとの排出量算定
    自社の直接排出(Scope 1, 2)からサプライチェーン全体の排出(Scope 3)まで網羅的に算定・可視化できます。約400項目を厳選したAIST-IDEAデータベースを標準搭載しています。
  • 高精度なデータ分析ダッシュボード
    視認性の高いダッシュボードを備え、排出量の削減管理やコスト対効果のシミュレーションを直感的に行えます。
  • 国内外の環境法令・開示形式に対応
    GHGプロトコルをはじめ、国内の各種環境法令やSSBJ、欧州のCSRDなど、国内外のサステナビリティ法定開示に耐えうるデータアウトプットが可能です。
  • 第三者検証済みで信頼性が高い
    国際審査機関からISO14064-3(温室効果ガスに関する妥当性確認の仕様)に準拠した検証を受けており、システムの高い信頼性が保証されています。
  • 物流領域に特化した機能強化
    物流GHG排出量算定の機能を統合し、委託先からのデータ収集や改正物流効率化法への対応を効率化する仕組みを提供しています。

こんな企業・現場に向いている/向いていない

【向いている企業・現場】

  • サプライチェーン全体の排出量を正確に把握したい企業
    製造業、物流・倉庫業、自動車など、他社との取引が多くScope 3の排出量割合が高い業界での導入に適しています。規模を問わず、グループ全体での排出量管理を求める企業に向いています。
  • 改正物流効率化法や情報開示要請への対応が急務な担当者
    荷主企業として特定荷主に該当する可能性があり、対応スケジュールやデータ収集に追われている経営企画や物流部門の担当者に最適です。
  • グループ会社の環境データを一元管理したい企業
    国内外の複数拠点やグループ企業を多く抱え、表計算ソフトでのデータ集計・管理に限界を感じている企業に向いています。

【向いていない企業・現場】

  • 自社の簡易な算定(Scope 1, 2)のみで十分な小規模事業者
    サプライチェーンを含めた精緻な算定が不要で、とにかくコストをかけずに最低限のCO2排出量だけを測りたい場合は、無料の簡易ツールやごく低価格な専用ツールを検討した方がよいでしょう。
  • サプライヤーとのデータ連携を一切行わない企業
    Zeroboardの強みはサプライチェーンを巻き込んだ一次データの収集と精緻化にあるため、外部連携の仕組みが全く不要な現場では、機能を持て余す可能性があります。

料金・プラン・導入方法

  • 初期費用:0円
  • Valueプラン:月額8,000円/拠点(税別)
    ※Scope 1〜2のみの簡易算定や、社内算定プロセスが確定している企業向け(多拠点の場合のディスカウントあり)
  • Standardプラン:月額120,000円〜(税別)
    ※コンサルタントがScope 3を含む算定支援を提供し、情報開示をサポートするプラン
  • オプション:商品別の排出量算定支援 月額50,000円〜(税別)

導入事例・実績

  • SBSホールディングス株式会社
    サステナビリティ経営基盤の強化を目的に、GHG排出量算定ソリューション「Zeroboard」および物流事業者向けクラウド「CAMOTSU」を導入。荷主への報告が必要な輸送排出量の算定と、企業として求められるサプライチェーン全体の算定を組み合わせて包括的な対応を実現しています。
  • 株式会社長谷工コーポレーション
    従来Excelで行っていた連結子会社などグループ25社分のCO2排出量算定業務をZeroboardに移行。わずか1ヶ月半でシステム移行の準備を完了し、算定業務にかかる時間を20%超削減することに成功しました。
  • 三菱商事ロジスティクス株式会社
    パートナー企業として協業し、SCM領域におけるGHG排出量削減に向けた物流ソリューションを顧客向けに提供。サプライチェーン全体を俯瞰した輸配送メカニズムの構築やルートの最適化等に取り組んでいます。

導入前に知っておきたいこと

  • サプライヤーからのデータ収集のハードル
    物流由来のGHG排出量(Scope 3のカテゴリー4・9)を精緻に算定するためには、委託先の運送事業者などからデータを取得する必要があります。しかし、業界全体として取引先からのデータ提供が進まないケースが多く、算定精度の確保に苦労する企業が少なくありません。Zeroboard側でもシステム統合等でデータ収集の自動化を推進していますが、現場同士の協力体制の構築は依然として重要です。
  • 運用に乗せるまでの社内外の調整
    高機能なプラットフォームであるため、部署間やグループ企業間、さらには外部のサプライヤーを巻き込んだデータ入力ルールの策定や定着に一定の労力がかかります。Excel管理からの脱却には明確な推進体制の構築が必要です。

※現時点では、システム自体に対する致命的な不満やユーザー評価の低下を示す公開情報は確認できていません。

類似ツールとの違い・選び方

他社のCO2排出量管理SaaSと比較した際、Zeroboardの最大の違いは「物流業界への強いコミットメント」と「国際基準に則った第三者検証」です。
物流GHG排出量算定に特化した事業の譲受を通じて、改正物流効率化法への対応や輸配送データの自動収集にいち早く対応している点は、荷主企業や物流事業者にとって非常に大きな選定ポイントになります。
また、日本のクラウドサービスとして初めてISO14064-3に準拠したシステムの妥当性確認を受けているため、算定結果の正確性や対外的な開示(有価証券報告書等)におけるデータの客観性を重視する企業に強く推奨されます。

よくある質問(FAQ)

中小企業でも導入できますか?
はい、導入可能です。月額8,000円(税別)から利用できる拠点単位の「Valueプラン」が用意されており、企業規模を問わず手軽に算定を開始できます。
サプライチェーン全体の排出量(Scope 3)の算定には対応していますか?
対応しています。「Standardプラン」では、AIST-IDEAデータベースを活用したScope 3の算定はもちろん、専門コンサルタントによる手厚い算定支援を受けることができます。
物流分野に特化した機能はありますか?
はい。物流データの自動収集・分析を行うSaaSの事業をサービス群に統合しており、物流由来の排出量算定の精緻化や、改正物流効率化法に対応するための機能が強化されています。

参照・出典